鳴河崎町にて（〆）

そうですね。用意されている着替えを使いましょう
（相手も自分と同じように食事を楽しんでくれたのだと分かれば微笑み。相手がクローゼットからタオルやバスローブを取り出すのを見れば、相手の後に自分の分も用意して。普段は一人暮らしということもあって水を溜めることが面倒でシャワーばかりであるため大浴場自体も楽しみで「じゃあいきましょうか」と準備を終えれば部屋の出口へ向かおうとして）

(準備を終え、相手と共に客室を後にして浴場へと向かい。そして大浴場のある場所に到着すれば丁度数名の他の男性客が出てくるところで。軽く会釈をし相手と共に入れば広目の脱衣場には人がおらず、まだ入ってるだけかな、なんて気楽に考えていて)

（相手と共に浴場へと向かい、すれ違う男性客に相手と同じように会釈をして。脱衣場で服を脱げばタオルを持って浴場へと入って。入ってみれば大浴場には誰もおらず、自分と相手の貸し切り状態になっていて。「お、貸し切り状態じゃないですか。ちょうどいいタイミングでしたね」と相手の方を見れば嬉しそうに言って）

あ、あぁ…そう、だな…(脱衣場で服を脱ぎ、相手のと纏めて脱衣場の近くに併設されてるコインランドリーで手早く洗って乾かせるモードで洗濯を開始させ、タオルを持ち相手と共に大浴場へ足を踏み入れて。しかし、最初に想定していたのとはある意味大違いで。数種類の風呂に一角にはサウナもあり、露天風呂こそないもののビジネスホテルと銘打ってる割にはかなり立派な大浴場であったが、それよりも誰一人として居ない状況に目を丸くし。隣で嬉しそうに微笑みながら掛けてくる声に思わず二人きりであることを自覚させられてしまい、頬を赤らめながら頷きつつ同意の言葉を伝えて)

一人だと面倒くさくていつもシャワーですませちゃうのでゆっくりお湯に浸かれるのが楽しみです
（相手とは違って気楽な様子で大浴場を進み、適当な椅子に座るとシャワーを出して頭や体を洗い始めて。身体を洗いつつも相手の様子を窺い、相手が湯船へ向かったタイミングを見計らって一緒の湯船に入ろうと考えて）

そうだったんだな…うちは出来るだけ湯船に浸かって身体を温めること重視だったからな…(相手の話になる程と軽く頷きながら自分の事を話しつつも、やはり意識はしてしまうもので。一つ分席を空けて椅子に座り、シャワーで身体を洗い始め。そしてボディソープやシャンプーで頭も身体を洗い終えからだの泡を流し終えればひとまずは普通のに入ろうかと考え立ち上がり、普通の湯船の方へ向かいそのままゆっくりと湯の中に入り)

ゆっくり湯船につかるのは気持ちいいですよね。僕もこれを機にたまにはゆっくり入ろうかなぁ
（そんなことを言いながら相手から少し遅れて洗い終わると相手についていき同じ湯船に入って。あまり近くなり過ぎないようにしながらも肩まで湯船に浸かると気持ちよさそうに息をついて。「んー、やっぱり気持ちいいですね」と湯を堪能しつつもちらりと相手の方を見て）

そう、だな…(程よい距離感で同じ湯に浸かり気持ち良さそうにしてる相手に対して、なんでこんなに気になってしまうんだ、と照れによる顔の赤らみが出てくれば無意識にチラチラと相手の方を横目で見てしまいながら、相手の上裸の引き締まった身体をカッコいいと思ってしまい。そんなタイミングで運悪くかは定かではないがたまたま相手と視線が合ってしまい、恥ずかしさからか顔の赤みは増していき思わずフイと顔を背けてしまい)

帰れなくなってどうしようかと思いましたけど、こういうのもいいですね
（引き締まっている相手の身体に対していいなと思いながら見ていれば、相手と目が合ったために微笑みそう言って。相手の体に触れたいと思うもののさてどうするかと考えて「神影さん、体引き締まっていますね。何か運動しているんですか？」と下心はあるが話題としてそうおかしくなさそうだろうと話して）

あ、あぁ…(こういうのも良い、相手のその言葉につい相手とお互いの何も纏わぬ姿を見合う、と言う意味に捉えてしまい恥ずかしげに返すしかなく。そうしてれば相手からの何気ない運動しているのかと言う問いにまさか下心があるとは思わず「あぁ、苦労してない癖にだなんて言われたくないからな…週に2度、ジムに通って筋トレはしてるんだ」と相手が何を企んでるのかすら考えることもなく返し)

