――華を愛でる獣は散るか?【 ダークファンタジー / 群像劇 】

――華を愛でる獣は散るか?【 ダークファンタジー / 群像劇 】

賢者アークエット  2019-07-16 19:33:40 
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【  人の子よ 人の子よ
   ルーンをその身に宿す騎士よ
   私の唄を聴くならば
   目も眩むほど稠密な
   力をお前に与えてやろう


   さぁ永劫の裏切り者よ
   星を踏み越え 地上に堕ちて
   気高く剛毅に地獄を嗤え


   ノスフェラトゥの慟哭
   ニーズヘッグの咆哮
   血の濁流の渦巻く今宵
   有象無象の命よ踊れ  】



____夢の中で唄うこの声を聴いた時、何故か涙が止まらなかった。
その日から私は“秘奥”に覚醒し、ルーンの騎士たる資格を得た。
>嗚呼、黎明の七騎士、人の英雄よ。
私もあなたがたと同じ、闘争と抵抗の宿命を背負うのですね____



>閲覧感謝
>スレ成分の配合はシリアス×人間と魔の間に生まれる情と葛藤×織り成される群像劇
>戦闘より若干交流重視
>大陸を蹂躙する魔族と戦いながら、それぞれの“目的”を果たす王道ファンタジースレ
>合図があるまでレス禁止




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  • No.71 by 賢者アークエット  2019-07-22 22:49:27 



【 灼熱の騎士クライヴ / アマニ旧市街周辺 → 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>69

( カシャリ、音を立ててアーネットのバイザーを指で押し上げ視界を広げる。まじまじと眺めたその相手は、紛れもない柳緑の騎士オズワルド。…否、あの頃は騎士を名乗っていなかっただろう。懐かしい、懐古の感傷に浸る間もなく再びざわめきを引き連れて姿を現したのは、忌々しい瘴気 )

チッ、どうせ抱えて逃げるなら小柄なカワイ子ちゃんが良かったぜ

( 好色な軽口に聞き覚えがあるだろう。今は亡き慈愛の老人と、目の前で命を散らせた幼馴染と共に歩んだあの日々を。文句たらたらな言葉の割には、思いがけぬ再会への喜びや興奮が抑えられず無意識に口調が弾む。細長い相手とは対照的と言える、ガッシリと筋骨隆々の己の肉体。鍛えておいて良かったと心から思いつつ、オズワルドを抱え上げ瘴気から逃れる様に走る。そのまま近くに控えていた愛馬に飛び乗り、手綱を操り荒野を疾駆した。 )

( __がやがやと賑やかな喧噪の中、きっと貴方は目を覚ますだろう。広くはないが暖かく、活気溢れる笑い声と微かな酒の匂い。ここはアマニ旧市街から北東へ進んだ地点、黒鉄騎士団が遠征時に立ち寄る第三拠点のログハウス。木の皮を編んで作られた簡素なマットレスの上、魔獣のものであろう毛皮が毛布代わりに相手の身体にかけられていた。 )

嘘じゃねぇって、ポールがやけに騒ぐんで偵察の足ィ延ばしたらコイツが倒れてたんだ。あと1分、嫌30秒遅けりゃ今頃骨だけになっちまってら。今でも骨に皮張っ付けて歩いてるようなもんだがよォ!

( げらげらと剛毅な声を上げて笑う姿は、相手と同年代の男。燃え盛る様な赤毛の短髪に、左目を縦断するように額から頬にかけて刃に切り裂かれたような傷跡。きっと、記憶に残っているだろう。空っぽになった木製のジョッキを自身の傍らへ置くついでに身を捻って振り返り、自身の背後に寝かせているオズワルドの顔を見て )

__お。お目覚めかよ、相棒!


【 お知らせ:見易さを考慮し、一旦レスを投下します。雷火の騎士へのレスはこの後すぐに投下する予定です。少々お待ちください。 】


  • No.72 by 賢者アークエット  2019-07-22 23:20:43 



【 千里の騎士ガウェイン / 第二要塞都市ソルブランカ- 牢屋 - 】

>アレクサンドラ(>70

( 彼女を誰もいない牢獄に収監したその晩。未だ判決は下されない。審議の余地もないだろうが、噂によればこの大陸における著名人がそれに参加しているらしい。その人物が話をややこしくしているのだろうか__。千里の騎士は騎士団の宿舎にて、いくら反逆者相手とはいえ大人げない対応をしてしまったか、と秘かに反省の念に駆られていた。相手が男であれば、あんな仕打ちでは生ぬるい程だ。けれど相手が女だというだけで、冷たく凛と研ぎ澄ませた冷徹な心が揺らいでしまうのは、自身が持つ生来の甘さか。短く溜息を吐き、寝台から腰を上げた。自身が問うた理由、彼女の答えを再び回想する。他に居場所が無いと、語った声が無性に物寂しそうだったのが印象的だった。しかし、それは人に刃を向けて良い理由にはならない。けれど、幼い頃の自身と重なる何かが、相手を只の囚人と冷酷に扱えない要因なのだろうか。 )

__地下牢は冷えるだろう。

( 跫音を響かせ地下へ通ずる階段を下りる。月光すら差し込まぬ暗闇の中、己の持つカンテラだけがその周囲のみをぼんやり照らし出す。相手の牢の前まで来れば足を止め、屈みながら几帳面に畳まれた男物の衣服と毛布を檻の前に置く。使え、とも拾え、とも言わず、ただ置くだけ。それを受け取るか否かは相手の自由だ。男物じゃないの、なんて文句を言われた日には流石にいい加減にしろと怒髪天に達してしまうだろうが、特に反応や見返りを求めて行った行為でもない。故にそのまま立ち上がれば踵を返し )


【 お知らせ:千里の騎士ガウェイン、灼熱の騎士クライヴの情報を休息所にアップ 】


*********************************

▼ 世界観・概要 ▼(>1
▼ 重要用語 ▼(>2
▼ ルール ▼(>3
▼ 募集一覧 ▼(>36
▼ PFシート、PF例 ▼(>5>6
▼ 追記 ▼(>7
▼ 重要NPC ▼(>13

>休息所:羊皮紙、ラム酒、蝋燭と剣戟【https://www.saychat.jp/bbs/thread/649434/

*********************************


  • No.73 by 断折の騎士ロット・ルアヴァーニャ  2019-07-22 23:54:27 


【断折の騎士ロット/第二要塞都市ソルブランカ- 墓所 - 】

(自らの目の前で死した堅牢の騎士。その葬儀に参列し、墓石の前で手を合わせる。悲しみに暮れ、喪失感が心を襲ったが、閉ざした瞼の下から涙が溢れる事は無かった。涙を流すよりも先に、雄々しく散った堅牢の騎士の意思を継がなければ、という気持ちが湧き上がってきたからだ。ならばすべき事は決まっている。万全の準備を整え、マリアを追う。態々連れ去ったという事は、マリアがまだ生きている可能性は高い。それを提案すべく、隣でセド爺を見送るセシルに意識を向ける。目元を腫らし、涙を流す彼女の心中は、想像に難く無い。声を掛けるべきか迷うロットに、セシルの方から声が掛かる。彼女も自分と同じ事を考えていたのだ。彼女が口にした言葉に迷う事なく頷き、力強く返す)
勿論だ。絶対に、マリアを取り返し、セド爺の意志を継ぐ。

  • No.74 by 雷火の騎士アレクサンドラ  2019-07-23 02:11:19 




【 雷火の騎士アレクサンドラ / 第二要塞都市ソルブランカ- 牢屋 - 】

> 千里の騎士ガウェイン ( >72 )

( パチリ。瞼が自然と持ち上がり目が覚めた。今は何時だろう?時間や太陽、月からも隔離され真っ暗闇が広がる牢獄。壁に寄りかかる背や、臀部から伝わる床の冷たさ。思わずブルリと肩を震わせ、両の手で左右の二の腕を上下に擦り体を暖める。自分以外誰も居ない世界。静か過ぎて少し不安を覚えるが、とても落ち着く。集団の中で家族が側に居ない引け目も、友人と言う存在の不在による孤独を感じる事も無い。小屋の中で一人、母の帰りはいつだろうかと楽しみにしていた、幸せだった一時をふと思い出し、穏やかな表情を浮かべ。乱れた赤髪を手櫛で整え、首より前に後ろ髪を流し、一本に束ねた三つ編みを編み込み直す。そろそろ来る頃合いだろうと覚悟を決め )

っ……あら、その声。また貴方にお会いするとは思ってもいませんでしたわ。……まぁ、それにわざわざ、囚人の私なんぞの為に、ゆったりと着やすいお洋服を用意して下さって感謝致します。お陰で風邪を引くのは回避出来そうですわ。有り難く使用させて頂きます

( 静寂を破る一人の足音。来たのか、と視線を檻の方へと向けたならば、暗闇に慣れた瞳には強烈に輝いて映るカンテラの灯り。うっ、と顔をしかめ光を遮るように顔の前に右手を翳し。だが最近聞き覚えのあったその声に、パチパチと驚いたように瞬きを繰り返す。次いで何かが置かれる音。灯りから視線を反らした先、罪人相手ならもっと粗末に扱ってもいいものの、彼の人となりを現すかのように丁寧に畳まれた、要求し一度は却下されたはずの衣類と、追加で毛布の差し入れ。右手を下ろし、左足に負担を掛けないよう立ち上がれば受け取るべく近寄り。両膝を床に着き、シンプルな麻の上着を手に取り広げれば、明らかにサイズの大きい男物。だが172はある身長故に、小さくて困るより寒さを凌げるなら、何でも構わない。人によっては嫌味にも聞こえてしまいそうな口振りにて、感謝の意を示し。その場で着替える等と淑女としてあるまじき行為はせず、頂いた毛布だけ早速肩に羽織る。一枚あるだけで外気から守られる感覚に、ほっと息を吐き出す。とそこで、これで用は済んだとばかりに、足早に退室して行こうとする背に目を向け )

……? 失礼ですが、刑を伝えに来たのでは無くて? 私てっきりそうなのだとばかりと思っていたのですが、もしやまだ決まってはいらっしゃらないので? 上は何を考えているのかしら

( 必要最低限の食事の配膳以外に、次誰か来る時。それは死刑宣告の時と予想していたのだが、どうやらそうでは無いらしい。マリアを失った守護騎士と言えど、治安維持等他に仕事が立て込んでいたならば引き留めてしまう事にはなるが、疑問をぶつけずには要られない。自分の生死に関わるから、と言うのもあるが相手や中庭の騎士の様子から、審判を下すなら早々に決定してしまった方が良いはずだ。ずるずると引き伸ばせば、それだけ兵の中で不満が溜まる。苛立つ兵の様子を見た民間人は、さらなる不安と混乱を胸に抱く事だろう。外の情報を得るには目の前の、名の知れぬ騎士から聞き出す他に無い。素直に答えてくれるかは彼次第だが )


  • No.75 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-07-23 20:05:37 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

( 真っ先に樹皮から染み出した樹液の匂いがした。右手にごわついた毛の感覚。人の声、酒の匂い。寒さ。無意識的に毛布を手繰り寄せて、ゆっくり目蓋をあげる。じわじわと合う焦点が煩わしく何度か瞬きをし、のそりと上体起こし。武勇伝でも話しているのか、一等大きな声で笑っている赤髪の男の後ろ姿が目に入った。どうやら道中で力尽き、拾われたらしい所までを理解 )

__っ、…ふへ、随分でっかくなってんじゃねぇか。誰かと思ったぜ。

( 相手がこちらを振り向いた瞬間、呼吸が止まった。その衝撃は今自分を苛むはずの一切のしがらみを吹き飛ばして、厚い目蓋をいっぱいに押し上げて情けなく間抜けな面を晒し、__隠しきれない喜色が溢れ出す。生きていた、クライヴが生きていた!赤く染まる鼻先、眉間に皺を寄せて噛むように笑う。鼻腔を突くつんとした痛みに泣いてしまわないように十全を期す。言いたいことは沢山あるはずなのに、上手く出てこない言葉を繋ぎ合わせる。声は震えていないだろうか )


  • No.76 by 賢者アークエット  2019-07-24 14:52:46 



【 舞踏の騎士セシル / 第二要塞都市ソルブランカ- 墓所 - 】

>ロット(>73

……!うんっ( 頼もしい返答に、思わず相手の横顔へ視線を遣り、目を瞠る。口許に浮かんだのは、マリア奪回という難題へ共に立ち向かう同志がいる、という心強さで零れた笑み。第二要塞都市の現状は酷いものだ。青銅騎士団は半壊、守護騎士団長は殉死、第二のマリアは敵の手中に在る。今までに類を見ない惨状だろう。しかし諦めない、堅牢の騎士が最期までそうであった様に。 )

もたもたしてたらマリア様が酷い目に逢わされちゃうかもしれない。私、準備してくるね!1時間後に出発する!

