不死の少女(戦闘アリ/異能/途中参加・初心者歓迎)

不死の少女(戦闘アリ/異能/途中参加・初心者歓迎)

着ぐるみパンダさん  2020-08-02 17:23:34 
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とある呪いによって死ぬことを許されない
肉体となった可憐な少女、マチルダ。
そんな彼女を巡り、二つの国は争いを
引き起こした。

ーこれは、「不死」の少女を巡る「殺し」合いー

Please wait…

>1 設定およびマチルダ達のpf

>2 進行上での諸注意


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  • No.406 by シザーgirl  2020-09-12 21:08:19 

エリシア(ええ!エドワード様は少ししか喋ってませんがとてもいい人ですもの、すぐに見つかりますわ。(そう言い10分ほど走ると地面に降りて)さ、着きましたわよ、ここが戦場でございますエドワード様。)

  • No.407 by tenma  2020-09-12 23:21:11 ID:6aed18bc1

>>384
>>401

威力と精度を高めて放った六天撃――その二撃目は、見事敵対者達にダメージを刻み込むことに成功した。
だが完全な決着を付けるには至らない。青年は膝をついてなお味方を庇おうとする余力があり、少女に至っては本体の重傷ぶりとは裏腹に球体が強烈な敵意を見せている。
押しているように見えてゼクシアも相当に苦しい。頭部を打ち付けた以外に目立ったダメージは無いものの、少なくとも六天撃は二度と撃てない程に消耗している。決して持久力に優れないわけではないが、序盤から畳みかけたツケとでも言うべきか。
元々守りは得意としない彼女のことだ。敵地でこれ以上戦いが長引けばどうなるかは火を見るよりも明らか――その表情が僅かに曇る。

(もしかして、この男が……)

突如として戦闘に介入する、銀髪に冷たいオーラの偉丈夫。彼の名や正体はゼクシアの知る所ではないが、まるで狼の如き雰囲気と青年の叫びから、あの兵士の言葉を思い出す。天狼軍――『天狼』――帝国に与する第三勢力。
何はともあれ、戦闘の幕引きはゼクシアにとって願ってもないことだ。疲弊した身体に鞭打って足早に立ち去る。

本番はこれからだというのに……随分と消耗してしまった。体力的にも時間的にも、物資や兵器の破壊を優先するというのは非現実的だ。王都が近いだけに補給のスパンも短く、直に損害分を補填されてしまうのが目に見える。
ならばせめて防御力を削ぎ落とし、要塞としての効力を弱めてから離脱すべきだろう。

(もう六天撃は使えない。私に残された手は――)

必殺技が使えない今、防壁を破壊するにはこれしかない。
混乱に乗じて倉庫から運べるだけの火薬を盗み出し、要塞を囲む煉瓦壁の一角に積み上げる。
爆風と石片の飛散から自身を守るべく氷の防壁を作り、その背後に隠れて炎をぶつける。
耳をつんざくような轟音の後に煉瓦が吹き飛び、巨大な亀裂を生じさせた。素早くその裂け目に身体を滑り込ませ、予め馬車を待機させていた場所目掛けて全力疾走する。
背後から迫る足音や投擲される槍に冷や汗を垂らしながら駆け抜け、遂に追っ手を振り切ることに成功した。

「はあ……」

馬車の室内に飛び込み身を投げ出すと、安心するあまり間抜けな溜め息が漏れ出す。危険な任務など幼少の頃からこなしてきたが、王国という一大勢力を相手取ってここまでの大立ち回りをしたのは初めてだ。
極度の疲労でピクリとも動かない手足と対照的に頭の中は忙しく、声に出せばまくし立ててしまうような洪水が起きている。思い浮かぶことは山ほどあるが――取り敢えず城へ帰ろう。ステラ・カンパニュラが待っている。

(/これでゼクシアを撤退させていただきます!ありがとうございました)

  • No.408 by OSORA  2020-09-13 04:03:16 

>エリシアさん

そう言われれば嬉しいな。ここが戦場か、俺がいない間に終わりそうな雰囲気だな…それはそれで良いか。送ってくれてありがとうエリシアさん

(照れながらも戦場に着いた事を知れば彼女から降り、周囲を見れば終わりそうな雰囲気を感じながらお礼を述べて)

  • No.409 by 着ぐるみパンダさん  2020-09-13 07:00:11 

>407

ノーマン
「うわ、マジか…」
(耳をつんざくような轟音に振り向くと、彼の視界には破壊された防壁が最初に目に飛び込む。「これジラルド殿に知らせなきゃダメじゃない?俺の仕事じゃないしね…副隊長、伝達してきてくんない?」彼は面倒くさそうに頭を掻き、欠伸をしつつ副隊長を呼びつけると王国軍の本部…マチルダの城へと向かわせる。自分は第二部隊を率いつつも相手が陽動部隊とは知らず、戦い続けていて)

  • No.410 by シザーgirl  2020-09-13 07:10:00 

エリシア(ふふ、そうですわよ…んー…それもそうですわね…(戦場を見てからそう呟き)いえいえ!ではエドワード様、お気をつけて。貴方のご武運をお祈り致しますわ。(そう言いながら元の姿に戻るとペコッと頭を下げてお辞儀をし)では私はここらで失礼致しますわ、ごきげんよう。(そう言い微笑んで再び深々とお辞儀をすると今度は白い鳩の姿になって飛んで行く))

中(絡ませていただきありがとうございました!とってもエドワードさんは魅力的なキャラで楽しかったです…!!)

