好きだけど…兄さんも好きなんじゃないの。( 仕方がないと言わんばかりな相手の受け取り方に面倒臭かったのかと小さな溜め息を一つ、溢した。逆効果になってしまったのだろうか、今川焼を口に含みつつ壁に掛かっている赤塚先生の遺影を見詰めながら横目で相手の様子を観察。大きな欠伸を漏らせばこのまま沈黙の時間になってしまう事を防ぐべく視線は向けぬまま話題を切り出し ) まだ誰も帰ってこないね…。