♰二人組♰(非募)

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匿名  2017-03-14 13:47:49 
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募集板でお声掛けして下さった20893様をお待ちしています!



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  • No.21 by 柏木 唯  2017-03-17 09:11:43 

 

(/ 私も少し悩んでおりまして、原作どうりに進むか否かと。んー、…そうですね。原作では真昼立ちが家を出て言ったあとにべルキアがすれ違いで部屋に来てますからね…それを使うという手もありますね。例えば、部屋の襲撃を受けた2人が外へと逃げ出す。けれど、逃げている最中に友人と出会い、このままではみんなが巻き込まれてしまうと感じて契約を結ぶことを決意する――みたいな、その辺は原作と同じ感じでいいかなぁと。全然大丈夫ですよ!私ももしかしたらモブを出すかもしれませんし… )



こんな性格で数年過ごしてるけど、詐欺被害なんてあったことないからだいじょう――っいた。
(他人に、それも出会ったばかりの人間…ではなく吸血鬼に自分の性格に難をつけられたくなくて、無とした表情で今度こそ文句を並べれば額を小突かれ。すっかり油断していたからかちゃんとした身構えもできず、つつかれた額を抑えて。さして痛くはなかったが恨めしげに相手見つめ。数秒後、ため息を付けば相手に背を向けてビニール袋から今日買ったものをダイニングテーブルの上へ並べていき。品物を見ながら相手の分まで足りるだろうかなんてのんきなことを考えて。ビニール袋をきちんと三角に折りおえれば、商品をそれぞれおいて置く場所に置き始め。最後、卵を冷蔵庫にしまい扉を閉めようとしたところで、いつの間にかソファへと座っていた相手から投げられた質問。先ほど言わぬようにしたばかりだというのにと思うもいずれはバレるかと息付いて。「ここ家に住んでいるのは私一人。だって、親は昔に他界しちゃったから」ぱたんと締まった冷蔵庫の扉の音を聞きながら、できるだけ重くならないようにさらりと流して。)

 

  • No.22 by クロ  2017-03-17 16:55:00 



(/少しバタバタしてまして…なかなかパッとお返事できなくてすみません;
なるほど!背後様のオリジナル展開、良いですね!初めてちゃんとした吸血鬼と遭遇して驚いてる娘さんを、うちのクロが引っ張って逃げたり…その際時間が惜しいという理由で、玄関を出た通路から、今いるマンションより階が低い隣の建物の屋上に飛び移って逃げたり…とか!
本当ですか…、安心しました…!モブに限らず、ベルキアとか他のキャラも勝手に話させちゃったり動かしちゃったリして全然okなので!ちょっとこのキャラは口調が難しいから駄目、なんてことがありましたら気兼ねなく仰ってください、私のできる範囲で対応しますので…!)


……お前学生だろ…?親戚とかと暮らそうとは思わなかったのかよ…?
(恨めしそうな目で相手から睨まれている事など気が付いたような素振りさえも見せず、ぼんやりと天井を見詰め。一つ息を吐いた後、話してくれた彼女の言葉を聞いていると、どれだけ時代が過ぎようが不憫な人間は何処の世界にもいる物なのかといったような思考が浮かんでは消え。先程の両目を思い返すと、彼女が芯のある人間だということには容易く理解できるが、それでも彼女は見た目ただの女学生。聊かの不自然さが感じられ、一人暮らしをしているのには何か他の理由もあるのではないのだろうかとごく自然に尋ねれば「つーか説明したんだからお前もコーラくれ」正直ほとんどこれの目的の為に話したような物と言っても過言ではなく、台所にいる彼女にソファからじとーとした視線で訴えれば)

  • No.23 by 柏木 唯  2017-03-17 19:01:55 


 
(/ いえいえ大丈夫ですよ!忙しいのですから、仕方がないです。私はゆっくりと待ってますので、時間に余裕のあるときに返して下されば大丈夫です!
おぉ、いきなりアクション要素満載ですね←。それじゃあ背後様も気に入ってくださったようなので、展開はそれでいきましょう!
あー…サーヴァンプキャラは基本真昼とクロ、…ぎりぎりリヒたん、ロウレスが動かせる程度なので版権は難しいかもです。役立たずで申し訳ありません!
えと、とりあえずべルキアはお任せしてもいいでしょうか?ガラスを蹴破られるところまで行きますので!)