  • No.411 by OSORA  2020-09-13 15:41:35 

>エリシアさん

戦争が終わるという事は良い事だからな。俺は本当は戦争はしたくないんだが…これも仕方ない。ここまで送ってくれてありがとうエリシアさん、アントワヌさんにもありがとうと伝えておいてください

(本当は戦争はしたくないがだからといって黙って見ているつもりはなく仕方がないので溜息を吐きながら剣を構え、ここまで送ってくれた彼女を見送りながら彼、彼女にお礼を述べて)

(/いえ、アントワヌさんとエリシアさんも素敵なパートナーで素晴らしかったです!また絡める時がございましたら絡ませていただきたいです)

  • No.412 by シザーgirl  2020-09-13 16:07:24 

エリシア(ええ!わかりましたわ!私もですわ、アントワヌ様もやりたくないと言ってますもの…どうか貴方にも、ここにも平和な世界が…訪れますように…(祈るような声でそう呟くとアントワヌの元へと帰って行き))

中(ありがとうございますっす…!!こちらこそまたよろしくお願い致します…!)

  • No.413 by 着ぐるみパンダさん  2020-09-13 16:13:02 

>名無しの大福様

(ノーマン部隊の副隊長が王国軍の本部に向かいました。相手してやってくださいませんか?)

  • No.414 by 名無しの大福  2020-09-13 16:56:17 ID:a6a796058

(/ジラルドですかね、了解ですー)

【メルノリア王城内にある執務室で、痩せ細った男がペンを走らせていた】
【肌色は病人と見紛う程に白く、瞳は赤黒い、鋭い牙こそ無いもののその風貌はさながら吸血鬼の様】
【名はジラルド・マルローネ、王国軍の事務的活動を司っている】

……さて、この胸騒ぎの正体は何かな。

【廊下から響く足音に、ペンを握る手を止めた】

用があるならさっさと入ると良い、そして簡潔に伝えたまえ。
そう暇な仕事では無いのでな。

  • No.415 by tenma  2020-09-13 18:42:00 ID:6aed18bc1

>名無しの大福様

(/ステラさんにゼクシアのお相手をしていただきたいのですがよろしいでしょうか……?

あと間違えて要塞の壁を1箇所しか破壊していない描写にしてしまったので、打ち合わせ通りもう2?3箇所壊した体でお願いできるとありがたいです……!)

  • No.416 by 名無しの大福  2020-09-13 19:43:51 ID:a6a796058

>415
(/こんな感じで良いでしょうかー!)

【重い瞼が不意に開く】
【眼前の机に中途半端に文章が書かれた資料が置かれているが、最後の一文字が大きく崩れインクの尾を伸ばしていた】
【途中で睡魔に飲み込まれてしまったらしい、ここ数日、まともな睡眠を取っていない】
【「給料泥棒は書類仕事でもやっていろ」と押し付けられた紙の山は、まだ半分程度が残っている】

……。

【軍用品の在庫数、食料の輸送計画、各戦場で増減する兵士という名の「数字」】
【それを只管に真新しい紙へと書き写していく、ただそれだけの単純作業】

……一番効く拷問は「これ」なのかも……。

【ついて出た言葉に、乾いた笑いが肩を揺らした】
【単純作業を終わりなく繰り返す苦痛は、どんな拷問にも勝る様な気がした】
【最も、肉体的な拷問など受けたことは無いのだが】

  • No.417 by 着ぐるみパンダさん  2020-09-13 21:16:01 

>414
(ありがとうございます。)

失礼します!ノーマン隊長から伝言を…。
(まだ若い副隊長は威圧感のある声にびくりと身体を震わせながらもノーマンからの伝言を告げて。「お伝えします…『ダウファール要塞の防壁が何者かの手によって何ヵ所か破壊されていた。修繕は自分の仕事ではないのでジラルド殿に頼みたい』との事で…。」怯えたような態度ではあったが、何とか言葉を喉から絞り出すようにそう言い)

  • No.418 by 名無しの大福  2020-09-13 23:13:18 ID:a6a796058

>417

【革靴の先がトンと床を叩く】

ノーマン大尉は何か勘違いをしているらしいな。
私は魔法使いでも錬金術師でも無い……直そうと思ったからすぐに直る訳では無いのだよ。
修繕に必要な資源も、金も、人手も、そして時間も限りがある……第一、修繕している暇を帝国が与えてくれるのかね。

【揺れるペンの飾り羽と、定期的に床を叩く革靴の音は、ジラルドの苛立ちを分かりやすく表現していた】
【淡々と語る低い声はそれでも平常の様子を保っている】

答えは「否」だろう……敵はようやく王国という水瓶に罅を入れることが出来たのだ、わざわざ罅が塞がるのを待つ必要が何処にある。
ダウファールに頼り続けることは出来なくなったな。

  • No.419 by 着ぐるみパンダさん  2020-09-13 23:51:01 

>418

…そう、でしょうか…。
(副隊長は尚も怯えつつ、「ですが…ルイ大佐も、第一部隊も善戦しているようです。」恐怖に震える声ながらも穏やかに、静かにそう告げて。「それでは…失礼、します。ノーマン隊長に伝えてきますので…。」ぺこりと頭を下げ、ぶかぶかの軍服を揺らしながら副隊長は走り去っていって。)

  • No.420 by tenma  2020-09-14 00:55:03 ID:6aed18bc1

>>416

(/非常にありがたいです!助かります!)


