佐原大輝 2013-05-21 23:45:25 |
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っ…は、かっこわり(広いキャンパス内ではそう簡単に見つからないだろうと近くにあったベンチに座っては背もたれに身体を預ける。思わず逃げてしまった自分が情けない。自己嫌悪に陥っていると、頭上から声を掛けられた。顔を上げると女の人が3人ほど、確信はないが多分年上だろう。何かしたっけ、とぼんやり考えていると「一緒に遊ばない?」と腕を引かれた。甘ったるい声と鼻をつく香水の匂いにわずかに眉をよせる。こんな時でも頭に浮かぶのはかつての親友の顔だった
あーもう振られたら彼奴のせいだ。(相手が走り去った方向へ追いかけるも広いキャンパス内では相手を探し出すのはひどく困難で。息を整えつつ思い出したのはあの場に放置してきた彼女の事だが今から戻って言い訳すると云う考えは無い様で相手に責任を擦り着ける様な発言をしては視線を周囲に動かして。すると少し先のベンチで軟派されているであろう相手の姿を見つけては考えるよりも先に走り出せば後ろから腕を掴み「すいません、約束してまして。」と年上であろう女の人達にぺこ、と頭を下げては引っ張って。
…え、(後ろから伸びてきて己の腕を掴んだ手。振り返ると其処には嘗ての親友の姿が。驚いて目を見開く。まさか見つかるとは思ってなかった、其れよりも此れは助け舟だ。丁度限界がきていた処であった。しかし、一つの疑問が頭に浮かぶ。『彼女は?』確か彼女と居た筈だ。其れなのになんで、こんなんじゃ彼女にフられても文句など言えないだろう。「えと、すみません…」取り敢えずお姉さん達に謝れば相手に連れらるように足を進め
…何、俺見て逃げてんだよ(ずんずんと歩き進めるもぴた、と急に足を止めては相手の方を振り返り不満気に上記告げれば拗ねた様な、怒った様な、それでいてどこか寂しそうな表情浮かべて。「ただの同級生は逃げない。」それを言ってしまうとただの同級生は追いかけたりもしないのだろうがそれに関しては相手が先にやったし仕方が無い、と己の中で完結させつつ相手見つめて。
…何でただの同級生を追いかけたの、(相手の様子に一瞬怯むも己のした行動を棚に上げては、『ただの同級生』というのを強調しながらも相手の顔は見れずに上記述べて。己の想いは簡単には捨てられない。相手は今となってはただの同級生であり、…想い人なのだ。相手にとって自分は何なんだろうか、という疑問が頭に浮かぶ。相手の彼女を思い出す。小さくて可愛くていかにも『女の子』という感じだった。相手に似合うのはああいう女の子なのだ。やはり自分の想いは閉じ込めようと決心した
お前が先にただの同級生から逃げたから。(想像通りとも言える反論に先程心の中で結論付けた事を言葉の節々がきつくなるのを感じ乍らも述べて。しかし直ぐにここ数日で考えた事を伝える為に大きく深呼吸しては決意した表情で相手を見つめて。)…なぁ、ちゃんと考えるから答えが出るまで親友に戻らね?(元の様に戻れない事は重々承知で前記を告げ。正直なところ彼女を放って置いて彼を追いかけてしまう程には彼を好いている。それが恋愛感情かと問われればあやふやではっきりとは答えられないのだが彼を失うのは考えてからがいい、それが己の出した結論で。自分勝手にも程があるのはわかっている為目を伏せ口をきつく閉ざしては相手の返事を待って。)
