建石 春亮 2013-08-22 01:06:35 |
通報 |
そうか…(相手を横目でチラリと見て確かにモテそうな容姿だなと思い、グラスに口をつけて少しずつ飲んでいれば、恋心抱く相手からの恋愛相談というものはやはりくるものがあって表には出さないようにと感情押さえ込み。どんどんと注文していく相手にこんなに飲んで大丈夫なのかと思い「こんなに頼んで明日大丈夫か?」と心配そうに聞いて。
ん-、だいじょぶっすよ(酔いが回ってきたのか少し軽い感じになれば頬は薄っすらと桃色に染まっていて。からん、とグラスの中の氷を揺らせばふぅ、と一息つく。「ね、早瀬さんは彼女いないんすか?」相手の気持ちなど露知らず、ふにゃと笑えば興味本位でそんなことを聞いてみて。酒のせいで熱くなってきたのかシャツのボタンを少し開けては上目遣いで相手を見つめ←
ぜんぜん大丈夫じゃないだろ…(相手の様子に呆れたように溜息ついて、やっぱりという顔をして。自分も酔ってはいるが飲み過ぎて倒れぬよう適当に水も飲んでいるためほろ酔い気味であり。「…いないが」彼女、と言われればだいぶ前に別れた女性の存在を思い出す。たしかお互い忙しくなって別れたような気がする、思い出しながら答えれば苦笑気味で。相手の上目遣いに心臓がドクン、と音を立てて。「お前は、さっきの人とくっつかないのか」と望んではいないが断るような雰囲気だったので問いかけて
ふふ、倒れたら介抱お願いしますね(溜息をつく相手にへら、と笑い乍らそう述べる。己が酔うと少々面倒らしく、キス魔になるらしい。しかも酔っている時の記憶が全くないのだ。上司に迷惑かけるわけにはいかないな、と思うもだいぶ酔いが回ってきていて。“いない”と言った相手。とても意外だった。ただ、彼の事だ。忙しいなどの理由で彼女が出来ないのだろう。「勿体無いですねぇ。早瀬さん、かっけ-のに」酔っているせいで思っている事がすべて口から出てしまう。しかしそん事は気にならない。「んぇ?あ-、何か仕事ゆ-せんしたいんすよね、」相手の問いかけに苦笑し乍ら頬を掻く。別に己は恋人がいようがいまいが仕事には打ち込める方だ。だが女性は色々と面倒くさいため、出来ればあまり関わりたくはない
いや、置いてく(冗談をいえば酒が入ってるせいなのかふっと笑い、相手の頭をぽんぽん撫で。普段は出ないような笑いもこの時は出てきていて「そんなことはない」否定しながらも相手から褒められるということに嬉しさを感じていて。相手が相当酔っていることは喋りから解り、こりゃ本当に倒れかねないなんて思って苦笑して。「成る程…仕事好きか?」プライベートより仕事優先という解答には内心驚いていて。問いかけてみればグラスの酒飲み干し。
ぅえ?はや、せさん…?(相手が笑った事に少し驚くも、その後の行動に目をぱちくりさせれば相手を見つめて。此の相手からそんな事をされるなど、夢にも見てなかった。何時もの仏頂面からは想像出来ない程の優しい笑み。そんなの反則ではないか、と心の中で思う。「そんな事あるんすよ、女性社員に人気すよ-?」自然と頬が緩めば、ね?と相手の顔を覗き込んでそう言って。恋愛には鈍そうな相手だ、色々と気付かないんだろう、己が言えた事でもないが。「んん、好きっすよ-。今の職場楽しいので」相手の問い掛けにグラスに口をつけ乍ら答える。今の職場は本当に気に入ってるし、仕事にもやり甲斐がある。此処に入社して良かった、と実感するのだ。
…ん?(自分自身笑ったことに気づいてなく酔っているせいかやや大きめに首を傾げる。置いてくと言われて驚いたのだろうかと推測していて「嘘つけ…聞いたこともない」その言葉を信じられず疑いの眼差しを送る、自分がそんな人間はずがないだろうと思えば溜息ついて「そうか、ふふっ」自然と笑ってしまうのは酒の所為なのか上司として嬉しいからなのかは自分でも区別がつかないが嬉しい事は確かであって。
