え、なんでよ、一松あんこ好きじゃん(自分の分を口にくわえたところで差し出された今川焼きの欠片を見ては相手の顔を少し訝しげに見つめ、確かに本人の言うとおりに兄弟の中では自分と同じで小食な方だが、好物は話が別だろうと思えば自分の僅かな好意も返されてしまったような気持ちになり、仕方なく手を伸ばすと欠片を受け取って)…分かった、じゃあ僕が食べるから。