臆病な自分と冷たい相手

別に構わないが……何をしていたんだ？
(扉が開いた為身を引き、謝る相手に首傾げながら尋ね、)

(/では、そうしましょうか)

寝てました…(相手を見ては目が真っ赤になっていて少し目を擦って)


(はい、お願いします)

寝ていた…？
(相手の目が充血しているのを見て怪訝そうな顔をして、)

はい、すみません(相手の顔を見ては癖で謝ってしまい)

いや、別に謝る事じゃ……あるか、一応仕事中だしな。
(相手の謝罪に返そうとするも考え直し呟き、「だけど、今日は構わない」と続け、)

(今日は構わないと言われればどうしつだろうと思いながら不思議に思っていて)

今日は初日だし、多少無理もしていたんだろう？
それで怒るほど、俺も鬼じゃない。
(相手の不思議そうな顔を見て言い、「それより、掃除は？ 部屋、汚かっただろう？」と首傾げ、)

ありがとうございます(相手の優しさに嬉しそうに微笑み、｢今からします｣相手の言葉にまだ掃除してないと思い部屋を一回見ては相手にめを戻して苦笑いで答えて)

その部屋でよく眠れたな……まぁいい、今からするなら俺も手伝う。
(苦笑する相手に溜め息混じりに返し言えば、我に返ったように「勘違いするなよ、暇だから手伝ってやるだけだからな」と相手に人差し指突きつけ言い訳し、)

いえ、大丈夫ですよ(相手が手伝ってくれると言われれば首を横に振り上記を述べて)

……だったら言い方を変える。手伝わせろ。
(先程相手を怒鳴ってしまった事などを少なからず悪いと思っている為だが素直に言えず、)

(/今日は落ちますね
おやすみなさい)

わかりました(そう言われれば断れるわけもなく小さく頷いて部屋の扉を開けて)


(お相手ありがとうございました！)

改めて汚い部屋だな……。
これからは空き部屋も定期的に掃除するか。
(相手の部屋に入り室内を見渡して溜め息つき、急に何かに気づいたように「あっ」と焦り気味に声をあげ、)

僕も手伝いますね(定期的に掃除をすると言う相手の言葉を聞けば上記を述べて、焦った声をあげるああてに｢どうしました？｣首を傾げながら)

いや、その……扉、絶対閉めるなよ…？
(首傾げる相手に言いにくそうに言い、「というか、俺が室内にいる時はどの部屋でも、俺が自分で閉めない限りは閉めないでほしい……」と常より弱々しい声で続け、)

わかりました(相手の言葉に頷いて深くは考えてなくて部屋の中の窓を開けて深呼吸をして)

(上げます)

……っ掃除、するか……。
(相手が窓を開ければ、微かに感じていた閉塞感が緩和され、ふっと息をついて言い、)

はい(相手の言葉にコクッと頷いて相手から少し距離おいて掃除をしはじめて)

そういえば……お前はなんでここに来たんだ？
(他の使用人に用意させた掃除用具を受け取って掃除し始めながら、ふと気になり尋ね、)