Andante 〆(1:1)

(/誰も突っ込まないからずっとイチャついてますね(笑)そうですね！(笑)祐都的には"恋人は遊びたい盛りの高校生"って思ってます…自分が高校生の時は違いましたが世間一般のDK～大学生はそういうもん(流行りのパリピ？的なもの)だと勘違いしている節があります(笑))

ありがとう！(レシピを教わっていると"そうだ、胃袋から掴もう…！"と真剣にレシピを聞き、今後料理のレパートリーも増やしていこう、と思いながらお礼を言って。すると向こうから聞こえる明るい声に「…だね、」と苦笑を浮かべつつ、何をそんなに盛り上がっているのだろうと一抹の不安を感じ、「ごめん、ちょっと先戻ります！」とリビングへ入るとテーブルに見覚えのあるアルバムが広げられており、「あ！ちょ、何勝手に見せてんだよ！」と父に悪態をつきながらアルバムを閉じると『何だよ～、いいだろ？』と可笑しそうに笑っているの父を恨めしげに睨んでいて)

(/間違いなくストッパーがいないのでずっとイチャイチャしてますよね(笑)成る程、雄太は世間一般と(恋愛関連的な意味だけど)かけ離れてるので大丈夫だと思うんですが(笑)そこでも小さな勘違いが……(笑)いつも恋人と一緒にいるのにたまに雄太が男友達と出かけるってなったら(雄太の恋愛対象が男だと知った今)祐都君は気が気ではないでしょうね(笑)因みに雄太がゲーム好きになったのは家族で出掛けることがあまりなくて退屈しないようにと母が買ってあげたのが要因だったりします(笑)雄太の母方の祖父母は一応子育ては手伝っていたけれどまだ現役で働いていたので(笑))

ゴメンね、祐兄。祐兄の話、聞いてて楽しくて……(相手が戻ってくるなりアルバムを閉じられた事は少し残念だったが写真の写真を比較的撮れているので少し苦笑いをしながらそう返して。そうすれば母も戻ってきていて「そう言えば、何の話をしていたの？」と母に首をかしげて問い掛けるもフフッと笑った母は「秘密よ。ね、祐都？」と楽しげにそう言ってるのをきいて『あれ、母さんと祐兄いつの間に仲良くなったんだろ？』と不思議そうにしてて)

(/イチャついてる自覚もないんでしょうけどね(笑)いじめられたりしてないかな、とか兄として不安に思ったりするんでしょうね…(笑)なので学校での出来事とか話してくれると安心してそう…ですが話題がそればっかりになったり、毎週のように出掛けに行ったりしちゃうと今度は恋人として不安になるんでしょうね(笑)そうなんですね！ちなみに祐都の方向音痴はゲーム内でも発揮されますので(笑))

え、いや！雄太が謝ることじゃないよ？(相手に謝られるとハッとしては首を横に振り、父を軽く睨んで。義母に問い掛けられれば同様に「ん、秘密。ね、母さん？」と笑い掛けていると父も内心驚いているが対抗して、立ち上がると雄太の横へ行き肩を組むと『俺達も仲良くなったもんな？』と問い掛けていると、「ちょっ、雄太に触んなし！」と引き剥がしたりしていて)

(/ですねぇ、お互いに自覚がなさそう……(笑)一応雄太は男好きであることを隠して普通に高校生活してるので何てこと無いんですけどね(笑)ただ結構雄太が惹かれるようなDKが多いのも事実だったり(笑)まぁ祐都君という恋人の存在がいるので恋愛感情関連は多分無い……筈です(笑)結構良い男子が多いので話したいけど恋人の事を考えるとあまり話したくない(恋人になる前は男好きを祐都君にも隠していたから話せなかった)んですが(笑)ゲーム内でも(笑)一緒にゲームしながら「こっちだよ！」って誘導してる姿が思い浮かびます(笑)折角ですからこの次辺りに文化祭イベントします？祐都君は(雄太が恥ずかしがって)文化祭の事を知らされてないけど高校の近くに住んでいる有能友人の晶君の誘いでコッソリ(出来ていないけど)遊びにいく感じで！(笑))

