《ヒプマイ》せんせえ、お呼び出し！《オオサカ》

はぁ……遅なりました、ただいま（マフラーに鼻先まで埋めつつ帰宅。リビング入りふと時計見てはげんなり、）これから書かなあかんモンいっぱいやし、採点終わってへんし……もう覚悟決めて寝んと作業するつもりなんで、今夜は一緒のお布団で寝られへんわ…（しょも、）

　

おっ、おかえりぃ！（歯ブラシ咥えながら登場、口泡だらけにしたままニカッ。叱られる前に洗面所駆け込みがらがらぺっ、／）……ん、今日もお疲れさん。なんやえらい大変そうやな……（水滴ついた口元拭いつつ、肩抱いてぎゅう。頭ぽふり）……ふぅん、そか……一緒のお布団で寝られへんか……ほぉ…（ぽつり。とぼとぼ寝室へ引っ込んだかと思えば手帳片手に、毛布小脇に抱え戻って来てはコタツの横に配置されたソファへごろり）俺も明日のネタ見直さなあかんかったなーっ。スケジュールも整理せんと…おっ、ここやったら盧笙の邪魔せんで居られそうやーんっ（にへぇ、）俺の事気にせんでええよ、構わんでええし。俺も邪魔せんから……後ろに居ってもええ？（裾引いてぽそ、）

え。……居ててくれるん…？（裾引く手に意識向けば振り向き、喜色滲んだ声でぽつり。寂しい、なんて思っていたからそれは願ってもない申し出。けれども直ぐには素直にOKを出せず）…いや、そんなとこで寝たら身体痛めるで。電気も付けっぱになるから目も休まらん。……芸人は身体張る仕事や。身体が資本やねんぞ。俺に合わせた挙句今日は調子悪いですーなんてことになってみ？俺が許せへんわ（怒りたいわけじゃない。しかし疲労のせいか半ば当たるような口調になってしまう。じ、と強い視線送るも決まり悪そうにふい、顔逸らし）……それでも大丈夫言うんやったら俺はもう知らん。好きにせぇ。……居ってええよ。

　

いっひひひ…！やったッ（彼の疲労も、気遣い故の強い口調も全部理解している。多少当たられるくらい盧笙相手ならへっちゃら、寧ろそれで楽になるならどんどん当たって欲しいくらいだ。そんな事よりも‘好きにせぇ’のオッケーが出て小さくガッツポーズ、ふにゃり緩む顔）体？痛めへん、俺どこでも快適に寝れるように修行しとったから余裕やわ。電気？そんな事もあろうかとぉ…ジャーン！（ポッケから蒸気で◯ッとアイマスク×２）盧笙のもあるから、後で使い。そうや、芸人は身体が資本やな。コンディション保つためにも、一人寂しく広いベッドで寝るより愛する盧笙の横に居って心ポカポカにしてたいんや……あっ！ごめん、喧しいな！（そそそ、と彼の背にぴとり張り付いてつらつら。一頻り喋ってハッと我に帰りソファへ飛んで戻れば毛布被って小さな声でひひひ、）もし寝るんやったら声掛けてなぁ。コーヒーでもホットミルクでも淹れたるさかい、欲しなったらお申し付けくださいー。無理したらあかんよー（背中ぽふ、）

…、（逸らした顔は彼が放つ明るい言葉たちによって再びそちらを向く。当たったことに嫌な顔一つ見せない彼は人として出来ていると思う。己の狭量さに自己嫌悪すると同時に彼への尊敬は強まった。…いや、元からええ奴なんは知ってるけどな。忙しない彼の動きを見ていると何だか笑けてきて、自然、肩の荷が降りた気がした。ゆったり前へ向き直り、リセットされた心持ちで炬燵の上広がる書類眺めては）……ほんま、ええ彼氏さん持ってもうたわ（好き、ではなく愛するなんて言葉を使われて途端熱が宿る頬。見られていないのをいいことに顔は緩々、口元はだらしなくふにゃり弧を描いていた）…ん、わかった。ありがとおな、色々と。

　

