主 2013-09-29 01:30:36 |
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……(相手が動き出してから数十分後二回のモニタールームを訪れて静かに扉を開けるが中には特に大きな何かがあったわけではなく空になった部屋の端に数箇所の血溜りがあるだけであり、グリースと火薬の匂いは全くしない為に、彼女は恐らく怪我などはしていないだろうが指示や命令に固執する方ではないので特に憤慨の感情は沸かなかったが、後々少しの緊張感と心配の感情が沸々と湧き上がってきて、相手がいたであろう血溜りの近辺を調べようとゆっくりと今度は緊迫感と少しの焦りが混じったような足取りで近付いて行って、血溜りが引きずられて少し伸びている辺りの地面を触ってみるが相手がいなくなったのは大分前であるようで金属質のモニタールームの床は既に冷たくなっていて、晴れやかな天気の為か人間の体温とはまた違った生暖かい空気が篭っていて、開けっ放しのドアから漏れている光が何の前触れの音などもないまま唐突に振り向く間も無く遮られると、後頭部を大きな衝撃が襲って流石に超人的な体力は持ち合わせていない為に、一瞬にして昏倒し暫くして目を開けると同じモニタールームではあるが無意識のうちに周囲を取り囲んでいる中東系の確認できる範囲で出入り口の見張りも含めて20人程度のテロリストがロシア製の銃を構えて待機していて、しくじってしまったと表情に出すことなく心の奥底で密かに思うと、動くことも出来ずに両手を上げて周囲の男達が恐らく彼女にも降伏を要求することは解っていながらも、どこかへ行ってしまって戻ってくるかも解らない彼女を只々要求を聞くしかないにも関わらずに直向きに待機するしかなく直向きに待機し
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