俺たち仲良くなったもんね、父さん(相手と義父の掛け合いを見ていれば自然と笑ってしまい笑顔になりながらそう言って。母もその様子を見てフフッと嬉しそうに笑っていて)

(/そうやって1日が終わる…平和ですね(笑)文化祭で目の当たりにするんですね(笑)そこの遠慮はするのに遊びは控えようとしないんですね(笑)マップ見てもさっぱりですね…自分がどっち向いてるのか分からないので回ったりして方向を確認してます(笑)それでも崖の上とか下とかでわけわからなくなってるんですが(笑)ひたすら後ろ着いてってると思いますが途中で敵とか気になるもの見つけてはぐれます(笑)ですね！晶に頑張ってもらいます(笑)そしてさらりと呼び捨てにする晶(笑))

う…、ならなくて良いです～(仲良くなることは良いことだし嬉しいことなのだが、仲良くなったからこそか上記述べつつ引き剥がしたあと抱きついて)

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や…だって話されてないし。高校生の知り合いとかいないし？(金曜日の夕方友人と電話で話していていると弟の高校が文化祭1日目で煩いという話が出てきて。それを「え、そうなの？」という祐都に呆れた声を出し、『で？明日とか一般公開だろ。行かねぇの？』「言われてないのに行っても変じゃない？」『へぇ…お前雄太の高校生活知らなくていいんだ？』と含みのある言い方をされると「…知りたい、けど…」『じゃ行くぞ。』「え、一緒に行ってくれんの！？」と僅かに嬉しそうな声で言うと『何、一人で行けんの？』「行けない！」という流で次の日のお昼頃に待ち合わせして一緒に向かい)
わ…男ばっかり…(受付を済ませて校内に入ると当たり前の感想をこぼし、『な。むさっ苦しいわ』という友人の腹を腕で叩いたりしながら流石にクラスは知っているがとりあえず1年の階へ行こうと歩いていると格好いい人が目に入り。それを"あ、雄太が好きそうな顔だなぁ…"とじっと見つめていると友人から首をぐいっと向きを変えさせられ『知り合いか？』と尋ねられると「高校生の知り合いいないってば。ただ雄太が好きそうな顔だなぁって」と返すと『ハァ？…あんま見てっとガン飛ばしてると思われて絡まれんぞ』「はぁ～？俺そんな目付き悪くないし。それはお前でしょ。絡まれたりすんなよな！てか首痛いし…」と首を触りながら何気ない会話を繰り広げつつ校内を歩いていて)

(/間違いなく平和です(笑)まぁ、雄太としては中学校の頃から続けてることだしって事で男遊びは少しだけ控えてたりはします(止めることはない)(笑)雄太も見てわかりそうな目印を教えてそうですね(笑)敵見付けるだけではぐれちゃうんですね(笑)強敵だと知らずにはぐれて焦ってそう(笑)雄太のクラスは出店的な感じですね、お店の店員としての時間ではないので行っても居ませんが(笑)雄太は気配の方ですぐ気づいていますね(笑)因みに友人たちの中に当然彼女もちの友人もいます(笑)男子高校生特有のノリですね(笑)よく休憩時間にプロレスごっことか平気でやってるような仲です(笑)雄太からすれば合法的に(？)触れるのでノリノリですし(笑))

んー、いやさ。俺の兄さん見えた気がしただけー(文化祭の一般公開当日、前日とは(女性が来るかもしれない的な意味で)また違ってグループで調べた物の発表やクラス毎の出し物、体育館でのバンド演奏や各部活での出し物等各々力がより一層入ってて。雄太のクラスでも簡単に用意できるお団子やずんだ餅などを食べ歩きしやすいカップに入れて提供している簡易出店のようなもので。しかし、今は自分が担当する時間ではないので他のクラスの出し物を友人たちと見て回っており、無意識かつ無自覚にその友人たちにスキンシップを時々しているが、日常的になったのかからなのか友人たちは気にしてない様子で。そして休憩スペースで友人たち数人と談笑しているとふと恋人が来ているような気配を感じてしまい。しかし、文化祭のことは話してないので大丈夫だとは思ったのだがそれでも気になったのかそっちの方を向くと友人たちにどうしたのか聞かれて苦笑いをしながらそう言えば「そういや義理の兄がいるんだったよなー」と友人の一人が言うともう一人が「デートする程仲が良いんだもんな？」と笑って言うので「そーそー」と冗談っぽく笑っているも内心では『本当にデートしてたんだけどね？』と返してて。そうすれば友人の一人が「じゃあ折角だしその雄太の義理の兄さんに俺たちもデートしてる風に見せるか？」と言われたので「えー、マジかよぉ」と苦笑いをしていながらも内心では『本当に？結構カッコいいからコイツら気になってたんだよなぁ』とメチャクチャ喜んでいて。他の友人たちがノっているので仕方なくといった風に立ち上がって友人たちと手を繋いで歩き始め)