( 慌ただしく自身の小屋へ駆け戻っていく。彼女は知らない、ロットの真の目的はマリア奪回ではなく、恋焦がれる黒翼の魔との再会であると。 )

【選択:
  ∟①舞踏の騎士セシルと共に出動(準備を終え要塞都市の門で待つセシルに声をかける描写)
  ∟②青銅騎士団へ協力を仰ぎに本部へ直談判(本部の門を叩き要件を告げる旨を描写)
  ∟③第二守護騎士団へ協力を仰ぎに本部へ直談判( 同上 )
  ∟④単身で出動、関所を超えアマニ旧市街周辺へ向かう】

【 お知らせ:他参加者様と分かれ単独行動となりましたので、次レスから「>宛名(>レス№)」を追加してください 】


  • No.77 by 賢者アークエット  2019-07-24 15:28:27 



【 千里の騎士ガウェイン / 第二要塞都市ソルブランカ- 牢屋 - → - 礼拝堂 - 】

>アレクサンドラ(>74

( 予想していたよりもずっと饒舌な相手の反応に、やはり反省や懺悔など期待するだけ無駄か、と僅かに眉を顰め。それに伴い翡翠色の瞳が僅かに灯りを反射し煌めいて。囚人と徒に問答するつもりはなく、立ち去りながら背中で相手の言葉を聞く。問いを投げられれば律儀に足を止め、振り返ることはなく背筋を伸ばし )

知ってどうなる。貴様に出来るのは此処で判決を待つ事、只それだけだ

( 冷たく言い放つ事が出来たのは、相手の姿を視界に入れていないからか、それとも地下牢の陰鬱とした空気に誘因されたからか。ともあれ、大陸や人類にとって重大な意味を持つ人物が来訪していることなど、犯罪者におめおめと教えるものではない。それに伴い、刑罰の決定が遅れている理由にも、触れる事すらなくぴしゃりと会話を終わらせる。カンテラの灯りと共に足音は遠ざかり、鉄扉の閉じられる音を最後に再び静寂が訪れた。 )

( __翌日の昼下がり。拘引の為牢屋に訪れたのは千里の騎士ではなく、守護騎士の鎧を纏った別の男であった。相手の手首に再び拘束をかけて牢屋を出る。向かった先は意外にも礼拝堂だった。そこで待ち構えていたのは、かの千里の騎士と元老院の代表者、そして垂れ幕の向こうに人影のみ伺うことが出来る謎の人物。元老院の老人はゆっくりと口を開き )

雷火の騎士アレクサンドラ。お前には己の未来を二者択一する権利が与えられた。一つ、今この場で死を以て大罪を贖う。二つ、監視役と共に第二のマリア奪還を遂行する。尚、これに失敗し敗走した時、お前の意思に関係なく雷電の秘奥を剥奪する。

( 皺くちゃの口許は灰色の鬚に隠されており、しゃがれていてもよく通る声で相手に残された二つの道標が告げられる。直接的な死の道を選ぶか、死する可能性の大いにある道を選ぶか、だ。マリア奪回に従事する振りをして逃亡する事も叶わぬ、そんな絡繰りが既に完全構築されていると容易に推測できる断定的な言葉。マリア奪回に失敗しながらもまだ生き永らえていたとして、秘奥を剥奪されれば生きていく事は出来ないだろう。三つの要塞都市全てに指名手配が敷かれるため帰還する事は出来ず、秘奥も使えぬ只の女を迎え入れるナハトの一団も存在しない。となれば道端で瘴気に呑まれるか、手慰みに名も無き魔に引き裂かれるのが成れの果てだろう )

__選びたまえ。


【選択:
  ∟①死刑宣告を受け入れる
  ∟②マリア奪還へ従事する】

  • No.78 by 賢者アークエット  2019-07-24 17:10:32 



【 灼熱の騎士クライヴ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>75

てめぇは相ッ変わらずのモヤシ野郎だなァオズワルド!

( まさに感慨無量、それを隠そうとしない表情や声音に、此方も様々な思いが胸に去来する。ゴツゴツとした拳を掲げては相手に向けてそれを突き出す、それはかつての日々に何度も交わした合言葉代わりの挨拶。拳と拳がぶつかったならば腕を引っ込め、相手に向き直るように胡坐をかき直し )

まさか数年越しの再会がこんな形になるなんてなぁ。何だってあんな所で野垂れてたんだ?

( 今までの相手の来歴も気になるが、それよりも何が原因でああして死の淵に寝そべっていたのかが最大の疑問。ストレートにそれを投げつつ、じぃと瞳を見つめる。電磁のハニーや堅牢の騎士の血で汚れた衣服は取り替えられ、変色した腕にも申し訳程度の包帯が巻かれていることに気付くだろうか )


  • No.79 by 雷火の騎士アレクサンドラ  2019-07-24 19:21:18 




【 雷火の騎士アレクサンドラ / 第二要塞都市ソルブランカ- 牢屋 - → - 礼拝堂 - 】

> 千里の騎士ガウェイン、元老院代表者 ( >77 )

あら、残念。ではお気をつけて、さようなら騎士様

( 拒絶するように言い放たれる言葉。あわよくば、とは考えていたがとりつく島も無く完全に秘匿されてしまえば、それ以上今の自分が打てる手は無い。持ち上げた肩を態とらしく大きく落とし、もう生きて会うことは無いであろうその背を見送り。再び静寂が訪れた牢獄にて、遠慮無く病衣から男物の麻の上着とズボンに着替える。審判の下るその時、最後の抵抗を可能とする為。僅かでも体力を回復させるべく、毛布にくるまり一人、夜を明かし )

( 翌日。再びの来訪。その時が来たのだと大人しく拘束され、守護騎士の後ろを歩く。進むにつれ、礼拝堂に向かっているのだと気付いた。だが目の前の騎士に疑問を投げた所で答えは返ってこないだろうと、そのまま神聖な場へ足を踏み入れ中へ。遠目でしか見た事の無い元老院の姿、この場に居ると言う事は相手は地位の高い存在だったのだと今にして気付いた、千里の騎士、そして垂れ幕の奥から感じる存在感を放つ何者かの視線。やがて告げられた自分の判決 )

……寛大なお心に感謝致します。私雷火の騎士アレクサンドラは、マリア様の奪還に尽力し、必ずや生きて、この地にお連れする事をこの場にて誓わせて頂きますわ

( 正直、まだ希望があるのは意外だった。猫の手も借りたいような状況なのだろうか。目の前に提示された二つの選択肢。母に会えず永久の別れなんてまっぴら御免だ。故に後者を選ぶしか無い。秘奥の剥奪、そんな事が可能なのかと今知った。さらに無力な人間と成り果てたその先は、絶望しか無い。失敗は許されない状況。監視の目があるならば、戦場での情報収集は不可能。だが、まだ芽はある。暗く澱んだ瞳に闘志を燃やし、ジャラリと手枷の音を響かせ。その場にて片膝を立て、頭を垂れ誓いの言葉を紡ぐ。前回、チャクラムを扱うナハトには自決を許してしまったが、今度は逃がさない。情報を吐かせるのは彼等に任せよう。自分は敵を殺さず生かし、一人でも生け捕りにしてみせる。空っぽのあの牢獄を敵で満たし、溢れ返らせてでも、母を知る者が現れるその日まで。母の元にいつか帰る為に、戦い続ける。新たな決意を胸に、命令に従う意を示し )

選択:
  ∟②マリア奪還へ従事する 】



  • No.80 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-07-24 20:05:26 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>クライヴ(>78)

んだってェ?色男の間違いだろォがよお!

( わははと大口を開けて笑って相手にやや大きさの劣る右の拳を伸ばしてごつんとぶつけると、本当に在りし日に戻ったようで。相手が向き直るのに合わせてこちらも投げ出しっぱなしだった両足を組むも、寒さが残っているのか毛皮は引っ掛けたままに。一度視線を外したために気付いたのだろう、血と泥塗れではない清潔な衣服を摘んで軽く引く )

何でって、そりゃあ…、っそうだ、のんびりしてる場合じゃねんだ、マリア様が__

( 問いかけに今までの経緯を思い返す。ナハトの少女、巨大な魔、セドリック、マリア。はっとして、強い意志を宿した目で焦ったように立ち上がろうと膝を立て、……ぐぎゅるるるる。腹の虫の声が盛大にログハウスに響いた。緊迫感が一気に霧散する、ただただ格好がつかなかった。立つのか座るのか、どっちつかずな体勢のまま固まって自身の腹を見て )

  • No.81 by 賢者アークエット  2019-07-24 20:25:32 



【 千里の騎士ガウェイン / 第二要塞都市ソルブランカ- 礼拝堂 - → - 門 - 】

>アレクサンドラ(>79

( みすみす死を選ぶようなタマではないと解っていた。彼女の選択に、裏切り者を粛清しない事への猜疑と、また一つヒトの命が失われずに済んだという安堵も僅かに去来する。つらつらと並べられる誓いの言葉に、元老院への忠誠など微塵も含まれていないことは理解している。何か自分の目的の為に、彼女は自身の道を選んだのだ。胸中はどうあれ、マリアを奪還するという目下の目標は一致した。何か黒い腹積もりががあって協力している輩ほど、この世界では案外信用に足るのかもしれない。回りくどくアレクサンドラを信じる事へ前向きな姿勢を構築し、千里の騎士は目を伏せた。 )

( 次いで老人の口から告げられたのは、優先順位。最優先事項はマリアの奪回、準じて西の悪魔がマリアを殺さず攫った理由と、マリア強奪を首謀した黒幕の追究。そして、"監視役"が千里の騎士ガウェインだという事も。老人に名を呼ばれたガウェインは、伏せていた瞼をゆっくりと上げ、真っ直ぐにアレクサンドラを見据える。遊戯の魔の持つ色と同じ、翡翠の双眸で )

__装備は用意してある。行くぞ

( 元老院と垂れ幕の向こうの何者かに、凛と礼を尽くした後、変わらぬ淡々とした物言いでアレクサンドラを誘導する。ついて来いとばかりに歩みを進めた先には、彼女が愛用する装備が置かれていた。守護騎士団の鎧の奥、ガウェインの耳元で何かがキラリと一瞬の光を放ったのは気のせいだろうか。着替えの為に気を利かせ、踵を返し部屋を出る。相手が装備を整え扉を開けたなら、そのまま門へ向かうだろう )


  • No.82 by 賢者アークエット  2019-07-24 20:41:53 



【 灼熱の騎士クライヴ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>80

__だァッはッは!!

( まるで時が止まった様だった。尋常ではない様子を見せた後に響き渡る間抜けな音、そのあまりの音量にログハウス中に沈黙が流れる。呵呵大笑の口火を切ったのは、他でもないクライヴで )

上等上等ォ、話は腹一杯食ってからだ。オラ食え、パンにチーズに干し肉だ。忘れちゃいけねえコイツもな!

