黒い礁湖/nl

…ふぅ…っ…(旧式で当たっていないとは言え先程から砲撃の波が止まないことを考えると、段々と目測で当たる範囲などを予測されることも視野に入れながら即効で終わらせないと面倒ごとになると思い続ける構えていると、予測はしていたものの三隻の内の二隻が自分の視点から重なっていることに気付き、相手が自分のことを信頼してくれている証なのか定かではないが、武装した船団の中にあり得ない速度で平然と突っ込んでいくという常軌を逸脱した行動に心の奥底で感服しつつ、コンピューター制御の補足を無視した目視補足だけで重なっている一隻目と隣の二隻目の間に撃ち込んで爆撃し、補足距離を無視した早期の攻撃に双方が揺れて操舵者が慌てふためいている間に、この速度の中ですることではないものの此方もまた平然と下に潜って狙撃用のアサルトライフルに持ち替え、前者二隻の迫撃主と操舵者をそれぞれ順に眉間を狙撃して撃ち抜くと、揺れて少し動いていた撃ち抜かれた操舵者の腕を狙撃して位置を逸らし、後ろ側に隠れていた一隻を同じように狙撃して薬莢が落ちると同時にスコープから目を外し、吐き切って止めていた潮の香りのする空気を肺に吸い込んで深呼吸すると、席に座ったまま膝にタバコを当てて出すと同時に咥え込んで、オイルライターに着火して口内に煙を吸い込んで暫くしてから溜息のように吐き出し

(遅れました、一応そういうことになりますね！/)