(/特に意識してませんもんね(笑)一人でゲームするときは基本敵から逃げ回ってるんですけどね(笑)水族館で会ったことは勿論覚えてるのですが知り合いだとは思ってません(笑)顔もとっくに忘れてますからね(笑)合法的に(笑))

休憩中だったなぁ(クラスへ行ったもののそこでは見当たらず、ずんだ餅を買うと食べながら歩いていて。『タイミング悪…』と呆れながら言われると「約束してるわけじゃないしな。ちゃん情報収集したんだから良いだろ？…真っ赤で可愛かったよね、」と売ってくれた子が勿論男子だが可愛らしい子だったかつ自分以上に人見知りっぽかったので珍しく自分から話し掛けていたようで、おどおどっぷりを思い出すとクスッと笑い。居場所も分からないので適当に歩いていると、少し先の廊下を渡った雄太たちを友人が先に見つけたようで、片手を後ろから回し祐都の視界を手の平で覆って塞ぎ立ち止まったので「うおっ！？急になんだよ？」とその場に立ち止まると塞いできた腕をペチペチと叩いていると『…お前って俺と手繋いで歩ける？』と真剣な声色で尋ねられ、「は…？なんでお前と？…繋いでは歩けないな、気持ち悪い」と不思議そうにしながら答えると『同感』と言われ益々首を傾げるも「ま、腕なら組めるけどな？」と茶化すと目を塞いでいた手で頭を叩かれ、「いった…何なんだよ？」と頭を擦りつつ顔を起こすと友人は違うところを見ており。つられてそちらを見ると弟、兼恋人の相手が違う男と手を繋いで楽しそうにしているのが目に入り。すると友人が『常々思ってたけどさぁ…お前とアイツ、合ってねぇんじゃねーの？』と帰宅途中など見かける度に楽しそうにスキンシップを繰り広げる姿は何度か見ていており、それを今回こいつに見せようという目的もあったがまさか手を繋いで現れるとは思っておらず、しかし長年の付き合いでそういうのが苦手だと知っているので正直にそう言い。言われた本人はというと俯きながら「あー…、どうだろ…？」と"普通に考えて友達、あぁでも恋愛対象男だっけ…浮気とか？"と思いながら肯定も否定も出来ずにただ苦笑を浮かべ、"雄太はそんなことしない"これをはっきり思うことも出来ない自分にも気持ち悪くなってきて、「もうコレいらない…しょぱいもの食べに行こ、お好み焼きとか！」と友人に残っているずんだ餅を押し付けると、相手のところへ行くことはせずに帰るつもりで友人の腕を取るとくるりと向きを変えて引き返そうとするも『どうせ俺に作らせんだろ？つか昇降口あっちな』と当初の目的を達成した友人にはもう残る必要もないので帰るのには賛成だが、雄太たちのいる方へ行かないと帰れないのでそこから動かず、「意地悪かよ。ハァァ…、てか一人俺のこと知ってるわ、水族館で会った。」『お前知り合いいないっつってただろ？』「別に知り合いじゃない、顔忘れてたし。ただあの子は彼女持ち」と諦めて腕を離すと小声で話ながら目的はあくまで昇降口、と歩き始めながら"彼女持ち…彼女がいれば手を繋いでてもあぁ男友達なんだなって思えるのにな…"と溜め息をついていると『てかコレいらねぇんだけど？俺甘いの好きじゃねぇし。』と残り1つのずんだ餅を串にさして言われると「俺だってそんな好くじゃないし」と自分で買ったのにも関わらず実はそうなのだが勿体無いので持ってる腕を引き寄せるとそのままパクリと食べて)