王城内を闊歩する魔界の使者一人。体力のほとんどを使い果たし若干ながら負傷もしている彼女だが、睡眠や食事といった休息よりも上官への報告を優先した。
唯一の息抜きといえば入浴したことだろう。流石に粗末な身なりで軍人の前には出られない。汚れや血糊を落とし、付け慣れた仮面で顔の半分を、着慣れたコートで肌を隠したゼクシアは、いつも通り隙のない天魔の姿へと立ち戻った。

「ステラ様。ゼクシア・ファルベ、帰還致しました」

ステラの私室前に来ると、疲労から間抜けな声を出してしまわないように一息ついてから呼びかける。
彼女のことだ。扉の向こうでどんな作業をしているかは想像に難くない。同時にどんな心境でそれらに取り組んでいるかも大方察しが付く。それでも自分の生還を知れば、何より戦果の程を耳に入れれば、きっとあの病める白い肌の下に歓喜の赤みがさすだろう。
惜しむらくは打ち合わせの際にステラが語った"理想的な運び"に沿いきれなかったことだろうか。とはいえ単身で危険な潜入作戦をやり遂げたのは紛れもない事実だ。
無表情の下に年相応の少女らしさを――両親や先生からの称賛を期待する子供のような期待を隠し、そっと扉をノックした。

  • No.421 by 名無しの大福  2020-09-14 16:25:58 ID:a6a796058

>419

善戦しているから……何だと言うんだ?

【鷹の眼がより鋭くなる】

一つの部隊が良く戦っていれば、資源や人手が無限に沸いて出るのかね。
敵が戦いぶりに敬意か何かを表して、わざわざ要塞を修繕する時間を与えてくれるとでも言うのかね。
そもそも、戦場にいる人間が勝つ為に必死に戦わないのであればそれはただの職務怠慢だ、「当たり前のこと」をしているだけで立派ぶるのはやめろ。
個人で楽観している分には結構だが少なくとも私の前でそんな戯言を口にするな、私が求めているのは、確かな情報と「結果」のみだ。

【半ば追い出す様に、ジラルドは片手をヒラヒラと振る】

さて、もう一度書類を見直さなければな……。

>420

【「戦死した」という報告は受けていない】
【だが同時に、無事であるという報告も受けてはいなかった】
【だから廊下から届いた声に、驚きや安堵や……様々な感情を孕んだ表情を浮かべて、扉を凝視する】

……。

【椅子を引き机に手を当てて立ち上がり、数時間同じ体勢でいたせいか固まった腰を擦る】
【バサバサと音をたてて書類の山が床へと落ちた】

……鍵はかけてないよ、入って来て……っ!?

【……そして、それが落ちた場所が悪かった】
【偶然ステラの足元へと滑り込んだ書類が一枚、それを踏みつけて、派手に足を滑らせる】
【「どんがらがっしゃん!」……文字で表すならば確かにそんな音が、扉越しにゼクシアにも聞こえることだろう】

  • No.422 by tenma  2020-09-14 19:19:14 ID:6aed18bc1

>>421

部屋の中から聞こえるステラの声。心身に積もった緊張がやっと解けるのを感じた。
同時に頭の中で渦巻いていた言葉と感情も鎮まり、真に冷静ないつも通りのゼクシアへと戻る。
食い気味にドアハンドルへ手を伸ばしたところで、予想だにしない激しい音が部屋の中から響いた。

「ステラ様!?」

蹴破らんばかりの勢いで扉を開けて踏み込むと、そこには散乱した書類の数々と――それを踏み付け転倒したのだろう、床に倒れ込んだステラの姿があった。頭や腰を打っていたら一大事だ。慌てて駆け寄り、抱き起こす。

「お怪我はありませんか?」

覗き込んだステラの顔は、以前よりも不健康な白色で占められているように思えた。
端的に言えば"やつれている"という具合だろうか――まともに休息を取っていれば絶対に有り得ない顔色だ。
そんな彼女の様子と床に散乱した書類がイコールで結ばれるのに時間はかからなかった。
大方、例の上官に無理な仕事を押し付けられ、ここへ軟禁状態になっているのだろう。

――だが、そんな理不尽と冷遇の日々ももう間もなく終わる。
一の矢として自分を、状況打開の二の矢として白聖騎士団を送り込んだ采配。それによって齎された戦果。ステラ・カンパニュラは帝国の優位性確保に大きな貢献をした。もう誰も彼女を"無能"だの"給料泥棒"だのと貶めることは出来ない。

何から報告しようか。時間が許すなら決闘の様子や王女が如何に慕われているかも語りたい。
人が倒れているところにまくし立ててはならないと、はやる気持ちを抑えてステラが立ち上がるのを待つ。

  • No.423 by AYA♪(V・3・1)  2020-09-15 07:41:43 

【明日から修学旅行なのでいません!】

  • No.424 by 名無しの大福  2020-09-15 11:09:09 ID:a6a796058

>422

うーん……。

【天井を見つめていた視線はゆっくりとゼクシアへ】
【ずれた眼鏡をかけ直し、殆ど無表情に近い小さな笑顔を口元に浮かべる】

……おかえり。

【たった一言、それこそが、今一番かけるべき言葉だと考えた】
【深い「くま」が刻まれた目元で、しかし真っ直ぐに】
【先程の様な驚きはもう無い、ただ安堵のみがある】

無理をさせた、ごめん。

  • No.425 by tenma  2020-09-15 20:21:29 ID:6aed18bc1

>>425

「ただい……あっ、いえ、あ……」

それは完全に不意打ちだった。"おかえり"。そう言われた。エリート軍人と傭兵の関係で、まさかそんな温かい言葉をかけられるとは予想だにしなかった。
思えばこの10数年間、"ただいま"も"おかえり"も口にせず、誰かに言ってもらえることもなかった。貧民窟で両親の足枷として生まれ、売り飛ばされ、生きるか死ぬかの日々にそんな余裕はなかった。
力を見出され帝国に雇われてからも、人間関係そのものを遠ざけてきたせいでそういったやり取りとは縁遠かった。咄嗟にただいまと返しそうになった、天魔とは程遠い自分の真の姿に、ゼクシアの心が大きく揺らぐ。