…あー、はいはい。そういえばそう言ってたね。
(軽く流してしまおうと思ったのに、思惑が外れてさらに深く問われてしまい。ここは話してしてしまうもうがいいのか否か。でも結局は一日の付き合いだから、話してしまってもいいかも知れないと口を開きかけるが、続いて投げられた言葉に少し気遣ってくれたのかと思った思考を元に戻し。棚からコップを二つ取り出せば、コーラのボトルを冷蔵庫から出し自分用と相手ように注いで。コーラを元の位置に戻し両手にそれぞれコップを持ってリビングへと。コップの一つを相手に手渡し、自分用に組んできたコーラを一口飲めば息をつき、「中学の間は親戚のところにいたんだけどね…ほとんど今の状態と変わらないよ。でも、お金は払ってもらってるから独り立ちではないかな」近々その親戚と会う予定になっていることもあってやや顔を伏せたとき、突然リビングの窓ガラスが豪快に割れて。「え、な、何…!?」ガラスの破片が突き刺さらぬように顔を庇いつつ目を細めて窓を突き破ってきたものを見ようとし。)

 
 

  • No.24 by クロ  2017-03-18 14:30:55 



(/そう仰っていただけるとありがたいです^^
そうですよね、よく考えてみたら急展開過ぎましたかね…←
okです!ベルキアとか初めてなので全然上手くできないと思うんですけど…何とか頑張りますね!;)


(コップを受け取った後も、彼女の話の続きを聞いている時も、変わらず眠たげな眼を浮かべ続けてただ耳を澄ましていて。声が途切れ、何を返そうかと相手の顔へ目をやれば、凛々しささえ感じられた先の目は雲に隠されたように消えかけており。自分とした事が、不覚にも尋ね過ぎたか――と思った矢先の事。唐突にも、鋭い音に次いで吹き込む風と、煌めく光の破片が眼前に押し寄せ。困惑した脳は役目を果たさず、ぼんやり硝子の粒を凝視していると『やーっと見つけたァ、怠惰のサーヴァンプ!』癪に障るような甲高い声音と共に乗せられた殺気に気が付き、音源へ顔を向かわせれば髪を掠め風が通り抜け。背後から金属が弾かれた際に鳴る音が耳に届き、振り返れば本物の剣が壁に突き刺さって静かに揺れており。あのまま顔を回さなければあれに脳天を突かれていた訳で「――…おいおい、オレはコーラの一杯も飲めねーのかよ…死ぬほどめんどくせー事になってきやがった……」まったりのんびり過ごしたいだけというのに、何故こんな奴らに突っかかられなくてはいけないのかと苦悩しつつ、心底嫌そうな顔で手元のコーラを一口飲み)

  • No.25 by 柏木 唯  2017-03-18 16:37:28 


 
(/ そんなことないですよ!いいテンポだと思います。
いえいえ、ソックリですよ!…なんか、一言であ、べルキア、とか思うレベルぐらい上手です!← )


(窓から差し込む沈みかけた太陽によって、目の前で飛び散りながら反射して光る硝子。相変わらず顔の前に腕を身構えたまま僅かな隙間から窓から入ってきた人物を見ようと目を凝らして。ベランダの縁に足をかけて口元を三日月にしている人物を確認したかと思えば、一瞬横で空気が音を鳴らすのを感じ。恐る恐る振り向けば壁に突き刺さり鈍く光る物体。それを一秒遅れて本物の剣だと確認すればさ、と顔を顔色を変えて。混乱しかける頭に、状況に似合わないのんびりとした声が届いて。声のした方へ向けば、剣に狙われた当の本人はソファに座ったままコーラを飲んでいて。その様子に混乱しかけていた頭が妙に冷静になり。目の前の怪しい男、それに飛んできた”怠惰のサーヴァンプ”という言葉。わからないことだらけではあるが、なんとか今すべきことを見出して。「っ、呑気にしてる場合!?逃げるよ!」相手の首根っこをつかめば引きずるようにそのまま玄関へと飛び出し。取り敢えず逃げなければと背後から近づいて来る声を耳にしつつ焦りを含んだ顔で階段がある方向へ駆け出そうとし。)

  

  • No.26 by クロ  2017-03-18 21:38:43 



(/口調が難しいし登場回も少ないのでなかなか再現しにくいですが、あの基地外加減を上手く表現できるように努めます…←
では、そろそろ背後は引っ込みますね!)


