黒い礁湖/nl

ん、っ！？（乙女なんていう柄ではないが仮にも女の子である自分の唇を自分に解毒剤を飲ませるためであってもどんな理由であっても、奪ったんだから仕返しをしようと思ってキャラメル飴の口移しを決行したのであって、飴が自分の口から消えたのを感じ取れば即座に離れようと思っていたというのに後頭部を優しく且つ無意識なのか強く押さえつけられてしまい、離れるにも離れない状況になってしまう。何をするつもりだとそのままの体勢でいれば自分の舌に何やら熱くも冷たくも無く温いものが絡められて、それは相手の舌だと理解すれば耳まで真っ赤になってしまい、コレは所謂ディープキスという奴ではないのかと目を見開いて驚きつつ、相手の行動の意図を考える。体力も気力も人一倍ある自分は銃で撃たれたくらいの怪我で体温が下がってしまうとかそういう経験をした事も無く、そういう事に関する知識に疎い自分は相手が考えている理由なんて到底わかるはずもなく、やがて理由とか考える余裕もなくなってしまい、相手の首の後ろと顎に当てていた手は無意識にも相手の厚い胸板へと移動していて相手のスーツの下に着ているワイシャツを掴むようにしながら、只相手の真似をするように相手と舌を絡め合わせ

（勝てる気がしません←/
では今晩はカルーア・ミルクでしょうか←）