「そっ、そのような事はございません。与えられた使命を全うするのは兵として当然の……あれ、あれ……」

再びぐちゃぐちゃになりかけた頭の中を必死で整理し、いつも通りの淡白なまでに冷静な言葉を並べて繕おうとする。だが、続くステラの言葉で完全にトドメを刺されてしまった。
許容量の限界。なみなみと液体が張られた容器へ注ぎ続ければどうなるかは明白だ。
数多の修羅場を潜り抜けた天魔といえど、その正体はたった齢16の少女。心の奥底では孤独に喘ぎ、拠り所を求めんとする自分の弱さを必死で隠し、完全無欠の戦士を演じるか弱い娘に他ならない。そんな少女が築き上げたハリボテの虚城など、優しい心と温かな言葉で包み込まれればひとたまりもない。

「ふっ、う……ううううううう……!」

噴き出さんばかりにこみ上げるものの正体はわかっている。両親に捨てられても、顔を傷つけられても、大切な仲間が殺されても必死に堪えてきたのに。今回ばかりは無理だった。
上官の前で敬語を崩しかけた上に泣くなど以ての外。わかっているのに、抑えきれない。必死に両手で顔を覆い隠し声を我慢しようとするも、指の隙間からは大粒の水滴が覗いた。

早くとめないといけない。これではまるでステラを、自分を信じ使命を与えてくれた人を責めているようではないか。そんな混乱と自己嫌悪の只中で、ゼクシアはたった一つだけ冷静に、疑う余地なく悟ることが出来た。

――あの少女も、青年も、こんな気持ちで不死の少女に仕えているのだろう。

  • No.426 by OSORA  2020-09-15 22:55:09 

>all

さてと…戦争は終盤らしいが俺が来たからにはもう安心だな!この戦争も終わらせて平和な世の中にしてみせる

(周囲を見回せば戦争が終盤になっている事を知れば剣を鞘から抜き、平和な世の中を実現する為にも何の作戦も考えず真っ直ぐに突き進み)

  • No.427 by シザーgirl  2020-09-15 23:12:37 

中(遅れながらAYAさん行ってらっしゃいませ…!お気を付けて…!!!)


>all
アントワヌ(ヴァーシーリー、ヴァシュリーシュカやーい。(大声でヴァーシーリーの名前を呼びながら森の中をさ迷っている…)何処だぁ?)←
ヴァーシーリー(!!アントワヌ~!僕はここだよー!(アルミラージに乗りながらアントワヌに近づいて行き))
アントワヌ(おおそこか!(ヴァーシーリーを見つけると手を振りながら走りだしアルミラージに飛び乗って)お久しぶり!)
ヴァーシーリー(久しぶり!さあ飛ばしてくよ!)アルミラージを操り戦場まで走って行く
アントワヌ(…大丈夫だといいなぁ…。(アルミラージに捕まりながらそう呟き))

  • No.428 by 名無しの大福  2020-09-16 14:07:05 ID:a6a796058

>425

……何も泣くことは。

【身体を起こして困ったように眉尻を下げ、何か気に障っただろうかと思いながらも、年相応の姿を見せる彼女に一人の大人として手を伸ばした】
【触れて、頭を撫でようとする】

まず深呼吸。
簡易的な戦況報告の形である程度は把握してる……詳細にはまだだけど。
……よく頑張ってくれた、そして、よく生きて帰って来てくれた。

【自分が立てた計画でもしも彼女が命を落とす様な事があれば、自分もきっと立ち直ることが出来ない傷を負っていただろう】
【淡々とした語り方が、しかしステラの繕わない本心だ】
【「よく生きて帰って来てくれた」と】

さて……落ち着いてからで良い、少し話を聞かせてもらうよ。
一応報告書の形で纏めておかないといけないから。

  • No.429 by tenma  2020-09-16 17:09:02 ID:6aed18bc1

>>428

「違うんです……これは……!」

必死で否定しようとするも、自分自身でもこれが何の涙なのか説明できない。
ただ確かなのは、ステラを責めるつもりは毛頭ないこと。そして彼女にかけられた言葉がこの上なく温かく嬉しいものだということ。
そんなことも伝えられない自己嫌悪と、ひた隠しにしてきた弱さを曝け出す心地よさの板挟みで、ゼクシアの心は激しく揺れ動く。

「申し訳……ございません。報告させていただきます」

そんな動揺の波も、ステラの手と優しい労いの言葉を受けて静かに引いていく。
涙を拭って立ち上がったゼクシアの表情は、どことなく晴れやかな印象を与えた。

「ダウファール要塞に潜入後、王国兵士4名と交戦。内2名は白聖騎士団の参戦により離脱。残る2名を負傷させた後、戦闘を中断し任務の遂行に向かいました。

当初想定した武器庫や食糧庫の襲撃は未遂に終わりましたが、要塞を囲む防壁を4箇所ほど破壊しました。いずれも大量の火薬を用いたため、一朝一夕では修復できないと思われます」

途中途中で息継ぎを挟みながら、此度の戦果を出来る限り簡潔に伝える。つい数時間前のことだけに、未だ冷めやらぬ興奮や恐怖がゼクシアの口調に熱を込める。
それから……と付け加えるのは、やはりあの正体不明の少女のことだ。規格外の存在であるだけに、正体次第では帝国の大きな脅威足り得る。なるべく早く明るみに出し、帝国兵士にとって周知の存在としておくに越したことはない。

「交戦した王国兵士の中に1人、私より若年の少女がいました。12~13歳程度の外見で、名前は……確かラヴィといったかと。彼女は人間ではない何かとしか言いようがありません。傷口からは血肉が覗かず、片足を失っても平然と立っていました」

