◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Leone
ほ、ほんとに。俺なんかでも、良いんだ。…よかった…!
(音楽の教養も無ければ容貌も酷く野暮ったい惨憺たる有様の自分が、彼の働くライブハウスなどに足を踏み入れても良いものだろうかと躊躇しての問いだったが、はたしてそれは極めてあっさりと受理されて。ほっと胸を撫で下ろすのも束の間、彼の職場へ来店するというだけでも気が引けるというのに、特等席まで用意されては気後れどころの話ではなく。「だ、大丈夫! なんとか、あの、…っなんとか、頑張るから…!」えらく抽象的な代替案だったが、最悪人混みに潰れくたばったとしてもそちらの方が遥かにマシだと、両の手を前でぶんぶんと左右に振り辞退の旨を告げる。至極不得手とはいえそれでも人混み程度、今更告げた希望を退ける気は微塵も生じていない。長らく絵の世界に閉じこもってきた自分だが、それでも彼が選んでくれた以上は音楽という他の世界の知見も広める必要があるだろう。想像や表面をなぞったものばかりでない、現実の実態を知らなければ、彼の力になれるはずもない。いや、義務感ばかりではなく、ただ単純に知りたい、とも思う。彼が普段何を見、何を考え、何をしているのか…知りたい、と。そういった種々の思惑がうっかり言葉の端に滲んでしまったのが不味かったらしい。案の定その違和に突っ込まれてしまっては、まさか此方の浅はかで全くの見当違いかもしれない思慮を明朗に説明するわけにもいかず「えっ!? …えっと、それ、は…――っ紅茶! あの、紅茶冷めちゃってるよっ!? 俺っ…お、俺、あの…ッとと、取り替えてくるね…っ!」何か逃げ道はないかと忙しなく落とした視線をさ迷わせると、幸運にも目当ての品はすぐに見つかり。歓談の間にすっかり湯気の失せたカップを中の液体が零れんばかりの勢いで性急に掴みとっては、吃音混じりのそれを一方的に放ちつつその場から逃げ出して。奇しくもそれは、顔の赤味も含め先のリビングでの彼に酷似したひどい有様だったに違いなく。)
_________
(カップを二つ手に扉を閉め終えると、ようやく切れた緊張の糸に思わずずるりと背が閉めたばかりの扉の表面をわずかに這い落ちる。…よかった。少なくとも、今日切られる事だけは防ぐことが出来た。まだ、俺は彼の傍に居る事を許されている。彼の力になる道が残っている。そう安堵の息を漏らした後、少し落ち着いた頭に改めて思い浮かぶのはやはりあの瞳。――あの時。もっとも深く心を打ち、腹の底から灼け付くような昂りを生じさせたのは、その色が自身にとって救いの象徴だったからでも、ましてとびきり可憐な造形だったからでもない。紫といえば、自らの色。五年前から、自らが最も好み傍らに置いている色。それを身に宿す彼は…まるで、と思考の端がぽつり、口から零れて。)
――……“俺の”、みたいだ。
(フードの下、薄らと孤を描いた唇と共に零れ落ちた仄暗い欲に塗れた言の葉は、誰に拾われることもなく虚空に消えて。おもむろに足を踏み出しては、カップ内の薄く濁った液体を揺らしつつ、ごく小さな鼻歌交じりに階下へと降りて行き。)
(/お帰りなさいませ…!また息子様との物語を紡くことが出来、大変嬉しく思っております。当方無駄に文が長くなりがちですが、以降も返信ペースや文字数など本体様のお好みで全く大丈夫ですので、のんびりお相手頂ければ幸いです。また、流れについてご快諾ありがとうございます。ライブハウスへ行く件も大賛成ですので、是非その流れでロルを回して頂ければ…! それでは、今回もまたなんとも蛇足感の強いロルとなってしまっておりますが、これにて一区切りとさせていただきましたので、>198への絡みを何卒よろしくお願い致します。/こちら返信不要です)
>Junlong
お…俺なんかの、楽しんでる姿を見たいの?……あの、こんな事俺が言うのも何だけど…本っ当に可笑しいとは思うんだけど……ふふ。貴方って少し、変わってるね。
(信じ難い彼の言の数々をすぐには呑み込めず、一体全体如何な反応を返したものかと苦慮する内に腕を取られ駆け出されてしまい。その思い切りのいい行動力に目を白黒させると同時になんと彼は目的地を把握しているのかと至極意外に思ったが、どうやら知らずに駆け出していたらしい。決して馬鹿にした訳では無いが、無邪気な子供のような可愛らしい側面に意図せずくすくすと笑みが零れては、彼が示した自らへの好意がようやくすとんと胸に収まって。未だしけっているフードを頭に被り直すと、ぎこちないながらも彼の手をそっと引いて前に出、画材屋へと歩を進めようと)
…こっちだよ。俺が案内するから、一緒に行こう? 俊龍。
>Tonia de Franco本体様
(/本体での会話は初になりますね。初めまして、Noah MacNeil本体です。かように七面倒な性格の愚息と絡んでいただき、誠にありがとうございました!当方への返信につきましては何卒お気になさらず、こちらは気長にお待ちしておりますので、どうぞお気兼ねなく私生活の方をご優先頂ければ幸いです。それでは、また可愛らしい娘様とお話出来る時を楽しみにしておりますね。/こちら返信不要です。)
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