サクラクエスト

凛々ちゃん、あまり無理せずにね？
できそうなことをひとつずつやっていこうね
（真剣な表情の彼女を頼もしく思いつつ、少し心配にもなり
間野山夏祭り、とプリントされたうちわでぱたぱたとあおいで）

大丈夫…

(ファイルをみながら小さく頷いてはパタパタあおくうちわに前髪がゆらゆらと揺れながら)

子供も大人も楽しめる…スーパーボール掬い…その色によって得点つけて最終的に一位の人にちょっとした豪華商品

スーパーボールすくいかぁ
そういえば昔のお祭りには必ずあったよね
（子どもの頃を思い出すように）
得点を競うっていうのは新しいかも
あとは・・・
せっかくだから間野山ならではの要素を盛り込みたいかなぁ
（うーん、と考え込んで）

それは難しい…内容

(しおりの方を見ては人数分あるうちわを持ってしおりに向かって優しくあおぎ)

そぉだねぇ
農産物をいっしょに浮かべるとか？
かぶとかトマトとかなすびとか！
（うちわのそよ風にほわーっと癒されながら、どうかな～と提案して）

スーパ―ボールと…一緒に？(うちわとあおぎつつ右に少し顔を傾けて)

だ、ダメかなぁ～？
（あははー、と照れ隠しにうちわで凛々ちゃんの顔を激しくあおいで）

いいと思う…｡でもスーパ―ボールと一緒にすると…衛生的なことがある｡

んっ

(激しくあおいだ風がブワッ!!と自分の髪が浮き上がり)

だよねぇ
あ、ゴメンね、凛々ちゃん
（慌てて乱れた前髪をささっと直して）
じゃあ、スーパーボールすくい大会で企画出してみよっか？
みんなでわいわい話し合えばおもしろいアイデアも出るかもしれないしね
（ファイルを机の上でとんとんと揃えて）

ううん…大丈夫

(直してくれる相手に小さく首を左右にふり)

うん、採用されるかはわからないけど…言ってほしい

うん、みんなが揃ったら切り出してみるね
（にっこり笑って）

そうだ凛々ちゃん
このあとって、忙しい？
なにか用事ある？
（ぽん、と手を合わせてどうかな？と尋ねて）

ん、 とくに用事はない…
(相手に聞かれると用事もなく これが終わったら帰ろうかなと思ったぐらいで)

これからお祭りの協賛企業さんのところに挨拶回りに行くんだけど、よかったら凛々ちゃんいっしょに来てもらえないかなぁ、って思って
こういうお仕事は苦手かなぁ？
（お願い、と手を合わせながらも首を傾げて）

……わかった…｡

(少し考えたけれど 今は私もみんなの為に何かしたいと決意をして 一緒に挨拶回りに行くと小さく頷きつつ両手で相手の手を重ねて)

ありがとう～、凛々ちゃん！
（きゅっと手を握ってぶんぶん上下に振って）
凛々ちゃんがいっしょだと心強いよぉ

じゃあ、さっそくいいかな？
（粗品の入った段ボールを抱えて）

ん、ん

(ぶんぶん上下に振られると顔を小さく前に後ろに頭が揺れて)

これ？

んっ…

(ダンボール持って相手の後ろからテクテクと歩いていき)

あ、凛々ちゃん、ありがとねぇ
後ろの座席に積んでもらっていいかな？
んしょ
（荷物を積むと運転席に座ってシートベルトをカチッ）
じゃあ出発するね？

…わかった…

(後ろの座席に荷物を置いてから相手の隣に席に座ってシートベルトをしっかりして)

出発進行～
（少しテンション高めに前を指差すと車を出して）

えーっと
１件目は工務店さんだねぇ
（のんびりと田んぼの中を鼻歌を歌いながら車を走らせて）

しおり…すごく楽しそう

(テンション高い相手に横から見つめてとても楽しそうだと伝えて)

今思ったけど…何軒ぐらいまわる？