恐竜博士 2018-08-22 19:01:10 |
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風邪を引いたら大変だもの(準備の整った事を察したのか歩みを早める後ろを追い掛け、少し行った所で停止した足元を覗くと先程まで追っていたものに似た足跡が並んでおり。その場にしゃがんで良くサイズを確め)これってブルーのかしら…?
……そうみたいだな(暫く進んだ先で足を止めたのを見ては自分も屈み込んで、少し前に見た足跡と同じサイズだと分かると頷いてから向かった先を見て)また、ついてこいと言っているのか。
肉食と草食が仲良くするなんて不思議(行っては止まりまた進みを繰り返す恐竜はブルーの足跡を二人に見せたいようで、あちこちに散らばる足跡を追い掛けいくつかを写真に収めておき)
あぁ……本当だな(一体何を考えているのだろうかと少し悩みながらも自分達は着いていくことしか出来ず、暫くすると林を抜けて何も無い空間に出ては辺りを見回し、足跡も再び途絶えて)此処は……一体……?クレア、気をつけろよ。
えぇ、大丈夫。それにほら、あの子も一緒ならそんなに危険じゃないはず(まさか助けたお礼に肉食恐竜の住処へ案内される事はないだろうし草食がいまだ一緒にいるなら安心、警戒すべき場所というよりむしろ見渡しの良い休憩スペースにも見える場所にある大きな岩に腰を下ろし)多分だけど、ここで少し休んで行けって事だと思う
………休息か、まぁそれもいいか(暫し辺りを警戒していたがクレアの言葉通り特に危険な気配は無く、ライフルを持ち直すと自分も岩に近づいて隣に腰を下ろし、二人が座ると恐竜も傍らに座って頭を伏せるように丸くなり)…クレア、腕を見せろ、さっき怪我をしていただろう。
あの子にも急速は必要だしね(勇敢な堅い頭の子を指差し可愛らしい姿に目を細め隣に並ぶ肩にちょんと頭を乗せて甘えてみたり、怪我の二文字に顔を上げ腕を見れば確かに切り傷があり)これくれい平気よ、気付かないくらいに痛くもないし
ダメだろ、ちゃんと手当しないと血の臭いで他の肉食が寄ってくるかもしれない(予想通りの答えを聞くとあっさり返し、救急バックから消毒液と絆創膏を幾つか取り出して)手当をしてから、休もう。
(差し出された腕を見ては消毒液を染みこませたガーゼで乾いた血を拭い、傷口を軽く消毒してから絆創膏を貼ってやり)よし、これで大丈夫だろ。
バカ言え、優しくやった方だぞ(男相手よりは幾分か力加減はしたと訴えるが、肩がぶつかるとやれやれと頭を横に振り、再度岩に背を預けて並び)さっき見直したばかりだと言うのに女はこれだから…もう少し、慣れろ。
そう、紳士的な優しい手当てをありがとう(にっこり微笑み嫌味ったらしく返答しておき、リュックから水筒を取り出し喉を潤わせもう一杯注いで差し出し)汗かいただろうし飲んでおいた方が良いわよ
どういたしまして(嫌味が含まれているとは分かっても気にしてないように返し、目を閉じていると相手の言葉に水筒を受け取り、躊躇いも無くそのまま口を付けて)あぁ、どうも。
あぁ待って、もう一回目を閉じて(水分補給した事を確認して再度度目を瞑るよう催促し、閉じたか否か分からない内に軽く唇を押しあて)…手当てのお礼よ、返品はなしだから
…なんだ、一体……?(突然目を閉じろと言われると不思議そうに顔を向け、目を伏せる前に間近に見えた彼女の顔と柔らかな唇の感触に、随分昔の懐かしさを思い出すと小さく笑い)ハハッ……どうも、大層な礼だ。
喜んで貰えて何より(ちらりと合わせた視線を直ぐに反らし、いまいち進展のない関係をどうするつもりなのか気になっても聞けず、天気の良い空を眺めたり足をぶらぶらさせたりして)
(付き合っては別れるのが恒例となりつつある関係だからこそ、このままが良いのではと思っている甘い考えもあり、また何かしらの行動を起こせば彼女が自分の元から離れてしまうような不安と抱いて。深い息を吐き出すと自分の頭をガシガシと乱暴に掻き、言葉がまとまってない為酷く言いにくそうに)あー…その、なんだ…クレアはどうするんだ?えーっと、…ブルーに会った後は。
(言葉に詰まった様子は伺えるのだが一体何を悩むのか続く言葉を待ち。予想していなかった問いに驚き瞬きを数回、どうしようか首を傾げ遠くを見たり膝を抱えて座り直したり)考えてないって言うのが正直な答え。でも…何となくだけどオーウェンと一緒にいる気がする
(何となくこのままの関係は続くと思っているが今一緒に居るのにはブルーに会うためという互いの理由があり、それが無くなった後の理由を探すのがまた大変だなと内心思っていたが、答えを聞くと視線をクレアに向け、気の利いたセリフはやはり思い浮かばずに視線を外し)そうか…、…俺もそう思ってる。なんだかんだ、アンタと一緒にこのまま旅を続けて……気が済んだら、作りかけの山小屋に戻るのも、ありかもしれない…と。
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