はなまるぴっぴを＿色で ( 募集 / 1:1 )

ん、了解。ありがとね
またそうやってプレッシャーを…分かった、ひとまず置いてくから、なんか気になるところあったら言って。




あー、にゃーちゃんのライブ今日も最高だったぁ～、絶対に三回は僕と目が合ってたし！帰ったらDVD見て踊りの復習しなくっちゃな！（定期的に行われる地下アイドルのライブ帰り、興奮が冷めない為にいつもの平静を装った表情よりも頬をだらしなく緩ませて家路に向かい、途中で馴染みの店を見つけると今川焼きのあんこを三つ購入して浮かれた足取りで家に戻ると玄関を開けて靴を脱いで、廊下から居間に通じる襖をガラリと開けるとそこに居る弟の姿を見て）ただいまー、あ、居るの一松だけ？

…いや、特に指摘すべきとこは無いかな。凄い良いと思うよ、語彙が豊富なんだなあと思う…
んじゃあ俺も返す、言われたところは全部直すつもりでいるから何かあれば言ってくれると。






( 昼間…否、夕方なのだろうか。もうすぐで皆が帰ってくるであろう時間だが、松野家は大きな物音を立てる事なく静まりかえっていた。それもそのはず、この家に今いるのは四男である自分と、膝の上でサングラスを引っ掻いている猫だけ。正直言ってこの空間は苦手だ…猫を時折撫でたりする事ぐらいしかやる事がないし、何より三男であるチョロ松兄さんがいないんだから。…まぁ、ゴミには丁度良い空間？　なんて自分を嘲笑するかの様に目を細めて口角を上げれば溜め息を一つ。誰か帰ってこないかとぐるぐる思考を巡らせていれば突然襖が開く。見えた姿に一言、下記を述べ ) …お帰り、チョロ松兄さん。誰もいないよ。

そう？なら、よかった。
一松のロルも僕は嫌いじゃないよ、小説ロル風っていうのかな？僕は真似出来ないから、すごいね。



そうなんだ、まぁ別にいいんだけどさ。そうそう、今川焼き買ってきたから、半分こずつになるけど一緒に食べる？（居間の中を見回しながら相手の返答を聞くと今居るのは自分達二人だけなのだと分かり、少し嬉しく思うものの気持ちとは裏腹に口調はいつも通りにどこか素っ気なく、テーブルの上に今川焼きの箱を置いてから首に巻いていたマフラーを解くと上着も脱いで几帳面に皺を叩いてからハンガーに掛け）食べたかったら、お茶淹れてくれたら有り難いかな。

そう言ってくれてありがたいよ、前々からこんな書き方なんだけど纏まりないしそんな好きじゃないんだよね。直しはしないんだけど。
僕もチョロ松兄さんのロル結構好きだよ、纏まりがあるしなんかこう…シュッとしてるし。( 誉め言葉 )
それと一回エラーみたいの起きて全部書き直したから遅くなった、申し訳ない。






あ、食べる……淹れてくるよ、麦茶でいいんでしょ、？( 兄の何時も通り素っ気ない態度を見れば変な安心感に見舞われながらも、今川焼の箱を一瞥すれば食べると言わんばかりに頷く。コートやマフラーの皺を伸ばす相手の姿を目に映せば几帳面なその後ろ姿に眉を寄せ。暫く相手をぼーっと見詰めているもお茶を淹れる事を思い出すと膝の上で未だに次男のサングラスを引っ掻き続ける猫を持ち上げて床の上へ移動させる。ゆっくりと立ち上がればダイニングキッチンへと繋がる戸へと手を掛けたところで振り返り、確認の為一応問うてみせ )

ロルって癖が付くからね、一度定着すると直しにくい。でも、別に直さなくてもいいと思うよ。
そっかぁ、なんか照れる（照れ）
マジか、それは凹む…コピーしとくと安全だけど、中々手間だよね（肩ぽん）


うん、いいよ。一松の飲みたいやつで（皺を伸ばし終えた上着をハンガーを使って壁に掛けながら相手の問いに顔を向けると同意を示し、続いて洗面所で手洗いとうがいを済ませてから居間に戻ってくればテーブルに腰を下ろし、相手が戻ってくるのを待ちつつ傍らに居た弟の友人である猫に気づくとその猫がくわえている次男の物と思われるサングラスを見て）…あーぁ、またカラ松のサングラスを…一松は本当に素直じゃないんだから。

ミスミス…最後の一文、差し出し、ね。つつ要らない…、把握よろしく。

あー…投稿されてない反映されてない。慣れないなこれ...