( 雨に打たれ気を失う彼を見つけた時は肝が冷えたが、食欲があるならもう心配は要らないだろう。手近にあった食い物を次々と相手の前に並べ、恐らくスコッチの類と思われるツンと香り立つ酒がなみなみ注がれた木製のジョッキもおまけに付けて。目も眩むような御馳走、とまではいかないが、第三の拠点でもこれだけの備蓄があるのを見る限り、黒鉄騎士団の実力が伺えるだろう。干し肉の塊を掴めば獣の如く頬張り、硬さの残るそれを酒で流し込む。美味そうに食事を進める姿に、周囲の騎士達も続いて晩餐を再開した。食って飲んで、どれほど時間が経ったのか。眠りに入ろうとリビングを後にする騎士達が出始めた頃、ほんのりと頬を赤らめたクライヴが開口した )

__俺達ァソルブランカから依頼を受けて出動したんだ。生憎親父殿は留守にしてるんで、分隊だけの協力になっちまったがよ。何でも第二のマリア様が西の悪魔に攫われちまって、しかも魔族まで出張るどんぱち騒ぎだったんだと。ったく、守護騎士団は何してたンだかなァ

( 自身が此処にいる理由を徐に話し始めたのは、何やら訳がありそうな相手の話を聞くために、此方からジャブを打つのに近い感覚で。団長アガメムノンの事を親父殿と呼称するのは、尊敬と親しみを込めた黒鉄騎士団の文化だろうか。まさか親父殿がオズワルドの世話も焼いていたとは露知らず、流れるように紡いだのは相手にとって非常に耳が痛いであろう内容。無論悪気があるわけでもない、ただ相手がこの騒動の当事者であるとは知らないだけ。セドリックの殉死の情報は伝わっていないらしく、指先で摘まんだ干し肉をぶらぶらと揺らしながら謗るような口振りを )


  • No.83 by 雷火の騎士アレクサンドラ  2019-07-24 22:12:46 



【 雷火の騎士アレクサンドラ / 第二要塞都市ソルブランカ- 礼拝堂 - → - 門 - 】

> 千里の騎士ガウェイン ( >81 )

(何を優先するべきか。一番はマリアの保護、その他については敵の生け捕りに成功すれば、母を知る副産物として明らかに出来るだろうか。関心は薄いものの頭の片隅に記憶し" かしこまりましたわ "と床を見つめたまま返答を。監視役はあの騎士か。今初めて名を知ったが、覚えられる自信は無い。千里、とだけ頭の中で反芻し。彼が自分を誘導する為に此方へ近寄ってきた足が見えたならば、下げていた頭を上げ)

──……美しい瞳ね、まるで宝石のようだわ。お母様の髪と同じ色。羨ましいわ

(思わず目を奪われ、息を呑む。後ろ姿ばかり見ていたせいか気が付かなかった。自身とは違い、一辺の曇りも無く、凛と前を見据える翡翠の輝き。母を華やかに彩る色彩とは正反対に位置する、赤毛や紫の瞳しか持たぬ己には。嫉妬心を抱く程に澄んだその色を、心の底から美しいと感じてしまったから。無意識に口から溢れた言葉を自ら掻き消すように" かしこまりました" と続け、立ち上がり。垂れ幕の向こうには誰が居たのか。チラリと目を向け後ろ髪を引かれつつ、千里の騎士の後を追い )

( 愛用する装備が置かれた一室に通され、部屋を出る彼。耳元で光ったあれは耳飾りだろうか。実直そうな性格から、自らを着飾る事への関心は無さそうだと印象を受けていれば意外に思いつつ、左手と足の包帯を解き、手早く着替えを。必要な防御力を保ちつつ軽量化されたとは言え、重みのある鎧に体を通す。だが銀は雷を通すのに最適な素材だ。腰に二振りの長剣を携え、準備が終われば部屋の外へ出て、門へと向かう。行軍は徒歩か馬か馬車か。どれでも素直に従い、守護騎士団と行動を共にするならば、自分の復帰に不満を抱いているであろう他の騎士達の視線を受けたとしても反応はせず、魔族が去っていった西の空を見上げ )

お待たせ致しました。準備が整いましたわ。──向かうのは西の方角、悪魔達の住みかでしょうか?


  • No.84 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-07-24 23:22:53 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>クライヴ(>82)

( 相手の背中越しから歴戦の騎士たちの視線が集まるのが分かる。彼らからすれば自分は行き倒れの傍迷惑な男である、おまけに腹を空かせているときた。居た堪れずに上げかけた腰を再び落ち着けて俯き、長い溜息と共に後ろ頭を掻いて )

…悪いな、何から何まで。

( 普段酒さえあれば良しな自分の食生活、誰かに振る舞う機会でもなければ態々高い肉など購入しない有様であるので、長期保存用に加工されたものとはいえ十二分に豪勢と言えた。秘奥の使用とアマニ旧市街への往復でエネルギーを欲している身体とは裏腹に、睡眠によってか冷静さを取り戻し始めた心では楽しい食事、という気分にもなれずに。具材を三重にして歯と手で引きちぎり、咀嚼しながら現状把握に努めよう。窓から見える景色は暗い、丁度食事時。どうやらぶっ倒れていた時間は幸い、そんなに長くないようだ。一部の騎士が装着したままの装備からどこの騎士団かも特定する。そこから連想される相手の経歴、もしかせずとも揃って化身の騎士に世話になっているということか。いよいよ彼には頭が上がらない。普段通りなら真っ先に手が伸びるだろう木製のジョッキに手を伸ばすことも忘れて思考 )

_そんな風に、伝わってんのか。

( 流暢に相手の口から流れ出す“守護騎士団の失態”。伝令係の失態か、不必要な思い遣りか。徐々に顔から色を失いながらやっとのことで絞り出した声は先程とは違った意味で不安定に相手の鼓膜を震わすことだろう。胸の辺りでつっかえているような気がする夕飯を押し流すために、減っていない酒に手をつけた。酷く苦い )

奴らは最善を尽くしてたよ。目の前で見てた、間違いない。……馬鹿で間抜けな野良の騎士が居てよォ、そいつが今回の騒動の原因なんだ。マリア様が攫われたのも、…守護騎士団の団長が、死んだのも。全く、迷惑な話だよなあ。

( いつも浮かべる軽薄な笑みは作りやすかった。自分で放ったその言葉は更なる自責となって身を刺す。セドリックの死に様を引き摺られるように思い出してしまえばもう喉を通るはずもない食べかけのパンを起き、スコッチを舐めるように一口。決して虚構ではないが、重要な事実を隠したのは恐らく、責められることで楽になりたいからだろう。みっともない逃げだが、情けない自分にお似合いに思えた )

  • No.85 by 断折の騎士ロット・ルアヴァーニャ  2019-07-25 00:17:01 


【断折の騎士ロット/第二要塞都市ソルブランカ- 墓所 - →第二要塞都市ソルブランカ 門前】

>セシル(>76)

分かった、一時間後にまた会おう。
(軽く手を挙げてセシルと分かれ、自分の小屋へと戻る。折れてしまったソードブレイカーを予備のものに持ち替え、防具、武器の点検をし、万全の状態を整える。その作業の間、浮かんで来るのは連れ去られたマリア__ではなく、あの黒翼の魔の姿だった。記憶の中でも色褪せぬその姿は、何度思い返しても美しい。今回マリアが連れ去られたのは重大な事件だ。しかし、ロットからしてみれば大きなチャンスでもある。マリア奪還のために混戦となれば、名のある魔と相対する事もあるだろう。その時に何か情報を聞き出せれば、彼女へ近づく大きな進歩となる。準備が終わると、彼女へ続く新たな手掛かりを得られるかも知れない期待感を抱え、セシルの元へ急いだ。)
遅れたか、済まないな。早速出発するか?
(自分以外の人物がいると、情報を聞き出す際に邪魔になる可能性も考えられる。だから自分一人で向かった方が身軽では有ったが、道中の事とマリア奪還という建前を考えると、居た方が良いと言う結論に至った。先程の約束から一時間後、門の前には既にセシルが居た。遅れた事の謝辞を述べつつ近づき、出発の確認を取る)
  ∟①舞踏の騎士セシルと共に出動

  • No.86 by 賢者アークエット  2019-07-25 16:54:05 



【 千里の騎士ガウェイン / 第二要塞都市ソルブランカ- 門 - 】

>アレクサンドラ(>83

( 千里と雷火の後姿を見送りながら、老人は長い溜息を吐き『__これで良いのだな』物言わぬ垂れ幕の奥の何者かは、頷きの一つも返さず微動だにしない。老人はその様子を横目で見遣り、忌々しげな視線を送るのだった )

( 瞳の色を褒められるのは初めてだった気がする。どこか切なさを滲ませ、この色を渇望するような相手の雰囲気に怪訝そうな視線を送る。彼女の目的には”母親”が大きく絡んでいるらしい、と推測を巡らせるが、まさかそれが魔族だとは現段階では流石に想定しない。門へと移動しながら兜を装着する。意外にも出陣の見送りや他に守護騎士団員を連れる様子はなく、アレクサンドラとガウェインの任務が非公式のものであることが伺えるだろう )

今回俺は第二守護騎士団としては行動しない。元老院の特命を受け、独立して貴様と行動する。亀裂の魔が飛び去ったのは西の方角、悪魔達の巣もそこにある。それを追うのが正しいのか、確認する

( 門前にてそっと片方の膝を地につき屈み、ガントレット越しに指先を地面へ付ける。翡翠の瞳は今やアーメットの奥に隠され、その双眸をそっと閉じて意識を集中させる。数秒間そのままの姿勢を維持し、そっと瞼を上げれば立ち上がり )

__北西だ。行こう

( 移動手段は馬、門前の城壁に設置されている厩舎を覗く。てっきり二頭用意されていると思っていたが、逃亡への配慮がなされたのかそこには大きな馬が一頭いるのみで。眉頭を寄せながら相手へと視線を移し )

…馬は扱えないのか?

( 馬が一頭しか用意されていない理由を、相手が馬術に不得手であるという推測へ依拠させる。もし逃亡の可能性を少しでも潰そうというのが真相なのであれば、上層部は端からアレクサンドラを信じる気が無いという意思の証明になってしまう。その判断は間違いなく正しいのだろうが、しかし己の敬愛する亡き堅牢の騎士の志に反する。故にどこか祈るような期待も込めて返答を待ち )


  • No.87 by 雷火の騎士アレクサンドラ  2019-07-25 19:55:23 



【 雷火の騎士アレクサンドラ?/?第二要塞都市ソルブランカ - 門 - 】

> 千里の騎士ガウェイン( >86 )

特命、ね。私としては喧しい輩が側に居なくて気が楽なのだけれど、じゃあ向こうで他の隊と合流なり、各々が独立してマリア様の奪還を目指す事になるのかしら……って、確認?

( 想定していたのとは異なり、自分達の姿しか無い寂しげな門前。都市全体の危機に流石に二人で奪還してこいなんて無茶は無いだろう。他の都市や遠征中の部隊に応援要請なりしてるのだろうと考えを口にし、最後に疑問符を頭に浮かべる。前に立っていた相手が地面に触れ、意識を集中させる。まるで目には写らない手掛かりの糸を、手繰り寄せているかのようだ。それがこの騎士の秘奥の一部なのか。素直に聞いても答えは期待出来ない。観察するような視線を向け、確信を持って告げられた方角と呼び掛けには頷いて答え、厩舎へと向かい )

あらご冗談を。その程度の心得も無い無能だとでもお思いで? しかしあのお爺様方も大胆な事をするものね。私の力を知った上でこの仕打ちなのかしら。もしくは貴方、嫌われてるんじゃなくて?