(/想像以上に長くなってました！(笑)余分なとこ省いてください(焦))

(/意識し始めたとしても照れが加わるだけですもんね(笑)逃げ回っちゃうんですね(笑)まぁ、会釈をかわしただけですからね(笑)はい、合法的に(笑)いえいえ、長いものでも構いませんよ！(笑)折角なので後半の部分メインでいかせてもらいます(笑)それにしても、良い感じにすれ違ってますねぇ……(笑)雄太も雄太でなんとも言えない勘違いを盛大にかましています(笑)そして折角なので今回はこの友人(彼氏持ち)と祐都君を強制的に会話させちゃいましょう(笑)因みにこの友人(彼女持ち)だけ雄太が義兄のこと好きなんじゃね？ってのを察しています(笑)理由は会話させれば分かります(笑))

ん……？(普通に廊下を歩いていると《…そんな好きじゃないし》という一部だけ聞こえた恋人の声に気付いてそちらに振り向き。するとちょうど昇降口に向かう恋人と知らない男性の二人の相手が男性の腕を取りそのままパクリと何かを食べている様子の後ろ姿を見付け。声を掛けようかと思ったのだがふと先程聞こえた声の意図と相手の行為が気になって。『自分がたまにやっているアーンとかは恥ずかしがるのに、何であの男性に関しては恥ずかしがらないんだろ？慣れているから？もしかして自分が知り合うまでに付き合ってた人？』、『なにが好きじゃないの？もしかして祐兄は俺のことが好きじゃないの？ってことはあの男性が好きなの？』、『祐兄が恋人ってのは僕の勝手な思い込みだったの？その人を紹介したいがために来たの？』と考えると頭がこんがらがってきて声を掛けることが出来ず、二人の後ろ姿はそのまま人混みに消えていき。雄太が立ち止まった事に気づいた友人(彼女持ち)が「あれ、雄太。どうしたの？」と立ち止まり尋ねればハッとして「ん、兄さん居たわ……」とあまり元気ではない笑顔で返して。しかしながら一気にネガティブな考え方をずっとしてしまったせいか顔色が優れておらず「…大丈夫じゃなさそうだけど？」と友人の心配に「あー、大丈夫、大丈夫…」と空元気を見せるもいつもの様子じゃないことは間違いないので「やっぱ大丈夫じゃねーだろ、雄太。ワリ、確かこのあと俺と雄太の番なんだけど抜ける。誰か代われるクラスのヤツ探してくんねぇ？ちょっとコイツ心配だから保健室連れてって、看とくわ」と一緒にいた友人に言えば「分かった。任せろ」「俺は先生に言ってくる！」と人混みを上手くすり抜けて行くのを見届ければ「ほら、肩貸すから。歩けるだろ？」と相手の腕を自分の肩に回せば「ん……祐兄、僕の思い込みでゴメン…」と小さく呟くのを聞くと『コイツ、義理の兄と上手くやってんのかね……？』と友人は不思議そうにしながらも雄太の背中に手を回して保健室へと向かい)

(/照れが入っても平和は平和…というか糖度が増しますよね(笑)そしてボスに挑んで早々に詰むからちゃんと楽しめないみたいな感じです(笑)ありがとうございます(笑)まさか甘いもの好きじゃないがとんでもない方向に勘違いされているなんて思ってないでしょうね(笑)そうですね！察しがいいんですね(笑)晶とともに苦労人になればいいと思います(笑←))