お、一松が焦ってる。大丈夫？
焦らなくていいから、のんびり待っててあげる。

焦ってる上にイライラしてる。すっごい申し訳ない、罪悪感で目が潰れそう…
今もっかい文章練り直してるから遅くなるかも…ごめん。そう言ってくれることに感謝する、

…ん、兄さんがそういうなら直さないでいようかな、無理に直そうとして変にぐちゃぐちゃになったらあれだし。
照れてもいいんやで、あんさん ( 肘でうりうり )
まずエラーが起きるとは誰も思わないし…今度からコピーしようかな… ( ぐむ )



………ん。( 相手の同意を受ければ一つ頷き戸の向こうへと姿を消す。冷蔵庫から麦茶を取り出すと緑と紫色をした半透明のコップにゆっくりと注ぎ。欠伸を漏らせば両手にコップを二つ携えてまた戸を開こうとする…も、三男の独り言が耳に入っては俯き気味に。素直じゃないんだから…その相手にとっては何気無い一言であろうその言葉は己の胸に奥深く突き刺さる。兄さんに気持ちが伝わっていない、あろうことか好いていない次男の事を好きと勘違いしているのでは無いだろうか。込み上げる想いに蓋をすれば紫色のコップを一旦テーブルに置き、緑色のコップだけを持った状態で戸を開く。平然を装いながら次男のサングラスを見詰める三男へとコップを差し出し、一言 ) …何してんの、？

うん、そのまんまでいいよ。
無事に上げ直しも出来たみたいだし、よかった。
でも、エラーで消えちゃうなんてあるんだね、本当に、コピーをお勧めするよ。


（こうして物を壊したり当たりが強いのが次男に対して特に顕著な弟、それが照れ隠しなのだろうと勝手に思い込んでいれば少しだけ胸がチクリと痛んで思わず溜息を一つ漏らし、ガラリと開けられた襖に顔を向けると自分のコップを手にしている相手を見て、問いかけにサングラスを手に取ると猫に悪戯されないようにとテーブルの上に置いてからコップを受け取り）あ、ありがと。え？猫がサングラス弄ってたからさ、一松もあんまりカラ松の物壊したらダメだよ。

エラーっていうか、確認画面の部分がすごい慣れてなくて。また入力画面に戻っちゃったりってよくあるんだよね。
コピーしとくよ…大事大事。



いや…別に、彼奴は優しいし。こんなの壊されても別になんも思わないでしょ、とうの本人は俺の照れ隠しって思ってくれてるらしいですし ( 己の手からコップが離れるとぼそぼそ話しつつ自分色のコップも手に取り。卓袱台の上に置かれた傷の付いたサングラスを手に取って、よくやったと言う様に猫の頭を優しく撫でてみせた。これでもカラ松の事は嫌いですアピールしているつもり、麦茶を一口飲んで手を前に差し出せば今川焼を目で催促 )

なるほど、確かに分かりづらいし気を抜くと消えるよね。コピーは必須でお願い
じゃあ、こっちはそろそろ蹴っちゃって構わないから、改めて宜しくね。

まぁ、カラ松が優しいのは否定しないけど（話を聞けば聞くほど目の前の弟は一つ上の次男に好意を抱いているのだとしか思えなければ気持ちが塞ぎ込むのを感じ、それを顔に出すことはなくテーブルに置いていた今川焼きの箱を開けると一つ取り出してから上手く半分に割り、あんこがたっぷり詰まった方を相手の手に乗せて）はい、どうぞ。なけなしの小遣いはたいて買ったんだから味わって食べてよね。

でしょ…？ヒヒッ、あざーす。よく味わって食べますとも… ( 今川焼が掌へと乗せられては嬉しそうに頬を緩めるが、相手の手に残ったもう半分の今川焼を此方と見比べるように交互に見れば相手の今川焼よりも此方の方があんこが沢山詰まっている事に気が付く。これも彼の良心なのか、けれども相手が好きな自分にとってこの優しさは頂けない。自分の手に乗せられた今川焼の三分の一だけ割ると相手へ差し出し ) …これ。俺どっちかって言うと少食だしこんなに要らない。