(ぐいと突然首根っこを引っ掴まれ、うぐっといった声が喉から漏れ。どうやら階段から逃げる雰囲気だが、それだとあの名も知らぬ男に先回りされたり何かと要領が悪い逃げ方という物。周りの建物を飛び移って逃げるのがやはり妥当の案。彼女がいるが女子の一人ぐらいなら抱えて逃げる事もできるだろうと。そもそも首が締まって息苦しいという気持ちが強く、彼女の手首を掴み「…っ、おいっ…、お前ちょっと止まれ…!」取りあえず手を離してもらおうと声をかければ)

  • No.27 by 柏木 唯  2017-03-18 22:35:16 



(/ 原作見ててあの基地外っぷりに驚いて口ポカーンとなったのはいい思い出です←
了解しました!また進行について提案があったら顔出しますね。)



え、…あ、ごめん!!
(逃げることだけに夢中になり、すっかり相手の首根っこを掴んだままだったことを忘れてしまっていたようで手首に触れた熱と声でようやく我に返って。息苦しそうな声に、謝罪を入れながらも直ぐに離して。そうしている間にも、追っ手との距離は近づいてきており。再び空気の切れるような音が聞こえたかと思えば背後の壁に突き刺さり、夕日を受けて鈍く光る剣が。先程よりも慌てはしなかったものの、容赦なく殺しに来ている様子に唾を飲み込んでわずかに震える体を両腕で抱きしめ。「ほら、早く行かないと…!!本当に私たち殺される!」相手に手首を掴まれたまま、逆にその手を引っ張って階段の方向へ向かうように催促して。)


 

  • No.28 by クロ  2017-03-18 23:31:14 



まあ待て…飛んだ方が楽に済む
(普通ならここでまったり首のマッサージでもしているが、何しろ今は緊急時。催促する彼女を引き留めると、仮にも女子を担ぐ訳にも行かないので手早く抱き抱え。所謂お姫さま抱っこという物をしている訳だが、思ったよりそこまでしんどくない物だと初体験の事もあって新鮮な気持ちでそんな事を考えつつ、共用廊下の塀に乗れば近辺の建物に視線を送り。右手の方に今いる階より低い建物の屋上が目に止まり「お前、暴れんなよ…?」其方に飛び移ろうとしたが、途中で相手にバタつかれても困ると一言加え)

  • No.29 by 柏木 唯  2017-03-19 01:00:40 

 

え、飛ぶって――うわっ!?
(慌ててるせいかうわずった声の自分に対し、妙に冷静な相手の声に引き止められ。相手の言う飛ぶ、という意味の解釈がわからず首をかしげ、意味を噛み砕こうと頭の中で思考を巡らせてていたが、それは一瞬にして体が浮遊したことで止まってしまい。近くには相手の顔、隈があるけれど端正な顔をしてるなと見とれてしまいそうになった自分を殴りたいとも思いつつ、相手が廊下の塀に登ればその高さから捕まる場所を求めて無意識にも相手の首に手を回し。近くから聞こえてきた低音に一瞬固まりかけ、しかし目線の端に見える白い帽子の男を見れば「…暴れない。だから、絶対に落とさないでよね」今まで何度も驚いたんだから、ここで動揺してたまるかと意地でもざわつく心を落ち着かせて相手の顔見上げ。)

 

  • No.30 by クロ  2017-03-19 19:47:32 



……、じっとしてろ
(首に手を回されると互いの距離が大分近付く事もあり、丸みのある瞳に見詰められると何だか得体のしれない感情によって気まずくなってしまい。絶対に、と言われたが上手い返事に困り、彼女に向けていた顔を戻すと何とか零れた微かな言葉を呟くや否や、塀を踏み越し体を空に任せ。頬を切る涼やかな風を感じながら建物の屋上を跨ぐように飛んで行くと視界に店が並ぶ街中が映り「…で、こっからどうすんだ…?このまま逃げ切れるのが一番だが…そう簡単に行くか分かんねーぞ…?」一日とは言えど、仮にも己は彼女に従う必要がある。一度足を止め、ぐるりと街を見渡しながらこれからの方針を相手に尋ね)

  • No.31 by 柏木 唯  2017-03-20 11:19:24 

 

