この世界にお疲れになった方々へ。

>ガブリエルさん
逆転世界……つまり、私は人気者になれるのですか…？(恐る恐る訊いてみて)

>車掌さん
囚われて？そもそもこの列車は……
(男の様子からただならぬものを感じて、ようやくここはいつもの駅ではないのではないか、自分の乗ったこの列車も実はコラボ列車ではないのではと思い始め、乗ってもよかったのだろうかと初めて不安を感じて周りをキョロキョロ見回して)

>根来様

「……黄泉世界行き。切符を見なかったのか？」

美しい車掌は切れ長の瞳を貴女に向ける。


>夢見川様

「ああ。だが、曲芸は出来なくなる。
逆転世界だからね。出来るものは
出来なくなるし、出来ないものは
出来るようになるんだ」

>ガブリエルさん
そう、なんですか……(そう呟くと考え込み)

>夢見川様

「俺は影響を受けないのさ。何せ、この列車の
車掌だからね」

ガブリエルはおどけたように肩を竦める。

>ガブリエルさん
……ガブリエルさんは、趣味と知名度どちらを優先します？(自分がその事で悩んでいたため、訊いてみて)

>夢見川様

「…？自分の最も好きなことをすれば
良いじゃないか。他人の評価なんて
知ったことか」

ガブリエルはきっぱりと言い放つ。

>ガブリエル
そうですよね……(またその話題に関して考え込み)

>夢見川様

「ハナエは随分と難しいことを考えて
いるんだな。俺には分からん」

>ガブリエルさん
私は、大切な物は失いたくありません。でも、人気者になった私を、一度でも良いから見てみたいんです。私の目線で。(難しい顔で呟き)……あ！思い付きました。人気者になって、それから道化を1からやり直せば良いんです。例え、最初はできなくても、1からやり直せば…！(期待を持った目になり)

>夢見川様

「その目があるなら、俺は辛い現実にも
帰れると思うけどね。それは嫌なんだっけ？」

>ガブリエル
……勿論嫌ですよ。もう、諦めました。現実には。どうせ人は、個人主義。相手が嫌なら簡単に傷つけ、自分がピンチなら、傷つけた相手に助けろと命じ、助けたところで、また、簡単に傷つけられる。…ループです。無限ループ。ループの現実はつまらないモノです。(ため息をついて床に倒れ込み)

>夢見川様

「…人間とは難しいんだな。俺はこの列車から
出れないし、死ぬことも、
傷つくこともないから分からない」

>ガブリエルさん
分からなくて良いですよ。でも、ココから出れないのは可哀想です。(上半身だけ起き上がり)

>夢見川様

「そろそろ出発しても宜しいでしょうか、
お客様？」

ガブリエルは無垢な少年から車掌の顔に戻る。

>ガブリエルさん
ん？あ、良いですよ。長話に付き合わせてごめんなさい。(起き上がり深々とお辞儀して)

>夢見川様

「では、発車します」

明るい音楽と共に、列車はホームを出た。

(列車が出発するのを確認すると、そこら辺の席に座って外の景色を眺め)

>夢見川様

「この列車は逆転世界行き、特急です。
逆転世界に着くまで止まりませんので、
ご理解くださーい」

>ガブリエルさん
はーい…(とふざけて小さく返事をしてみて)