燭台切光忠 2017-03-18 23:04:23 |
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……長船、寝る前で済まないがお前に言いたい事があるんだ
(夜も更けた頃、五条が部屋に行ってこの空間には自身と彼の二人きり。夕餉前に背中を押して貰った事で告白する決心がつき、身体こど彼の方に向けると一言断りを入れてから真剣な顔つきで上記を告げ。いざ自身の想いを伝えるとなると柄にもなく心臓がドクン、ドクンと脈を打ち物凄く緊張しており)
どうしたんだい?そんな改まって
(おやすみ、と五条に挨拶をして自身も寝る準備をしようと思った矢先、いつもとはまた違う表情を見せる彼に大切な話があるのだろうという事は分かり。こちらも真剣な表情で相手を見遣ると言葉を待ち)
俺はお前の事が好きだ。これからもずっとお前の傍に居たい
(煩いほど高鳴る心臓は彼に届きそうな位に早く脈を打ちながら真っ直ぐな藤色の瞳でその目に映せば緊張からか若干手が汗ばむも、喩えこの恋が叶わなくとも自身の想いを伝えずに後悔するより一層想いをぶつけた後に後悔する方がマシだ。自身らしく何も言葉を飾らず、直球で愛の告白をすれば彼の反応を窺い)
っ…、らしくないなぁ。長谷部くん、僕を揶揄ってるの?
(待っていた言葉は自身に向けられた“好き”の二文字。その言葉が耳に届けば驚きに目を瞬かせ。揶揄っていない事は分かっている、本当は嬉しく今すぐにでも返事をしたい。しかし、踏み止まってしまう理由には“人と神では超えられない境界線がある”という考えも綯い交ぜになって。下を向きぎゅっと拳を無意識に作っては震え、今にも消え入りそうな声でそう言って)
俺は本気でお前の事を想っている。冗談でこんな事を言ったりしない
(思い切って告白をしたが彼の反応は予想通りで視線を下に向けて拳を作った手が震えており、消え入りそうな声で問われた言葉に普段の真面目な性格から人の事を揶揄るなどせずに真剣さが伝わる声色でもう一度自身の気持ちを告げ。唐突な告白に戸惑うのも仕方無いと思い「突然こんな事を言って悪いな。でもお前には俺の気持ちを知っていて欲しかった。すぐに返事をくれとは言わないから、俺はいつでも待ってる」と小さく笑みを浮かべてぽんぽんと頭を撫でて)
…分かってるよ、長谷部くんがそんな事する人じゃないのは分かってる。
(彼が冗談を言うような性格ではないことはずっと昔から共にいて分かっていたこと。それにもし冗談だとしてもこんな悪趣味なことは彼はしない。それは今までの信頼している関係から分かっていて。いつでも自身の返事を待つという彼はその言葉通り待つのだろう。小さく頷いて頭を撫でられると「うん、待ってて」とだけ答え)
…さて、もう寝るか。おやすみ、長船。
(何とか一応自身の想いを伝えられた事に返事を貰った訳では無いが、少しばかりすっと気持ちが軽くになれば数回頭を優しく撫でた後、壁時計を見遣ると夜更かしは身体に悪いため流石にこれ以上彼を付き合わす訳にも行かず。すくっと立ち上がり一度視線を向けて、就寝前の挨拶を言えば部屋に向かい)
…さて、もう寝るか。おやすみ、長船。
(何とか一応自身の想いを伝えられた事に返事を貰った訳では無いが、少しばかりすっと気持ちが軽くになれば数回頭を優しく撫でた後、壁時計を見遣ると夜更かしは身体に悪いため流石にこれ以上彼を付き合わす訳にも行かず。すくっと立ち上がり一度視線を向けて、就寝前の挨拶を言えば部屋に向かい)
うん、おやすみなさい。
(改めて眠ろうかと言われると視線を追い壁に掛けられた時計を見て。もんこんな時間かと思い挨拶を交わせば眠る準備をして。いつか返事をしないといけないことは分かっているが、やはり自身の中で引いてしまった境界線を超えることは難しくて。悶々と考えていても今はダメだろうと思うと眠りにつき)
(ばたりと部屋の扉を静かに閉めて緊張する中で人に告白したという経験は初めて故、あの後先に寝ようと自身が言ったものの生憎目が冴えてしまい。不意にベッドの方を見遣ると当然五条は熟睡しているため、起こさぬよう自然と眠れるまで起きていて)
(翌日、結局良く眠れずにいたのか寝不足気味にふわっと欠伸を一つして。まだウトウトとした意識の中何やらキッチンから物音がして。長谷部が食事でも作っているのだろうかと身体を起こしそちらを見遣るとそこには長谷部ではなく五条の姿があり)
五条)よっ、おはようさん。光坊。よく眠れたかい?