やはり戦った中で一番の衝撃をゼクシアに与えたのは彼女なのだろう。想起すると共に微かに震える唇から、彼女の特徴や戦闘能力が次々に語られる。

「彼女は浮遊する黒い球体のような物を常に従え、強力な矛としても、堅牢な盾としても用いてきました。少なくとも異能を持たない兵士が太刀打ちできる相手ではありません」

ついまくし立ててしまったゼクシアの呼吸は、先程の嗚咽の余韻もあってか大きく乱れていた。
一気に語り終えた反動もあってか暫し無口になり、息を整えると共にステラの反応を待つ。

  • No.430 by 名無しの大福  2020-09-16 18:34:51 ID:a6a796058

>429

【机の上の白紙とペン、インク入れを取り、ゼクシアの報告を聞きながら要点を紙に書き連ねていく】

あの高慢ちき……じゃなくて、ジェレマイア中佐に別動隊を頼んだのはひとまず正解か、念の為だったけど。
いくら君でも4人を相手取るのは辛かっただろうし……それにしても、潜入を見破られるのが早いな……。

【ペンは止めずに、利き手では無い左手は前髪を弄り始める、いつもの癖】
【無表情は変わらないが、その仕草がステラが施行し続けていることを示す】
【話しかけているという訳では無いが、ブツブツと呟き続け】

……ゼクシアはそう簡単に見破られる様な変装はしない……しかしそれにすぐに気づいたということは……。
相当に勘が良いのか、或いはそういう能力か……でも、黒い球体を従えることが能力なのだとすればそれもあり得ない……。
人外……人外か……。

【ここに来てようやく眉を顰め、表情らしい表情を浮かべた】

……そういう類の生き物を味方につけたのなら、相当厄介だ……これも書いておかないと。
でもその「怪物」を相手取って要塞に打撃を与えた、中途半端な作戦計画でよくそこまで頑張ってくれたね。
あの規模の防壁を破壊したのなら、戦中に修繕しきることはまず不可能だから……ダウファール要塞の防御力は大きく削がれたことになる。

【最も、あの古い考え方に凝り固まった上官がこれで完全に満足するかは別の問題だが、少なくとも「実際に可能だったこと」のなかではこれが最高の結果だろう】
【鳴り続けていたペンを走らせる音が止まる、ひとまず重要な点は書き記した、あとはこれを正式な書類の形に纏めるだけだ】

うん、十分。
報告ありがとう……あとは、君自身に必要なことをやるだけ。
頑張った対価として何かボクにしてほしいこととか……ある?休暇届とかも、出してくれれば受理する。

  • No.431 by tenma  2020-09-17 00:57:24 ID:6aed18bc1

>>430

――それにしても、潜入を見破られるのが早いな……

その言葉にハッとした表情で顔を上げる。要塞前で一芝居打った時に感じた、ねぶるような懐疑の視線。落ち着いた今だからこそ断言できるが、あの視線の主は間違いなくラヴィだ。
仮に人の本質を見抜く力があるのだとすれば、彼女が身を削ってまで慕い守ろうとする王女マチルダは、一体どれだけ徳のある人物なのだろうか……想像もつかない。

「私が善戦及び生還出来たのは、まあ事前に用意しておいた策の効力もありますが……やはりステラ様の采配のおかげです。あれが無ければダウファール河に骨を埋めることになっていたでしょう」

確かに有事のためにと編み出した"六天撃"は非常に役立ってくれた。しかし万全の状態で二度も撃てたのは、白聖騎士団の襲撃によって数の不利が緩和されたからに他ならない。大人に褒められたことで不遜になりかけた自分を戒めるかの如く、努めていつも通りの淡白な表情と言動を心がける。

「ステラ様にして欲しいことなら……あります。私を――」

話は"大人のやり取り"に移った。普通ならここで見返りとして金品や帝国内での地位を要求し、ついでに休暇を取って羽を伸ばすのだろう。しかしゼクシアが用意していた答えは、そういった普遍的なものと一線を画していた。

「私をステラ様の私兵にしてくださいませんか。帝国からの支給で生活には苦労しておりません故、労働の対価などは求めません。ただ……お傍に置いてくださるだけでいいのです」

いやにスラスラと出てくるゼクシアの言葉。まるでこの任務を請け負った時から考え、準備していたかのようである。
傭兵がエリートコースを歩む軍人の私兵になるということは、先日のような雑用や今回のような秘密の任務は勿論、主の身に危険が迫った時の用心棒まで何もかも望むままに引き受けるということだ。
危険な任務を遂行した褒美に更なる労働を、それも無償で要求するという異常極まりない提案だが……生憎ゼクシアは本気である。
ステラにその気は無かったのだろうが、彼女の言動でゼクシアは完全に懐柔されてしまっていた。軍人として心酔し、姉や母親のような存在として早くも依存しかけているのだ。
言い終えるとゼクシアはほんの僅かに頬を赤らめ、期待に胸躍らせて返答を待つ。

  • No.432 by 着ぐるみパンダさん  2020-09-17 07:19:35 

>all

(「ごめんね、皆。」腹を両断されるような形になったラヴィは声無き声でそう告げて静かに瞳を閉じながら王国軍本部…マチルダの城へと運び込まれたが、途端にマチルダが一人で城から飛び出してくる。「ラヴィ…!その怪我、大丈夫なの…!?」彼女は一直線にラヴィの所まで飛んでくると「なんて酷い怪我…誰にやられたの?」「…マチルダ、ちゃん。私は大丈夫だから…。」マチルダの声に答えるかのようにラヴィは弱々しく、しかし美しく微笑んで発声できない唇を動かす。「私は、「お人形」だから。痛くないし、死なないから。」ラヴィは微笑んだままワンピースを引き裂き、真っ白な身体を露にする…そこには、本来人間にあるべきではない球体関節が覗いていた。腹を両断する傷も陶器が割れたかのように素っ気なく、少し新たな皮膚をその上に重ねればまた何事も無かったかのように歩き出しそうな雰囲気すらあった。)