かまへんわ、俺がしたいだけや。……んっふふ…ほんじゃあ俺もお仕事お仕事ぉーっと（炬燵に向き直ってしまう前にちらりと見えた笑顔によっしゃ、と再び今度は心の中でガッツポーズ。盧笙が笑うと嬉しい。自分も釣られて笑って、そのまま背中に飛び付いて頬を擦り付けて甘えたいのをグッと堪えて、敢えて俺も仕事と口に出して自分を騙す。それでも辛抱ならない手はソファの背凭れに引っ掛けてあった自身のカーディガンを手繰り寄せ、彼の背を覆うよう肩にかけてしまう。漸く自分も身体ごと横を向き肘掛けを背もたれにして、抱えた膝の上で手帳を開くが、意外にも割と、常に整理してある手帳に書き加える事項はない。さっきのは彼の側に居たいがための口実。そっと横目で揺れるグラスコードと、肩越しに天板いっぱいに広がる書類を盗み見てみる。…うわ、頭痛なりそ。盧笙はえらいなぁ流石や…尊敬と労りの意を込めて薄紫の綺麗な髪を…撫でたい…が、我慢。手を引っ込めて精神統一。…書類に走るペンの音が心地良い。視線を戻して出来るだけ音を立てないようスマホに手を伸ばし、マナーモードになっているかを確認して操作。パズルゲームか、無料漫画アプリか…少し迷って漫画アプリをタップ）

……ふぁ、ぁ…（一日一話無料更新されていく漫画を溜まった分読み切って、パズルゲームを十数回繰り返したらランクが上がった。いよいよゲームも飽きてきて、ずるり身体を滑らせ小さく軋む音を立ててソファに身体を沈める。肘掛けを枕にして、投げ出された脚は反対側の膝掛けの上で軽くクロスする。スマホの画面を暗転させ天井を仰いだら欠伸が溢れたが、盧笙の眠気を誘ったらあかん。最小限に噛み殺してから生理的な涙が滲んだ目元をスウェットの袖口で拭って、ちらりと彼の背に視線を向ける。ペンの走る音は序盤より控えめなもののまだ続くようだ。そろりそろり足跡を忍ばせやってくる眠気を逃すように、両腕を頭上に伸ばし足先までピン、と突っ張ってぐぐ…っと伸びる。…あーあかん…逃すどころか、どっかりと目蓋の上に腰を下ろした眠気はただでさえ細いチャームポイントの双眸を閉ざそうとする。気怠そうに腕を伸ばしてそっと彼の背を指先ですり…と至極控えめになぞって遠慮がちに口を開き）ろしょ……あかんわ、眠なってきた…。次お前がこっち振り向く時はもう夢ん中かもしらんわ……（思ったよりゆったりと眠そうな声が、舌足らずで紡がれる）ろしょーも、キリええとこで…寝れんのやったら寝なあかんよ……先におやすみ、言うとくね…ね、な、すきゃねんなぁー…ろしょお…（ふへへ、と夢見心地で柔い笑み浮かべつつ彼の世話撫でた手引っ込めて、掌にむちゅっと自分の唇を押し付けそのままそれをべとり彼の背中へ擦り付け、投げキッスの代わりに…）

！……、あかんな、ほんまに集中しとったわ。…ごめんな、一緒に起きててくれてありがとお（眠いのならそのまま眠ってくれて構わない、というより少しでもいいからきちんと眠っていてほしかった。紙滑るペン止めれば静かに返す言葉。後ろから聞こえてくる呼吸音と僅かな物音にどれだけ気持ちが助かったか。一人じゃないことがどれだけ心を落ち着かせたか。…背中触れた手のぽかぽかと温かいこと。それはきっと眠気故だ、微睡むような声音聞けば自ずと分かる。なかなか構ってやれんで、申し訳ないなぁ…。そうは思うも俺は知らん言うたし、なんて意地張ってしまう部分も同時に存在していて。舌が回らず舌足らずになった彼の言葉にふわり零す笑み）…ん。おやすみ、愛しの簓。ほんまにありがとうな。ええ夢見ろよ、…（声量抑えてぽつりぽつり。恐らく彼が寝付いた頃、そっと後ろ振り向けばその寝顔を堪能する。なんや幼い顔しとんな、こいつ。…でも、そんな幼さにトラガスのピアスが妙にマッチしていて何処か色っぽい。そんな彼に悪戯をしたい心地になって、…けれどもやめておく。そのままちゃんと寝ていてほしい。ふと時計を見れば、ああ、やばい。そろそろ用意始めな。天板の上の書類を種類別にがさり掻き集める。眠い。けどあかん、寝てはいけない。欠伸無理矢理に噛み殺し、凝った身体解すように大きく伸びをする。立ち上がり、彼に掛かる毛布綺麗に掛け直してやれば腰を曲げ、前髪の隙間から見えるその額に口付けをひとつ贈り）……じゃあ、今日も引き続き頑張ってくるよ。お前も無理せんようにな。…大好きや、ほんま。

