トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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…っ……
(またしても自身の脅迫をやんわりと躱されたことで、作り笑いはそのままに、思い通りにならない怒りからアリシアは唇を噛み締めた。その刹那、再び黒く禍々しい魔力がアリシアを覆い、徐々に大きく膨れ上がる。おそらく本人も無自覚の内に感情に左右される形で魔力が表面化しているのだろう。しかし、レドが剣の紋章の話題に触れたところでピタリと魔力は膨張を止め、やがて離散した。)
同志…ですか。なるほど…どうやらレド殿も聖教国の掲げる理想に賛同しているものとお見受けします。ふふっ、これは無駄な警戒だったかもしれませんねぇ。先程は脅すような真似をして申し訳ありませんでした。
(同志と聞いてアリシアはレドも聖教国側の人間であると解釈し、指南役という建前で即時軟禁する必要はないと考えを改めた。レイラは聖教国を信奉している訳ではなく、その弟子を名乗るレドも今の今までアリシアの持つ剣に刻まれた紋章に触れなかったことから部外者と判断して過度に警戒していたのだろう。軽く頭を下げて自身が行った脅迫行為を詫びると、初めて嫌味のない笑みを見せた。)
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