( 馬を扱えないとはとんだ侮辱だ。ピクリと眉を揺らし。正面からアーメットの奥で輝くその瞳を睨み付け、相手の望まぬ答えと共に反論を。自分の秘奥を行使すれば、触れた者を感電させる事も可能だ。彼は自分と相性の悪い力の持ち主か、または逃げられないと分かっているからなのか。それ以外を予 想するならば、今回厄介事である自分を押し付けられたのもあってか、冗談交じりに第三の可能性も口にし )

まぁどれにせよ、この子に頼るしか道はないわね。……人間二人も背負う苦労を強いられるなんて、お前もとんだ貧乏籤ね。重くてごめんなさい。でもお前が頼りなの、私達の事、宜しく頼んだわよ

( 徒歩で移動なんて日が暮れてしまう。厩舎にて保管されている二人乗り用の鞍と手綱等の一式を左腕に抱え、馬へと正面からツカツカと足音を立て近寄り、出入り口の柵を開け中へと踏み込む。他人が側に来ても敵意を見せない所から、気性の大人しい、穏やかな扱いやすい馬のようだ。体格も大きく、毛並みから察する健康状態や筋肉の付き方も申し分ない。人間とは違い、動物相手に嘯く必要は無い。こんな役回りをさせてしまう事へ同情しつつ声を掛け、ゆっくりと馬の鼻先や頬を右手で撫で、太い首を軽く叩き" 良い子ね "と目尻を緩め、円らな黒曜石のような瞳を見詰めながら褒め言葉を紡ぎ。やがて元々少なかった馬の警戒心が解け準備をしても問題無いと判断しては、先程の投げられた言葉への仕返しのつもりか。相手の意見も聞かずに一人で勝手に手を動かし、片手に抱えていた鞍や腹帯、細く黒い革で作られた頭絡や手綱等を順々に着用させ装備を整え。調整が終われば手綱を引き外へ、少し開けた場へと馬を移動させ )

さあ急ぎましょうか。私が前で宜しくて?

( 電撃をいつ纏うか信用出来ないであろう自分が後ろに座り手綱を引くよりは、前で大人しく監視されている方が相手も安心だろう。その顔に異性との同乗に対する、初な生娘のような羞恥心は無い。自分が前に座るのを相手が了承するならば、鐙に左足を掛け右手は鞍壺の向こう側を掴み、軽々と騎乗する事だろう )


  • No.88 by 賢者アークエット  2019-07-25 21:06:32 



【 灼熱の騎士クライヴ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>84

水臭ぇこと言うなよ、こうしてまた生きて会えたんだからよ

( 空腹の度合いからてっきり食事にがっつくと思っていたが、どこか遠慮がちな相手の様子はこの状況に委縮してのものではないと見える。確かに相手にとってここは完全なアウェーだが、周りのいる黒騎士達は少なくとも敵ではない。自嘲気味な薄い微笑を見る限り、オズワルドの懊悩の原因は彼自身にあるのだろうと容易に察しは付いて )

…お前のそのへら笑いも相変わらずだな。その間抜け野郎の尻、俺も一緒に拭いてやらァ!

( 手のひらを大きく広げ、バシンと音が響くほどの強さでオズワルドの背中を叩く。自身の気合や想いを注入するように、そして相手の中にある苦しみを弾き出すように。酒を苦く感じるほど猛省できたのであれば、次やるべき事は明確で )

だから元気出せよ、相棒。ンなシケた面してちゃ、真っ先に標的にされちまうぜ


  • No.89 by 賢者アークエット  2019-07-25 23:18:28 


【 舞踏の騎士セシル / 関所 → ??? 】

>ロット(>85

ううん、気にしないで。早速出発しよ!

( 怖くない、と言えば嘘になる。秘奥の扱いや戦い方はまだまだ未熟だという自覚もある。それでも強大な敵と途方もない課題に立ち向かおうと思えるのは、最近姿を見せぬ我が恋人と、只々平和を望む姉妹達が居るからだ。自身と同じく万全の装備を整えたらしいロットの姿を視認すれば、意気揚々と片腕を天へ掲げて門を出る。関所をくぐればそこは、まさにだだっ広い平原。標識などある筈もない広大な世界、セシルは少しの間小首を傾げればとある方向を指差し )

向かうのは西、で合ってるよね?行こ、ロットさん!

( セシルが指差しているのは、西とは逆も逆の東の方角。とぼけている訳ではない、ただ致命的に方向感覚に乏しいだけ。当の本人はそちらが西であると心の底から思い込んでいるのだからたちが悪い。ずんずんと東へ歩み出し、相手と連れ立つ様に振り向いた瞬間、ずっと遠くから伝わる地響きと轟音。奇しくも東から聞こえるそれに、セシルは思わず瞠目し )

こっちから聞こえたよね…?もしかしたら騎士と誰かが交戦してるのかも。助けに行かなくちゃ…!

( 西の悪魔がうろついているのか、はたまた気紛れに訪れた魔族がヒトを見つけ遊んでいるのか。真相は、東へ進まなければ分からない。舞踏の騎士はそちらが西だと信じ込んでいる為、むしろマリア捜索の手掛かりになるかもと勇んでいる様子だ )

【選択:
 ∟①地響きのする東の方角へ
 ∟②西の悪魔の拠点があると思われる西の方角へ】


  • No.90 by 賢者アークエット  2019-07-25 23:38:05 



>アレクサンドラ(>87

物語中に済まないが、相談したい事がある。暫し付き合って貰えると有難い。
単刀直入に申し上げて、ヒトに対する君の態度は私が想定していたものより高圧的だと感じている。キャラクターの性格故に仕方が無いとも言えるのだが、千里の騎士とはあまりに相性が悪そうだ。彼の性格的にも、ヒトを裏切り魔を求め、尚且つ皮肉な刺々しさを隠そうとしない君の態度を、甘んじて受け入れることは難しい。キャラ同士の不毛な応酬は私の望む所ではなく、このままではお互いに物語を楽しめない可能性が高い。柔軟な対応として、一度千里の騎士を回収し話の流れを切る事を検討している。
この際なので伏線を一部明かしておくと、ガウェインの片耳に光った装飾品は垂れ幕の奥の何者かから受け取ったものだ。これには絶縁体に酷似した特殊な力が刻まれており、君の発生させた雷電の秘奥を火災という副次効果も含めて無効化する代物であった。また彼の秘奥についてだが、千里の名の通り自身がこれまで接した事のあるモノの行方や動向を探る事の出来る力であり、これを応用することで相手の行動を先読みすることも出来る。故に千里の騎士と君が袂を分かち戦闘に発展したとしても、剣術や経験で彼に劣る君に勝ち目は無く、それが元老院と何者かが君の監視役にガウェインを選んだ理由であった。
マリア奪還の流れから外れる、という案を君が受諾するのであれば、どの様な流れでそうなったか、秘奥は剥奪されたか否かを相談させてもらいたいのだが、如何だろうか。もし、この世界へ嫌気が差したのならば参加続行を強要することなど勿論無い。君の考えを聞かせて欲しい。

  • No.91 by 雷火の騎士アレクサンドラ  2019-07-26 00:13:42 

>90 主様
(/まずはキャラの性格や、主軸に置いた目的の為とは言え、お互いが楽しめる事が前提条件にも関わらず、大変不愉快な思いをさせてしまい申し分ありません。また千里の騎士様の回収、話の流れを切る事、マリア様奪還からルートを外れる事、どれも当方は問題ありません。伏線や設定が深く練り込まれたこの世界は大変魅力的であり、参加の継続がもし可能なのであれば、そちらの方面でお話させて頂きたいです。ただもし雷火の騎士でのこの先の物語の続行は主様の御負担になってしまい難しいようであれば、頂いた④の枠をリセットして頂いても構いません。その場合は後日頭を冷やしてから、別の登場人物にて参加を申請させて頂き改めて選定して貰えたらと考えております。ご迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。)

  • No.92 by 断折の騎士ロット・ルアヴァーニャ  2019-07-26 00:18:38 


【断折の騎士ロット/関所】

>セシル(>89)

はあ…何故。おい、セシル。そっちは西じゃない、東だ。西はこっちだ。
(西だと言いつつ東へと歩みを進めるセシルに、思わず溜息を吐いてしまう。ふざけていない事は分かっているが、どうしても頭を抱えたくなるのは仕方の無い事だろう。彼女に西がどちらかを伝え、歩き始めよとすると、セシルが遠くから響く音を聞き取り、自分に声を掛けてくる)
…もしかしたらそっちが西だったかも知れない。いや、そっちが西だ。セシルの言う通りだ。よし、行ってみるか。
(正直マリア奪還は建前なので、達成できようができまいがあまり関係は無い。だから、手っ取り早く情報を得られそうな地響きのする方へ向かう事にする。しかし先程、そちらに行くべき方向では無いと自分で言ったばかりだ。悩んだ挙句、自分が間違っていて、セシルが合っていた事にしようと話を進め、返事も聞かずに歩き出す)
∟①地響きのする東の方角へ

  • No.93 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-07-26 22:32:16 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>クライヴ(>88)

( 昔から、他人の心に火を灯すのが上手な奴だった。3人のときも、4人のときも、この男の周囲は温度が確約されているようなところがあった。今回も、暗澹たる影への怯えを、洞窟を照らす松明のように…いや、最早燃え盛る聖杯の火の如く吹き飛ばせてしまうのだろう。そうして変わらず根無し草な自分も、昔と同じようにころっと簡単に元気づけられてしまうのだ。 )

やっぱお前にゃ適わねぇや。ありがとよ、…相棒。

( 眉尻を下げた笑みはどこか吹っ切れたようにさっぱりとしていた。背中への愛ある張り手にカエルが潰れたような悲鳴をあげるも、この馬鹿力めと喉を鳴らしながら軽口を叩けるほどには励まされてしまっていて。置いたパンを再び手に取ると、口の中に捩じ込んでさっさと酒で流し込む。踏み切りはつくが、死者への悼みはまだ尽きない。それでも食えるときに食っておく、孤児の悪ガキだった頃の鉄則は刷り込み的に染み付いていた )

  • No.94 by 賢者アークエット  2019-07-29 11:56:02 


>アレクサンドラ(>91

君の考えを聞かせてくれて有難う。本編のレスを流さない為に、これ以降の相談は休息所にて行おうと思う。御足労を掛けるが、協力願いたい。



【 舞踏の騎士セシル / →リルエンド荒野 】

>ロット(>92

だよね、こっちが西だよ…ね?

( 西だ東だの応酬には目をぱちくりさせて見せる、どうやら心の底から此方が西だと信じているらしい。救いがない。けれど尊敬する騎士の一人でもあるロットが難色を示したのだから、己の方向感覚に僅かな不信も生じる。しかし彼は最終的に是と言った、歩み出した彼を追う形で西という名の東へ進む。 )

__何、あれ…。っきゃあ!

( やがて遠目に見えてきたのは、小屋か何かと見紛うほどの巨躯を持つ魔族の姿。それも、2体。思わず血の気が引き立ち止まれば、こちらに向けて津波のような衝撃波が襲い来る。咄嗟に己とロットの眼前に目一杯ショールを広げ、硬化の秘奥を行使し防御行動を取るが、衝撃を完全に受け止める事は出来ずセシルは後方に吹っ飛ぶ。しかし不自然なのは、追撃が来ない事。どうやら今の衝撃波は、こちらへの攻撃行為ではないらしい。戦っているのはあの巨大な魔同士であり、今のはただの流れ弾に過ぎない。セシルは受け身が不十分だったのか気を失っている。幸か不幸かかなり後方へ弾かれた為、あの魔族たちの巻き添えを喰らう事は恐らく無いだろう。 )



【 遊戯の魔・チェッタリントン / リルエンド荒野 】

( 激しさを増す魔族同士の戦い、よく見ればそれを見物している女が居る。__否、女の上半身に蛇の身体をした魔族だ。美しい翡翠の髪、輝く鱗、蛇の如き鋭さと冷たさを宿す双眸。そして特徴的な訛り口調、小馬鹿にする様な乾いた笑い )

アハハ、愉快愉快。__そこン坊主、ラッキーやねえ。おたくも見ていきや、こん阿呆どもの乱痴気騒ぎ。嗚呼手は出したらあかんよ、犬死にしたいんやったら別やがなァ

( 二の腕や手首が鱗に覆われた両腕を組みながら、蛇の尾の先でちょいちょいと手招きのような動作を取る。”犬死に”とは、二体の巨大な魔の決闘の巻き添えで命を落とすことを示唆しているのか、それとも見物を邪魔された遊戯の魔自身が片手間に相手を殺害することを示しているのか、或いはその両方か。傍に寄るだけで身体が凍てつきそうな魔力の存在感を放つ遊戯の魔の興味は、完全に魔族同士の戦いに向いている。それを邪魔しない限りは、ロットに害意が向くことは無いだろう。近付くことすらままならないほど激しさを増す魔同士の争い、何が彼らをそうさせるのだろうか )