　

よし、忘れもんはないな。書類も小テストも持った、大丈夫…（鞄の中ごそごそ指差確認、こくり）　…部屋ちょっと寒いな、暖房いれてから行くか。商売道具の喉乾燥せんかだけ気にはなるけど、そういう時はマスクさせて…っと…（新品のマスクそっと彼起こさぬように付けてやり）これでええな、あとは常温の水と飴ちゃんも置いとけば大丈夫やろ。……態々クリームソーダ味探したんやからな、ちゃんと味わって舐めろよ。…、ぶどうののど飴も追加しとくか（独り言ぶつぶつ、／ペットボトル飲料水、飴玉目一杯詰めた淡い躑躅色巾着を天板の上に置き。傍らに「おはよう。これ使ってな」とだけ走り書きした付箋メモぺたり、）えっと…他に何か……なんかあるか？…そうや、この前買うてきてくれたプリン持ってこ。贅沢に朝からご褒美や（向かうはキッチン。冷蔵庫の扉に手を掛け――そこで停止。貼ってあった紙に書いた覚えのない文字並んでいるのを目にしては）……何か書き足されとる……っ、ふふ、字ぃ雑、勢いが凄いわ。あんアホの仕業やな？まあええ、目ぇ通してくれんと意味無いプリントやったし……。てか御三家ぐらいは漢字で書け（ニヤニヤ緩むその口で文句付けつつ扉開けては牛乳プリン手に取り傾かないよう鞄の底へ。付属のスプーンもその傍らに遣り）…今夜あたり、時間が合えば一緒に考えたるわ。って、時間経ってるしもう決めてしもたかな……ってあかん、もう出な間に合わんわ…！（腕時計見れば慌てて外套防寒具装着。小走りで玄関向かう最中横目に彼見てひそり、起こさぬよう声掛けて）簓、行ってきます…！

　

盧笙、おはようさん！只今愛しの簓はタクシーで移動中…（タクシーの後部座席で無言でスマホぽちぽち、）お前ほんま寝ぇへんで大丈夫なん…？ほんま無理したらあかんで…、寝不足で人は倒れるからな。ほんまもんの観音様なってまうからな！絶対絶対、絶ッッッ対無理はあかんからな！どつくで！（眉下げむむ…、）ほんとは一緒に朝迎えたるつもりやってんけどな、無理やったわ。でも寝て正解やな、見返したら誤字っとるもんね（わはは、）くれぐれも、気付いてもペケ入れたり指摘したりせんように！（びし、）
朝起きたら部屋温いし、飴ちゃんめっちゃ置いてある…し…っふ、くくッ…巾着ありがとおな、嬉しいねんけどセンスがおばちゃん通り越してお婆ちゃんやん。お前がこれ置いてるとこ想像してウケたわ…後で『飴ちゃん入れゲットー！』てSNS載せとこ（ふひ、）あ、そんでなクリームソーダ味美味すぎてビビってる。これシュワシュワなんねや、うまー…あかん消費スピードやばい。しまっとこ。…はぁー、俺幸せやなぁほんま。ほんま、ええ彼氏さん持ってもうたわ（にへ、）
御三家な、まだ決めてへんし盧笙と決めるまでやらんと思ってたからソフト開けてすらないわ。一緒に決めてくれるん！？おおきに！嬉しいんやけど……ま、今日は睡眠優先してくれよ、お前の体調の方が大事や。今日はほんまに無理せんと眠たなったらすぐ寝ること！約束やで（眉下げふふ、）……お、ぼちぼち現場や。

今日の俺は絶好調！盧笙のお陰！お前と話すんはさ、楽しくて楽しくてしゃーないねんけど…偶にはこんなんもええなぁ。盧笙がお仕事してる後ろでゴロゴロしとんのも俺好きやわ（にひ、）ほな、今日も楽しんで行きまっしょー！ほな、また後で！（手振り、）

