主 2017-06-03 22:31:37 |
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お話
神歴136年以降に起きた人類と鬼神との一連の戦いは後に『幻冬戦争』と呼ばれ、この戦争に参加した多くの災禍祓いが英雄となり、それぞれの地に出向き復興を後押しした。またこの戦争で利用された『羅刹の子供達』は迫害の無い世界で暮らす一方災禍祓いに付きまだ残っている鬼神や妖怪の残党と戦っていた。それから約二年……世界は徐々に復興され世界の主要都市も復活した。あの天照本部は戦いの黒幕に壊滅され本部の黒い野望は潰えた。そして最後の戦いの日、常闇の君主との死闘の最中日の神が降臨し一人の災禍祓いに憑依し最後の戦いの果てに闇へと還した。全ての戦いが終わりその災禍祓いはとある禍祓いと羅刹の子供達の一人を連れ世界から姿を消した。人々はその災禍祓いを『神人(かみびと)』と呼び、恒久的な平和を祈り毎年戦争終結日に合わせその災禍祓いが持っていた特殊な形の剣を奉納する事になった。だが、鬼界が完全に姿を消した訳では無く人を蝕む瘴気と禍々しい霊気、様々な時空間が混在する『破戒』となって存在し鬼神や妖怪もその破戒の隙間から現れ人々を襲っていたが、戦争を戦い抜いた災禍祓いの前には無力に等しく『破戒』もまた縮小傾向にあった。それから月日は流れ神歴140年…世界は復興され統一連合の名の元に人々の暮らしはより豊かに、平和になっていった。しかし……僅か四年余りの月日は人類を弱体化させるには十分だった。再び幽門扉と禍津日が現れ鬼神と人類との戦いが始まった。平和を謳歌し過ぎた人類はいとも簡単に再び鬼界に支配され、敗北した。それからまた二年経過し神歴142年。人々がようやく緋魂石製の武器をまた造り始めた頃…全長50m以上はあるであろう民間に流布する“鬼”の姿と同じ。直立歩行で歩き巨大な数珠を肩から掛け驚異的な再生力と漆黒の頑強な肉体と六本の腕を持つ鬼神が現れ『下らぬ人類に肩入れする愚かな災禍祓い達よ!我に挑むならば受けて立つ!』と言い残し圧倒的な霊力の圧を放ち再び世界を瓦礫の山へと変貌させた。一方、戦争の英雄達は再び緋魂石製の自らの武器を手に取り禍祓いの里を造り戦いの渦に飲み込まれて行く…また、行く末の見えぬ戦いを始めようとしていた
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