【 お知らせ:舞踏の騎士は意図的に一時退場させたので、セシルへの返答は不要 】

  • No.95 by 断折の騎士ロット・ルアヴァーニャ  2019-07-29 12:36:40 


【断折の騎士ロット/→リルエンド荒野】

>チェッタリントン(>94)
(突如襲い来る衝撃波に、腕を顔の前にかざして身構える。しかし、予想していたよりも衝撃は小さかった。セシルが秘奥を駆使して防いでくれたのだろうか。そのセシルの状態を確認しようとすると、独特な訛りの口調で呼び止められる。そちらを向くと、下半身が蛇の形状をした魔が、巨大な魔の戦闘を観戦していた。目の前の魔から発せられる魔力を感じ取り、全身から汗が噴き出る。しかし、今は戦闘を観戦する事に意識を注いでいるようだ。下手に動いた方が相手の怒りを買いかねない。そう考え、魔の誘いに乗って魔同士の戦闘を観戦する)
…いくつか質問をしても構わないか?
(魔の戦闘を見ていると、落ち着いてきたのか、いくつかの疑問が頭に浮かんで来る。それを隣で観戦する魔に尋ねようと、恐る恐る口を開き)

  • No.96 by 賢者アークエット  2019-07-29 23:41:55 



【 灼熱の騎士クライヴ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>93

おォ、良い喰いっぷりだ。昔を思い出すぜ

( 竹馬の友に改めて礼を述べられては流石に照れ臭い。そっぽを向いてぐいっとジョッキの中の酒を飲み干し、乱雑な手付きで口許を拭いながら照れ隠しながらに昔を懐かしむ。良い塩梅に酔いが回っているが、それで思考能力を失う程下戸ではない。真剣な眼差しで空っぽのジョッキを眺めながら )

…何だって悪魔共は、態々マリア様を攫ったんだろうな。生かして捕えて交渉材料に使う気か、それとも洗脳して治癒の秘奥を我が物顔に使わせる秘策があるのか。__あァ!!

( 気にかかるのは、西の悪魔の不自然な行動。単にルーンの騎士側へ打撃を与えたいのなら、まだるっこしいことはせずマリアを殺せば良い話だ。事実、あの隙があれば容易に殺害出来ただろう。しかし敢えて生かしたまま連れ去ったのだ、魔族の協力をも仰いで。無い頭を捻りつつ考え込むように顎を擦っていれば、突如何か名案を閃いたとばかりに膝を打ち )

これだぜ、相棒!マリア様を取り戻すのは当然として、あいつらの目的を暴いてやるんだ。そんで首謀者もとっ捕まえて第二の元老院に差し出す、これで名誉挽回どころかお釣りがくるぜ!

( 身を乗り出し、瞳を輝かせて捲し立てた後、ひぃっくと大きな吃逆をおまけに付けて。西の悪魔は大陸で最も実力のあるナハトの一団、その悪事の根底を暴くなんて無茶無謀にも程がある。だが灼熱の騎士の暑苦しい、もとい純粋に煌く双眸を見れば、暗闇に垂れ込んだ一縷の光の如き根拠のない希望を感じられるかもしれない。__と。警戒の術式を編んだ鈴が凛と鳴り響く。この拠点の周囲には、要塞都市のものと酷似した結界が張られていて魔族はそう簡単に立ち入れない。且つ、この鈴が鳴る時は秘奥の出力を検知した時だ。クライヴは一瞬動きを止め、次いでにぃっと口角を吊り上げて立ち上がり )

善は急げっつーだろ?俺達ゃツイてるぜ、あっちから来てくれたンだ



【 嫦娥のセンナ、婀娜のリンナ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

__やだぁ。何か鳴っちゃったですよ、リン
気にする事ないですよ、セン。それが我等の目的です

( ログハウスの扉の前、開けっ広げた空間に立っていたのは二人の女。冴え冴えと月光を浴びるその姿は、まさにかぐや姫と見紛う程の別嬪で。背丈も同じ、服装も同じ、並んだ顔は生き写し。違うのは、耳元に挿した彼岸花の飾りが赤いか青いか、只それだけ。二人の周囲には、見張り役であろう騎士達が眠る様に倒れている。最高峰の黒鉄騎士団、その勇士達を軒並み気絶させたのがこの二人なのだとしたら。月の輝く夜、妖しくも美しい月の使徒は舞い降りた )

【選択:
 ①片方はクライヴに任せ、嫦娥のセンナと対峙する
 ②片方はクライヴに任せ、婀娜のリンナと対峙する】


  • No.97 by 賢者アークエット  2019-07-29 23:47:33 



【 遊戯の魔チェッタリントン / リルエンド荒野 】

>ロット(>95

__何や、うちの邪魔するんか?

( 長い蛇の尾の先を、楽し気にゆらゆらと揺らしながら同胞の決闘の行く末を見守っている。それに水を差すように問い掛けられれば、表情こそ微笑を描いているものの辺りの気温が目に見えて下がる程の魔力の威圧感を発して。しかしそれすらも戯れと言わんばかりに、ふっとそのプレッシャーを解けば )

おもろい問いなら聴いたる。つまらん問いなら__、解るやろ?

( にっこり、人当たりの良い笑みを浮かべて見せるも瞳の奥の冷たい光は獰猛に輝く。巨大な魔族同士の戦いの観戦、という楽しみを遮る程なのだから、さぞ価値の有る質問なのだろう。若しかすればこんな決闘より面白いものが見れるかもしれない、そんな単純な期待だけが断折の騎士の命綱となるだろう )


  • No.98 by 断折の騎士ロット・ルアヴァーニャ  2019-07-30 07:44:06 


【断折の騎士ロット/リルエンド荒野】

>チェッタリントン(>97)

…探している魔がいる。俺が、一目惚れした魔だ。名前は分からないが、黒く、美しい翼が印象的だった。
(ぞくり、と恐怖が背筋をなぞる。この魔達は何故戦っているのか、などと質問すれば、自分はたちまち命を落とすことになるだろう。ではなんと聞けば良いのか。この魔を満足させられそうな問いは、ひとつだけ。自分の恋した魔について問う。人が魔に恋をすることなど殆どない。そもそも人からすれば魔は敵なのだから、恋をする事は異常と言って差し支えない。だから、自分の想いを明かす事で、相手が興味を示す事を期待し)

  • No.99 by 賢者アークエット  2019-07-30 10:07:52 



【 遊戯の魔チェッタリントン / リルエンド荒野 】

>ロット(>98

はァ、一目惚れ。おたくもえっらい好きモンやなァ

( 黒い翼の美しい魔、それに心当たりが無い訳ではない。いや、大いにある。何なら、眼前で繰り広げられる激戦の理由にも、その黒翼の魔が関連している。しかしそれを敢えておくびにも見せず、ロットの告白に対して遊戯の魔の示した反応が然程驚きに満ちていないかったことに、違和感を覚えるだろうか。ヒトが魔に傾倒する事は確かに異端だが、それを異端と定義したのは他でもないヒトの価値観に過ぎない。それでも少数派の類に入ることは間違いなく、視線は魔族の観戦に向けたまま尻尾の先をくるくると回し )

ほんで?質問になってへんけど。あァ一応訊くけど、おたく手ぶらでうちから情報だけ貰ろてくなんて、まさかそんな図々しい事考えとるわけあらへんよなァ?

( 手持無沙汰に翡翠の毛先を指先に巻き付け弄りながら、くわりと欠伸を零す。本当に眠気を催したのか、それともそれは退屈の警鐘か。相手が黒い翼を持つ魔に心を奪われたことは分かった。しかしその先の問いとは何か。その魔の名を知りたいのか、所在を知りたいのか、はたまた別の問いがあるのか。そして、この魔に無償の奉仕などという親切心は存在しない。相手がにとって喉から手が出るほど欲しい想い人の情報を要求するのだとすれば、対価として己に何を差し出せるのか。意地の悪い笑みを浮かべる遊戯の魔にとって、情報の対価に値するものは何か。それも含めてロットが何を己に差し出せるのかを獲物を吟味する目で観察する、それはまさに魔の力を借りてでも黒翼の魔を追う覚悟を問うているかの様で。一方巨大な魔同士の戦いは一層激しさを増し、もうじき佳境を迎えるだろう )

  • No.100 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-07-30 16:49:40 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>クライヴ(>96)

……確かに。

( 怒涛の勢いでやってきた出来事を精一杯処理することに必死になっていたが、改めて彼らの目的はと問われると如何にも、その不透明さが目立つ。今回の騒動に関してのみならず、そもそもの話、奴らが人間を襲う理由だって詳らかでなく、ただ殺されないよう自衛のために戦っているだけ、これまではそういう思考の必要ない単純な構造だったはずだ。それが、どう見ても計画的としか言えない段取りで行われた誘拐という理知的な手段。これが意味するのは何だ。__陰湿な策略と権謀術数の飛び交う、戦争への移行ではないか。ゾッとする想像を振り払うようにかぶりを振ると、希望に溢れた前向きな言葉が吃逆付きで飛び込んでくる。煌めく黒曜石の両目はその口で唱えた夢物語みたいな理想を実現できると信じてやまないようだった。呆れたように眉を八の字にしながら乾いた笑いを漏らす )

お前なァ…大陸一と名高き黒鉄騎士団の皆さまならともかく、こんな草臥れた中年に何ができるってんだ

( 能天気なのか本気なのか酔っ払いの戯言か、あっけらかんとした発言に苦言を呈しながらも、案外何とかなるかもしれないという根拠の無い自信が湧いたのも事実で、近付いた大きな額を拳で軽く小突いて。__凛と澄んだ音が鳴る。敵襲が想定される状況を報せる音色にはとても思えなかったが、相手の表情の変化からはそれとしか思えず自分も警戒体制をとり。好戦的な発言に難色を示しながらも後を追って )

えええ…俺今ちょっと動けるその辺のおっさんと変わんねぇのに…尻拭いってのも楽じゃねェなぁ。



おー、こりゃあまた別嬪さんが二人も。しッかし戦士の寝床を夜に襲うたぁ、見掛けによらず大胆な子たちだねェ

( さてどんな屈強なナハトか魔族かと、クライヴの後ろから顔を覗かせてみれば、双子と思わしき美しい女性が二人。その周囲にばったばったと倒された騎士たちが寝転がっている。双方外傷はなさそうな所を見るに、精神感応系や無条件に無力化が可能な類の秘奥を持っていると予想できた。黒鉄騎士団の一員ですら太刀打ちできない力となれば、秘奥もろくに使えない自分には精々減らず口を叩いて集中を乱すくらいのことしかできなさそうだ。秘奥の露見を防ぐ手袋が善意によって失われているのに歯噛みしながら幼馴染の横に並び立つ。クライヴの出方を伺いながら自分の役回りを探って )


【選択:

 ②片方はクライヴに任せ、婀娜のリンナと対峙する

(/あくまでオズワルドはクライヴの意向に添いますので、もしクライヴが婀娜のリンナと対峙するようでしたら①とさせていただきます)】

  • No.101 by 賢者アークエット  2019-07-31 10:23:25 



【 婀娜のリンナ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>100

寝言は寝て言えですよ、ルーン。元々こんな奴等に、我等を満足させられる筈が無いです

( 彫刻か絵画を思わせる整った面を、ゆったりと斜めに傾げてオズワルドを見遣る。何を以て”満足”なのか、捉え方によっては煽情的な台詞を恥ずかし気もなく言い放つその真意は彼女のみぞ知る所。するとクライヴは、嫦娥と婀娜の双方へ、様子見の先手とばかりに炎の秘奥を放つ。二人は口角を僅かに吊り上げ、そっと互いの手を握る。炎が二人へ迫りインパクトの瞬間、冗談の様にその炎は消え失せて )

無駄ですよ、今夜はこんなに月が綺麗ですから

( 繋いだ手を放し、何の絡繰りか二人の美女は余裕気にくすくすと笑う。オズワルドが秘奥を使えない事は、今この場においては寧ろ好都合、なのかもしれない。秘奥が通用しないとなれば、残された手段はステゴロ肉弾戦。むしろ此方の方が得手だと、クライヴは勇んで狼牙棒を振るい嫦娥のセンナへと躍りかかり )