…俺さぁ、ゆ…付き合ってから今までの恋人というか女のこと好きになれないんだなぁって気付いたわけだけど…男も無理だって気付いた…気付いたっていうか思い出したっていうか…(最後のずんだ餅を食べたはいいが光景を見てからムカムカするし口のなかは甘ったるいしでお茶が欲しくなり、中庭みたいなところにあった自販機でお茶のペットボトルを購入すると近くのベンチに座り駄弁っていて。自分の恋愛対象が男か女かみたいな話は別に聞かれていても構わないが相手の名前は迷惑になるだろうと途中で言い止めて。男子だらけの校内を歩いていると小学生の頃を思い出しては更に気分が落ち、「結局あの子だけなんだよな。…まぁ…だからって縛り付けたり依存したりはしたくないけどさ」『へぇ…。自分に振り向かせようとか思わねぇの、』「…相変わらず勝手なこと言うなぁ…そもそもお前が言わなきゃ知らないままだったのにさ！」と少しイラッとして大きい声になるも「知らないとこでコソコソされてんのもいやだけどさぁ…」と悲しそうに呟いているとこれ以上は面倒だと感じたのか『俺他んとこ見てくるわ。腹減ったし。(迷子になられると)めんどいからここから動くなよ、』と言い残して主食系の店をやっている教室を探しに行ってしまい、「は…自由かよ！…くそ、」と悪態をつきながらお茶を飲み、"文化祭のこと教えてくれなかったってことは来てほしくない理由があったってことだよなー"と肩を落として。言いつけ通りその場から動かず時折聴こえる体育館からの声などを聞きながらスマホを出して時間を確認すると"帰りたくないな…"と思うも義母と約束というか自分でも決めた側にいるはどんな関係でも守らないとだし、と考えていて)

(/増しますね、当社比50%アップ位は上がりそうです(笑)無意識の低レベルクリアを目指すも必要な条件が揃ってないから詰んじゃうタイプですね(笑)まぁ、雄太も手を繋いでるシーン見られて浮気だと思われてるとは思いもしないでしょうね(笑)ですです、察しが良すぎる子です(笑)ですね、雄太の苦労人友人ポジです完全に(笑←)ではではこうしちゃいましょうかな？(笑)晶君も当然巻き込んじゃいます(笑))

「ったく、先生居ねーのかよ…タイミング悪すぎ……」(雄太を介抱して保健室に到着したは良いのだが肝心な先生がおらず、机の上には《現在席を外しております》というメモ書きが残されており舌打ちをすれば小さくそう呟き。しかしただ待っている訳にも雄太を置いてきぼりにして探しにいくことも出来ず、更に連絡を取るにも運の悪いことにスマホはクラスの出し物の所の荷物置き場に置きっぱである事も思い出してはとりあえず保健室のベッドに寝かせることにしては何となく額に手を当ててみると少し熱い気がして「風邪か？そのワリにはあん時まで元気そうだったんだけど」と心配そうにしてはとりあえず冷えピタが近くにあったのでそれを準備していると「祐、兄…ギューって、して…？」と雄太が呟いているのが聞こえて「……ワリぃな、お前の兄じゃねーから出来ねぇんだわ、俺」と申し訳なさそうに呟いてはゴミをゴミ箱に捨てて。一方クラスの知り合いを探しに出た友人は丁度カレーの出店の近くでクラスメートを見つけると「おい、ワリィこのあとの出店俺とやってくんねぇ？雄太がかなり具合悪そうにしてて保健室にアツが連れてったんだよ」と声をかけており、更に自販機付近でクラスの担任教師を見付けた雄太が手を繋いでいたもう一人の友人も「先生、雄太が体調崩して今、淳が保健室に連れてったんです。結構具合悪そうだったんで早退するかもです」と話していて教師も「分かった、宮城君に篠原君を連れて帰る様に伝えてきて。後、荷物も君が持っていってくれるかい？私も早退許可書を準備してくるから」と言って足早に職員室に向かい、友人はまた急いで自分達の出店の方へと向かっていき

(/増し増しですね(笑)そんな感じです(笑)お互いがお互いに(笑)めっちゃ良い子…頑張れ敦くん(笑))

何？え、雄太が？さっきまで元気そうだったよね？(友人から掛かってきた電話に出ると先程の4人の中の1人が雄太という名前を出し、かなり具合が悪そうで保健室に行ったという話を聞いたという連絡で、しかし元気そうだったし同じ名前の別人じゃないかと思っていたが今度は自分の耳にも同様な内容が聞こえ、しかも大人っぽい声の人が篠原君というのが聞こえると確信へと繋がり。声を掛けようとするも足早に去ってしまい、「誰だよ宮城くん。俺が連れて帰るっつーの、」と少し苛立った声で呟くと『保健室ってそっから右の校舎の角だろ？さっき見た』と言われそちらへ向かってみると確かにドア上に"保健室"とあり、「あー、ほんとだあったわ。」ととりあえずお礼を言ってから電話を切り、"体調崩したって…元気そうだったじゃん。むしろ俺の方が気分悪いし"と何処か釈然としない気持ちのままノックをするも返事は聞かずにドアを開け、一応「失礼します」と声を掛けつつ、あまりいい思い出のない保健室に顔をしかめ「篠原雄太の兄です、体調崩したって聞いて…」と連絡も何もないのだが迎えに来たのだと言いながら中へ入って)