  • No.433 by 名無しの大福  2020-09-17 16:25:14 ID:a6a796058

>431

結局は君の実力頼りな作戦だったけどね、ゼクシア。
さて、中佐にも後でお礼の手紙でも送り付けておかないと……。

【騎士、部隊指揮官としての実力は抜きんでたところがある(少なくともステラの上司よりは何倍もまともな戦術眼は持っている)】
【しかし如何せん「性格面」では多分に問題点が目立つ件の男の顔を思い浮かべた】
【また直接会うのは御免だ、礼は手紙で我慢してもらおう】
【礼賛の意味がある美辞麗句でも並べ立ててさえおけば、きっと彼は満足する】

うん、大体の頼みなら聞けると思うから……申請に書類がいる様な内容ならこの辺りに紙が……。

【ガサゴソと床を漁る途中、ゼクシアの口から飛び出した言葉にその手が止まった】

……。

【じっとゼクシアの方を向き直ったステラの表情は、今日一番分かりやすい】
【目を大きく見開き、眼鏡は鼻辺りまでズレ落ち、口はぽかんと半開きになっている】

……「正規の軍人」としての地位を望んでいるなら……それは……構わないけど……。

【考えながらの言葉選びというより、ただ思ったままの言葉が零れ出ているという様子】

え、「私兵」って言った?ボクの?

【ほんの少し、声が裏返った】

  • No.434 by tenma  2020-09-17 21:03:53 ID:6aed18bc1

>433

「はい。私をステラ様の私兵にしていただきたく存じます」

恥ずかしげに床へ落とした視線を、呆気にとられるステラの顔へとゆっくり戻す。
私利私欲に走ってもおかしくないこの状況で、報酬そっちのけで主従関係を結ぼうなどと言い出す輩は他にいまい。
故にステラの反応は至極当然のものなのだが……当のゼクシアはどんな返答を貰えるか、それだけしか頭になかった。

「わっ、私をお傍に置いていただけた暁には、雑用でも身辺のお世話でも喜んで引き受けます。今回の様な任務だってお受けします。敵襲があっても、件の上官が何かしようとしても、ステラ様には指一本触れさせはしません」

ふと断られるのではないか、付き合いの短さに対して踏み込み過ぎたのではないかという不安が浮かび、思わず前へ一歩乗り出して付け加える。
その熱意には異様さすらあったが、打算的なものでは決してない。ましてや邪念の類など微塵も存在しないということだけは確かだった。
この16歳の少女は、ただひたすら恩人に報いたいのだ。こんな気分になるのは、6年前――才能を見出されて帝国に迎え入れられた時以来なのだから。

  • No.435 by 名無しの大福  2020-09-18 11:03:11 ID:a6a796058

>434

……。

【参謀官が私兵を設けることは、多いとは言えないが珍しいことでも無い】
【いざという時に己の手足の様に扱える兵士がいるというのは、作戦計画を立てる上でもアドバンテージになるからだ】

君なら……もう少し我儘を言っても良いだろうに。
ボクはどちらかと言えばやる気が無い方の軍人で……上官からの「ウケ」も良くない方だ……。
……そんなボクの私兵になるっていうのは……君もそんなに「良い待遇」は受けられないっていうことだよ?

【正規の軍人になる道を選べば、ゼクシア程の腕を持つ人間ならばもっととんとん拍子に出世して行けそうなものだ】
【それこそ、ステラの階級等あっという間に越えてもいけるだろう】
【その道をむざむざと見過ごすのかと】

……後悔しない?

【ステラとしては、セクシアが傍に居てくれるというのならば何より心強い】
【しかし、一度選んでしまえば後戻りが出来ない道でもあるからこそ、彼女の気持ちをしっかりと確認しておこうと問いかける】

  • No.436 by tenma  2020-09-18 19:19:47 ID:6aed18bc1

>>435

ステラが真剣に自分の将来を案じてくれていることが伝わり、恥じらいに緩んでいたゼクシアの顔は再び引き締まる。
冷静さの裏に熱を隠すなら、その逆もまた然り。落ち着いてステラの言葉を全て受け止めた上で、自分の意志は揺るぎないことを伝える。

「利を追うばかりが人生ではないと学んできました。権力者に媚びを売ることの虚しさも。それに冷遇されるのには慣れていますから」

過去を振り返りながら呟くゼクシアの表情には、齢16の少女とは思えない陰があった。
自然と左手が仮面に伸び、金属の下にある傷の輪郭を確かめる。そう、冷遇など今に始まった話ではない。若く器量のいい彼女には、もっと安易な道も示されていたはずだ。
大人の手前勝手に振り回されつつも、その都度選んできたのは他でもない彼女である。だから今回の選択にも迷いはない。

「致しませんとも。他の誰でもない、ステラ様だからこその願いです」

帝国に属して6年。ステラ・カンパニュラ以前にも多くの軍人と関わり、使命を賜ることもあった。
その中で唯一"この人になら仕えたい""この人と歩めば間違いない"と思わせてくれた彼女を差し置いて、他の誰かに従属するなど考えられないことだ。
そんな不変の決意と尊敬の念を示すかの如く、ゼクシアはステラの足元へ恭しく跪いた。

  • No.437 by 名無しの大福  2020-09-19 16:26:20 ID:a6a796058

>436

【己の前に跪く少女の姿は、少女とは思えぬ覚悟を抱いている様に思えた】
【それが自分の小説家気取りの勝手な感性によるものなのか、或いは本当にそうなのかまでは、ステラが完全に読み取ることは叶わなかったが】

……ゼクシア、跪かなくて良いよ。
君がそれで良いと言うのなら、ボクに断るつもりも無いから。

【己もまた、膝をついてゼクシアに手を伸ばす】
【早急に報告書に手を付けなければいけない、それに、報告しなければいけないことが更に一つ追加された】
【「かの「天魔」を私兵にしたい」と、上官に言ったらきっと仰天されるだろう】

あー……。

【ふと周囲を見回して】
【ばつが悪そうに苦笑いを浮かべる】

早速で悪いんだけど……ちょっと、片付け手伝ってくれる?

