ブレイブルー【BLAZBLUE】ナリチャ 統制機構の一日

おわっ、と…ストップです！少尉…っ(慌てて相手のトンファーを片手で止め、咄嗟にこちらでいつの間にか捕まえた手を見せると音の原因が小さく顔と尾を出し)…シマリスですよ。きっと逃げ遅れたんでしょう。

シ、シマリス…？(トンファーを止められればﾊﾟﾁﾊﾟﾁ目を瞬きながら我に返り)なんだあ~…びっくりするじゃないかあ…君ｨ(手を下ろしながら上司の手から覗く小さな愛らしい顔に安心すると指でﾂﾝとつついて)

(彼等のやり取りを見ては一瞬ふと笑みをこぼすものの、笑顔のままそっと相手へ渡して悠々と歩き始め)ご親戚に撲殺者が出ては少尉も肩身が狭いでしょうし…

はは、小さいなあ~君ｨ(目の前の上司からふっと笑う息が聞こえて耳を疑い、顔をﾊﾞっと上げるもそこには何時もの笑顔しかなく)…って今、ハザマ大尉、自然と笑いませんでしたか…！？珍しい~(シマリスを持って憎まれ口を叩かれれば『親戚じゃありません…』と黒いスーツの背中を追いかけ)

え？いつも笑ってますけどね…(無意識なのか相手からの指摘には虚を突かれたように驚くものの、「親戚でない」と返ってくる辛辣な言葉にすぐいつもの笑顔で)そうでしたか？ …と、やっと森が抜けれそうですね。

違いますよーいつものホラ、人を食ったような…掴めないような、それで時々嫌味な感じで人を小馬鹿にするような腹立つ笑顔じゃなくってですね~…(シマリスを安全な所へ離してやりながら行きな？と尻尾を手で押してあげ。ﾍﾟﾗﾍﾟﾗと上司の笑顔を馬鹿正直に伝えながら)

…ほぉ？ではナナヤ少尉の私はいつも人を食ったような掴めない奴で、嫌み野郎の小馬鹿にしている笑顔だ。という事ですか？(笑顔のままなものの、声色が低くく)
…あ、もしもし人事部ですか？どうやらマコト＝ナナヤ少尉は故郷の森が恋しくなったらしく、カザモツの森で愛らしいご親戚達と骨を埋めるそうです。ええ、優秀な部下を失うのは痛手で不本意ではありますが致し方ありません…、では森へ置いて帰ります。(何処かへ連絡するように無線を切りながらスタスタと森を歩いて行き)

ちょ！？ちょっと、何処に連絡してるんですかっ…！？私っ、ちゃんと統制機構へ帰ります…っ！帰ります---！！(物凄い勢いで行ってしまう上司を慌てて追い掛ければ相手の上着を引っ張りながら懐の無線へｷﾞｬｰｷﾞｬｰ叫び)

(上着を引っ張られながら、己の片耳を人差し指で塞ぎ、困ったように)少尉の声って通るって言うか音量がバカデカイですねぇ…、それ何処にも繋がっていませんよ。(電源の入っていない無線に呼び掛けている相手を静めるよう落ち着いて伝え、こちらの上着を掴む相手を邪険にはしないもののゆっくり歩きつつ)

こ、この冷徹で、薄ら気味の悪い上司の言う事は全て嘘--…！って、ﾊｯ--！？(無線の電源がoffになっているのを相手聞き)な、なんだ、脅かさないでくださいよお…(ﾌﾆｬﾘと力が抜け、色気もヘッタクレもなく上司へしがみ付いたまま)

(ほっとしたらしい相手の様子は別段結構なものの、流石に歩き辛いのか段々と笑顔を解いて困り顔になり)
………。(動物のように器用に掴まるそちらへ顔を向けて視界を開くと、やや近い部下の顔を映しながら)あの、そろそろご自分で歩いてくださらないと…怠け者には冷徹で薄ら気味の悪さって伝染しますよ？

(ﾎｯとして相手の上着もシワが付くほど引っ張った腕を緩めると、すぐ近くで降ってくる声、金色の目と視線が合うと蛇に見られているようでｷﾞｮｯと固まり)う、わっ！すみません…！！(ﾊﾞﾀﾊﾞﾀと手を離そうとするも森が無くなり、光が差す場所に出て、相手の襟ぐりを掴んだままその光景に身を乗り出し)…わ、広い。

(固まる相手に疑問を持つものの、開けた場所に出るとその景色へ目を細め)ええ、それに山小屋がありますね…人は居なさそうですが。(端から見れば襟を引っ張られたままケンカ中のような両者の体勢で喋り。拓けた場所にぽつんとある山小屋へと近付いてよっとと段を上がると扉をノックしつつ)
すみませんー、この界隈で腕の良いリス亜人の害獣駆除等はご存じありませんかー？

(上司の礼儀正しい訪問の仕方とは裏腹な恐ろしい言葉にﾋｯとびっくりして手を離し、相手から降り)ちょ…っ！ちょっと大尉！あ、と、統制機構の者です~！どなたかいませんかあ？？

(やはり無人である小屋に手を降ろしつつ)…居ませんか、残念ですね。(降りてくれた相手を見ながら己の腰に手を引っかけて佇み、駆除情報と不在の両面で残念がるよう)
それはそうと、確かにあの一帯だけ魔素が濃いですね。(晴れ渡る景色へ不似合いにも歪んだ霧を眺め、磁場が狂っているのか雑音の入る無線機へ触れ)
諜報部、コードネーム ハザマです。緯度○○カザモツの森北側で魔素の確認、…えーっと、なので。これから地質の調査と除去を試みます。…もしもーし、大佐ー？聞こえてますかー？
(何か言っているような気がするものの「…まいいですか。」と無線をぶち切り)

なんなんですか、そんな残念そうに(何処と無く嫌味に聞こえる返事に少しムッとし。隣へ立つ長身の相手を半目でｼﾞﾄﾘと睨み)…な、良いんですか？大佐にそんな切り方して…、っていうか、ハザマ大尉って名前、コードネームだったん…ですか？(今更ながら知らなかった新事実に驚きを隠せず)

(山小屋の手摺に上着を掛けると悠々と地へ降り立ち、相手の吃驚している顔を振り返って見つつ)ええ、そうですが？(さも当たり前に答えると屈んで何かを準備しながら)…というか、貴女ぐらいじゃないですかね、本名で諜報部に就いてるのは…、

そ、そうだったんだ…。(相手から指摘されるとそおいえばと色々と物事が合致してきて無知な自分を恥ずかしく感じるもﾌﾞﾝﾌﾞﾝと頭をふり)い、良いんです！本名でも…隠すことなんてありませんし…！じゃあハザマ大尉って、…本名は何て名前なんですか？(ふと疑問に思ったことを首を傾げて尋ね)

、私の本名…ですか？(少し意外な質問だったのか手を止めて栗色の瞳を見遣り、溜め息しながらすぐに帽子で視界を遮りつつ立ち上がって)まあ…仮に本名があってもナナヤ少尉には教えません。ほら、仕事して下さいよー？(首を傾げる相手にポイと地質検知器の試験管をゆっくり放り)

えっ？…それって…、、(ﾋﾞｯｸﾘしているような相手の瞳と目が合った気がするも帽子で隠され、そもそも本名が無いような言い方をする相手に疑問を持ちながら放物線を描く試験管を"わわっ"と受け取り)あ、危ないじゃないですか！まあ~いいです、ハザマ大尉は何であろうとハザマ大尉ですしね。(試験管翳し)