宵の月 /〆

 宵の月 /〆

小説家  2018-10-24 19:26:17 
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唯一の同居人のみ。



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  • No.11 by 小沼 陽子  2018-10-25 12:44:56 




先生、お茶を淹れるときの湯の温度は、熱けりゃいいってもんでもないんですよ。そりゃ、先生は熱過ぎるほうが良いかもしれないですけど、美味しく飲んであげないとお茶の葉が可哀そうじゃないですか。
(肩を揉むように言われれば、そのほうには言い返すことなく素直に頷いて相手の背へ回り込み。失礼します、と声をかけてから両手で肩を握りこむと、自分に出せる精いっぱいの力を込めて凝りをほぐしていき。せっかちというのに自覚はあったが、この広い家の管理をひとりでするとなれば一つ一つに時間をかけている暇もないわけで。肩を揉んだり叩いたりしながら、それを正当化すべくペラペラと屁理屈をこねる。「たまにはお散歩でもしたらどうですか。体は動くし、お腹も空くし、私も楽しいし、良いこと尽くめです。――さ、肩の石はちょっとは柔らかくなりましたかね。次はその頭のほうの石をほぐしてもらいますからね。おかずの希望が無いなら、今日はお隣さんに頂いたお芋で煮物を作りますよ」相変わらずの早口で喋り続けながら暫く手を動かしていると、最後にトントンと手のひらで叩き下ろす。いい加減に夕飯の支度を始めないと、時間が経ちすぎてしまう。台所へ移動すべく、ゆっくり立ち上がろうと)

  • No.12 by 東雲 藤吉  2018-10-25 14:49:29 




お茶の葉にまで感情移入をするとはお前さんらしい、…そんなに言うのなら美味しく飲める中でなるべく熱いのを頼むよ。
(小説の登場人物にも人一倍感情移入をするタイプだと思ってはいたがまさかお茶の葉にまで、と呆れたようにそう言って。変わらず不服そうに言いつつも譲歩はしたようでそう告げると目を閉じて相手の手の力に身を任せ。背後に回った相手は的確に凝っていた箇所を解してくるが何せ力が強い。時折痛たた、と声を上げつつ「そんなに力を込めたら私の肩が砕けちまう」と文句を付ける事も忘れずに背後から捲し立てるように話し続ける相手の言葉を遮る事はなく聞き流しつつ時折反応を返し、台所へと向かおうとする相手を手で追い払いつつ再び原稿に向かって。)
──私に向かって頭の石とは生意気な子だ。散歩に出なくたって、此処に居れば外の空気は吸える。歩き回るのは疲れるから好きじゃない、用が無い限りは余り出ようとは思わないね。…はいはい、早く行った行った。お前さんがあんまりお喋りで煩いから、筆が進みやしない。



  • No.13 by 小沼 陽子  2018-10-25 17:58:01 




何も空気を吸うために外に誘ってるんじゃありませんよ。景色だとか、店先に並べられた調度品を見るんだって楽しいのに。…と、それじゃあ、できたらまた呼びに来ますからね。
(てこでも外へ出ようとしない頑なな姿勢は今に始まったことではなく、返す言葉だってさして代わり映えのするものではない。それでもしつこくしてしまうのは、この相手と見る外の景色がより美しいものになると分かっているからで。立ち上がっていつものように反抗してから、こんなことをしている場合ではないと気が付きかぶりを振って。追い払う仕草の手に、んべ、と舌を出す仕草をしてから、部屋を出て早足で台所へと向かった)