え、なんでよ、一松あんこ好きじゃん（自分の分を口にくわえたところで差し出された今川焼きの欠片を見ては相手の顔を少し訝しげに見つめ、確かに本人の言うとおりに兄弟の中では自分と同じで小食な方だが、好物は話が別だろうと思えば自分の僅かな好意も返されてしまったような気持ちになり、仕方なく手を伸ばすと欠片を受け取って）…分かった、じゃあ僕が食べるから。

好きだけど…兄さんも好きなんじゃないの。( 仕方がないと言わんばかりな相手の受け取り方に面倒臭かったのかと小さな溜め息を一つ、溢した。逆効果になってしまったのだろうか、今川焼を口に含みつつ壁に掛かっている赤塚先生の遺影を見詰めながら横目で相手の様子を観察。大きな欠伸を漏らせばこのまま沈黙の時間になってしまう事を防ぐべく視線は向けぬまま話題を切り出し ) まだ誰も帰ってこないね…。

え？そりゃ、好きだよ。っていうか、僕らみんな好きだし（当たり前のことを問いかけてくる相手に少し驚くものの自分が好きだからわざと欠片をくれたのだろうかと思えば少しだけ気持ちが高揚するが、結局は思い上がりだろうと自分の気持ちを戒める為にも冷たい麦茶を飲んで、相手と同じように溜息を吐くと入口の方を見て）んー、まぁ、トド松はどうせ女の子のところだろうし、十四松は野球かな、カラ松はおそ松兄さんと一緒に競馬に行くって言ってたから、遅いんじゃない。

だよね…まぁ、クリームが好きなヤツも多分いるでしょ ( もう随分と時が経った事だが、今川焼を兄弟で奪い合った事をぼんやりと思い浮かべれば思い出し笑いなのか口端を微かに上げる。放置していた麦茶のコップを卓袱台に移すと相手の遅いんじゃないかの一言に心の内で舞い上がった。兄さんと二人きり、それも長い間。けれどこんな状況でも出てきてしまう卑屈さから相手は嫌じゃないのだろうかと不安にもなり。体育座りに体勢を変えると自分の膝の上に顎を起き、今川焼をまた一口食べ )

確かに…でも、僕はクリームよりあんこのが好き（甘いクリームよりも少し甘さ控えめなあんこの方が自分の舌には合っていると思いながらも確かこの弟もあんこのが好きだった筈、だからわざわざあんこの今川焼きを三つ買ってきたのだと思いながらも口にはせず。少し前まで普通にしていた相手が急に体育座りをし始めたのを見ては首を傾げ、この体勢になる時は大抵良くないことを考えていると知っている為に少し気がかりで、徐にその場から立ち上がると相手の隣に座り直して、しかし顔を覗き込んだり過度な心配をする真似はせずに唯距離を縮めるだけで）今日は父さん母さんも遅いって確か言ってたし、一松が良かったら、なんか食べ行く？あ、勿論割り勘だよ。

俺もだよ…やたら甘ったるい訳でも無いし、好み。( 改めて三男と好みが一緒という事を知らされれば嬉しさに膝を抱える手の力を込める、まだ何か一緒のところは無いのか…なんて思ったり。しかし調子に乗り過ぎても悪い方向に繋がってしまうと顔に気持ちが出てくる事は何とか防ぐ。此方へ近付いてきた三男を見遣ればどうしたのだろうと首を傾げ、相手の考えている事は分からないものの心配してくれているのかと無理矢理良い方向に持って行き。問いには顔を低くして恐る恐る頷き ) 兄さんが良いなら、食べに行きたいかな…今月はまだ煮干しも買ってないから財布はまだ潤ってるよ。

（知ってるよ、と心の中だけで返事をしては間近に居る相手に一度視線を流してからすぐに自分は自分の財布を手に取って中身を確認し、アイドルのライブやグッズ代、今川焼のお土産等で粗方使い果たしているが相手との夕食一回分くらいなら残っていると把握し。心の中でガッツポーズをして、今川焼も最後の一口を口にして麦茶で流し込むと他の兄弟が帰る前に出かけたいと自然と少し急かし）あ、じゃあ早速行こうよ。…ほら、他の奴…特におそ松兄さんなんか帰ってきたらそれこそ、たかられるのがオチだからさ。

…？ああ、うん…行くならさっさと行こうよ。( 急かされている事に若干疑問を抱きつつも嬉しいのか何なのか、面倒臭がる事なく立ち上がり。食べかけの今川焼は猫にやれば相手の発したおそ松兄さんという名前に眉を寄せる、何故この空間で長男の事を話に出すのだろうか…所謂嫉妬というものをしたらしい。気持ちを紛らわす為かせかせかと端っこに投げ捨てておいた薄紫色をしたコートを手に取り羽織れば相手をちらり、)