せっかちな男は嫌われるです。が、口先だけで手を出さない意気地無しは、もっともっと嫌われるですよ。

( 会敵したクライヴとセンナを横目でちろりと見遣り、次いでオズワルドへと視線を戻す。顔の下半分を隠す様に、優雅な所作で鉄扇を開けば小首を傾げて相手を見つめ )


  • No.102 by 賢者アークエット  2019-07-31 19:49:18 



  ≪ 現在募集中の枠 ≫


②人を見限った叛徒の騎士
 ∟20代後半~ / 性別不問 / 己の師と仰ぎ、傾倒・崇敬した“ 閃光の騎士(>13参照) ”が目の前で神座に殺されて以降、人間に勝ち目はないと判断し、魔に取り入り寝返ろうと企てており、強く話の分かる魔族か、夜の軍勢“ ナハト ”との接触を試みている。


③竜の力を求める闘争の騎士
 ∟20代後半~ / 男性 / 戦いを歓迎し、さらなる闘争を望み、ただ貪欲に力を求めるあまり、大陸至高の種族である竜の力を手に入れようとしている。竜が人の味方になるか敵になるかは、この騎士にかかっていると言っても過言ではない。かつて恋人が居たが戦禍の中で命を散らした。


④戯れに魔に育てられた悲劇の騎士
 ∟20代~ / 性別不問 / 物心の付く前、故郷が魔に襲撃されたとき偶然一人だけ生き残り、興に思ったとある残酷な魔・チェッタリントンに偽りの愛情を注がれ育てられた。チェッタリントンを母と慕い生きてきたが、数年前のある日、ルーンの騎士との戦いで不覚を取ったチェッタリントンは傷を癒すために④の前から姿を消し、以来④は母の面影を求めてチェッタリントンを探し続けている。


⑤魔獣と寄り添う憐憫の騎士
 ∟30代~ / 性別不問 / 8年前、偶然拾った謎の卵から孵った魔獣を育て、守っている。時には魔獣に窮地を救われることもあり、魔獣とは心を通わせている。しかしいついかなる戦場でも、魔族はこぞって魔獣ばかりを狙うが、その理由は謎。
 ∟魔獣(スレ主操作)……便宜上魔獣と銘打っているが、実のところ種族は謎。全長50cmほどで、体中に灰色のもふもふとした毛が生えている(生まれたばかりの頃、この毛は純白であり、成長と共に黒ずんでいっている)。体毛の下がどのような体型なのかは分からないが、触ると非常に暖かい。コウモリのような翼を持ち、短い時間なら自力で飛行可能。お気に入りの場所は⑤の頭や肩の上。⑤によく懐いており、敏感に危険を察知しては⑤に教える。雑食だが生肉(このご時世非常に高価)が大好物。大食いで、成長するにつれて満足するエサの量がどんどん増えている。


⑦消滅の騎士を捜し求める希望の騎士
 ∟20代~ / 女性 / ある戦場で間接的に消滅の騎士(>13参照)に命を救われ、それ以来彼に傾倒し捜し求めている者。彼の姿を探し大陸中を旅している為、女性に見合わぬ実力を持つ。消滅の騎士がヒトの敵となるか味方になるかで世界の命運は大きく傾く為、彼と深く関わる⑦はまさに人類の希望。


>⑤、⑦のみキープ制を取る。キープ期間は24時間、延長は要相談。


*********************************

▼ 世界観・概要 ▼(>1
▼ 重要用語 ▼(>2
▼ ルール ▼(>3
▼ 募集・参加者一覧 ▼(>36
▼ PFシート、PF例 ▼(>5>6
▼ 追記 ▼(>7
▼ 重要NPC ▼(>13

>羊皮紙、ラム酒、蝋燭と剣戟【https://www.saychat.jp/bbs/thread/649434/

*********************************

  • No.103 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-07-31 22:15:27 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>リンナ(>101

悪い悪い、さっきまでちょいと寝転けてたんだ。寝惚けてたとこにやってきたのが稀に見る美人だったもんで、まだ夢の中なんじゃないかと思ってたんだが、中々手厳しいな

( 反応があることにひっそりと安堵の息を吐く。何かしら話しておけば少しでも集中を逸らせ、上手くいけば情報を引き出せるかもしれない。惜しまれるのは、自分が諜報員か看守の訓練を受けたその手のプロではなく、逞しいご婦人達に鍛えられたお陰様で女性はとりあえず褒めておく教訓に則るしかないしがない男だという点だろう。初見で既にその人のものだと分かる秘奥とその消失をよく観察する。キーは二人が手を繋ぐことだろうか。断定はできないが留意するに越したことはないだろう。即座に物理的な武力行使に切り替えたクライヴを見遣ると、準備運動のつもりなのか2、3回跳ねた後に軽い接地で走り出し )

はは、その通りだ。かわい子ちゃんからのお誘いがあったなら尚更、なァ!

( 分断を狙い、センナ側から相手に目掛け大振りな中段蹴りを薙ぐように繰り出す。主な武器と見られる鉄扇の奪取または隔離を主目的に、隙をついて武器になりえそうな髪飾りを弾き飛ばすよう目論んで )

それで?おじさんと遊ぶために来たんじゃねェんなら、手弱女の身で暗い夜道を出歩いたのは、一体どんな了見だってんだい

  • No.104 by 断折の騎士ロット・ルアヴァーニャ  2019-07-31 22:38:13 


【断折の騎士ロット/リルエンド荒野】

>チェッタリントン(>99)

無論だ。俺が聞きたいのは、彼女の名前と居場所…いや、今は名前だけ聞きたい。こちらは…そうだな、俺のような一介の騎士に分かる事は限られるが、人間の住まう都市について、出来る限りの情報を提供しよう。
(勿論、無償で情報が得られるとは思っていない。彼女に近づく為ならば、何もかもを投げ捨てる覚悟だ。何を知りたいかと問われれば、彼女の名前と居場所。そう思ったが、彼女に会うには、いささか自分の力が足りないのではと感じた。彼女の居場所は自分が更に力をつけてから聞こうと、彼女の名前だけを尋ねる。そして、こちらから提供するのは都市の情報。自分の立場で分かる事は多くない。しかし、少し頭を働かせれば、自分の持つ情報以上の事を教えられるかも知れない。それを頼りに、交渉出来ないかと真剣な表情になり)

  • No.105 by 賢者アークエット  2019-08-01 10:26:54 



【 婀娜のリンナ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>103

__本当に分からないです?

( 飛来した回し蹴りを、片膝を曲げもう片方は地面にほぼ平行に伸ばし、極端に体勢を低くすることで回避する。その流れに従い、相手が蹴りの姿勢から直立の姿勢へ戻らない内に、蹴りの軸足へ素早い足払いを仕掛ける。相手をすっ転ばせることに成功したのなら、そのまま馬乗りになり首筋へ鉄扇を添えよう )

邪魔なのですよ、黒騎士は

( 髪飾りを狙った相手の目論見は鋭い。武器とはならないものの、嫦娥と婀娜の双方にとって大きな意味を持つのは確か。オズワルドの事も黒鉄騎士団の一員と認識しているのか、それとも単に見敵必殺の命を受けているのか、ともかく組み敷くのに成功しているのであればそのまま頸動脈を掻っ切らんと鉄扇を進めるだろう。失敗していたのであれば、猫のしなやかさで相手の股下を潜り抜け背後に回り、地面から背中へ這い上がるように巻き付いて鉄扇にて首を切り裂こうと試みるだろう )

  • No.106 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-08-01 14:49:52 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>リンナ(>105

ふーん…我等が人類の希望は、奴さんには随分恨みを買ってるらしい

( 迅速な判断、俊敏な身のこなし。二人だけで乗り込んでくる所からも伺えたが、顔に似合わず実戦慣れしているようだ。秘奥覚醒以来接近戦はご無沙汰とはいえ、育ちの悪さに手の早い男兄弟を持てば、礼儀作法を犬に食わせた喧嘩殺法なぞ自然と身につくというもの。半身との取っ組み合いの経験もなさそうな涼しげなその器量を、傾ぐ身体を仰向けに調整しながら、絹糸のような毛髪を不躾に掴み道連れに傍へ引き倒すことで歪めようか )

っつってもそれが本当なら、ナハトの男どもってのは腑抜け腰抜けの集まりだな

( 揶揄の中に嘲笑の色が混ざる、昼の一件があったことも大きかった。女子供は存続の鍵、宝物だ。彼女達の実力を卑下する訳ではないし、死地へ出るのは男であるべきとは言わないが、使い捨てにも思える派遣の仕方をこうも立て続けに目にすれば、騎士道のない自分であろうと物申したくもなる。_額がぶつかりそうなこの距離では、首筋を断つ難易度は高いだろう。鉄扇を切られたところで血の出ない左腕であしらう、編目に食い込みでもすれば万々歳。右腕を背中に回すことで組み付こうと伸ばしつつ、同時に右脚は相手の左脚を狙う。絡めることに成功したなら、腰を浮かせて転覆し形勢逆転といこう )


  • No.107 by 賢者アークエット  2019-08-01 17:25:45 



【 遊戯の魔チェッタリントン / リルエンド荒野 】

>ロット(>105

ヒトの巣の情報、なァ。

( 人差し指を自身の顎先に添え、目を伏せながら思考を巡らせる。相手の装備からして、黒鉄・青銅・守護、いずれの騎士団にも所属していないことが伺える。ヒトの上層組織である元老院と繋がりのある騎士ではないと見受けられるロットが、一介の騎士の知り得ない貴重な情報を持っているとは考え難い。故に左右にかぶりを振って難色を示し )

うちは情報通でなァ、下手したらおたくより要塞都市に詳しいかも知らんのよ。おたくの使い所は此処やない、これはうちの勘やけどなァ?

( 首元の鱗が淡く輝きを放つ。紛れもなく魔力が作動している事は事実だが、それはきっと攻撃行為ではない。体内の魔力炉で生成された冷気が、口から白い霧となって紫煙の如く漏れ出し )

せやから、契約や。後払い、言うたら分かり易いやろか。情報は今渡したる、そん代わりおたくはうちのお使いを頼まれる。今やないけどな。嗚呼、一回切りで構へんわ

( 首筋から二の腕へ、二の腕から手首へと順繰り魔力が移っていくように、一点のくすみもない鱗が煌めく。お使いの内容を伝えないのは、きっとまだ決まっていないからだろう。氷よりも冷たいであろう手を握手の為に相手側へと差し出し、首を傾げて不敵な微笑を浮かべ )

__さ、自分で決めぇ。

【選択:
 ∟①チェッタリントンと握手を交わし、契約を成立させる
 ∟②チェッタリントンの握手を拒否し、契約を決裂させる】


  • No.108 by 匿名さん  2019-08-01 17:29:26 

(/参加したいのですが募集枠のなかで何が残ってますか?)

  • No.109 by 賢者アークエット  2019-08-01 19:30:55 



【 婀娜のリンナ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>106

それは貴方が決める事じゃないです。適材適所、戦いの基本です

( 髪が弱点になると知っていて尚伸ばしているのは、場数を踏んだという自負か将又ただの拘りか。どちらにせよ易々と捕まる様なヘマは犯さず、足払いの当たりが浅いと即座に判断しては素早く一回転するようにして距離を取りつつ言い放つ。怒りの色は滲ませず、寧ろ己の価値観でしか考えられないのか、という嘲りを返すような笑い交じりの声。ナハトの男が本当に腑抜けか否かは、マリア奪還に際して嫌と言うほど思い知るだろう )

それ、秘奥の残骸ですね。義手かと思ったです

( 鉄扇越しに感じたのは秘奥の力の残滓。鉄扇が絡め取られたが故、副次的に左腕に触れたことで漸く気付く。その左腕擬きを媒介にして秘奥を発動できるのだから当然だろう。力押しのみの勝負になれば些か分が悪いが、義手ではなく秘奥であると気付けたことで勝ちの目は濃厚となった。故に相手に組み敷かれる形で仰向けになろうが悠長に通常通りの調子で言葉を紡ぐ。丁度その時、重量感のある何かが地面に倒れ伏す音がすぐ近くから聞こえた。その音の主がクライヴである事は想像に難くない。彼の意識を刈り取った嫦娥が、相手の背後からその項へ鋭い鉄扇を突き付けている事も )




>無銘の騎士(>108

参加希望感謝する。少し遡って貰えば分かると思うが、>102に一覧がある。


  • No.110 by 匿名さん  2019-08-01 19:35:54 

(/No.108の者です。⑦のkeepをお願いできますでしょうか?)