…別に逃げてねぇし、(言い訳を述べるも目が泳いでいては説得力なんてある筈もなく。相手に見つめられては身体が硬直してしまう。どうしてこんなにも吸い込まれそうになるのだろうか。『親友に戻らないか』という言葉に眉を寄せた。そんな事、不可能に近いだろう。しかし、己の気持ちを閉じ込めると決意したのだ、前のように戻れるのなら、其れは其れでいいだろう、と己の中で結論を出す。「…ん、わかった。でも、答えはいらねぇから」顔をあげては何時もの笑顔で相手を見る。もう『親友』に戻るのだ。其れ以上でも其れ以下でもなく、一緒に馬鹿やって笑いあって、其れだけで己は幸せなのだろうと考える。誰よりも大切だから、此奴にだけは幸せになってほしい。今の此奴の幸せを自分が奪うわけにはいかない、そんな事を考えながらも笑顔で全てに蓋をした
…え、いいの?(相手の返事に目を見開けばぽかん、とした表情浮かべて相手を見つめ。正直、殴られる覚悟ぐらいはしていた為あっさりとした言葉と笑顔にただ戸惑った様な表情した出来なくて。しかしはっと気がついたのは返事はいらない、と云う言葉。きっと彼なりに考えた結果なのだろう、と納得しかけるもあの時の表情を思い出せば勝手に考えておくのは自由だ、という結論に達して。「えー、んじゃよろしく?」なんと言ったらいいのか分からず照れた様にはにかめば前記告げては緩く首傾げて。
もう、いいよ(相手の戸惑った表情を見ればくすりと笑み漏らしそう述べて。「あ、でもバイト増やすから中々一緒にはいれないから」へら、と笑っては頬掻き乍思い出したように言う。最初からこのつもりだったのだ。本当のところ、バイトは十分過ぎる程入れてあるが、相手といる時間を減らすには此れが1番いいと考えた。「彼女とお似合いだったな、」服の裾を握りしめながら笑ってそう述べた、つもりだが、ちゃんと笑えてるだろうか。やはり自分は相手からしたら『親友』なのだ。其れ以下でも其れ以上でもない。こんな感情を持ってしまった己が悪いと思えば全て収まるのだ。相手のはにかんだ表情見れば、やっぱ好きだな、と思い乍らも届かない想いを胸に「おう、よろしくな」と笑ってみせた
(/遅くなってすみません‼
え?まだ増やすのかよ?確か居酒屋と、…んー、女装してただろ?(バイト増やす、という言葉に驚いた様な表情浮かべては記憶を手繰り寄せれば居酒屋まではしっかり出たのだが女装してするバイトが何だったか思い出す事が出来ず女装、とだけ述べては心配そうに眉根寄せ。「ん?あぁ、振られたらお前のせいだぞ」相手の言葉に首を傾げるも置いて来た彼女の事を思い出し前記告げた後苦笑しては「そーいうんは要らんよ」きっと相手もわかっているだろうがちゃんとは笑えていない為困った様に笑っては口元を引っ張って。相手の笑みに安心した様な笑みを零せば「ふは、改めて、だな」とへらりと笑って。
新しいとこ見つかってさ。あ-、別に怪しい仕事じゃねぇから(嬉しそうに微笑めば前記を述べ、相手の心配そうな表情に気付けば苦笑し乍ら後期述べ。姉がやっている女装カフェというものだ。「時間あれば来てみてよ、今日俺行くし」と己が働いている所のチラシを渡せば、な?と相手の顔を覗き込み。「人のせいにすんなよ-」相手の言葉にケラケラ笑い、置き去りにされているであろう彼女のことが気になって。「え?何…」相手の言葉にきょと、とするも口元引っ張られれば反射的にその手を払ってしまい「あ、ご…めん」と目を逸らしてはぎこちなく謝る。「…親友か」相手に聞こえない程の声で呟けば何処か悲しそうに眉を下げ
ぶっ倒れんなよ?(嬉しそうに笑う相手に心配そうに眉根寄せていたのを緩ませては少し笑って前記述べ。「…ふは、また女装かよ!まぁ見に行くわ」相手からチラシを受け取り眺めていたものの直ぐに噴き出せば前記告げくすくすと肩を揺らすも来てみて、なんていうお誘いが掛かれば一つ頷いて行く事を決めて。「んー、まぁ振られたら振られただな。ヤケ酒は付き合えよー」苦笑零すも前記を言ってのければ相手にへらっと笑いかけて。「っ。…んー、まぁ気にすんなよ」手を払われれば一瞬驚いた様に固まるも直ぐに苦い笑みを零しては出来るだけ何時もと変わらない軽い口調で前記を告げて。「ん?どした?」ふと視界に映った相手は悲しそうな表情浮かべていて前記述べつつゆるりと首を傾げては問いかけて。