【……どうやら、床に散乱した無数の資料を整理するのが、二人が主従として行う最初の仕事になりそうだった】

  • No.438 by tenma  2020-09-19 21:28:36 ID:6aed18bc1

>>437

ゼクシアの願いは見事聞き届けられた。
自分を受け入れてくれたステラの言葉に目を輝かせ、差し出された手にそっと自分の両手を添え立ち上がる。

「……ありがとうございます」

ここ数年で一番の幸福に身体を浸しながら、やっと一言だけ絞り出す。
両親に疎まれて育った故か。自分を受け入れてもらえるということの有難さが身に染みて感じられた。
そんな夢見心地の中にいたゼクシアだが、続くステラの言葉によって現実へと引き戻される。

「お任せください。これでも雑用には慣れているんです」

しゃがみ込み床に散らばる資料へ手を伸ばしたところでふと気づいた。厚い皮手袋をしたままでは紙を上手く扱えない。必然、外した上で作業しなければならないのだが……理由もなくこんな厚着をしているわけではない。
他人に肌を見られたくないゼクシアにとって、衣類は心身を包み隠す鎧も同然なのだ。しかし――

(この人になら。いつか自分をさらけ出せる気がする)

これはその一歩だ。意を決して手袋を外すと、擦り傷や小さな痣にまみれた白い手が露になった。どれも先の任務でついたものばかりで、大した怪我ではないにせよ痛々しい印象を与える。
主にそんなものを見せつけることを申し訳なく思いながら、ゼクシアは非常に手際よく資料を拾い集めていった。ただ片付けるだけでなく、わかる範囲で順番や種別毎に並べたり分けたりして、綺麗に纏めた上で机の上に置く。
幼い頃から召使として働いていた彼女には造作もないことだ。また一つ、過去の経験が活きてきた。大切な人の役に立てることを幸せに思いながら、全く鈍らない速度と手際で作業を続ける。

  • No.439 by 名無しの大福  2020-09-20 18:56:43 ID:a6a796058

>438

【同じ手が、こうまで対照的になるものなのかと】
【共に資料を拾い集める少女の手と己の手を比べて思う】
【自分よりも年下の筈なのに、自分よりも何倍も傷付いた手、自分よりも年下の筈なのに、自分よりも何倍も大きな覚悟を抱いている様な手】

……その傷って、痛みは無いの?

【自分でも驚いた】
【それを見て沸いた感情が、戦場にも出ず後方でデスクワークばかりをしている自分と比べた「劣等感」では無かったことに】
【何よりも強く思ったのは、自分こそが、彼女を守らなくてはいけないということだった】
【兵士として彼女を使い捨てる等以ての外だ、己の為に彼女を使い捨てる等なおのこと】

たまには……階級権限でも使ってみるかな。
新しい薬を取り寄せるよ、ボクから君への個人的な「報酬」として。

【自分は参謀官だ、考えることが仕事だ】
【故に考えよう、彼女を「活かす」術を、彼女を「生かす」術を】
【初めて、自分の地位に意味を感じた様な気がした】


(/返事遅く申し訳ないです……!
流れとしてはこの辺りがキリが良いと思うので、締める形でどうでしょうかー)

  • No.440 by tenma  2020-09-20 21:21:04 ID:6aed18bc1

>>439

「痛いことは痛いですが……大したことはないと言いますか、慣れっこといいますか」

擦り傷を触れば鋭い痛みが、痣を触れば鈍い痛みが走る。とはいえ傭兵をやっていればこんな傷は日常茶飯事だ。消毒して薬を塗れば、あとは治るのを待つのみ。その程度でしかない。
ふとステラの手を見る。同じ白でもゼクシアとはまるで違う、不健康なまでの肌色。だがこれは苦労や穢れを知らない手ではない。苦難や試練に立ち向かわず、閉じこもってきたわけでは決してない。
任務を与えられた時、彼女は溜め息混じりに語ってくれた。配下の兵を死地に向かわせておいて、当の自分は安全圏にいることへの自責の念。人を"数字"として"運用"しなければならないことへの無力感。そしてそんな現状に甘んじてしまう自分への苛立ち。
彼女もまた、戦っているのだ。

「ありがとうございます。こんな傷はさっさと治して、また最高の働きをしなければいけませんね」

いつぶりだろうか。施しを受けるという行為が、これほど心地よく感じられたのは。今までゼクシアが受けてきた施しには、ほとんどの場合裏があった。与えさえすれば望む通りに動く。与えられなければ生きていけないから否が応にも動く。まるで家畜でも飼いならすかのように。
単純な厚意で薬を、それも階級権限を用いて初めて手に入るような新薬を取り寄せてくれるという言葉に、犬なら尻尾を激しく振っているであろう深い喜びを覚える。

(……この人だけは裏切れない。裏切りたくない。もっと強くならなきゃ)

何よりも強く思う。自分こそが、この優しい女性を守らなくてはいけないと。
時に全てを突き崩す矛に。時に全てを堰き止める盾に。もう傭兵などではない。命に代えても、心から慕う人の心身を守り抜く、誇り高き騎士となるのだ。
初めて、自分の生まれ持った力に意味を感じた様な気がした。



(/全然遅いなんてことはないですよ~。確かにキリがいいのでここで終わりとしましょう!とても楽しかったです、ありがとうございました!)