へぇ、そうなんですか。健康のためにも運動はいいでしょうね
（止めておいた方がいいだろうかとも思ったが、少しくらいはいいだろう、無理なら断られるだろうと考えれば「少し触ってみてもいいですか？」なんて尋ねて）


（/すみません。忘れていたことがありました。蓮は刺された経験があるので腹部辺りに刺し傷の跡が残っています）

へ、あ、あぁ…それは、構わないぞ…(相手からの問いに一瞬キョトンとするも何故かあの抱かれた時のような事をされるのかと無意識に期待を持ってしまい顔を赤らめつつ許可をだし、改めて相手の引き締まった身体に視線を向けてれば相手の腹部に傷痕を見つけ。その傷痕は相手が鳴河崎署に赴任することとなった事件で負った物なのだろうなぁと考えていて、相手の考えてることには一切気付かずにいて)

(/了解です！)

ありがとうございます
（相手から許可をもらえればそっと相手の腹筋辺りに触れて。相手を抱いた時のような快感を高めるような手つきではなく、普通に触れるだけに留めて。というのも顔を赤くした相手を見てどうにも悪戯心が沸いてしまい、ついついあの時のような手つきで触れてしまいたくなり。それで相手が可愛らしい反応をしてしまったら"友人として接する"ということも我慢できそうになく、体つきを実感できるくらいで触れるのを止めて）

っ…(相手の手が腹筋に触れる、その仕草は抱かれた時のとは違うただ触れるだけなのに僅かにピクリと肩が揺れ、歯を食いしばり口を一文字に結んで声を出すのを堪えて。ただ触れられてるだけなのに何故もっと相手から身体を触られたいと感じてしまうのかなんて悩みながらも頬は僅かに赤みを帯びていて)

いやぁ、鍛えられた身体って感じですね
（相手の反応にもっと触れたいと思うもぐっとこらえると何でもない風を装って相手の身体から手を離して。普通に触れただけでこうも反応するのに"恋人ではなく友人"としての関係を求められた。それで大人しく諦めるほど聞き分けは良くない。絶対に落としてやるのだと心に決めながら微笑みを浮かべ「他の湯船にも入ってみましょうよ」と別の船に移動しようとして）

…あ、あぁ。それもそうだな(自分の抱く無意識な期待とは裏腹にアッサリと離れる相手の手に、安堵した気持ちもあったがそれ以上に何故か分からないが物足りなさのようなものを感じ内心で戸惑いを感じ得て。そして他の湯船も入りたいという相手に同意の言葉を返して湯船から立ち上がり、相手と一緒にいたいわけではなく数種ある湯船を楽しむためだと何故か自分に言い聞かせつつ次の湯船の方へ共に移動し)

颯太くんも居たら突然のお泊りにはしゃいでいたかもしれませんね
（自分たちからしたら思わぬ出費でもあるが、颯太くんであれば神影さんが払うだろうと考え、様々な湯船があることやホテルでの泊まりということで楽しんでいたのだろうなと想像して。「せっかくだからホテルの部屋や風景なんかも写真で撮っておきましょうか」と世間話をして）

はは、それは有り得るな(相手から告げられた言葉に確かにと苦笑いをしつつ同意しては、もし弟がいたら自分が弟の分を出すだろうし、はしゃぎまくるのもとても分かる気がして。そして相手のホテルの客室やそこから見える景色も撮っておこうという提案に「良いな、緊急だったとはいえかなり良いホテルに泊まれたし颯太に見せたら悔しがるだろうな」と笑いながら賛同し、相手との二人きりの半ば貸し切りのような時間を過ごしつつ、ふと誰かが来たら二人きりでなくなるよな、なんて淋しさが思考の隅を過り)

はい。ピザも美味しかったしお風呂も最高だったと言いましょう。これでドタキャンしたことも後悔してくれるかもしれません
（やはりというか颯太の話になると相手の反応が良くなり、相手と同様に笑いながら颯太がより悔しがるようにと言って。実際にはもし颯太が一緒だった場合、相手と二人きりでなくなってしまうため今の状況の方が自分としては都合が良かったのだが「颯太くんが来れなくなったのは残念ですね」と一応は残念がってみせて）

っ…そう、だな(残念そうにしてる相手を見ては思わず胸の奥がズキリと痛む感覚を覚えて。何故かと問う思考もあらば、この二人きりだからとこれで良いんだと思う気持ちもあり、つい声色のやや沈む返答になってしまい。更にすぐにハッとなれば「あぁ、でも颯太が居れば寝床により困ったかもな」とやや明るげな声色で付け加えるが、それは笑い話とする追加の言葉としてでも、真逆の答えへの訂正の言葉としてでも取ることが出来て)