館の悪魔 2019-07-15 07:23:57 |
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>26 メフィスト様
( / 非常に心惹かれるアンバランスな関係を繋いでいく上で、もしかすると背後の力不足が浮き出てしまう場合もあるかもしれませんが、少しでも素敵なやり取りが出来るよう楽しみながらも精一杯頑張ります …!
いえいえ、此方の想像を丁寧に補完して下さり非常にお返事が書きやすくなりました。当方のロルに不備等ありませんでしたら、以降此方は蹴って頂いて構いませんので …! )
( 未だに耳から離れぬあの日の、音。今だからこそあれは集まった大勢の群衆の声であったのだと振り返ることが出来るものの、あの時はどうしてもそれが人の発する声だとは思えなかった。ああもうきっと、己の首はあるべき場所には無いのだろう、だからこの耳が捕らえるのはこの世のものとは思えない音なのだ。断頭台に固定されたまま、そうぼんやりと考えたことまでは覚えていて。
__ 気が付けば、何がどうなったのか、私は生かされたようだった。そしてここには不自由の無い暮らしが用意されているのだと理解することは出来た。然し死という事象にあれほどまでに接近された恐怖は日に日に強まるばかり。だからこそ時折見かけるこの館の主人らしき男性、そしておそらくはあの死の瞬間から逃がしてくれた彼に、いっそ全てを投げ出してしまいたくて。
_ 柔らかな朝日に目覚めた後、重く気怠げな手付きで出来る限りの身嗜みを整える。もう間も無くもすればテーブルには食事の用意がなされるのであろうが、生憎食欲というものが湧かなくて。それは物体の出現の仕方からして得体の知れない物だからであろうか、あるいは人の感じた恐怖というものは当分の欲にも勝るということなのだろうか。それでも大人しくテーブルの席に着き、無意識のうちに正された姿勢のまま朝食を待っていれば、唐突に鼓膜に響いた乾いたノックの音。思わずびくりと大きく身体を震わせ、全身から血の気が引いて行くのを怖いくらいに感じながらも、その甘い声音に耳を傾け。どうやらあの主人らしい。逆らう気は、無い。そっと席を立ちドアのノブに震える手を掛け恐る恐る扉を開ければ、その影に身を隠しながら、心労により短くならざるを得なかった返答と、相手を招き入れる僅かな動作を見せて )
はい、起きて おります … 。ええ、どうぞ お入り下さい ……
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