主 2015-08-19 00:19:11 |
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>アサミ
(少し照れた様子の青年に首を傾げる。「過去に何か甘酸っぱい思い出でもあったのだろうか…」セキは、それにつられるようにして、結婚を前提に交際している彼女を想起していた。「今頃、何をしているのだろう…達者でやっているだろうか…」そんな事をぼんやりと考えていると、青年からテキスト・スクリーンを提示された。それを読むにつれ、無所属の高レベルソロプレイヤーである事にある程度の納得がゆく。「ふむ。理由付けとしては充分か。あまり疑いかかっても証拠を掴める訳では無いし、まして、オレの居る前で粗相は犯すまい」。相手がトップ・プレイヤーであるとも知らずに〝善し!〟と心の中で、この青年がそこそこの信用に足る人物であると位置づけた)
いやあ、無粋な真似をしてすまなかったね。君も知っていると思うけど、ここいらのごじゃっぺ連中は違法薬物取引やら奴隷売買やら、危なっかしいのが蔓延ってるんだわ。エミシじゃあギルド間の抗争なんて日常茶飯事だし、最近じゃ領地外からおっかねえ奴を招いて勢力の拡大を図っているところもあるみたいだから、ちっとばかし警戒してんだわ。いや、ホント悪かったね!
(先程とは打って変わって、本来の陽気な一面を見せて〝ガハハハハ〟と漫画の登場人物のような笑いを上げながら、青年の肩をバンバンと叩く。)
お詫びと言っちゃあ何だけども、もし良かったらその討伐クエストを手伝わせちゃあくれんかね。ここんところ事務作業やら融雪剤撒きやらばっかで身体が鈍ってんだわ…
(ギャランギャランとけたたましい音でもって金属の肩を回して、「返事は如何様(いかよう)か?」と目線で訴える)
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