心配してくれんの?そりゃど-も(相手につられて此方も微笑み。「意外と似合うんだよ」なんて言ってみては己の女装姿を思い出しくすりと笑みがもれる。自分で言うのもあれだが、己の女装はレベルが高いと思う。「え、やだ。他の奴誘え」相手の言葉を拒否してはへら、と笑い。出来れば別れてほしいが、そんな事を言えるほど己は相手の気持ちをわからない奴ではない。「…あんま俺に触んないで、」相手を見つめると何時ものように笑う。多分、触られたらまた先程のように払ってしまう。とことん己が嫌いになった。相手の言葉に顔を上げれば「え?なんも」直ぐに笑顔を貼り付ければ何事もないようにそう述べた
え?別に心配なんてしてませーん(相手の言葉にへらりと笑えば前記を告げ。「まじで?すっげぇ楽しみ」相手の言葉にくすくすと笑い乍ら想像するもやはりできるはずがなく「なぁ女装って何きんの?」と問いかけては首を傾げて。「連れないねー。まぁ普通の酒なら付き合ってくれる?」苦笑しつつもあっさりと引き下がれば首を傾げて後記問うて。「ん、了解。ごめん、俺も無神経だったな」相手の言葉に眉下げつつ薄っすらと笑えば頷いて。迂闊だったな、と先程の己の行動に後悔しつつ謝罪述べるも、「まぁ気にするんなよ?」とへらりと笑えば気にしてない、という様に笑い掛けて。「そ?なら、いいんすけど。」此方を見上げる相手の笑みは作りものだとわかるのだがそれをあえて指摘する事など出来るはずがなく何事も無い様に笑みを零しては「そーいや俺もバイト始めたんだぜ?」なんてどうでもいい事に話を逸らして。
何だよそれ(相手の言葉に態とらしく肩を竦めて苦笑して。「完成度たけぇからな」と何処か自慢気にそう述べては、「え、メイド服-」と当たり前のようにさらりと言葉紡げば小さく笑い。「はいはい、お前の奢りね-」ひらひらと手を振ってはけらけらと笑い。「は、わりぃな」申し訳なさそうに頭を掻けば相手の言葉に頬をぴくりと動かし、「…あのさ、」と何か言いかけるも思いとどまったように口をつぐみ。「ちょっとした考え事-」相手には作り笑いがばれているんだろうな、なんて考え乍らもへら、と笑う事しかできず。「あ、そなの-?」相手の言葉に少し驚いたように目を丸くするも直ぐに笑みを見せて。「彼女に寂しい思いさせんなよ-」と相手の肩をぽんぽん叩けば、此れでまた一緒にいる時間が減るな、なんて安心する反面、何処か寂しくて
ツンデレもどき(にへら、と口角あげてはどう?とでも言いた気に首を傾げて。「まじで?可愛いの?」くすくすと肩を揺らし乍ら問うもつづいた言葉に噴き出せば「ちょ、それは…っ、」とどうやらメイド服につぼったようで。「え?…んー、まぁ二軒目はお前な」とにぃっと口角あげて。「だーかーらーっ、気にすんな」苦笑して前記を述べるも何かを言い掛けた相手に首を傾げては「気を使うなよ。思った事は直ぐに言え」と珍しく命令口調で告げるも柔らかい笑みを浮かべていて。「そー、知り合いの店でな?カフェみたいなとこ」楽しそうに頬を緩ませ乍ら説明しては「んー?うん、それなりには気をつけるつもり」まずさっきのフォローをしないとな、なんて考え乍ら苦笑零して。
