身体が入れ替わるなりきり

光葉「大丈夫大丈夫。サクッとやってきたし」

まずいな、時間が残り5分か.....街に着くのにかなり時間をとってしまったか、

光葉「光季、ちょっといい？」

腕を引っ張って路地に連れていく

光季「…何？」

言われるがままについていき

光葉「いや、私が狙ってるやつの視線があったような気がして、ここなら安全かな....？」

当然嘘であるが、創太の能力が広まってないこの状況を利用すれば、身体を入れ替えても正体はバレない。光季を違うところに警戒させて身体を入れ替える作戦だ。

創太の能力は身体を変えれば時間がリセットされる。光季の身体に入れば、1時間は光季の身体でやりたい放題出来るのだ

光季「ふーん」

キョロキョロと辺りを見渡し

光季「大丈夫、ここなら人通りは少ない、というか、滅多に来ない」

光葉と入れ替わった事に気が付いていないためそう言い

光葉「.....！？光季、後ろだ！」

光葉にしてはかなり声を上げて光季に危険を伝える.....が、これも当然嘘である。光季が後ろを向いた隙に、即座に能力を使う、という作戦である

光季「え！？」

聞いたことがない大声を聞き咄嗟にリボンを出し後ろを向く

光葉「.......くくくっ。」

聞こえないくらいの小声で笑うと、能力を発動させる。魂が違う身体の口の中へと入っていき、お互いの身体が入れ替わる

光葉「…え、え？」

自分の体を見て。姉さんどういうこと？と聞く

光季「わ、わかんない......もしかしたらさっきのやつのせいかも」

自分も動揺（しているフリ）をしながら

光葉「そっか、体の具合は？」

相手を心配しながら

光季「悪くないぞ。むしろいいくらいだ」

手を閉じたり開いたりして

光葉「そっか、良かった」

胸をなでおろし

光葉「ん…私のリボンそっちにある？」

光季に聞いて

光季「ああ、これか？」

リボンを取り出して

光葉「うん、それ、貸して、何かあった時のため、私も光葉姉さんの武器渡すから」

光季「了解。......でもさ、身体が入れ替わったってことは能力も入れ替わってるんじゃ」

光葉「あ…そうか…じゃあ、今は姉さんがリボンを使えるんだ」

光季「そういうことだろうな。入れ替えか、厄介な能力だ、」

光葉「本当に厄介、これからどうする、姉さん」

光季「うーん、とりあえず家に帰る？やることも無いし」

光葉「うん、一旦帰ろう」

光季の前を歩き路地を歩きだす