  • No.111 by 賢者アークエット  2019-08-01 19:41:56 



>無銘の騎士(>110

⑦希望の騎士だな、承知した。キープは今より24時間、つまり明日の20時までとなる。君の騎士に会える事を楽しみに待っている。


  • No.112 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-08-01 21:35:58 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>リンナ(>109

( 冷静な正論にぐうの音も出ない。好い人の1人や2人いるだろうと思ったのだが、自分のしょうもない煽りでは情報どころか苛立たせることすら難しいようだ。左様ですかい、とへら笑いで )

…ご明察。見目が良くて動けて頭も良い、天は二物を与えずってやっぱ嘘っぱちだろ

( 大陸中の男の夢のような絶景を素直に喜ぶ暇も余裕もない。マリア曰く、肘から下にそれらが生えているのが『自然』になってしまったそうだから、彼女らの能力がこの腕にどう作用するのかは分からないが、いずれにせよ植物化を伴わない秘奥の使用ができない自分には指先1つ動かせないことに変わりはない。寧ろ秘奥もタガーもない状態で、黒鉄騎士団の拠点を襲うような刺客にここまで張り合えたのが奇跡なのだ。軽口も段々投槍な口調になってきたところで巨体の倒れる音がした。振り向く前に産毛が冷気を感じて逆立つ。受け入れ難いことだが、そういうことなのだろう。開いた右手と刃が突き刺さったままの左拳をゆっくり上に上げて )

__はあぁぁ、降参降参!おじさん参りましたー、言うこと聞くからその物騒なモン一旦しまってもらっていーい?


  • No.113 by 断折の騎士ロット・ルアヴァーニャ  2019-08-01 23:07:42 


【断折の騎士ロット/リルエンド荒野】

>チェッタリントン(>107)

…そちらがそれで良いのならば、俺に断る理由は無い。その提案、是非呑ませて貰おう。
(渋い相手の反応を見て不安になる。断られて何も情報を得られないだけならばともかく、つまらなかったと思われたら終わりだ。相手の口から冷気が漏れる。その様子が、ロットの不安をより一層掻き立てる。しかし、ロットの心配は杞憂だったようだ。魔は「契約」を提案した。交換条件の「お使い」というのが何かはわからないが、情報を得られるのならばそんな事はどうでもいい。交渉に成功した事に対する歓喜を抑えつつ、魔の握手に答えて)

  • No.114 by 賢者アークエット  2019-08-02 14:41:22 



【 嫦娥のセンナ、婀娜のリンナ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>112

__言う事を聞く?

( 寸分の狂いもない、全く同じタイミングで聞き返しながら、大きな瞳をぱちくりとさせる。直後、月の使徒二人はくすくすと笑いを零して。此方の目的は、この第三拠点に立ち寄っている黒騎士の掃討。問答無用で命を摘み取りに来たのだ。そこら中に倒れている黒騎士を、まだ殺さず気絶させるだけに留めておいている理由も、その方がより黒騎士の全滅を狙える作戦だから。天からのお迎えと見紛う容貌、その口許に緩やかな弧を描きながら二人は同時に口を開き )

お馬鹿さん、冥府で友を待つといいです

( 背後から首筋を切り裂かんと、鉄扇が鋭く月光を反射した )

【選択:
 ∟①死を覚悟しマリアへの懺悔を口にする
 ∟②真意はともかく、獣の様な咆哮を上げる 】


----------------------------------------------------------


【 遊戯の魔チェッタリントン / リルエンド荒野 】

>ロット(>113

__契約成立や。

( 魔とヒトの手が結ばれた瞬間、冴えた冷気が身体を突き抜けるような感覚を覚えるだろう。口角を釣り上げた微笑は、侫悪にも狡猾にも見えた。自らの意思で握手を交わしたロットの手の甲には、蛇が自らの尾に噛み付くような紋章が浮かび上がる。契約の捺印代わりとでも言うのだろうか )

黒い翼を持つ魔は一体だけやない。けど、おたくら人間の感覚で"美しい"と思えるんやったら、レナの可能性が高いなァ。嗚呼、気安く略称で呼んだらあかんよ。正式にはソルフェレナ、六枚の黒い翼を持つヒトの姿に似た魔族や

( 記憶を辿りながら、何一つ嘘偽りのない情報を素直に相手へと伝える。少しでも恩を売っておくつもりか、先程とは打って変わって人当たりの良い笑みを浮かべながら普段は見せない親切心を開示して )

『ソル…フェレ、ナァ……』

( ずずぅん、地響きと共に巨大な魔の内一体が力尽き倒れ伏す。断末魔としてとある魔の名を呼んだ声には、怨嗟や憤怒の色は一切浮かんでおらず、焦がれるほどの愛おしさが滲んでいた。しゅうしゅうと音を立てて黒い砂と化してゆく遺骸、その後に現れたのは禍々しくも美しい黒い宝玉__魔核。ボロボロになりながら辛くも勝利したもう一方の魔は、その魔核を手に取り歓喜の咆哮を上げる。 )

__ほい、ご苦労さん。

( 清々しいほどあっけらかんと言い放てば、遊戯の魔はウインクを飛ばす。するとただそれだけの挙動で、地面から巨大な氷柱が一瞬で隆起し、生き残った魔の身体を貫いて )

『それが狙いか、貴様ァ…!レナが魔核を欲していると、嘘を吐いたと言うのか…ッ!』
嘘やあらへんよ。魔核を欲しがらん魔族なんざこの世に居らんやろうて。

( 馬鹿にするように笑うチェッタリントンに悔恨の眼差しを向けながら、勝ち残った魔も黒い粒子となりこの世から消え去ってゆく。結局この場に残ったのは二つの魔核、チェッタリントンは漁夫の利とばかりに悠々とそれらを回収する。洞察力があるならばこの一件で察せただろう、魔核はソルフェレナの気を引く道具になると )

  • No.115 by 匿名さん  2019-08-02 18:28:14 

(/すみません。⑦をkeepした者です。都合上本日までの提出が出来そうにありません。なのでkeepを取り下げさせていただきたいのですがよろしいでしょうか?)

  • No.116 by 断折の騎士ロット・ルアヴァーニャ  2019-08-02 23:03:48 


【断折の騎士ロット/リルエンド荒野】

>チェッタリントン(>114)

っ…
(手を結んだ瞬間に感じた、全身に冷気が駆け抜けるような感覚に身を震わせる。対する魔の顔には笑みが浮かんでおり、言い知れぬ恐怖を覚える)

ソルフェレナ…そうか、感謝する。
(遂に彼女の情報を得た。今までどれだけの書物を読み漁ろうとも、幾人もの人に尋ねようとも得られなかった情報を、遂に得る事が出来たのだ。今すぐにでも叫び出したい気分だった。しかし、まだ名前が分かっただけ。大きな一歩だが、まだたったの一歩だ。ソルフェレナ、その名前を噛み締めるように繰り返し、感謝を告げて)

魔核…か、なるほどな。
(魔が絶命の時に落とすその物体は、魔が摂取すればより強力な力を手に入れられると聞く。目の前の魔は「この世に魔核を欲しがら無い魔はいない」と言った。ならば、魔核を手に入れる事で彼女、ソルフェレナの気を引く事が出来るかも知れない。当分の目的を魔核を集める事と定めると思い出したように口を開く)
それで、「お使い」と言っていたが、俺は何をすれば良いんだ?

  • No.117 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-08-04 23:06:16 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>センナ、リンナ(>114

……、

( 話して分かる相手ではないとようやく理解する。こちとら死にたくないから無抵抗を表明して命乞いに出たのだ。昼の若き阿呆共のように潔く命を諦めるつもりなど1ミリもないのだから、楽に殺せるなどと考えて笑っているならお門違いも甚だしい。馬鹿はどちらだと言う気にもなれずに目を伏せてそっと身を起こす。それにしても頑なだ、命令なら無抵抗の一般人も無力な市民も須らく殺すことも厭わない人間か、そもそも、捕虜にするなどという理知的人道的な選択肢が初めから存在しないのかもしれない。どちらにせよ、彼らにはきっと大切なものが欠落している。_嗚呼。自分は、自分でも気付かないうちに何かを期待していたのだろう。でなければ、どくどくと脈打つようなこの感情に、理由をつけられない。半分降りた目蓋が開き、両眼に月明かりが宿って爛々と光を湛えている )

____!!

( 腹の底から吼えると首筋に沿う銀に構うことなく半身を捻じるようにして背後へ拳を振り抜こうと。首の皮がなんだ、命よりずっと安い。木の幹を切り落とせないような素晴らしい切れ味の刃物で頭を刈り落とせる天晴れな腕前なら、瞬殺されなかったことを喜ぶのみ。敗色濃厚、和解はなし、そんなに争いがしたいならお望み通り、死ぬまで醜く抵抗してみせよう。口角を獰猛に吊り上げ )


【選択:
 ∟②真意はともかく、獣の様な咆哮を上げる 】


  • No.118 by 賢者アークエット  2019-08-05 18:17:50 


>無銘の騎士(>115

残念だが致し方ない。君の行く末に、大いなる幸があらんことを。



【 遊戯の魔チェッタリントン / リルエンド荒野 】

>ロット(>116

あれが非力な人間の雄に靡くとは思えんけどなァ。ま、精々頑張りぃ

( 手に入れた二つの魔核をそれぞれ手のひらで転がしつつ、その内の一つを飴玉か何かの様に噛み砕く。厚さのあるガラスが粉々に砕ける様な音と、巨大な魔の断末魔が再度響いたが、それを機にかける様子もなく遊戯の魔はバリバリと魔核を咀嚼し嚥下して。お使いについて問われれば呆れた様に肩を竦めながら短い笑いを零し )

今やない、て言うたやろ?時が来れば連絡する、その為の"証"や。嗚呼、一応言うとくけどその烙印はあんましヒトに見せびらかさん方が良えで。ナハト相手は別やけどな

( 顎をしゃくって相手の手の甲を指し示す。魔と契約を交わした証明である蛇の紋章は、人類に対する裏切りの証と判断されても文句は言えない代物である。ルーンの騎士のいずれかに見られれば、血の気の多い相手なら問答無用で敵と認定されてしまうだろう。__と、そこで二人の元へ姿を現したのは、意識を取り戻しロットに追い付いた形の舞踏の騎士セシル。尊敬する相手であるロットが、敵である筈の魔と悠長に言葉を交わしている現場を見てしまったのだから、その表情は愕然としていて「 ロットさん…?どういう事…? 」困惑を隠しきれず、怪訝そうな声音を絞り出す。チェッタリントンが敵であることは確かであるが故に臨戦の構えを取るが、攻撃対象にロットも含まれていると判断するか否かの迷いに、セシルの瞳は揺れていて。対照的に遊戯の魔はけらけらと笑い )

あーあ、見つかってしもた。そん小娘はやる気みたいやで。ほらどうすンのや、坊主?