(結局昨日はベッドを借りて熟睡していた為、目覚めの良い朝を迎えていたようで。まだ布団で眠っていた長谷部を起こさぬようにと物音を立てないように部屋を出るとソファーをベッド代わりに眠っていた長船の姿が目に入り。彼の眠りも妨げないようにしながら顔を洗いそれから朝食を作り始めたようで。「簡単なものしか作れないが許してくれよ」と苦笑浮かべ)
(あの後、こちらも結局眠気が来たのは朝方に近い時間帯で布団にくるまった状態ですやすやと気持ち良さそうに眠っており。ふと、丁度左側に寝返りを打った時に部屋からキッチンで何か音が耳に届けばまだ眠たい所為で無意識に毛布を頭まで被るが、一瞬だけ意識が戻ると緩慢な動作でむくりと起き上がり。ふぁ、と欠伸を一つすればベッドに五条の姿は無くて取り敢えず寝坊した為に部屋を出た後、洗面所に寄ってからリビングの扉を開け「おはよう」と二人に向けて朝の挨拶をして)
あっ、おはよう長谷部くん。
(五条の隣で朝食の準備を手伝っているとリビングの扉が開き眠たそうな顔をしている彼の姿が目に入り。にこりと笑みを浮かべ、挨拶をすると「もうご飯できるから、顔でも洗ってきてよ」と続け)
五条)おはようさん。ははっ、眠そうだなぁ
(簡単な料理を作り、長船と話を交わしているとリビングに入ってきた彼はいつも以上に仏頂面をしているように見えて。クスリと笑えば彼が顔を洗いに行っている間に朝食を机へと運んで、手伝ってくれた長船に礼を述べ)
(未だ眠たい様子で寝惚け眼を擦る仕草をすると、チラ見するように五条では無く彼の方へと視線動かし昨日の事もあって不安だったが、いつも通りの反応なので内心ほっと安堵の息を吐き。その後、洗面所にて洗顔を済ませ再びリビングへ戻れば机に朝食が並んであり近くの席に座ると「いただきます」と手を合わせ挨拶を言えば料理を食べ始め)
(食事を終え、しばらく三人で話をしていると五条が「すまん、家に帰らないといけなくなった」とスマホ片手にそう言って。玄関まで彼を見送るとまた今度遊ぼうと約束をして)
(空腹状態だったので最後まで箸を持つ手を止めず朝食を完食すれば、食事を終えた際に何やら端末を見て用事が出来たらしく。玄関まで二人で五条を見送ると扉がばたんと閉まれば再度リビングの方に戻って行き、ソファーに凭れ掛かる様に座るなり食事を摂取したからか欠伸を洩らし)
ふふ、眠たいの?今日はのんびり過ごすといいよ、特に予定もないんだしね
(リビングへと戻ってくるとソファーに凭れ欠伸を洩らす彼の姿に笑が零れ。今日は予定も何も無い、のんびりと時間が許す限り家でくつろげばいいとそう言うと自身は学校から出されていた課題をしようと思い「僕なら部屋で課題をしてるから、何かあれば言ってね」と部屋へと向かい)
…ん、わかった
(あまり眠れていない所為かうとうとと舟を漕ぎ始めて、今だけ彼の厚意に甘えようと小さく頷きを示せば部屋に行った背に一言のみ告げた後、眠さの限界だった様でソファーへ横になって身体に何も掛けずに直ぐ様規則正しい寝息を立てて)
…はぁっ
(自室の扉を閉め、ため息を微かに吐けば椅子へと座り。どうしても彼の前だと平静を装ってしまい格好つけてしまうが内心は昨日のことがずっと過ぎってきて。返事をするにもタイミングというものがある、それに自分の心を整理も終わっていない。モヤモヤとする気持ちを払拭するかのように課題へと手を伸ばして)
(リビングのソファーで熟睡すること約数時間。あれから暫く寝不足もあって満足に眠る事が出来ずに居たが、静かな空間で睡眠を妨げる様子もなくすっきりとした気分で目が覚め。上体を起こしぐぐーっと伸びをしついでに固まった身体を解して壁時計を見遣り、少し寝過ぎた程度だが特にする事も無いので課題を片付けている彼に飲み物を届けようといそいそ準備して)
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