  • No.14 by 東雲 藤吉  2018-10-25 19:23:43 




……やれやれ、
(ああ言えばこう言う、お互い折れない訳でいつも話はまとまらない。生意気にも此方に向けて舌を出す仕草をしつつ台所に向かった相手にこめかみに青筋を立てつつも遠くなる軽快な足音に大きく溜息を吐きつつ呆れたように首を振って。相手が居なかった頃は誰とも話さず食事をこまめに取る事もなく1人で過ごしていたのだからそれに比べれば今は随分と健康的な生活を送っていると言えるだろう。束の間の静けさが戻った部屋の中で、再び原稿に向かいすっと背筋を伸ばして筆を取る。集中して創作の世界に沈む時間が、何よりも好きだった。相手が戻ってきて食事だとまた騒ぎ立てる前に進めてしまおうと原稿に視線を落として筆を進めていき)



  • No.15 by 小沼 陽子  2018-10-25 20:20:39 




ん、いい匂い。
(煮物は待っている時間が長いので、台所へ小さな丸椅子を運んできて腰掛けては本を読んでおり。漂ってくる香りは我ながら食欲をそそるもので、つい言葉が口からこぼれる。人参と、頂いた里芋の煮物。主菜は秋刀魚の塩焼き。味噌汁は豆腐とわかめ……と、温めるために再び火をかけようとしたところでふいに手を止めて。先に先生に声をかけてからにしておこう。ただでさえ煮立たせてはいけない物だから、万が一にもまた言葉の合戦でもしようものなら台無しになってしまう。煮物の火を止めて読んでいた本を戸棚の縁に置くと、先生を呼びに執筆部屋へ向かい)

  • No.16 by 小沼 陽子  2018-10-25 20:21:36 




(/すみません、誤タップで下げてしまったので上げておきます!)

  • No.17 by 東雲 藤吉  2018-10-25 20:44:22 





(筆を持つ手を止めたのは其れから程なくしてからの事、目を閉じて自分が描いていた小説の情景を瞼の裏に描き出す。如何様にもなる自分の世界を何色に染めようか。静かに考えを巡らせている内にまた此方に向かってくる足音が聞こえ、やがて襖を開ける音がして。夕餉の時間だと呼びに来たのだという事は分かりきっていたが、背筋を伸ばして瞳を閉じたまま相手が口を開くよりも先に相手に語りかけ。一切の思考が創作に向いている時だけは、その声に棘はなく静かにその質問を投げかけた。何故そんな事を聞くのか、という細かな説明はしない。ただ自分の中にある景色の一部分を何色に染めるか、ただ相手の答える色を聞いてみたいだけだった。)
──…陽子、お前さんは何色が好きかね。



  • No.18 by 小沼 陽子  2018-10-25 21:35:41 



……色、ですか?
(襖を開け、食事だと知らせるために開いた口は一度塞がれてしまった。突然の問いはままあることだったので驚きもしないが、すっかり夕餉のことばかり考えていた頭を切り替えるのには少し時間を有した。目を閉じて、すぅ、と小さく息を吸い込む)――うぐいす色、でしょうか。(この色が好きだ、と一言で答えられるほどの思い入れがそれに込められているわけではない。言ってしまえば物を色付けるものは全て好んでいたし、それをひとつに絞るというのは非常に難しかった。けれど、)この家の風を感じていると、そんな色が浮かびます。私はこの場所が好きですから、今はそれが一番好きな色です(相手の問いに対する答えとしては間違っているかもしれないが、今の自分には精一杯の正直さで出した答え。胸を張ってそう告げてから、やや緊張した面持ちで相手の返事を待ち)

  • No.19 by 東雲 藤吉  2018-10-25 22:04:42 





…成る程、うぐいす色、か。
(目を閉じたまま相手の言葉を聞き復唱する。相手が好きだと言ったその色は何処に色を付けるだろうかと考えつつ、そこで漸く目を開けた。そのひとつの色と相手の話した言葉から、墨が水に広がって行くように言葉が溢れ出していきそれを取り零さないように呟きながら筆を走らせて。)
……ほんの微かに香る三分咲きの梅の花、まだ少し冷たい風に乗って枝に止まる鶯、そのあどけなくも鮮やかな声が山間の村に春を運ぶ──…
(彼女の言葉は時折、止まっていた世界を色付けて話を広げる事が出来ると兼ねてから思っていた。ほんの些細なキーワードが自分の物語を進めるのだから、小説を愛してやまないと公言する相手は思いの外自分の小説と相性が良いのかもしれないと。筆を進めながら完全に夕餉の事は頭から離れ、その瞳は手元の原稿に注がれるばかりで)


