湊さん募集（シンみな）

ほら、落ち着いて（咳き込む相手の背をさすり）
湊さん、今俺は学校にいる時間です。夢でなければここにいるわけがないんです。それでも俺を帰したいなら次の二択から選んでください。

1、今すぐ帰る代わりに10分間濃厚なキスを今ここでする。
2、湊さんの体調が安定し眠りにつくまで俺がマスク着用で看病して帰る。

　ちなみに、濃厚なキスをしながらの看病も湊さんが望むなら可です。どうしますか。

（午後の授業が自習になり抜けてきたことは伝えず、選択肢の前者をするつもりはさらさら無いが選びやすいように並べ、最後の問いも今の状態で聞くのは後ろめたい気持ちもありつつ、とりあえずは面倒な質問をして相手の思考回路を鈍らせ諦めさせようとし）

、、、、え？(一瞬、思考が停止し、え？やっぱり夢なの？でも、こんな事言ってくる夢って、なに？俺は欲求不満なの？とか、いろんな事でぐるぐるし始め、余計に熱が上がりそうな気がしてきて)

とりあえず、1は絶対ダメだからな。
キス禁止。あ～なんか、熱上がった気がする。(布団に横になりながら、たくさん汗をかいたので髪の毛が汗で首筋にくっついていて)
シン、喉渇いた、、

すみません、話しすぎました。どうぞ。（水の入ったコップを差し出して、後で相手に後悔させないようにマスクをし）
薬とかちゃんと飲んでますか？汗もすごいので拭きますね。（濡らしたタオルを相手の首元に当てて）

サンキュー、薬？あ～市販の風邪薬なら朝に飲んだな。(コップを受け取ると水を飲み)
ひゃっ、そこまでしなくていいって、、(いきなりタオルをあてられて、変な声が出てしまい恥ずかしくなり)

早く治るといいのですが。夕飯はつくりますから食べたらまた薬飲みましょうね（制服にエプロンをして）

だめですよ、俺の大事な湊さんなんですから。拭かせてください。（相手の服の裾から人肌の温度にしたタオルを入れると、脇近くまで当てていき）

そうだなぁ～明日は店開けたいし、、(鼻水が出そうになると近くに置いてあるティッシュで鼻をかみ、ゴミ箱には大量のティッシュゴミで、いっぱいになっていて)

ちょっ、ちょっと待て！くすぐったいから、マジで拭かなくていいから！(本当は、くすぐったいのではなく、恥ずかしいだけなのだが)

あまり無理せず明日も休んだほうが。ふらつきながら仕事されたら俺も気が気じゃないです（ゴミ箱のティッシュをゴミ袋に移し、ゴミ箱を空にして）

じゃあ、せめて着替えましょう。ほらバンザイして（汗を吸いとった服をするするとめくり上げて）

んー、とりあえず様子見てだなぁ(明日には案外、熱も下がりケロッとしているかもしれないと思い)

なんか、悪いな。ありがと(両手を挙げてバンザイのポーズで脱がしてもらうのを待ち)

でもまだ…熱い（相手と自分の額を合わせ確認すると、持ってきたバッグから冷却シートを出して相手の額に丁寧に貼り、相手の服を脱がしてはやはり汗ばんでいる肌が気になって）

やっぱりもう少し拭きますね（相手の体を少し横に傾けながら背中をとんとんと軽く拭いた後、みぞおちにも手を伸ばし）

んー冷たくて気持ちいい(冷却シートを貼られると、スキンシップの近さに、ツッコむ事もなく、もとい余裕がないのかされるがままになり)

だから、もういいって、、そんな、とこまで、しなくていぃ、から、、(熱のせいもあって、やたら色っぽい声を出して)

風邪ひいてる湊さんって素直で可愛いですよね（抵抗する気力がないだけなのかもしれないがそう見えて）
では…このくらいで（相手の出す声に変に脳が揺さぶられ、耐えきれぬ前に汗拭きを中断し、部屋に畳んであった服を手に取り相手に着せて）

夕食できるまで楽にしててください。おかゆなら食べれそうですか？（台所へ行こうとゆっくり立ち上がりながら）

ん～そうかぁ？(素直だと言われ、ちょっと、ぼーっとしながら首を傾け)

お腹、空いてない、、(服を着せてもらうと、布団に潜り顔だけ出すと、作ってもらっても食べないとかもしれないと思い、それならもったいないだろうと思って言ってみて)

なんていうか、思考回ってない感じで。だからそんな状態で俺以外を家の中に入れちゃだめですからね。（子供に言い聞かせるように頭を撫でて）

食欲ないんですね…ちょっと心配ですけど無理に食べなくてもいいです。おなか空いたら言ってください、まだそばにいますから。寝ちゃって大丈夫ですよ（相手の仕草が何だか可愛らしくて微笑みを浮かべて、掛け布団の上からぽんぽんと軽く触れ落ち着かせようと）

そんな心配しなくても、誰も来ねーよ。風邪引いてんの知ってるの、シンどけだし、、(あー、でもコインランドリーが休みだから、近所のじいさん、ばあさんが心配してそうだなぁと思いつつ)

ありがとな。風邪が治ったら、なんかお礼する。(少し、うとうとしながら、言うが本当に何かお礼はしようと思っていて、何がいいかなぁと思い)

そう、ですか。俺だけなんですね（今だけ相手の特別になれた気がして優越感に口元を緩め）

俺は湊さんが元気で俺のそばにいてくれるなら何もいりません。あ、でも…この前言ってた、本当に湊さんから俺にキスしてくれようとしたなら風邪が治ったら…お願いします。（眠りに入ろうとしてる相手が聞いてるかわからないが、はにかみながら希望して）

ん～、そうだな。シンだけだな、、(知っているのはシンだけだろうなと思い。普段からあまり周りを頼ったり、自分から話すタイプではないので)


あー、何がほしいか、考えておけよ。(物でお返ししようとしていたので、そんなふうに言うと、そのまま目を閉じて眠ってしまい)

これからもずっと俺だけを頼ってくれたらいいのに…って湊さん、俺の欲しいものは、、（一応伝えたつもりがわかっていない様子で寝てしまった相手を見てため息をつき、欲しいものなら今目の前にあるのにと相手の寝顔を眺め）

ちゃんと治るといいですね…（相手がしっかり眠りに入っていることを確認し、安心すると自分もうとうととして眠りに落ちそうになり少しの間目を閉じて）

(暫く寝ていたが、ふと目を覚まして体の痛みがだいぶなくなっている事に気付き、熱下がってきたのかなぁ、などと思っていたら、ふと人影を見つけて視線を向けると寝ているシンを見つけ)
え？シン、、寝てる、のか？あ、そっか、看病してくれたんだな。全く、疲れてるなら無理しなくていいのに、、
(シンを起こさないように上体を起こすと、近くにあるブランケットをかけてやり、頭を撫で)
寝顔まで、イケメンかよ。ありがとな。

みなと、さん…（浅く眠りながら、ブランケットをかけてもらうとぴく、と眉を動かし寝言を口にして）

ん？俺の夢でも見てるのか？またいかがわしい夢じゃないだろうな、、(前にも、シンが寝言を言っていた事を思い出しては苦笑いして)
ま、夢の中くらいは許してやるか(なんか、シンが可愛く見えてきて頬を触り)