うえ、可愛くねぇよ(どう?とでも言いた気な相手に向って笑い乍ら毒吐いて。「可愛いって評判らしい」あまり嬉しくはなさそうにそう述べれば「いや、チャイナ服いるから」と噴き出す相手に真顔で言ってみて。「え-、…しゃ-ねぇな」と苦笑し乍ら頷き。「っ、気にするだろ」己の口から出た低い声に驚いて目を丸くするも、相手の言葉に唇を噛んでは拳を握り締め、「…いつも、へらへらしてんなよな」と小さな声で呟いては相手の顔が見れなくなり其の場を去ろうと背を向けて。「よかったねぇ」嬉しそうな相手に頬を緩め、相手の肩越しに此方を見ている1人の女の子が目に入った。遠くてよくわからないが、多分彼女だろう。「まず今直ぐ行ってやれ」と、女の子の方を顎でしゃくり
えー?自信あったのに(態とらしく残念そうな表情浮かべてははぁ、と一つ溜息ついて。「いーじゃん。おめでとう、」なんて言いつつもやはりくすくすと肩を揺らしていて、「ふはっ、ばっか!増やさんでいいっ」チャイナ、まで追加されたらアウトだ、と腹抱えて。「よっしゃ、んじゃ約束な」とにぃっと嬉しそうにわらって。「っ!…え?あ、ごめ、ん?」低い声に驚いたのは此方も同じで目を丸くしては相手をぼうっと見つめた後途切れ途切れ乍らもなんとか謝罪述べれば、「え?ちょ、待てよ!」相手の言葉に不思議そうな表情を一瞬浮かべるも背を向けた相手に慌てて追いかけるも触ってはいけない、と思えば行き場のない手を彷徨わせて。「だろ?…あー、ちょっと待ってて?」嬉しそうに笑うも相手が顎でしゃくった方向には先程放置して来た彼女の姿があり。相手に一言告げては彼女の方へ駆け寄って。
よくあれで自信持てたな(くすりと笑えば「残念でした」と舌を出し。「いらねぇおめでとうだわ」相手の言葉に肩を竦めため息付けば笑う相手を見て「俺もチャイナは勘弁だわ。あんなスリット」一度着た事があるのか思い出すような素ぶり見せれば眉を寄せて。「ああ、約束な-」何時ものように小指を出そうとして引っ込めた。相手の謝罪の言葉を聞けば、また謝らせた、と胸が痛くなった。「…わり、」冷静になって深呼吸する。相手が戸惑うのも無理はないだろう、己も驚いたのだ「…もう行くわ、じゃな」早口にそう述べれば、相手の方を振り返らずに足を進める。相手の言葉に頷けば話す2人をぼーっと眺める。遠くて表情までわからないが、怒っているようだ。「な、いてる…?」彼女が俯いて肩を震わせていた。其れを見た途端、弾かれたように其の場から走り出した
(/すみません、寝てました‼
…これから修羅場ですかねぇ←
え?ダメ?やっぱダメ?(そこまでではないが多少は自信があったらしく首を傾げては何度も問いかけて。「喜べよ、素直に」とくすくすと笑えば「スリットまで入ってんのかよっ、」腹抑えつつ声なき声で笑い声あげて。「そこまでくると俺、ばい菌扱いじゃん」手を引っ込めた相手に苦笑しつつ前記を告げては試しに此方から小指差し出しては首傾げて相手の反応待って。「あー…うん、まぁ大丈…っておい!?」気にするな、といえばまた怒らせてしまうかもしれない、と考えれば大丈夫と告げようとするも途中で足を進め始めた相手を慌てて追って。やはり放って置いたのは流石に怒ったらしく彼女は怒りを露わにしていて。フォローを入れようと口を開くも下を向いた彼女は泣いていて。そんな中問い掛けられたのは“私は二番目?”なんて言葉。否定する事すら出来ず黙りこくるも相手が気になって振り返れば走り出すのが目について。「ごめん、」彼女に一言だけ告げれは叩かれたらしく痛む頬。己の気持ちは自分でもわからないのだが一番大切な相手を追いかける為走りだし。
(/修羅場ってますねぇ…←
殴られちゃいましたよ、雅君。
と、いうかこんなのでよろしいでしょうか?←ぇ
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