citrus

見返りがあればするけれど、なければしない
というのは本来の趣旨からするとおかしいと思うけれど……
（じ～っと柚子の顔を見て）
個人的には
わたしにできることであれば、聞いてもいいわ
ただし
その場合、わたしにもごほうびはあるのかしら？
（表情は動かさずに、首をかしげて）

別に謝ることではないわ
事実を指摘しただけよ
（冷静に対応しながら
じんわりと手のひらが汗ばむのを感じても手を離さず、柚子が指を絡めようとするのを察すると自分から手を握り直して、しっかりと指と指を絡めて）

そうだけれどもやっぱりご褒美がある方があたしは、頑張れる女なんだよ（何故か自慢するように自分の腰に両手を当ててご褒美がある方が頑張れる事を当たり前のように息を荒くしながら伝えて

うん、もちろん良い点数を取ったら芽衣にもお礼をするよ
アイスが良いそれともケーキが良いそれとも他の物が良い？（大きく頷いて良い点数を取ったら芽衣にも何かお礼をする事を伝えると心の中で芽衣に手取り足取り勉強を教えて貰ってもっと芽衣とラブラブしたいと邪な考えをしていて

ありがとう、芽衣は、やっぱり優しいよね
そんな芽衣が好きだよ（芽衣と指を絡めるように握りしめるとほんのり顔を赤らめて芽衣に好きだと告白をすると周りに誰もいないのを確認すると芽衣に感謝の気持ちを伝えるように芽衣のほっぺたにゆっくりとキスをしようとして

モチベーションを持続させるのに効果的であるのはもちろん認めるけれど
こと勉強に関して、その動機は不純だわ
……でも、まぁ
これ以上は言わないでおくわ
（柚子の無邪気な笑顔を見ると、言ってもムダなことを悟って）

そうね……
（少し考えて）
これはあなたにとってもご褒美になりうるのじゃないかと思うのだけれど
目標をクリアできたら
……そ、その

……デート、しましょ？
（自分の言葉にかぁ～っと赤くなって
顔を逸らして）

ちょ……柚子
（キスされると赤い頬に、さらに血の気がさして）
あなたって、そんな大胆なことをさらっと言えるのね
ちょっと意外だわ
（積極的な柚子に思わずおとなしくなってしまって）

うっ……やっぱりそうかな……？（芽衣に不純な動機を言い当てられると罰悪そうに芽衣を見つめて自分の邪な考えは、駄目なのか質問をして

うん、良いよ、良い点数がとれたらデートをしよう。
それならば芽衣とのデートのために頑張らないといけないよね（芽衣に芽衣のご褒美は、あたしとのデートと言われると自分の腕を曲げて力こぶを作り芽衣とのデートのために頑張る事を意気込んでみせると芽衣とのデートの事を考えると嬉しくなりだらしないほどニヤニヤ笑顔になり

私は、昔こんな性格でなかったよ。
でも芽衣の影響かな？
もしかしたら芽衣にとって迷惑だった……？（芽衣が顔がほんのり赤らめたのを見て芽衣のその仕草が可愛らしくてニコニコしながら芽衣を見つめるともしかしたら芽衣は、こんな強引にする事が迷惑でないのかと思い不安そうに芽衣を見つめて

……こっちはかなり思いきった提案をしたつもりだったのだけれど
意外とあっさりしているのね
（柚子のゆるみきった笑顔を見ていると、思い詰めて発言した自分がバカバカしく思えて
恨めしそうに、じっと彼女を見て）
わたしの影響と言うなら、もっと他に影響を受けなければいけないところがあるでしょ？

……それにしても
（前を向いたまま）
始めての時は口づけをしてもなにも思わなかったのに
頬にキスされただけでこんなに気持ちが揺れるものなのね
不思議ね
（独り言のように、ポツンと呟いて）

そ、そうかな……？
でも芽衣とのデートのためならばいくらでも頑張れるよ（芽衣に恨めしそうに見つめられると戸惑いながら芽衣を見つめてでも芽衣とのデートの事を楽しみだと思ってニコニコしながらデートのためならばなんでもできる事を伝えて