（他の兄弟が居れば当然二人で出掛けることは困難になり、末二人よりも上二人、更に次男の名前を出して相手が反応をするのを見たくなっただけの理由で長男の名を口にしていれば珍しく腰の軽い相手に少し意外そうにするが、皺を伸ばしたコートとマフラーを手に取ると財布を再度確認してから相手を連れて玄関まで行き、靴を履きながらいつもサンダルの相手を思うと外の寒さを思い出して）余計なお世話かもしれないけど、外寒いから…ちゃんと靴にしなよ？

( 相手に連れられる形で玄関まで行けば相手の気遣いなのか何なのか、寒いから靴にしておけなんて言葉が耳に届く。その事については何も言われないと思っていたのだが予想外、顔に何かしら感情が出てきているのではと心配をすればポケットを覗き込み太った財布がきちんと入っている事を確認して。何も返答はする事なく靴を履き終えるとやっとの口を開き ) 気遣いどうも…お言葉に甘えてそうしといた。

間違えた間違えた…やっとのじゃなくやっと、ね。把握頼みます。

（相手を待つ間に濃い緑色のコートとマフラーを首元に巻くと外に出る準備を整えて、相手の声が聞こえると一緒に足元を見ると珍しく靴を履いている姿を見て、自分の余計な世話を聞き入れてくれたことが妙に嬉しく思いながらも玄関を開いて外に出て）別に、その方が歩きやすいだろうし足も冷えないよ。ほら、行こう。

（/了解、大丈夫だよ）

…ん。で…、行くって言っても何処行くの。そこら辺の居酒屋？俺酒にそんな強くないんだけど ( 靴箱の上に置いてある家の鍵を手に取り外に出れば閉まっただけの扉に鍵を掛け。予想を少しだけ上まった寒さから手に息を吹き掛ければどこに行くのか決まっているのかと三男…のマフラーに目を向けながら、もし自分が酔った場合の事も頭に入れつつ問う。)

んー…そっか、そうだよね…（とりあえず早く家を離れたかった為に行先までは考えておらず、自分らしくないと思えば白い息を吐きつつ足先はお店や居酒屋がある街の方にひとまず向けることにして、自分の財布事情を考えるとあまり高い店にはいけないと提案し）お酒飲みたい気分でもないし、一松がいいならたまにはファミレスとかどう？あそこならなんでもあるし…。ぶっちゃけ、あんまり手持ちがないんだよね。

ファミレス…良いんじゃないの？最近はそういうとこあんま行ってないしね…今は丁度財布ふくれてるし、兄さんが足りなければ奢る ( 相手の提案に賛成と頷けば先を歩く三男の背中を追い越さずに追い掛ける。コートに付いたポケットへと手を突っ込めば奢ってやる、そう精一杯の優しさを込めた言葉発して。真ん中二人っきりで水入らず、遠慮は要らないと本当にはつつかないものの相手の背中を肘でつつく真似を )

え？本当に？うわぁ、太っ腹じゃん！（まさかの返事に露骨に喜ぶのは金に執着心がある兄弟共通、まさかの心強い弟の言葉に表情を綻ばせると前を向いてどことなく歩く足取りも軽くなるのを感じながらふと背後から何となく肘を当てられているような錯覚をしては一度振り返り、自分の後ろを歩く弟の姿を見て隣に並ぶようにペースを落として）せっかく二人で出かけるんだし、たまには肩並べて歩いてもいいんじゃない？

ヒヒッ、太っ腹ね…恩着せがましい事してるけど、別にそんなつもりは無いから ( 反応は露骨なものの褒めてくれた事には変わりなく、どこか自慢気に笑みを浮かべれば此方も足取りは軽くなるお陰で距離は一定を保ったまま。しかし歩く速度を落とし自分と肩を並べて歩こうとする相手の思いもしなかった行動にぱちくりと目を瞬かせる。嫌と言う訳でない、寧ろ嬉しかったがやはり素直になれないのかコートの襟を摘まんで軽く叩いて反応を濁し )