【選択:
 ∟①人類を裏切らずチェッタリントンを敵に回し、セシルと共闘する
 ∟②チェッタリントンを敵に回さない為に、セシルを攻撃する】

  • No.119 by 賢者アークエット  2019-08-05 21:25:29 



【 嫦娥のセンナ、婀娜のリンナ / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>オズワルド(>117

( 音もなく首へ切り込みを入れた鉄扇は、ついに1cmと進むことはなく相手の頭と胴体の寸断には至らず。獰猛な咆哮と共に振り抜かれた拳、嫦娥は反射的に半身を斜めに傾け、紙一重で躱した、つもりだった。頬に肉薄しただけで薄い裂傷を作った拳圧に思わず目を瞠る、それと同時に相手の下から婀娜が首を狙って短剣を突き出す。これが相手の首を貫き、気道も血管も破壊する、筈だった。刹那、再度凛と鳴る鈴の音。秘奥を持つ侵入者を報せる音に、怪訝そうに嫦娥と婀娜が視線をかち合わせるよりも早く、オズワルドの眼前に立っていたのは、顔の上半分を隠す仮面を付けた何者か。片手間に構えたフランベルジュが、見事にオズワルドの喉を狙う短剣の切っ先を抑えていて )



【 消滅の騎士??? / 黒鉄騎士団第三拠点 】

…獣の声と、第二のマリアの香りに導かれて此処に来たんだ。君、彼女の居場所を知ってる?

( ゆったりとした所作で、オズワルドを見下ろしながら問いかける。キリキリと剣同士の切っ先が嫌な金属音を奏でるが、仮面を付けた何者かの声はひどく涼しげで落ち着き払っている。声や身長から察するに男性だろう。口許に浮かぶ緩やかな弧は、まるで氷の様な冷たさを彷彿とさせる微笑を描く。話口調もひどく穏やかだが、その声音からは人間の生気や熱の類は感じられない。嫦娥と婀娜は、仮面の男を見るなり限界まで瞠目し、性急な動作でオズワルドと彼から離れ距離を取る。彼はオズワルドの殺害を阻止したように見えた。もし仮面の彼がオズワルドの味方になるのだとしたら、戦局逆転どころか万に一つも勝ち目はない。ずっと余裕を見せていた二人の表情が、ここにきて初めて曇る。下手に動くことは出来ず、仮面の男の出方を伺っているようだ )


  • No.120 by 匿名さん  2019-08-05 23:25:08 



( / 失礼致します。以前④の枠で参加させて頂いた者になります。改めて、⑦の枠にて参加希望を出させて頂きたいと思い書き込み失礼致します。キープと言いますか、出来上がったpfは此方になります。お時間がありました時に、ご検討の程を改めて宜しくお願い致します )

「お願い力を貸して、貴方の力が必要なの!」
「どうして魔族やナハトと私達って戦ってるんだろうね?その原因って何なのかな?」
「お姉ちゃんが皆を守るから大丈夫だよ!」
「私の夢はね、海の向こうにまで広がってるこの世界のあちこちを見て回って、美味しい物をたっくさん食べ歩いて旅をする事!どう、素敵な夢でしょ?」

番号:⑦
名前:ヘレナ・フィッシャー
通り名:疾風の騎士
性別:女
年齢:25

性格:陽気な性格。座右の銘は「明日は明日の風が吹く」今日が例え悪くとも明日も最悪とは限らないし、きっと良いことあるよ、何とかなるし、何とかして見せる!精神。前向き、と言うよりは後先をあまり考えない、年齢のわりに風のように言動の軽い性質。素直でお気楽、単純な阿呆。考えるよりも勘を重視する行動派。だが魔との終わりの見えない戦いについては苦悩する事も。気分まで落ち込むような暗い話は苦手としている。

容姿:襟足は短く、所々毛先の跳ねたレモンイエローのショートヘアー。ぱっちり二重のマリンブルーの丸い瞳。太眉に低い鼻筋、そばかすの散った頬。健康的に日焼けした小麦色の肌。まな板に近い胸元に、筋肉質な引き締まった体格。身長は165cm。両耳には青い雫型のイヤリング。血豆が瞑れやや固くなった手の平の皮膚。服装は焦げ茶のシャツと黒の長ズボンの上に、銀製のガントレットやレガース、肩や胸当て等、動きやすさを重視し要所を守る程度の軽装備。腰には革製の小さなポーチと、剣をベルトで吊るし帯剣。背中には専用の背負い袋に入れ、肩から斜めにかけ槍を携帯。普段着は一枚で着られるワンピースや、白のシャツにショートパンツ等の活動的な服装を好んでいる。
普段はガントレットに隠されているが、E(エオー/意味:馬、物理的変化、友人や信頼関係)のルーン文字に似た痣が、右手の甲にある。

秘奥:【 天津風 】
風を司る力。触れた武器や物、あるいは手足に魔力を注ぎ風を纏わせ放てば、数メートル先へ鉄を切り裂く衝撃波や、竜巻を巻き起こす。足に力を宿せば高い跳躍力、または一定時間浮き上がり宙を駆ける事も可能だが、扱いが難しく高さは五メートルまで、細かな動きの制御はまだ不馴れで、速度は一直線に飛ぶのであれば走る時と同じか少し早い程度、触れている武器や物への付与と同時の使用は不可。攻撃系統とは併用出来ず集中力を伴うが、礫や飛び道具に対し特に有効な、全身に鎧のように風と魔力を纏い防御としても使用可能。

武器や物、身体への力の付与は威力にもよるが、一日最大で30回。一度の滞空時間は5分程、魔力を追加する事で延長は可能だが、うまく風に乗れなかったり、集中力が途切れると墜落する恐れもある。鎧の使用は5回、持続時間は5分だが、注いだ魔力以上のダメージを肩代わりすれば消滅する。竜巻等の大技は規模によって消費量が変化するが、現在は三回までが限度。

武器:
トライデント(全長150cm程の、穂先が三ツ又の使い込まれた槍。黒塗りの柄に、金の太陽の意匠の施されている)
ショートソード(全長70cm。主に槍が扱いづらい狭い場所や密集した場用に取り回しを重視した予備武器。鞘には槍と同じく金の太陽の意匠)

備考:
一人称:私(わたし)
二人称:君、貴方、アンタ、~君orちゃん、等

消滅の騎士を捜し求める女騎士。
臨海都市“ ラヴィンユ ”出身。
父、母、弟の四人家族。父・ロバートは漁師として働いていたが、捕れる魚の減少や魔との争いから人々を守る為、秘奥は使えないながらも一般騎士へと転職。槍の名手として戦果も上げていたが【 遊戯の魔・チェッタリントン 】との戦いに敗れ、10歳の時に戦死。
その後12の時に秘奥に覚醒。穏やかで優しい母には父のようにならないでくれと泣いて引き止められたが、父が抱いていた「家族が笑って暮らせる未来の為」との思いを引き継ぐべく、それを振りきって騎士を目指す事に。
13歳で入団後、新人の中ではそこそこの腕前との評価を貰いながら成長し、海岸沿いで起きたナハトとの戦闘。騎士団優勢の中魔族の増援によって窮地に追いやられた戦場にて、突如現れた消滅の騎士により間接的に自分も命を救われた。それ以降、お礼を言いたいとの理由で探し始めるが、魔との戦いをする中で、この戦いを終らせるには彼の力が必要だと強く感じ、憧れつつ、追い求めるように。それに伴いもっと強くならなくてはと、騎士団内にて【師】を得た後、戦場を駆ける傍らで彼の姿を捜索していく内に、女の身ではありながらも確かな実力を着実に身に付けていった。騎士団歴はいつのまにやら12年になる。それなりに戦果も出してはいるが、時おりドジを未だにやらかす時も。
弟のアーノルドは父のような海の男を目指してはいるが、虚弱な体質故に病気になりがち。その為【第三のマリア=リィエン】には、自分も怪我ではあるが、主に弟が何度かお世話になってもいる。
休暇期間中は一人で消滅の騎士探索に向かう事が多く、騎士団の寮以外では、町の宿屋にお世話になったり、野宿をして転々と生活している。
野宿では携帯食料の他は、川魚の丸焼きや、木の実を生のままか、軽く塩胡椒をまぶして食したりと、大雑把。どこでも眠れ、下手物料理も食べれるなら遠慮しない神経の図太さの持ち主。
愛馬と勝手に称し一人で遠出をする際には、騎士団で育てられた一頭の黒馬をクロちゃんと呼び、騎乗。必要であれば馬上から槍にて戦場で戦う事もある。
携帯するポーチには家族写真と簡易的な応急セット、折り畳み式のペティナイフ、味付け用の塩胡椒と目眩まし用の閃光玉が二つ入っている。
魔族やナハトに対しての考えはやや中立寄り。非道な行いをする者もいれば、やむを得ずナハトになった者、自分が出会っていないだけで優しい魔族もいるのではと考えている。また、末端を潰した所で元を絶たなければ戦いは終わらず、魔の殲滅を目指したとしても人や大地がどんどん疲弊していくだけ。故に大本を、何故争う事になったのかその原因の究明や、もし人間側に何らかの罪があるならそれを解消し和解の道を探りたい。しかし討伐するにも交渉するにも、対等な力が無ければ叶わない、なので消滅の騎士に助力を頼みたいと思案している。
また、消滅の騎士が人を殺めたのには何か理由があるのでは、そしていつも一人な彼の進む先に何か目的があるなら、命を救われた恩返しに協力したいとも考えている。
父の仇については、怒りや復讐心が無いわけでは無いが、十年以上の月日の経過により、ある程度は落ち着いている。
休戦なり戦いがもしある程度落ち着いたならば、船に乗って国内を観光したり、他国を旅したいとの夢を胸に抱いている。

好き:海、魚、貝殻、泳ぎ、家族、友達、お喋り、自然、青空、太陽、甘い物、雨、星の輝く夜、月、楽しい事、お洒落、笑顔、食事
苦手:難しい話、暗い話題、座学、お説教、悪夢 等

重視:恋愛・ドラマ

要望:
・消滅の騎士と再会し、命を救われたお礼をする事
・消滅の騎士と人類の為に協力の交渉、および共闘を目指しての交流
・交渉が失敗してもめげずにまた交渉
・迷子先で偶然、消滅の騎士との再会
・消滅の騎士の目的に触れる事が出来たなら、その目的を果たす為の協力
・自分と同じく、消滅の騎士に助けられた騎士や人物との交流
・魔との戦いの原因の究明 
・戦いの裏に黒幕が居るのであれば、そちらとの邂逅。討伐、あるいは休戦や共存等の人類の平和への道の模索
・馴染みの武器屋か、鍛治職人や家族、第三のマリアとの交流
・故郷に居る親友との文通(実はナハト側だった、との展開も可)
・武器が折れ、新たな武器を作成してもらうか、魔から譲り受けた物を使用する展開
・家族が人質に取られる展開
・【 閃光の騎士・タチアナ 】、または【 化身の騎士・アガメムノン 】を師として、稽古をつけていただいた過去
・エンディング後、共闘が叶えば消滅の騎士と共にか、勝手に彼の後を着いて行く形でその後世界を旅する終わり方


  • No.121 by 柳緑の騎士オズワルド  2019-08-08 00:49:16 



【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】

>センナ、リンナ、???

( フー、フー、と荒い呼吸を繰り返す。先の激昂が叩き起した生存本能に焚き付けられ、毛皮が逆立つような錯覚に陥っていた。月光の反射だけではない光を宿す双眸は新緑、生への渇望に満ちた若葉の色。一先ず危機を脱して戦況が膠着したとて簡単に収められるものではない。どくどくと首から溢れ出す血液が着替えたばかりの清潔な衣服を濡らしていた。興奮のせいかただ熱を持つだけのその傷を気にも留めずに自分、というよりは突如現れた仮面の男からそそくさと距離をとった双子へ尚も警戒を続けつつ、その男に向き直る_彼女らへ程ではないにしろ、命の恩人に向けるにはあまりに不躾がすぎる視線で以て。状況からこの男がルーンである可能性が高いことは理解していたが、敵意を押し込められる程に信頼を置けるか判断がつかない…否、ただ余裕がないだけだ。味方ではなく第3勢力と彼を位置づける。とは言ってもこの場の覇者は間違いなくこの男、無闇に逆らうことが良い方へ転ばないと分かる程度にはまだ理性的であった。まともに戦えば勝てないと知りつつも臨戦態勢を崩せないまま、敵味方問わずに共有し少し誰かに聞けば簡単に手に入る価値の低い、それでいて自分の持ちうる最大の情報を、絶え絶えの息の合間に口にする )

…知らねえ、西へ、連れ去られたとしか


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