美月 2019-03-24 16:45:05 |
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美月は、麗奈の髪を撫でた。
美月)(そういえば、輝さまの髪も黒く長かったな。珍しいと言われていた。)
美月は、そう言って、麗奈を抱きしめる。
美月)おやすみ、麗奈。
美月はそう言うと、目を閉じた。
三日月)髪飾りなんてどうだ?
小狐丸)手作りもよいですね。
鶴丸)せっかくだし、二人で手品でもしようか。
太鼓鐘)名案だな、鶴さん。
鶴丸)もうすこし、静かにしような。二人とも寝てるかもしれん。
太鼓鐘)そうか?見に行ってくる。
鶴丸)俺も。
三日月)二人を見に行かないか?寝てるかどうかわからんし。
小狐丸)そうですね。
四振りは、美月と麗奈の様子を見に行くため縁側でバッタリ会った。
三日月)考えていること同じようだな。
小狐丸)心配なのも分かります。
鶴丸)まぁ、そうだよな。
太鼓鐘)こっそり見に行こうと思ったんだ。
三日月達は、そっと戸を開けて中を見た。美月と麗奈は気持ちよさそうに眠っている。特に美月は、洗脳が解け、その後、戦い、麗奈の熱を取るため、霊力を使ったため、かなり体力を消耗したはずだ。疲れないわけがない。
三日月)寝ているな。
小狐丸)良かったです。
鶴丸)じゃあ、戻るか。
太鼓鐘)そうだな。
美月)ん...うーん...麗奈...
美月は寝ぼけながら、麗奈が寝ていた枕を抱きしめていた。そして、違和感を感じた。
美月)(あれ?麗奈ってこんなに柔らかかったっけ?いや、確かに麗奈は若いから、柔らかいし、肌もふわふわなんだけど、柔らかすぎるような...まるで、枕みたい。)
美月は、わずかに目を開け抱きしめているものを見た。
美月)(枕じゃん!)ってことは、麗奈?麗奈!
美月は、机を見た。何もない。戸を開けた。ふつうの青空が広がっている。美月は、刀を持つと、外に出た。そして、麗奈を探し始めた。
美月)麗奈!麗奈!どこにいるの?
美月)麗奈、よかった。
美月は、幸い近くにいて戻ってくるところだった。
美月)朝、起きて抱きしめているのが麗奈ではなく、枕で驚いたぞ。無事でよかった。
美月は、麗奈を抱きしめて言った。
美月)こんな朝早くに目覚めるとは。皆、まだ眠っているぞ。もうひと眠りするか?
美月)麗奈、大丈夫だ。確かに本丸から、町に出るには、あの森を通らねばならん。だが、麗奈の瞳には、もう暗い景色しか見えないのか?誰かがその目に映っているのなら、その名を言ってみよ。
美月)その通りだ。今日は麗奈の誕生日を祝う日だ。ほら笑って。その笑顔が我らの活力となる。
美月は、笑ってそう言った。
美月)そろそろ、皆も起きるだろう。起きないやつは叩き起こしてやろう。
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