恩着せがましいとは思ってないってば（弟らしい言い分に目を細めてクスッと笑うと肩を並べて歩けるまで落とした速度、そのままゆっくりとした相手の歩みに合わせて足を前に進ませながら街中に入ると辺りが明るくなってきて、目的のファミレスを目指し、ふと会話が途切れることが妙に心配になると口を開いてぺらぺらと話をし）…一松はあんまり行かないんだよね。僕は結構行くんだ、にゃーちゃんのファン仲間の人達とかとライブ後に熱く語り合ったりする時にさ。

あっそ、……なら良いけど。( 横に歩く相手の姿を興味からか見てみれば自分にわざと合わせてくれているのだろうか、何処か歩き方がぎこちなく。そこまでする必要は無いのにと申し訳なく思う反面嬉しかったり、相手のこういう所も含めてのマメさに感心したりし。一瞬は沈黙であったその場にまたよく通る、よく喋る兄貴の口が開き、対照的に此方は自分の口を半開きにして頷く。一応念のため、今までの兄の行動を思い返してみれば優しさ要素は溢れんばかりとあるだろう。何か裏があるのかと薄く疑いを掛けつつ ) ふーん…てっきり帰りは一人メシかと。兄さんもオタク仲間とファミレスなんて行くんだね…。

まぁ、一人メシする時だってあるけど、ライブの後ってこう、気分が高揚するんだよね！にゃーちゃんの可愛さを熱く語りたい……って、あ、着いたよ（ライブ特有の高揚感を表すように拳を握って熱く語りかけたところであまり兄弟には理解されていない趣味だと思い出すと途中で話をするのを止め、見えてきたファミレスを指さしてはドアを開けて先に中に入って店員に人数を伝えると窓際の四人席に案内され）

ふーん、そ。兄さんもやっぱドルオタだね ( 熱く語るその姿に元々半開きである目を更に細めると興味の無さそうにコートへ手を突っ込んで返事はするも大体は横に流しつつ。着いたファミレスに漂っているそこ特有の雰囲気と香りと賑やかさは久し振りに感じるもので、わちゃわちゃと話す高校生やオムライスを頬張る子供、肩を抱き合うカップルなんかにも視線を巡らせつつ案内された席へ兄と向かい合うように腰を掛け )

（周りの賑やかな声を耳にしつつ自分も相手と向かい合うように座るとコートとマフラーを脱いで畳んでから隣に荷物を置き、テーブルの上のメニュー表を取ると片方を相手に差し出してから自分の分を開いてはメニューを眺めて）ん…何にしよ、どれも美味しそうで迷う。

( 相手がコートを脱いだ事で自分がまだ上着を羽織っている事に気付き、恥ずかしながら己もコートを脱ぎ隣へ無造作に放り。差し出されたメニュー表に目を通せばハンバーグと印字された欄に目が自然と移るも俺は子供かと一人ツッコミすればメニュー表を元の位置に戻し、「兄さんと一緒で良い」そう一言呟く様に述べる。三男に何を頼むのかとまじまじと視線を送りつつ )

え、なんか責任重大じゃない？（自分と一緒でいいという弟に、少し困ったように眉尻を下げると元々への字の口を更に曲げてメニュー表を悩むように眺めて、自分が食べたい物はどちらかといえばパスタだが、目の前の相手が好きなものは肉類、出来れば本人が好きなものを食べてもらいたい気持ちがある為にどうしたもんかと眉を寄せてからメニューを見つめ）んー…、僕はカルボナーラか、このハンバーグで悩んでるんだけど、一松はどっちがいい？

そんなでもないでしょ、俺の気持ちなんて考えなくていいし… ( 困った様子の相手に眉を寄せると気を遣わなくて良いと首を横に振る。然し相手がカルボナーラかハンバーグの二択で此方へと質問を投げ掛けてきては身を乗り出して相手の手に持っているメニュー表を見詰め。今の自分ならば確実にハンバーグを選ぶだろうが、対する相手は腹が重くならないパスタなんかが好みであろう事は前々から分かっている。どっちを優先すべきか分からず暫し頭を悩ませ、最終的には相手に任せると言った自分の発言からカルボナーラの写真を指差し ) …こっち、食べたい。

…またそんなこと（自分のことを卑下する言葉を平然と言い放つ様子に、軽く肩を竦めては提案をしたメニューで相手が選んだ方を見て、それは確かに自分が食べたいと思っていた方であり、相手が自分の食べたいものを知ってくれていること自体は嬉しいが、やはり兄としても好意を抱いている自分としても相手の食べたい物を食べさせたいのが本音であり、相手に倣うように自分はハンバーグの写真を指さし）…じゃあ、僕はハンバーグ頼むから一松の半分食べさせてくれる？せっかく二人出来たんだし、どうせなら二つ頼んで食べよう。

