サクラクエスト

うーん
それじゃ凛々ちゃん、不満かな？
（首を少し傾げて）

えへへ～
なでなでされちゃった～
ありがとー
（いかにも嬉しそうににっこり）

不満じゃあないけど…

(ちょっと悩みながら)

しおりは いい子…

(隣でしおりの笑顔をみつつ撫でる)

ないけど？
（ﾁﾗｯと凛々ちゃんの横顔を見て）

凛々ちゃんもとーってもいいこだよぉ
あ！
手がふさがってたよ～
（お返しなでなでしようとしてハンドルから手が離せなくてテヘペロと小さく舌を見せて）

ううん…なんでもない…
(小さく首を振りながら)


あぶない…私のナデナデはいいから運転…

（それ以上たずねるのはやめて）
さっきの社長さん・・・
わたしのおじさんね、わたしが生まれる前だけど昔から持ってた山に高速道路が通ったとかですごいお金持ちなんだ
で、海に別荘を持ってるんだけど～
（県道を曲がって細い農道を走って）
空いてる時なら自由に使っていいって言われてるんだ
それでー
夏祭りとか一段落したらみんなで海に行ってみないかなぁ、って思って
どうかな？
（ﾁﾗｯと凛々ちゃんを見て）

んっ｡ そうなんだ…そんなお金持ち風には見えなかった…

(顔を前に向いたまま)

海…行ってもいいけど古い水着しか持っていない…
(顔をしおりの方に向いては昔の水着(スク水)ぐらいしかないし小さいとしおりにいい)

凛々ちゃんもそう思う？
わたしも昔からそう思ってたんだ～
（ｹﾗｹﾗ我が意を得たりとばかりに笑って）

んー
お盆が過ぎてからになるから泳げるか分からないけれど
わたしもしばらく水着買ってないし～
凛々ちゃん、次のお休みにいっしょに水着見に行こうか？
（○Ｘ農園の看板を曲がると未舗装の凸凹道に入って）

泳げなかったから…しかたがない

(小さく頷いて)

買いに行くときは…しおりに水着選んでほしい…

わたしも泳ぐの苦手だよ～
（ﾃﾍﾍﾟﾛと笑って）
え～
わたし、センスもないけど～
（大きなみずたまりをきゅっと避けて駐車場に車を止めて）
いっしょに可愛いの、選ぼうね
さ、行こっか
（にっこり笑って車を下りて）

私は足を浸かるだけでもいい…

(入らずにみんなが楽しそうな姿を見るだけでも思い)

うん… 約束。

(小さく頷いては車から降りて後ろを開けてダンボールを持って)

凛々ちゃんとショッピング、楽しみ～
（ふんふん～、とご機嫌に鼻歌を歌いながら呼鈴を押して）
間野山観光協会ですー

ﾄﾞｳｿﾞｰ

お邪魔しまーす
（凛々ちゃんににっこり目配せしてから事務所に入って）

お邪魔します…

(ﾍﾟｺﾘと小さく頭を下げてはダンボールを持ったまま部屋にはいり)

どこに置いて置きましょう…？

事務員
ｱｯ、ｵｱｽﾞｶﾘｼﾏｽﾖ~
ｱｲﾆｸｼｬﾁｮｰﾌｻﾞｲﾃﾞｼﾃｰ
（荷物を預かりにっこり凛々子に笑いかけて）

お願いします…

(ダンボールを預けてからしおりの隣に立って)

どこかに行っているのですか…？

事務員
ﾌﾗｯﾄﾄﾞｺｶｲｯﾁｬｳﾝﾃﾞｽﾖ-(ｹﾗｹﾗ)
ﾅﾆｶｱﾚﾊﾞﾂﾀｴﾃｵｷﾏｽﾖｰ?(ﾆｯｺﾘ)

とくにありません…

(左右に首を振って)

しおりは何かある…？

じゃあ、観光協会の方からご協賛ありがとうございましたと伝えておいてくださいね
（にっこり、ﾍﾟｺﾘとお辞儀して）
じゃ、次行こっか、凛々ちゃん

失礼します…

(ペコリと お辞儀をしてから しおりをみて 小さく頷いてﾃｸﾃｸしおりについていき)

（車に戻りながら）
凛々ちゃん、だいじょうぶ？
疲れてない？
（凛々ちゃんの体調を案じて表情を覗きこんで）

ちょっと疲れた…でもまだ平気

(ほぼ家にいる凛々子にとってはちょっと疲れていてこれからは運動しょうと内心思いつつ)