わ、笑っ…て、手っ(相手の仕草に可愛いな、と思うも相手の反応からして笑った事に気付いて無いんだろうな、と思うも流石に頭を撫でてる事は分かるだろう、と己の頭にある相手の手を上目遣いで見て。「んも、ほんとっすよ。疑わないでくださいよっ」相手からの疑いの目にぷく、と頬を膨らませれば相手の頬をつんつん、とつついて。今の行動はもう、全部酒の勢い任せだ。「…早瀬さん、そうやって笑えばいいのに、」相手の笑みを見ればぽつりとそんな言葉がもれた。笑えばかっこよさが増して更にもてそうだ。やはり仏頂面は勿体無い、と改めて思い
あぁ…(気づいたように声漏らせばすっと手を戻して。「…ん、突くな」相手に突かれれば相手の手を掴んで戻し、一度仕返ししようとして相手の頬を突いていれば徐々に楽しくなって酒をゆっくり飲みつつずっとやっていて。「うまく表に出せないだけだ」酒でも飲まない限りは笑うことのない自分には自覚しているも表情の出し方はよくわかっておらず告げれば。
っあ、…やめなくてよかったのに(離れた相手の手の温もりに少し寂しさを感じれば小さな声でそう述べて。「あ-、気持ちかったのに…」むっとしたように言えば相手の行動にきょとん、として。相手が触れてくれるのは嬉しいのだが、酒が呑みにくい。仕方なくゆっくりとしたペースで呑めば、いよいよだいぶ酔いが回ったのか目がとろんとしていて。相手が呑んでいる酒を見つめれば「それ、美味しいすか?」と首を傾げて。「んん、笑うなんて簡単すよ。ほら、に-って」己の頬を指で摘まんでは上に引き上げて笑った顔を作ってみて。そうすれば相手を見つめて、ほら。と指を離せば緩く微笑んで
……なんか言ったか(手を離した瞬間に何かが聞こえたような気がして問う、さらさらとした相手の髪の感触はまだ手に残っていて今更ながら心臓が音を立てて。「柔らか……」小さく呟き、暫くすれば腕が疲れて突く手も下ろしていき。「ん、飲むか?」物欲しそうな目をしてる気がして相手の前にグラスを置いて。「たていしがへんなかおしてるー」長いこと飲んでくれば注意して飲んでいたはずなのだが酔いが回ったようではっきりとした喋りから一変して幼い喋りになり
…何もねぇす、(知らん顔すればグラスに口をつけ酒をのんで。撫でてほしい、なんて己の年で言えるわけがない、しかも上司に。相当酔いが回ってるな、と苦笑気味に。「んぇ?何か言いま-した?」酒をこぼさず飲むのに必死だったのか、相手の言葉が耳まで届かずに聞き返し。手が離れればやっと酒がのめる、とペースを上げてグラスを空にしていき。「ん-、いたらきます」呂律か回ってないのかそんな風に言えば一口のんで。思ったより美味しかったのか、早瀬さん、と相手の名を呼んで。「んぉ?早瀬さんが可愛い」相手の幼い口調にへらりと笑えば酔ってるんだな、と考えて「俺にちゅ-いした癖に、」と面白そうに相手を眺めて
そう(聞き逃したのは何となく損した気がしていて。指でトントンとカウンター叩いて聞いていれば「何にも」独り言が聞こえたらしい相手を適当に誤魔化し。「なに…」呼ばれれば返事して。「かわいいとか、上司にいうセリフか…」呆れた言葉発している割に楽しそうな声色であって「それはそれ、これははこれなの」言われれば記憶を辿りかすかに言ったような気がして、唸りながら言い。
ふふ、気になります-?(相手の表情見れば、くすりと笑ってそんな事を述べて。リズムよくカウンターを叩く相手のしなやかな指に少し見惚れれば、誤魔化されたな、と苦笑もらし。相手からもらった酒を口に含めば相手の後頭部に手を回しては其の儘引き寄せて口付けをして。己の口の中に入っていた液体を相手の口内に流し込めば「ん、ど-ぉ?此れのが美味しいでしょ?」と己の唇についた酒をぺろりと舐めて。酔いが回ってキス魔の本性が出たようだ。「だってぇ、可愛いから-」何処か楽しそうな相手に自然と頬が緩んで「え-、そんなのずるいっす」幼い口調で何時もより可愛くなった彼。酔っているのか顔もほんのりと頬が染まっていて、何時もの仏頂面の彼からは想像出来ない程で