  • No.20 by 小沼 陽子  2018-10-26 18:24:25 




(筆を動かす手元はどこか艶めかしく、そこから紡がれる言葉を想いこくりと喉を鳴らす。自分の答えが、あの美しい世界の一欠片になるのだ。そう考えただけで踊り出したくなるような、反対にそれを抱き締めて眠りたくなるような、言いようのない歓喜に襲われる。何色にも染まらないとは、何色にも染まるということであるというのはよく言ったもので、相手の口から零れる文字は透明でありながらしっかりと色を持ち、瞼の裏に世界を広げていくようで)春を、運ぶ(最後の一文を聞いた途端にどくんと体が脈打つのを感じた。冬に向けて冷えていくばかりのこの時候に、ふんわりと暖かい風が差し込んでくるような錯覚さえ。)
――あ、先生!食事の用意ができたんでした!あぁ、お味噌汁の火を点けないでおいて正解でした。私はおかずを温め直してきますから、先生も早くいらして下さいね(数秒間、その言葉の余韻に浸っているとはたと気がついたように手を叩き。台所へ置いたままのおかず達を思い出せば慌てた様子で捲し立て、部屋を出るべく立ち上がり)

  • No.21 by 東雲 藤吉  2018-10-26 19:48:58 





──はいよ、直ぐに行く。
(筆を止める事なく原稿に文字を連ねながらも良い閃きを与えてくれたのだから蔑ろにすることは出来ず、相手の言葉にはきちんと返事を返しつつ慌ただしく去っていく足音を聞き一人僅かに笑みを浮かべて。小説が好きだという理由だけで家政婦を買って出てこんなにも長く此処に居座っているのだから変わり者には間違いないが、創作にも健康にも良い影響を与えてくれるのだから合格点には達しているだろう。当然それを相手に告げる事は一生無いだろうが。それから少しして立ち上がると、机に置かれたままの湯呑みを手にする。普段なら気付いても机に置きっ放しにするが少しくらい褒美を与えなければと思い、良い香りのしている廊下を通って居間へと向かい、台所にいる相手の元に何も言わず湯呑みを置きさっさと机について)



  • No.22 by 小沼 陽子  2018-10-27 09:06:57 




そのあどけなくも鮮やかな声が……(台所へ来て味噌汁と煮物を温め直し、同時に薬缶で湯を沸かしているあいだにも、さっきの言葉が頭をぐるぐると回っている。あの紙の中に、どんな世界が広がっているのだろう。そんなことを考えてぼんやりしていると、そばに置かれた湯呑みを見つめてぱちくりと瞬きを。少しして自分が下げ忘れたのだと思い当たれば、食事を待つ相手の背に声をかける)ご、ごめんなさい!私、すっかりぼんやりしてしまって(相手がこの湯呑でないと茶を飲まないというのは重々分かっているのに、食事の前にこうして置いてきてしまうほどに入り込んでしまったのだ。先生の本を愛する一読者である前に、使用人という立場を忘れては元も子もない。こちらへ背を向けて座る相手に、深く頭を下げて)

  • No.23 by 東雲 藤吉  2018-10-27 11:21:36 





…お前さんの発想で少し筆が進んだ、…次やったら取りに行かせるからね。良いから、ほら食事にするんだろう。冷める前に早くおし。
(湯呑みに気付き此方の背中に頭を下げる相手の声には振り返らないまま返事を返す。普段なら相手が部屋に湯呑みを忘れても相手に取りに行かせて居るのだから、自分で持ってくる事はそうそう無いのだ。それだけ、ある意味で今は機嫌が良いという訳なのだから余り謝られては其れを説明しなければいけなくなる。この娘は相変わらず、そういう所には鈍感だと小さく溜息を吐き。感謝の言葉は述べないが、暗に其れを伝えつつ相手が何か反応するよりも前に照れ隠しをするように食事を催促して)