ただいまぁ（いつもよりもふわふわした語調は眠気のせいか。のそのそと靴脱ぎ洗面所へ向かえば手洗いうがい、加えて睡魔抑えるように顔も洗い。タオルにもふり顔埋めてはその場に暫し立ち尽くし、それから眼鏡も掛け直さぬままふらりゆらりとリビングへ）……あかん、授業しながら寝るかと思たわ。寝不足とあがり症の動悸ダブルパンチはきついてほんま…。簓、俺が観音様なったらしっかり供養してな。でないと化けて出るで？（ふふ、）
…それはそうとお前、巾着笑ったな…？（ぐぬ、）…おら、それ貸してみぃ。無地っていうのも何やし花柄刺繍いっぱい入れたるわ、多色遣いしたらお婆ちゃんアイテム感増すで（裁縫道具どこ置いたかな、と独り言。本当に探しているのか部屋きょろり、／）

　

んおっ、ただいまー！おかえりっ！盧笙生きてるかぁ！？（僅かな時間差で玄関がちゃり、後を追うようにバタバタと洗面所直行しつつ鞄やら上着やら脱ぎ落として行き。手洗いうがいを光の速さで済ませ、ふらりリビングへ揺らめいた彼の背を追って相変わらずテンション高めの声を上げて）お疲れさんっ！なぁにアホ言うとんのや、お前が観音様なるんやったら俺もすぐ後追って仏様になったるわボ.ケ！（眼鏡も掛け直す余力も残していないのか素顔で縁起でもない事を言い出す彼にタックル――とは形ばかり、がっしりと捕まえるように抱き着いてむぎゅぎゅっ。ぺし、と肩口に突っ込み入れて）…て、そんなんはええんやけど。体調どうなん、大丈夫か？（眉下げ、心配げにじっ）
わ、笑ってへんわ…！（どき、）ちゃうやん！巾着やのうて、お前がこれ持っとんのがおもろくて笑ったんや！巾着がおもろいわけやないねん、あっ……お花柄の刺繍…っぶは、…くく、ちょっと見たい……盧笙が巾着に刺繍入れとるとこぉ…（別に巾着が可笑しいとかではなく…！真実を伝えたいだけなのに言い訳染みてしまう。否定重ねようとするものの次いで彼の口から出たワードに思わず吹き出し肩震わせ。本気か否か、裁縫道具の所在は自分もてんで記憶にないのでくすくすと笑い噛み殺しながら彼の動向目で追って／）

はぁ……喧しいのが帰って来はったな。…おかえりただいま、簓もお仕事お疲れさん、…っと（向かって来た彼抱き留めてはぎゅっぎゅ返し。入った突っ込みにけたり「後追われるより最期まで一緒のがええわ」と零しながら、ふと向けられる視線にふわり小さく笑んで彼の頭撫で回し）大丈夫やけど眠い。……ただいま言うたけど実際まだ帰ってないねん、あと一時間はかかるわ。打っとる今もいつ寝るかわからんし目蓋重くてなぁ。…着いたら直ぐ寝るつもりやさかい、落ちる時はちゃんと連絡する、…つもり。あ、あとほんまに頭回ってへんから返事どんどん短なると思うわ。お前の方からも適当に端折ってくれてええよ（こくり、）
どういうことやこんドアホ、嫌がる思たのに見たいんかい。……しゃあないやっちゃなぁ、花柄だけやのうてお名前もおまけで刺繍したるわ、感謝しい（つん、と尖らせる唇。彼の忍び笑いに眉顰めては不意にその視界片隅に目的の品見つけ、早速とばかりに取りに行き）

　

おう！おおきにっ。…当たり前やろドアホ、先に観音様なったらとか言い出したんどちら様でっか？一緒におじいなって老老介護する言うたもんな（いつかの閑談引っ張り出し悪戯っぽく微笑み。頭撫で回されては気持ち良さそうにふひひ、と小さく笑み溢しその手にぐり、と頭押し付け）それ大丈夫ちゃうねん、あかん社畜の第一歩や…！あかんよ、家まで頑張れ盧笙…！変なとこで寝よったらしばきに行ったるわ。今日は別に連絡せんでもええから、すぐ寝て、な？返事も無理せんと、別に明日以降も会えるんやし。ん、でもそうやな。ちょっとでも返しやすいようにちょいちょい端折るわ（ぐっ、）
見たい、お前が巾着持ってチクチクしてるとか…それだけで笑い取れるで。お名前はひらがなでよろしゅう！お花だけやと寂しいな……あ、なぁーオカン、サッカーボールのワッペンも付けてやぁ（くく、と未だ余韻に喉慣らしつつ自分も鞄漁って巾着取り出し。一杯に入っていた飴を3分の1程消化したそれをくたり、机に乗せれば裁縫道具取りに行く彼に、極自然にお強請り／）