(相手の言葉に答える代わりにぎゅっ、と身を固めて目を閉じて。相手に支えられているとわかっているけれど、怖いという感覚は抜けないもので。頬をかすめていく風に時折ぴくりと反応しながらも動きが止まるまでじっと耐えて。上から聞こえてきた声に目を開ければ、目の前に広がるのは見慣れた商店街。あんな短時間でここまで来れるのかと改めて自分を抱き抱えるこの男が人間ではないことを実感し。出来れば逃げ続けるのが策かも知れない、と思ったところで商店街に遠目からではあるが見知った友人の姿を見つけて。ふと、もしあの男を野放しにしていたらほかの人にも危害が出るのではないかと思いあたり。「…逃げてちゃダメだ。あの男をなんとかしないと、ほかの人に危害が及ぶかも知れない」何とかする、それは必然的に戦うという選択肢。恐怖がないといえば嘘になるが、それでも自分がやらなければと目元に広がる景色を見て。)

 

  • No.32 by クロ  2017-03-20 20:05:43 



…なんとか…、って、オレやお前に何ができるってんだ、めんどくせー…。
(真摯さと使命感が溢れる音吐と眼差し。己には無いそれらを直視する事が辛くて、ふいと視線を落とす。なんとかする、というのは彼女は奴が他人に手出しするのを自分たちが止めると言っているのと同じ事。されどあくまで彼女は一般人。蛮勇を振る舞ってもどうにもならない事はある。それに、自分にはその気持ちに応えられるほどの強さはない。気怠げに呟きながら抱き抱えていた彼女をそっと地に下ろし「……誰かに頼る方が楽だし、責任押し付けられなくても済む。…それで良いだろ」誰かに恨まれてばかりいた過去で唯一学んだ事を、ぽつりと溢す。吹き付ける風に煽られる髪を押さえる事も無く、ただ人で満ちる街をぼんやり見下ろし)

  • No.33 by 柏木 唯  2017-03-20 20:36:56 




…それでも放っておけないよ。それに、一度関わっちゃったんだもん。最後まで貫くのが私の信条だから。
(煌びやかな街並みを見下ろす紅の瞳は、光を反射しているのに暗く陰っているように見えて。そんな様子に協力してだなんて何も言えず。自分も、誰かと助けを願いながらも誰にも助けてもらえなかった人間。それでも、学校で過ごしてきた友達や良くしてくれるご近所さんがこの町には居る。それに見捨てるなんて絶対に出来やしないと手を一回広げたあの握り締め。風でなびく髪をかけては街の方へ目をやり。そこでは、あの男が降り立って何やら騒いでいる様子で、「私は行くよ。…クロは、待ってていいよ。私が何とかするから」微かに笑みを浮かべ相手に別れを告げれば、屋上から降りるための扉から階段へと向かい勢いよく駆け下りて。多少合気道の心得があるからそれで何とかしようと思考を巡らせながらも商店街へと飛び出していって。)

 

  • No.34 by クロ  2017-03-20 23:12:52 



――……めんどくせー女…。
(振り向きもせず、階段から街へ向かっていく彼女の背中を茫然と見詰める。己を説得する事もなく、けれど諦めもしなかった。何故そんな眼でそんな事が言えて、何一つとして迷いが無いような顔ができるのだろう。彼女の求めている物は何だ。分からない事ばかりが募ってきりが無い。ただ分かっているのは、彼女は自分の事よりも名も知らない誰かに尽くしたいと思っていて、責任から逃れたいと望む自分とは在り方が全く違う存在だという事だけ。上司が行くなら自分が行かない理由は無い。それに、女子一人に任せてこのまま引き下がる程、非道にはなれない。嘆息雑じりに一言ぼやき再び空に体を投じ『さァさァ、喝采を!早く出ておいでよ、スリーピーアッシュ!この辺りにいることは分かってるんだからさァ、もう待つのは疲れたよォ――』呼びかけるように明朗な声を溢す男は、暇を潰すようにシルクハットをくるりと指で回しながら目的の人物の登場を待ち)

  • No.35 by 柏木 唯  2017-03-20 23:22:50 


 

