着ぐるみパンダさん 2020-08-02 17:23:34 |
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(「ごめんね、皆。」腹を両断されるような形になったラヴィは声無き声でそう告げて静かに瞳を閉じながら王国軍本部…マチルダの城へと運び込まれたが、途端にマチルダが一人で城から飛び出してくる。「ラヴィ…!その怪我、大丈夫なの…!?」彼女は一直線にラヴィの所まで飛んでくると「なんて酷い怪我…誰にやられたの?」「…マチルダ、ちゃん。私は大丈夫だから…。」マチルダの声に答えるかのようにラヴィは弱々しく、しかし美しく微笑んで発声できない唇を動かす。「私は、「お人形」だから。痛くないし、死なないから。」ラヴィは微笑んだままワンピースを引き裂き、真っ白な身体を露にする…そこには、本来人間にあるべきではない球体関節が覗いていた。腹を両断する傷も陶器が割れたかのように素っ気なく、少し新たな皮膚をその上に重ねればまた何事も無かったかのように歩き出しそうな雰囲気すらあった。)
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