美月 2019-03-24 16:45:05 |
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美月)明石が持ってきてくれたの!
三日月)それもどれも有名なお酒ばかりだ。
太鼓鐘)甘口から辛口まであるぞ。
鶴丸)ははっ随分集めたな。大変だったんじゃないのか?
小狐丸)どれもおいしくいただきますよ。
小狐丸は酒の銘柄を見て舌なめずりをした。
美月)さて、私は酒を飲む前にプレゼントを渡すとするか。麗奈、いつか其方に良いものをやると約束したな。部屋から持ってくる。待っててくれ。
美月は笑って言った。
鶴丸)じゃあ、戻るまでは俺たちのプレゼント渡しだ。
三日月)麗奈なら喜ぶと思って手作りにしたぞ。
太鼓鐘)これからの季節にぴったりのやつ買っといたぜ。
小狐丸)お守り代わりに持っていてほしいのです。
そのころ美月は、押し入れから麗奈の為の琴と自分の琴を出した。
美月)ようやく、渡せる。あの時楽器屋で土下座までして作ってもらった甲斐があったな。
~回想~
店主)同じものをもう一つ作って取りに来るまで置いといてほしいだって!駄目に決まってるでしょ!
美月)そこを何とか頼む。大切な人の為にどうしても渡したいのだ。ただ、今の金では買えない。だから、買える時まで置いといてほしいのだ。この通り。頼む。
店主)わ、分かりました。置いときます。ただし、一年経っても取りの来なければキャンセル扱いしますよ。
~回想終了~
美月)半年間、待たせて悪かったが、麗奈に渡したかったのだ。輝さまと全く同じ琴を。麗奈なら必ず喜んでくれる。よし。
美月は二つの琴を担ぎ譜面台と爪を持つと、広間に戻った。
明石「ほら国俊、蛍丸。まふらー…?ってのを作ったんやろ?」
蛍丸「!!」
愛染「な、なんで知ってんだよ…!!」
明石「なんでやろな?…蛍丸の席は自分が守っとくから、取ってき。」
蛍丸「…うん、分かった…行くよ国俊…!!」
愛染「お、おう!!(二振が自分の部屋に走って戻る)」
乱「あ、ボクからもあるよ!!麗奈ちゃん、目瞑ってて!!」
小狐丸)私と三日月の手作りの品です。
三日月)でざいんを決めて、でざいん通りの形を作り色を塗ったのだ。よく出来ているだろう。
三日月と小狐丸のプレゼントは青い三日月に狐が笑って乗っているキーホルダーだった。
小狐丸)お守りです。
三日月)大切にしてくれ。
鶴丸)次は俺たちだ。
太鼓鐘)万屋で季節を先取りの商品が売ってあったんだ。ほら、持ち運びのできる扇風機だ。
太鼓鐘が見せたのは、小型扇風機だ。
太鼓鐘)最近暑いからな。これを押すと涼しい風が、吹くんだぜ。
太鼓鐘がボタンを押し、扇風機が回りだす。心地よい風が吹いた。
鶴丸)俺からはこれだ。水に濡らすだけで冷える手拭いだ。濡らすだけで冷たくなるらしい。驚きのプレゼントだ。
麗奈:ありがとう!
和泉守:俺からもあるぜ
そういうと、新選組の羽織を渡す
堀川:これであなたも新選組です(嬉しそうに)
麗奈:あはは、戦うことはできないけどありがとう! 寒いときとかに羽織るね!
美月)待たせたな。
美月は琴と道具を持って広間に戻ってきた。
美月)麗奈、良い物を渡す時が来た。これが私からの誕生日プレゼントだ。
美月は麗奈の前に新品の琴を台に乗せ見せた。
美月)私の持ってる琴と全く同じ銘柄で同じ模様だ。店の者に土下座までして作ってもらった。
美月)主に頼んで次に誉れを取ったら給料はちと多くくれと頼んだのだ。そして誉を取ったからな。いいタイミングで取れてよかった。おかげでこの宴に渡すことができた。何もない日に手に入れるのも悪くはないがこれ程のものはやはり宴のときに渡さないと様にならんだろう。麗奈は琴が得意だからな。
美月は優しい眼差しで麗奈を見た。
美月)(麗奈ともにやりたいことは全員のぷれぜんと渡しが終わってからにするか。しかし、せっかく麗奈に良い着物を着せたというににダンダラ羽織を着せるとは...色が合っておらぬ。青い着物の方がよっぽど似合うというのに。)
美月はやれやれといったようにため息をついた。
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