芽衣の影響……？（普段に芽衣にされているエロい事を思い出してぽんと顔が真っ赤にして慌てておろおろして

あ、あたしには、これ以上芽衣の真似をするのハードルが高いよ～～（芽衣に学校の生活態度の事じゃなくてエロい事を言われたと勝手に勘違いして顔が真っ赤にして慌てたように芽衣の真似は、無理な事を伝えて

それってあたしの事を意識していてるって事なの？（芽衣にほっぺたにキスをされると心が揺れると聞いて嬉しそうにニコニコしながら一緒に手を繋いで歩く芽衣の顔を覗き込むように見つめて芽衣にあたしの事を意識してくれているのか質問をして

そう
なら、もし目標に届かなかった場合
わたしへの思いはその程度だと認識してもいいのね？
（そこまで言うなら、と少し意地悪なことを言ってみて）

？
（はじめ柚子がなにを赤くなって照れているのか分からなくて
怪訝な顔で彼女を見ていたけれど、突然理解して
自分も顔を赤くして）
……あなた
普段からそんなことばかり考えているの？
（刺すような目で柚子を睨んで
無言で彼女の手を引っ張って、人気の無い薄暗い路地に連れ込んで）

うっ……が、頑張ってみせるよ。
これは、芽衣への愛が試されるんだね！（芽衣にできなかったら私が芽衣への愛がこんな程度なのかと言われると何故か芽衣への愛に対する思いの熱があがり背景に炎が燃えていて目の中も炎が燃えている感じの姿が見えて自分の芽衣への愛の情熱を伝えて

ち、違うよ、芽衣がしたあんな事やこんな事の事なんか考えていないよ。（芽衣に自分の考えている事を言い当てられると顔を真っ赤にして両手を振り否定をしようとしてでも自分の発言に自滅しているとは気付いていなくて

あわわ、待ってよ、芽衣!?（芽衣に手を引っ張っられて人気の無い薄暗い路地に連れ込まれると顔を真っ赤にして慌てたようにおろおろとしながら芽衣を止めようとして

（通りの喧騒が届かない暗がりまで柚子の手を引っ張って
彼女の背中を壁に押しつけて、その顔の横に手を突く
いわゆる壁ドンをして、じっと彼女の目を見つめて）
……わたしとこういうことをしたい、って
いつも、ずっと思っているのね？
（頬を上気させて、ゆっくり顔を近づけて
お互いの呼吸が顔を撫でて、心臓の鼓動が聴こえる距離まで近づいて）

うん……愛してくれるの、芽衣……？（芽衣に壁に押し倒されるように背中を壁に押し付かれるように壁ドンをされると芽衣に強引にされるのが格好良くて胸の心臓がドキドキと高鳴り顔を近づけられて顔を撫でられると気持ち良さそうに微笑みと小さく頷いて発情したように顔を赤らめてうっとりしながら芽衣を見つめて芽衣にいつものように愛してくれるのか質問をするとキスをせがむように目を瞑り

……わたしも
あなたと、こんなことしたい、って
ずっと思っていた
（お互いの鼻先が触れ合う近さで
柚子の瞳の奥の気持ちを覗きこむようにじっと見つめながら、消え入りそうなか細い声で囁いて）
でも、ホントに大切なひとと
こんなこと、簡単にできない！
（ぷい、と後ろを向いて
ずっと溜め込んでいた思いの丈を吐き出して）

うん、私もずっと芽衣とこんな事をしたかったんだよ。（芽衣に鼻がくっつくほど近づけられてあたしの瞳を覗き込まれるとうっとりしながら芽衣を見つめ返して自分も芽衣とこんな事をしたかった事を伝えて