ならん(即答すれば気になって仕方ないのだがムキになったようではっきりと述べ。叩く指は酔っている時の癖であり途中でリズムを変えれば楽しそうで。「ん…ッ……」突然の行為に頭が追いつかず相手が喋っているのが音という認識だけで耳を通っていき後に口付けされたことに気がつけば「…おまえ、いつもこうなのか…?」力が抜けたような喋りであるが問い詰めれば心臓の音がやけに煩く感じ。「なにが、かわいいんだか」不思議と嫌な気がせず惚れているせいなのかと思い「ずるくないの、おとなのとっけん」真面目な顔して言い。
んも、素直じゃないですねぇ(くすくすと笑えば相手の耳元に口を寄せて「もっと撫でてほしかったんすよ」とだけ言えば身体を離してにこにこと。リズムが変わったのを見れば何だか楽しくなってきて。思ったより反応がいいな、なんて考え乍らもカウンターに頬杖をついては相手を眺めていて。「ん-、俺は知らないんすけどね。友達によく言われます」キスをした癖にけろりとしている。なんせ酔っている時の記憶がないのだ。いつか誰かに迷惑をかけると分かっていても酒を飲まないなんて事は出来ない。「そ-ゆとこ-」と相手の頬をするりとなでればもう既に敬語であるかどうかさえ危うくなってきていて。「俺もおとなっす。あんま早瀬さんと変わらないもん」相手の顔をじっと見つめれば、見とれる前に目を離そうとするも中々離すことが出来ず
うるさい(図星突かれむっとするも相手があまりに素直にいうので撫でてやるもただなでるだけじゃ面白味が欠けると思い立てばわしゃわしゃ髪がぼさぼさになるまで撫で。言葉聞いた瞬間、唖然として「うわ……さいてー」むすっとすれば、された相手はいい迷惑だろうと思い。相手の唇に触れた自分の唇触り先ほど自分もされたな、と振り返れば「好きな人とだけしろ、馬鹿」とつぶやいて。ひとつひとつ自分にされる行動に心臓が煩く、それが相手に聞こえていないか不安になって。「建石はこどもっぽい」呟けばくすっと笑い。見つめられてることに気がつけば「なんだ、たていし…」と尋ね。
(/落ちますね、
お相手感謝です!)
ぅあ、ちょ…っ(髪がぼさぼさになれば、やりすぎっすよ-、と手ぐしで髪を整え乍ら相手を咎める様な口調で言うも、へらへらしていては何の説得力もなく。「え、ちょ、そんな率直に…」己でもつくづく酔った自分は最低だ、と自覚している為、くすりと笑って。上司にキスするなんてだいぶやってしまったな…、と思えば頭を掻いて。相手の言葉を聞けば「俺、好きな人いないんすよね-」と笑えば、先程の相手の唇が柔らかかったのを思い出し、もう一度したくなって相手を見つめて。「ぅえ、俺の何処が子供なんすかぁっ」相手の言葉に納得いかないようで。「ん-?いや、綺麗な顔だなぁて」と相手の顔を見ればやはり整っているな、と改めて実感し
やりすぎじゃない(否定で返せばぐしゃぐしゃな頭直すの見て楽しそうで。「…だって、ひどすぎるだろ…」酔った頭で考えるも忘れるのは酷いと思って呟きながらグラス回せば「じゃあ、するな…」相手が自分を好きじゃないならなおさら先ほどの行為はしてはいけないだろうと思い、酔いつつも理性が勝てばこれ以上されないよう言い「とくかく子ども…」理由なんか考えてないようで説得力のない発言すれば「褒めても何も出てこないから」酒すすれば席を立ち「トイレ」一言告げれば覚束無い足取りでお手洗いに向かい
トピック検索 |