は、なんや覚えとったんか。こないな口約束無くても最期まで一緒におるつもりやけどな（ふは、／髪梳かすようにゆったりと手動かし、仕上げにぽんぽん）…あかんかった、数分置きに寝て起きて繰り返してる……。っと…もうそろそろ駅やさかい、ごめん、落ちるわ。巾着の刺繍は楽しみにしといてな？しっかりばっちり仕上げとくから（くふ、）

それじゃあ、ちょっとやけど話出来て良かったわ。ありがとお、おやすみ（頬ちゅ、）

　

…っふふ、言うたな？俺執念深いしお前との約束なんて全部覚えてるわ（お返しと言わんばかりに彼の髪へ手伸ばしぽふり。頬撫でて見つめ、ぽつり）
おー、ほんまにお疲れさんや！しっかり寝て疲れ取ってな。巾着楽しみにしてるわ（ひひ、）ちょっとでも会えて良かったんは俺もやーっ、…おおきにな。俺も眠い、一緒に寝よか…また明日な、盧笙（ふ、頬ちゅ返し。にへら、）

ひゃーっ、今日もさっぶいな…。雨も降りそうやし、予報やと日曜から降る感じやねんな。家ん中でゴロゴロしながら雨の音聞いたりすんのはめっちゃ好きやけど、…こうも移動が多い時に雨ーてなると散々やなぁ。靴も濡れるしコートの裾も濡れてまうし…、まぁ普段出来ひんシャンプー出来るからええねんけどな！…いや誰が風呂なしやねん！（わはは、）

盧笙が心配や。舞台降りるとあいつ倒れてへんかな、とか船漕いでへんかな…とかすーぐ考えてまうわ、恋やな…（頬ぽっ、／）ちなみに今日は‘いい夫婦’の日らしいでっせ…ふっふっふ…（にやにや、）今日早く帰れたら、盧笙が好き言うてたお豆腐入れた味噌汁でも作ったろか…はあー…俺優しいなぁ…（ふひひ、）

さて、もうちょい頑張りまっか！

簓ぁ、ただいま帰りました（玄関先に響くはここ最近で一番と言えるような明るい声音。目蓋の重みは相変わらずで若干の寝不足感は否めないが、それでも花金ともなれば自然と語調も緩むもの。手洗いうがいの後、昨日よりはしっかりとした足取りでリビングに歩み進め）はぁ……やっと平日終わったわ。土日もやらなあかんことあるけど、それもまあ気ぃ張ってするようなもんでもないし…（炬燵にin。天板へ ぐて、と伸びるように腕と頭乗せ）

　

おかえりさーん！おぉ？…今日は声が明るいやん…なんかええ事でもあったんか…？（鍵を回す音にぴくり、耳をそば立ててドアノブが回れば扉を開けた主を察知する。盧笙や。いつもの如く出迎えのために声を上げるが今回は出迎えには行けない、目の前には火にかかった小鍋が一つ。やっと帰ってきたぁ…にこにこと綻ぶ頬そのままぽそぽそと独り言を溢しリビング入ってくる相手に再び、おかえり！と声を掛けて。彼が手洗いうがいを済ませている間に鍋に蓋をして火を止めて、炬燵へ入った相手の隣へピッタリとピットイン）お疲れさまやでっ、アナタッ（はーと、）ご飯にする？お風呂にする？あ！俺盧笙ひとつぅー！（うふふ、と鉄板のソレかましつつ無防備な胴に横からむぎゅう、）おー盧笙、土日は仕事もええけどちゃんと寝えよ？休まなあかんからな、俺との約束やで（む、ぎゅう…）

アナタてお前……――…じゃあ、ご飯？ あ、盧笙は後でな（何だか美味しそうな匂いがする。帰宅中は空腹感も何も無かったというのに、その温かな匂いに気が付いた途端急激に腹が空いた。きゅうと鳴る腹ゆるり撫でれば早速くっついて来た彼に目線向け二択の答えを返し、何が出されるものかと首傾げつつ）お前に言われんでもわかってるわ。…けど、まあ、心配ありがとおな。無理してる自覚はあるしちゃんと休むよ（ふ、と気の抜けた笑顔見せては天板から上体起こし彼の頬に唇寄せ、ちゅ）……ちなみにお前、土日の予定は？