うん……解っていたよ……芽衣のそんなところが好きなんだからね……（芽衣があたしの事を大切に思っていてくれて嬉しい反面芽衣に愛してくれなかった事が寂しく思い寂しそうに微笑んで芽衣のそんなところが好きな事を伝えると芽衣に自分の気持ちを伝えるように芽衣を抱き締めようとして

……ごめんなさい、柚子
自分の気持ちのことしか考える余裕がなくて
あなたを傷つけてしまったのじゃないかしら？
（優しく抱きしめてくれる柚子の手に、手を重ねて
まともに彼女の顔を見ることができなくて、俯いたまま不安そうな声でたずねて）

うんん、そんな事は、ないよ。
芽衣にだったら何をされても苦とは、思わないよ。
芽衣の全てが好きなんだからね……（芽衣に手を重ねられて不安そうに俯いたのを見て軽く首を横に振り芽衣にだったら何をされても良い事を伝えると親愛を込めて優しく芽衣を見つめて恥ずかしそうに顔を少しだけ赤らめて自分の気持ちを伝えるように芽衣のおでこにキスをしようとして

（おでこにキスをされると、少し顔を上げて柚子の顔をﾁﾗｯとだけ見て）
不思議な子……
さっきまでへなちょこでダメダメだったのに
今はわたしより大人に見えるわ
（手を上げて
柚子の頬にかかる髪を、そっと直して）

もうへなちょこでダメダメは、酷いな～～（芽衣にへなちょこで頼りないと言われるとほっぺたを膨らませて不満を伝えて

だってあたしは、芽衣のお姉ちゃんだもん
大人っぽいのは、当たり前だよ（芽衣にほっぺたに付いている髪を治されてると芽衣に触られた手が気持ち良くて幸せそうに微笑んで芽衣のお姉ちゃんだから大人っぽいのは、当たり前な事を自慢するように胸を張りながら話すと今までの態度が台無しになる感じになり

……だって
ホントのことでしょ？
（表情を変えずに
本気か冗談か分からないことをさらっと言って）

大人っぽい子ども、子どもっぽい大人
というのがいるみたいに、大人っぽさに生まれの後先は関係ないわ
わたしが感じる大人っぽさというのはきっと心のゆとりの広さにあるのじゃないかしら？
（柚子が、今度は子どもっぽいしぐさを見せるのに少し頬をほころばせて
やっぱりこの子は、自分にとって不思議な存在だと観察するようにじっと見て）

うっ……そりゃ、本当な事だけれども……（芽衣に自分の態度に指摘をされると言葉を詰まらせて芽衣の言葉が正しい事を認めると芽衣に本当の事を言い当てられたのが悔しそうに芽衣を見つめて

それならばあたしは、大人っぽいとか無縁な人種だよね（芽衣に心にゆとりがある人が大人と聞かれて自分は、芽衣の事でゆとりがないと考えると自分には、大人っぽい事とは、無縁だと思い苦笑いを浮かべて芽衣の言葉を否定をして

別にそれが悪いと言っているわけではないから
気にしなくても大丈夫よ？
（口ごもる柚子を見て、少し表情をゆるめて）

わたしも、そう思っていて
さっき、一瞬意外な一面を見たような気がしたのだけれど……
（じー、っと凝視して）
気のせい、だったかもしれないわね
行くわよ
遅くなってしまったわ
（ふい、と顔を逸らして
同時に柚子の手をとって元の明るい通りに戻って行って）

そうか、悪いことじゃないんだ
ならば気にする事は、ないよね～～（芽衣に悪い事じゃないから気にする必要がないと言われて安心したようにニッコリと笑いだらしないようにのほほ～んと右手を振り

うっ!?そんなにはっきりと否定されるとあたしでも傷付くよ～～（芽衣にあっさりと大人っぽくないことをはっきりと否定されると情けなく涙目で芽衣を見つめて不満を伝えると否定をされたら傷付く事を伝えて

そうだね……遅くなったね……
早く買い物をすませて帰ろう、芽衣（芽衣の手を握り締めて明るい通りに戻ると芽衣の手を握り締めて書店に向かって歩き初めて