  • No.24 by 小沼 陽子  2018-10-29 18:18:21 




は、はい!いますぐに!
(自分の言葉で先生の書く本の世界が少し広がったなどと言われては頬が緩まないわけがなく、上機嫌なのがつい声に表れてしまうようで。顔を上げて再度台所へ戻ると、盆にまずは相手の分の食事をのせて。せっかく湯呑みを自分で持って来てくれたのだから、と沸かした湯も普段より幾らか熱いものを注ぐ)どうぞ。このお芋が、頂いたものです。煮崩れしにくいし、味もしっかり染み込みましたよ!(机へ並べた皿のうち煮物に入っている芋を示しながらそう言うと、先ほど味見した時のそれを思い出しては嬉しそうに付け足して。ゆっくりお召し上がりください、と頭を下げ立ち上がると、次に自分の食事を運ぶために台所へと)

  • No.25 by 東雲 藤吉  2018-10-29 20:48:46 





お前さん、少し料理の腕を上げたね。…前はこういう煮物も、芋が何処に行ったか分からないくらい煮込んでいたろう。
(いただきます、と丁寧に両手を合わせて箸を取ると味噌汁の入ったお椀を手に取り啜りつつ箸先を湿らせ、相手の説明を聞きつつ近所から貰ったと言う芋煮を口に運び。一日何も口にしていなかったのだから、いざ物を口にすると腹が空いていたのだと思い知らされる。手がこもり味のよく染み込んだ煮物はお気に召したようで、食事を持って自分の向かいに座った相手を見つめてそう言って。しかし素直に褒められないのがこの小説家の性、余計な言葉を付け足しつつ普段から食事の時はいつもに増して口数が少なくなるため黙々と食事を口に運び、ぴたりと口を閉ざしてしまったのだった。)


(/話をしていて思い付いたのですが、陽子さんのお陰で話が広がった事でつい寒い中夜更かしをした小説家が風邪を引く、というのはどうでしょうか?普段通りの顔をしていながら何か可笑しいと思っていたら熱があって、散々心配を掛けた事を流石に反省して珍しく陽子さんを甘やかして二人で語り明かす、というような。)



  • No.26 by 小沼 陽子  2018-11-01 12:35:08 




(/いつも、素敵な先生との時間を楽しく過ごしております。ありがとうございます。……と、お返事が遅れていて申し訳ありません!もう少し時間を要しそうなもので、取り急ぎご提案へのお返事をと思いまして……。

先生が風邪をひく展開、とても良いと思います……!夜更かし(執筆)→翌日風邪をひいている→看病→語り合い。という流れで間違いないでしょうか?)

  • No.27 by 東雲 藤吉  2018-11-01 14:36:49 




(/此方こそいつもありがとうございます、2人の微笑ましい生活を楽しませて頂いております。
わざわざお気遣いいただきありがとうございます…!ペースに関しては無理のない範囲で構いませんので、あまりお気になさらないでくださいね。
はい、その流れで考えておりました。小説家は自分に無頓着そうなので割と悪化してから本人より先に陽子さんが気付くというのが合っているかなと思いまして…!)


  • No.28 by 東雲 藤吉  2018-11-04 13:21:01 





(/連投すみません; 前回のレスで伺っていなかったのですが、一応参考までにどのくらいのペースになりそうかだけ教えて頂いても良いでしょうか?ついつい何回も来てしまいがちで…! )



  • No.29 by 東雲 藤吉  2018-11-09 21:53:40 




下がって来たから、一度上げておこうかね。


  • No.30 by 東雲 藤吉  2018-11-11 09:18:57 



(/ 最後のレスから2週間音沙汰が無かった場合は、申し訳ありませんが再募集させていただきます…!)

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