だって、クズなんかを気遣う時間があれば他の事に時間費やす事だって出来るでしょ。( 肩をすくめる相手の様子なんて気にも留めずぼそぼそとテンプレで在り来たりな自分を下に見る言葉をつらつら重ね、相手がハンバーグの写真の場所へと指を置いたのを見ればまた気を遣わせてしまったのかと申し訳ない気持ちになり。けれどそれを否定する事も出来ずこくりと小さく頷けば ) 結局…？まぁいいよ、そうしよ。異論は無いから…

はいはい、言ってればいいでしょ（話に乗れば更に相手が自分自身を悪く言うことは分かっている為に適当にあしらって話題を止めてしまい、自分の意図が知られてしまったかどうかは定かではないが否定されなかったことで店員を呼ぶボタンを押すと店員に二人の料理を伝えて、運ばれてきたグラスを手に持つと水を飲み）じゃあ、決定ね。

( 適当にあしらわれては納得のいかない表情で眉をしかめると口をへの字に曲げ、店員の運んできた水が入ったグラスを兄同様に手に取れば水を少量喉を鳴らしつつ飲み、家では飲めることの無い澄んだその水に目をぱちくりと瞬かせる。話題が途切れてしまった事で訪れる静寂を誤魔化すかの様にグラスを揺らし、中に入っていた氷は軽い音を立て )

（店員の背を見送るとグラスをテーブルに置いて、メニューを片付けると目の前で氷で遊ぶような仕草を見ては意味も無く思ったことを口にし）一松って、氷とか噛み砕いたりしそうだよね。

え…そう？別にそんな事は無いけど ( 兄の口から出た言葉に思わずそちらへ顔を向ければきょとんとした表情のままそんな事は無いと告げる、噛み砕いた時の事を想像してみれば眉をしかめ ) …あれ、口切れるでしょ。良いこと無いしやんない…

そうなんだ、なんかそんなイメージが勝手にあったからさ（どちらかと言えばもう一つ下の五男の方が似合うと思いながら答えを聞くと申し訳なさそうに後頭部を緩く指先で掻くようにし）でも、切れるって知ってるってことは、やったことあるの？僕は冷たそうだなぁ、って思って氷は口にしないタイプだから。

ふーん… ( 三男から視線を外せば水の入ったグラスを机の上に戻し、猫から連想したのだろうかなんて思考を巡らせながら自分の指先を眼下においてまじまじと見詰め ) 夏とか暑い時に氷食べてたんだけど、その時噛んでみたら口の中で血の味した。氷で冷たくなってるから痛くないんだけど何となく嫌だし…。

うわー…ちょっと、ごめん、想像するだけで痛いから（説明を聞くと口の中がじんわりと痛くなるのを感じて思わず口元を押さえると反対の手を目の前で緩く振って）そんなと時、大丈夫だったの？手当…っても、何していいかわかんないけど、母さんに見せたりした？

想像力豊かなんだね…俺の口ん中うんともすんとも言わないよ ( 自分の頬を指でつついてみれば痛みなんかは微塵も感じず呑気に欠伸を漏らしてみせ、相手の言葉に首を捻れば不思議そうな素振りを見せつつ述べ ) いや、別に見せたりはしてない。口にティッシュは詰めた…

一松らしいっていうか…、僕は別に想像力豊かなんかじゃないけど（何となく痛みに強いイメージのある相手らしいかと思えばひとまず傷はとっくに治っているのだろうと思えば騒ぐのも変だと軽く咳ばらいを一つして、丁度店員が注文した品を運んでくるととりわけ用の皿を二枚貰い）来た来た、美味しそうじゃん。一松、半分頂戴ね。

俺らしいとかあんの…？　想像力豊かだよ、俺と比べれば ( またも自分を卑下する言葉を放ち自傷染みた笑みを浮かべるが店員が料理を運んでくればそれへと物珍しい目で視線を注ぐ。久し振りの外食だからという事も勿論あるが何より双方の好きな物が目の前にありそれを交換出来るという事に頬が緩むのは不可抗力とやらで。何処か嬉しそうに頬を染めれば取り分けの皿を一枚取り傍らに置くとフォークを片手に頷き ) ヒヒッ、ですよねぇ……分かってる、兄さんこそ半分くれるの忘れないでよね。