大倶利伽羅 2018-03-29 19:10:42 |
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―っ、あんた何でこんな所に立ってるんだ?
(学校から少しばかり距離があり、雨の中ずっと走り続けていて。服や髪は雨に濡れてびちょびちょだがそれを気にせずにやっとマンションにたどり着けば肩で息をして呼吸を整え。前髪をかきあげつつ大きく息を吐き。階段を登ろうとしたがその前には彼の姿があり、どうして雨の中タオルを持ってこんなところに立っているんだ、と疑問に思ったようでそう言って)
!お帰り。傘を持っていなかっただろ。だから、その…洗濯を取り込んでたらあんたの姿が見えた。
(激しい雨の中を濡れて走ってきた相手が姿を現すと其方へ近寄りタオルを相手に渡そうと。相当濡れている相手が心配で「…俺の部屋に来ないか。何もできないが温かいモノなら作れる。」控えめながらそう言って)
(タオルを受け取り、髪を拭いながら彼の言葉を聞いており。どうやら雨に濡れた自身を心配しているのだろうか、部屋に来ないかと言われては特に断る理由もないため「…そうする」とだけ答えて)
(そう了承を得ては階段を上り自身の部屋へと歩を進め。相手を中へと促しリビングへと向かっていきつつ「…あ、そのままじゃあれだな。ちょっと待ってろ…俺の服持ってくる、から…!」パタパタと寝室へ向かい箪笥から服を取り出し相手の元へ)
着替えてくるからあんたの部屋、借りるぞ
(まさか服まで貸してもらえるとは思っていなかったようで、受け取り礼を述べるとリビングで着替えるのはあんまりだろうと思い彼の部屋で着替えることにしては断りを入れてから部屋へと向かい)
(相手が自身の部屋で着替えている間に何か温かいモノをと思ったのだが、何がいいのだろうと小さく首を傾げ悩んでおり。そこまで器用に作れるわけでもないわけで、それなら飲み物のほうがいいかもしれないと早速キッチンへ向かいホットレモンを作りはじめ。数分で出来上がりリビングへ戻るとそれを置き相手が来るのを待ち)
(着替えを済ませて部屋から出てくると、何やら飲み物を用意してくれていたようで。わざわざ用意してくれたのかと思いつつそれを手に取れば一口飲んで。雨で冷えた後もあり暖かい飲み物が身に染みては「美味い」と呟き)
…!良かった。
(相手の呟きが耳に届くと小さく笑っては放り投げたままの洗濯物を片付けることを忘れてしまっては慌てて洗濯物の傍へと行き「…こんな感じで散らかっててすまないが、ゆっくりしていってくれ」と一言告げてはせっせとやりはじめ)
…俺も手伝う
(彼が洗濯物を畳む姿を横目で見ては一気にホットレモンを飲み終え彼の方へと行き座り込み。何から何まで世話になったせめてものお礼がしたいらしくそう言っては自身もたたみ始めて)
?!え、あ…っ、いや、あんたまでそんなことしなくても…、ありがとう。
(別の手が目に映れば隣にいつの間にか居た相手に目を見開き。お礼がしたいのか相手の行動におろおろするも止めるわけにはいかずそのままお礼を受けとり。数分で洗濯物を畳み終えては一息ついて)
(前よりも遥かに激しくなってきた雨に止む様子はなく振り続けており。畳み終えた洗濯物を邪魔にならないよう横に置いておき。この後何もすることはなくぼんやり外を眺め相手に甘えるかのように隣へ体を寄せてみて)
…朝から動いて疲れたんじゃないか?
(恐らく彼は朝から授業を受け、その後は昼までバイトだったはず。疲れも少しは溜まっているのではと思えば寄りかかってきた彼を甘やかすようにそう言って)
!あんたは、勘が鋭いな。…、ああ。少し、だけ。
(少々のことでもバレてしまったらしく、大抵昼からの方が多いのだが至急に入ってくれと連絡が入り朝から授業を受けて今に至るわけで。あまり慣れないこともあり体も少し疲れてしまったようで、我ながら珍しい行動をしたと思いつつも彼ならこんな風に甘えられるようだ。しかも落ち着くのもあり控えめに相手の肩へすり寄って)
そんな寝方をして平気か?
(自身の肩に擦り寄ってくるのを横目で見ては体勢的に少し無理があるのではとそう言ってから暫く黙り込み「…男の膝でいいなら貸してやるが」と言って自身の膝をぽんと叩き)
…いいのか?
(少し肩から身を離して相手を見てはまさかの気遣いにキョトリとした表情を浮かべ。それなら相手の気遣いに甘えようと「…じゃ、あんたの膝借りるぞ」とごろり寝転び相手の膝へ頭を乗せ)
…ん、
(こくりと頷き、彼の髪を撫でてやり。部屋の明かりでも反射してキラキラと綺麗な色を見せる彼の髪は相当気に入っているようで)
(彼が眠ったのを確認しては、わずかに口元に微笑みを浮かべて。まさかここ数日で長い間願っていたことが叶うとは、とひとりで感心しており)
ん、…
(相手からの告白は驚きはしたが、嫌という気持ちはなく嬉しくて受け入れて。付き合ってからまだ日が浅いもののこれからも少しずつ紡いでいけたらいいと。相当眠たかったのか数分程相手の膝の上で眠っていたのたがふっ、と意識を浮上させ目を開けぼんやりしており)
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