主 2020-11-09 23:11:14 |
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>リック
【 二代目賢者ギムニア / 第二主都ミルジャス- 教会(鐘楼) - / >>68 】
――――……。
(片方の眼でメモに描かれた紋様を一瞥し、もう一度あまりにも深く長い溜息を吐いて。悪い予感は見事に的中したようだ。父親の仇に繋がる手がかりを目の前にしては前のめりになるのも無理はない。しかし"それ"に立ち向かうには、ヒトはあまりに弱すぎる。重い沈黙の後、布の下にてようやく口を開き「 "それ"との戦闘は推奨しない。実力差という意味でも、復讐という意味でもだ。尚も"それ"を探すと言うのならば――、 」ゆっくりと踵を返し、壁沿いに並ぶ本棚から一つの古文書を取り出す。あるページを開けば、そこにはリックが記憶しているであろう因縁のトライバルと全く同一の蠍紋様が刻まれており。その上部に古代文字で何かが書かれており、賢者は包帯だらけの指先でそれを指し「 チェッタリントン。この名が手掛かりになるだろう。後は貴様が切り拓くのだ 」全ての解答を渡さないのは賢者なりの配慮。謎が残っていれば冒険への意欲も掻き立てられようというもの。言葉の裏に自分の道は自分で選べとエールを隠し、他に言いたい事は無いかと探るようにリックを見つめて)
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