▼　黎明の棺 ／ 群像劇 ／ ファンタジー　▼

＞リック

【　二代目賢者ギムニア ／ 第二主都ミルジャス- 教会(鐘楼) - ／ >>54　】

――宜しい。最低限の礼儀は父から教わっている様だな。
（相変わらず一言多い刺々しい物言いは照れ隠しと呼べば聞こえは良い――無論、そんな事を面と向かって言おうものなら一瞬で消し炭にされてしまうだろうが。此方をまっすぐに見つめ返す双眸の奥に宿る、確かな信念をしかと見届け「　結構。…だが、それでは【黎明の棺】の入手が二の次に聞こえるぞ。私が信ずるのは信念ではなく、己が願いを叶える為に棺を求める執念だ。肝に銘じよ　」言い終えれば、重たいローブの裾の下から右腕をのそりと持ち上げる。指の先まで梵字まみれの包帯に彩られた手中に、目に見えるほど濃縮された青い魔力が集約し、指輪の形を成して。それをリックに差し出し「　これが"カリギュラの使徒"――棺の探索者である事の証だ。貴様に刻んだ力は"守護"。その指輪が致命傷だと判断した攻撃を一度だけ無効化する効果を持つ。とはいえ油断はするな。　」そう、それは指輪の形をした魔道具。他にも細々とした機能があるが、時が来れば思い知るだろうと説明は意図的に割愛し「　何か質問は？　」締め括りとばかりに、漠然とした問いを投げ）


（ ／ 賢者の質問タイムが終われば冒険スタートですので、知りたい事は遠慮なく聞いて下さい。賢者が全てに応えてくれるとは限らないけど！）