◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Leone
わああぁっ! な、なな泣かないでレオーネ……! ほ、ほんとにごめんね、俺あんな風に言うつもりじゃなくって、えっと……!
(弱った彼を慰めるどころか、感情のまま派手に声を荒立てるというとんでもない失態を犯しては、慌てて身を引き謝罪した後もまるで死刑宣告を待つ罪人かのように恐々とした面持ちで俯き身を震わせて。けれど、返ってきた言葉に失望や気を悪くしたような色合いはなく、目を見開きぱっと顔を上げた先に見えた幾筋かの涙に面食らい上記を。一体全体この半日で自分は彼を何度泣かせるつもりなのか……。文脈から悪感情に基づく涙でないことは察せられるものの、あの怒声の後であったが為に青ざめて冷や汗を垂らし、あたふたと両手を意味もなく動かしては彼を宥めようと試みる。しかし、銀の仮面が彼の手によってわずかに顔から浮くと、ハッと弾かれたように居住まいを正し口を引き結んで。ひどくぎこちない仕草と強ばる表情に並々ならぬ彼の緊張を肌で感じ取り、此方も手にじわりと汗が握むのを感じながら、じっと彼を真摯に見据え逸らすことなくその時を待ち。)
――……すごく、綺麗な瞳だね。俺の、世界で一番すきな色だ。
(はたして、遂に彼の愛らしくも聡明な瞳が眼前に現れれば、普段は仮面の影となり伺いづらかったその色もよく見えて。途端。どくん、と心臓が一際大きく跳ね、何やらひどく致命的な色が自らのキャンバスに一筆差し込まれてしまったかのような、至極漠然とした不安感に強襲され息を呑む。そのまま呆然と薄く口を開け固まってしまう程、一方的にその瞳へ強烈に囚われては到底逃れることなど叶わず。――紫。それは、何も持たず何の主張もなく、その場にいるのかいないのかすら判然としない無彩色の自分に、“先生”が与えてくれた鮮烈の色彩。細かな色味や深みこそ異なるものの、彼の瞳は今も自身の左耳で揺れる紫のイヤリングを十分に想起させる。初受賞の祝いにと手渡されたその日から、その色は自身にとって特別で何より愛しく神聖なもので。嫌悪と劣等に塗れた己を赦し、承認し、救済を与える唯一無二の象徴。それを他ならぬ彼がその身へ宿していることに、胃の腑の底から深々と得心を得て。しばしの間、水を孕み宝石のように煌めいて落ち着きなく揺れる彼の瞳を惚けて見つめれば、不意にふわりと至極愛おしげに目を細めて上記を。)
(/当方もどんな事になるやら全く予想がついておりませんが、愛らしい息子様とであれば如何なる展開でも非常に楽しそうですね…! 此方こそ、一体何を仕出かすか分からない愚息ですが、今後とも仲良くしていただければ幸いです。今後の流れについても、御了承ありがとうございます。それでは、また話の進み具合に合わせて再度ご相談させて頂き、場面転換を挟ませていただきますね)
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……うわっ、びっくりした……何処に落ちたんだろ……。
(不足した画材を買う為に重い腰を上げて渋々外へ出向けば、やはり自分に日の下は不釣り合いだという天からの啓示なのか、不運にもひどい通り雨に遭遇してしまい。大慌てでシャッターの下りた手近な店の軒下へと逃げ込み、ホッと息を吐いたのも束の間、轟音と共にそう遠くない何処かで雷までもが地へ落ち、眩い光が一瞬薄暗い通りを明るく照らし出して。おどおどビクビクが己の常である為何かと誤解されがちだが、存外対人関連以外ならばそこまで怖いものや苦手なものは少なく。突如鳴り響いた雷鳴にビクリと肩を跳ねさせたものの、わりかし冷静に曇天の空を見上げ上記を呟けば、軽い階段状になっている店頭の端に座り込んで。雨が止むまでの暇潰しにと、おもむろに肩掛け鞄からいつものスケッチブックを取り出し、自身の膝を机に普段とは打って変わった静謐な表情で鉛筆を走らせ始めて。)
(/季節感ゼロのロルになってしまいましたが、新しく絡み文を投下させていただきました。絡んでいただければ幸いです)
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(/時間の都合上、続きはまた後程お返しさせて頂きます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください)
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