  • No.441 by 着ぐるみパンダさん  2020-09-21 07:31:54 

>皆様
(ステラ様とゼクシア様の会話が終わったところで、城内およびノーマン部隊と交戦中のジェレマイア様の所に参戦した東達の様子に移らせていただいてもよろしいでしょうか。)

(帝国side)
>all
「うわ~…敵さん、厄介な異能持ってるなコレ。アレックスくん、俺が参加してあげた方が良いと思う?」交戦の様子を防護膜の中から見ている、黒い着流しと白い羽織を着た男がそう呟いて隣に居たもう一人の…拳銃を構えた銀髪の男にそう問いかける。問われた方の男は「…ええ、その方が良いでしょうね…東少将。」さも答えるのが億劫そうにそう返し、問いかけた方の男…東少将は満足げに頷くと「いや~…やっぱその方が良いよな、アレックス大佐。そんじゃ行こっか。」一人は億劫そうに、一人は楽しそうに笑いながら二人は交戦中の前線へと飛び込んだのであった。

(王国side)
>all
マチルダは疲弊しているラヴィをその非力で華奢な腕でしっかりと抱き抱え、城内を走り回る。「ラヴィ、大丈夫だからね…。」「…マチルダ、ちゃん。私、痛くないから…。」抱き抱えられているラヴィはそう言うように首を回転させるが、マチルダは「…直さなきゃダメ。ラヴィは私の友達だから。」そしてジラルドの部屋の扉をノックする。「…ジラルドさん、起きています?マチルダです。ラヴィの修復を頼んでも?」

  • No.442 by シザーgirl  2020-09-21 23:08:42 

中(我輩は大丈夫ですよ!それじゃ我輩も絡み文置いておきますね。←)

>ALL
ヴァーシーリー(よしと!到着!!(戦場に程近い森の中でアントワヌを下ろして))
アントワヌ(サンキュー、ヴァシュリーシュカ。アルミラージ。(アルミラージの頭を撫でながらヴァーシーリーにお礼を言い))
ヴァーシーリー(うん!それじゃあ気を付けてね!行ってらっしゃい!(それだけ言うと笑顔でアルミラージに乗って走り出しアントワヌの姿が見えなくなるまで手を振り))
アントワヌ(…さーてと、そろそろ怒られちゃうから前線に向かわないとね…!(それだけ言うと再びエリシアを呼び出し今度は大鷲に変身させると森を抜け前線へと突っ込んで行き)さあてと…!やったりましょ!!)

  • No.443 by AYA♪(V・3・1)  2020-09-22 00:39:16 

【生存報告です!来れなくて申し訳ございません……。】

  • No.444 by tenma  2020-09-25 12:52:44 ID:6aed18bc1

(/ダウファール要塞の次はどのようなイベントにしましょうか?)

>all

  • No.445 by 着ぐるみパンダさん  2020-09-25 15:39:45 

>444

(そちらはまだ未定です。皆様はどのようなイベントがよろしいなど御座いますか?)

  • No.446 by AYA♪(V・3・1)  2020-09-25 22:31:47 

>445

ウルフの件をまだ回収していないので……。どうすればいいでしょうか?

  • No.447 by tenma  2020-09-27 10:51:08 ID:6aed18bc1

>>446

(/ウルフさんでどのような展開に持っていきたいか、絡みたいキャラは誰か等の希望があれば提案するのがよろしいかと思います)

  • No.448 by AYA♪(V・3・1)  2020-09-27 14:05:00 

【まだ要塞内で、今回の目的は「マチルダに会う」ことだったのですが、アーサーなどがいる状態では厳しいと前に言われたので……。】

  • No.449 by tenma  2020-09-27 20:30:56 ID:6aed18bc1

>>448

(/でしたらマチルダさんとの接見は別の機会にして、別の目的を用意して絡めそうな方がいれば絡むか、どうしても無理なら〆のロールを投下する等して畳むのがいいと思います)

  • No.450 by シザーgirl  2020-09-30 17:28:28 

中(あげです、>444我輩は何でも大丈夫ですよ!皆さんにお任せしますっす!)

  • No.451 by 着ぐるみパンダさん  2020-10-02 09:01:57 

(/生存報告です。
名無しの大福様がいらっしゃいましたら
>441に反応してくださると嬉しいです。)

  • No.452 by tenma  2020-10-04 23:28:43 ID:6aed18bc1

(/ageます)

  • No.453 by tenma  2020-10-10 01:21:58 ID:6aed18bc1

(/あげます)

  • No.454 by AYA♪(V・3・1)  2020-10-11 12:02:33 

【遅れて申し訳ありません……。ウルフを戻しますね!】

「…………騒ぎが大きくなってきたか…………。『兎』の元へ戻るか、居城へ帰るか……。」

一度戻るべきか、話の続きをするべきか迷っていたが、どちらにしもここを離れるのには変わりない。

「…………その目に時代を見れたか、『風の片割れ(カデルア)』?」

  • No.455 by シザーgirl  2020-10-14 15:58:07 

中(あげておきます…!そして投下文を置かせていただきますね…)
>all
ヴァーシーリー(…そう言えばウルフ君がいってたあの事、何なんだろう…?(森の中、アルミラージにもたれ掛かりながらドムラを弾いていたがふと思いつきそう呟くと上を向き)…兎に角ウルフ君が何処にいるのか分かんないけど…探してみないとね!(そう言い立ち上がり歩きだそうとし))

アントワヌ(……さあ帰ろうか、僕たちの家へ。(そう言いアベラルドを白馬に変えて股がり戦場から自分達の城へ帰ろうとし))

  • No.456 by ビギナーさん  2021-01-12 00:19:22 

( / 上げ。ここ良スレだったなー )

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