…クロは来ないよ。だから、早くこの街から出て行って!
(ひときわ人のいるところに向かって走って行けば、人をかき分けるようにその中心へと足を進めて。ようやく前方が開けたと思えばおどけた声が耳に入り。一回足を止めてすっ、とひと呼吸をする。先ほどの光景がいやでも頭の中に浮かび上がり、しかしそれでも怖気次ぐわけには行かないと人々の輪の中から一歩踏み出しては一見マジシャンにも見えるような男の目の前に立ち、きっ、と目を釣り上げさせて高らかに叫び。しかし目の前の男は引き下がることもなく、寧ろ愉しげに口角を釣り上げればシルクハットの中から何本かの剣を取り出して。それを投げたかと思えば人ごみのその向こうの壁へと突き刺さり。場は静まり返り、一瞬にして大騒ぎになり。逃げゆく人が居る中でただひとり男を睨みつけ。)

 

  • No.36 by クロ  2017-03-21 17:22:48 



(『…誰かと思えば、さっきスリーピーアッシュと一緒にいたヤツかァ。……ボク、誰かに命令されるの大っ嫌いなんだァ~~だからァ、口の利き方には気を付けた方がいいよォ?』まるで鳥のように騒ぎ立てる人々と擦れ違う合間、眉一つ動かさず随分強気な態度の彼女を気に食わぬ視線でじとりと見詰めると、笑顔は絶やさず言葉を返し。ただその笑顔に歓喜の色は無い。シルクハットから二本、鋼の刃を取り出せば『それからねェ、あの黒猫ちゃん匿うつもりならお前諸共串刺しにしちゃうからァ!』笑顔の先には暗い瞳。未だ姿を見せない人物に苛つき始めているのか、若干語尾が荒くなりつつあくまで愉しげに話し続けて。時折開いた口から鋭い八重歯が覗き)

  • No.37 by 柏木 唯  2017-03-22 17:42:56 


 
(確かに顔は愉快そうで口元は弧を描いているのに、自分を見つめるその瞳はその梨の闇のように真っ暗で。確実にこの敵と呼べるこの男を怒らせてしまったということは一目瞭然で。荒くなり始める口調に相手の手に持つ日本の剣。”スピーリーアッシュ”と呼ばれているクロが中々来ないことで苛立っている今、気を抜けば直ぐにでも殺されてしまうだろうと。口の中に溜まった唾液を飲み干せば、妙にごくりという音が響いて。早鐘のように煩い胸の音、本当は恐ろしくてたまらないという感情を悟られないように深呼吸をして落ち着かせて。「……私がアンタに言いたいことはただ一つ。早く帰って」変わらぬ主張を言葉にしながら、静かにそれでもしっかりとした動作で構えを取って。)

 

  • No.38 by クロ  2017-03-23 17:05:45 



(『…、やっぱりお前…気に食わないなァ…!』顔色一つ変えない彼女にしろ何処かに伏しているであろう目的の人物にしろ、どうにも自分を苛つかせるようなことばかりしている彼らに痺れを切らしたのか、間髪入れずに勢いつけて地を踏み込み。己にとってはそうでもない、されどその速度は常人の域を超えていた。数秒も掛けず、瞬く間に彼女の眼前に飛び込めば、口角を上げ右手の剣先を彼女の脇腹に向かって刺し込もうと)

  • No.39 by 柏木 唯  2017-03-23 17:25:49 




――――っ、
(勢いをつけて地面を踏みしめるまでは目に捉えることができた。飛び出してくることを予想し避けようとした瞬間に男の姿が掻き消えて。見えたと思ったら場所は自分の目前。自分の脇腹に向かう剣先にほぼ瞬発力で横に避けて。地面を転がってなんとか受身を取って。じわりと疼く脇腹に目線を寄せて。たった一瞬のうちで、その部分の服は破け微かに擦ったのか血がじわりと滲むのが見え。しかし動けなくなるわけではないと直ぐに立ち上がっては男を見据え。それでも自分とは違う、化物じみた力にかすかに右足を後ろに下げ。)

 

  • No.40 by クロ  2017-03-24 16:58:09 



(『へェ~、躱したかァ。ちょ~~~ッとはその辺のヤツよりマシみたいだけどォ――』本気を出していなかったとは言え、あのように回避できたのは彼女が初めての様子らしく、少しばかり楽しげに跳ね上がった声で話しながら、微かに血液が付着した剣先を暫く凝視し『――その程度じゃ相手になんないねェ』すぐに右手の剣を相手目がけて投げつけると同時に強く地を踏み、瞬く暇も無く彼女の直近へ。正面から己が来ると分かっていたとしても、投げつけられた剣で相手の気を引くのは容易い。これで片が付くだろうと、残っていた左手の剣を再度腹に突き刺そうと勢いを込め)

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