主 2015-08-19 00:19:11 |
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:>アサミ >エリック上田
そんなら助けた甲斐があったってもんだ。よかったよかった。
(質問に対する受け答えもキチンとしている。後遺症はないようだな、と、胸を撫で下ろした。アサミの〝自身は全然有名ではない〟と云う発言に、また疑問符が浮かんでくる。「それにしても、本当に謎の多い人だな…。ランキング上位者の親類か何かだろうか…」。と、遠くの方から自分を呼ぶような声が聞こえてきた。それと同時にぬちゃぬちゃとスライムが這うような足音が近づいてくる。これは聞き間違えようもない、他ならぬエリック上田の足音だ。)
(上田は面白い男だった。数日前に、アサミのように行き倒れていたところを救助したのだが、病状が回復してからは一転、アニメの話や特撮の話を捲くし立てられ、当初こそ面食らったものの、話を続けるうちになんとなくウマが合うことが分かった。何より「この男には自分が持とうとしても持てない物を持っている」と、ある種の畏敬の念を覚えずにはいられなかったのだ。それは純真な心だ。他人を心の底から信用する勇気…とでも云うのだろうか。この世界において、情報とは即ち命を意味すると云っても過言ではないが、彼はなんともあっさりと自身の素性を明かしてくれた。彼がアキバ・エントランスのギルドマスターであると聞いた時は心底仰天して、椅子から〝ドンガラガッシャーン〟とまるでギャグ漫画のように盛大にずっこけたものだ。その時の打ち身が未だにズキズキと痛んでいる。)
おう、上田さん。そんなにひっつくなよ。気持ち悪いじゃないか
(そんな軽口を叩きながら、自然と笑みがこぼれる。荒涼としたエミシの地にあって、この男の言動は暖炉に燃える火より暖かかった。アサミの顔を見て狂喜乱舞する触手男を見やる。どうやら本当に顔見知りのようだった。「というか待てよ…リーナさんと破局…?ってことは…」。言わずもがな、この青年こそランキング1位のプレイヤーであることを今ようやく確信した。故意にかどうかは知らないが、その情報を隠し通していたと云うことは、何らかの事情があるのだろう。改めて詮索するような無粋は真似はしなかった。トイレの場所を所望する上田に苦笑しながら応えて「部屋を右に出て突き当たりを左だ」と教えてやると、徐に立ち上がり、真鍮の鍋に水を入れて、暖炉の火に掛ける。ぬるま湯になったところに磨り潰した薬草の粉末を溶かし入れて、緑色のドロドロとした液状になったソレを小瓶に詰め上げ始めた。そうして出来た9つの小瓶のひとつを、アサミに差し出して)
薬湯だ。ちっと苦いが身体が温まるぞ。
(と云うと、自身も瓶の一つを飲み干した。明日葉のような独特な渋味が口いっぱいに広がる。暗に毒は入っていないことを示したかったのだ。)
(/〝心強い助っ人〟という情報が出ているので、上田さんの身の上を知っているという設定にしました。上田さんにもこちらの身の上を話しておいてあるということでひとつお願いします。ご不便があったら内容を変更しますので仰ってくださいb いやあ、しかし皆さんのロール、見ていてとても楽しいですね。その光景がまざまざと浮かんできます。良スレに出会えてよかったキリッ)
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