(/淳くんでしたね！すみません！！)

(/ですね(笑)やっぱり勘違いしてる二人を見ると安心するという(笑)淳は単純にいいヤツですからね(笑))

「あー、今先生居なく、て……」(冷えピタを雄太の額に貼ってはとりあえずベッドの近くの側にあった丸椅子に座って雄太の様子を見ていると保健室のドアが開く音と共に失礼しますという言葉に誰だろう、何て考えていれば雄太の兄らしく、そう言えば文化祭に来てたって言ってたなぁと思い出しながらそう返しながら保健室の入り口へ顔を出すとそこにいたのは以前雄太と水族館でばったり出会した時に目が合った青年で思わずキョトンとしていたが「…今、タイミング悪くて保険医の先生居ないんす。雄太の荷物もここにないんで良ければ一緒に雄太の側にいてもらえますか？雄太のお義兄(にい)さん」と苦笑いを浮かべながら問い掛けて)

(/あ、大丈夫ですよ！気にしないでください！)

(/すれ違いと勘違いを経てイチャイチャになりますからねこの2人(笑)いいやつほど大変な目に遭うという(笑))

……………、あぁ！んん、文化祭中だしね。先生も色々まわってんじゃない？(先生ではなく弟と同じぐらいの年の子が顔を出してくると同じくキョトンとして、ただ相手より長く見つめていると話を聞いたあとに"あぁ！この子がアツくん！"と水族館の子と顔が一致して、思い出したかのように声を上げるも軽く咳払いをして。側にいてもらえるか聞いてこられると"先生に連絡してないんだよなぁ…"と考えるも自分が離れてこの子が側にいるってのも腹立たしいので「あー…じゃあお言葉に甘えて。つかその呼び方長いでしょ、祐都でも篠原でもお好きにどうぞ」と聞きなれない呼ばれ方に違和感しかなくそう言いながら"今時の子と2人っきりとか無理…"と心の中では結構なパニックになりつつベッドに近寄り、顔色を窺うと「朝もさっきも体調悪そうには見えなかったけどな…」と手の甲で頬を擦りながら呟いて)

(/ですね、それはまず間違いない！(笑)この二人の周りで苦労人の条件が分かった気がします(笑)〈気心の知れている友人〉〈下の名前があから始まる(晶(あきら？)君&淳(あつし))〉この二つですね！(笑))

「え、っと……じゃあ祐都さんで」(呼び方を自由にと言われれば『名前知らなかったんだけどなぁ』と考えながらも自ら紹介してくれたのでさん付けで呼ぶことにして。そして相手の呟きに『一応祐都さんを見付けた後に倒れたってのは伏せた方が良いのかな……？』なんて考えれば「俺も詳しくは……突然元気なくなってて、少しフラついてたんで俺が運んだんですけど、少し熱っぽかったんで……」と説明しては『もしアレ見られてたんなら誤解解きたいよなぁ』と少し考えながら「あの、俺の勝手な想像なんで間違えてたら申し訳ないんすけど……雄太の恋人って祐都さんで合ってますか？さっきも祐都さんのことを雄太が譫言で呼んでいたので……」と少し慎重に問い掛けて)

(/逆にあんなイチャイチャしてたのに急にすれ違い始めるから周りの人の振り回せ具合が半端なくなりますよね(笑)〈あきら〉で合ってます！関山晶くんです！名前の順で前後の席だったんですけど話ようになったのは2学期ぐらいでそれまでお互いに特に認識もしていないという…(笑))

…ストレス、かな(さらりと髪を撫でて手を離すとポツリと呟き、"また俺が気付かなかっただけで苦しめてたのかな…"と原因は自分だろと苦笑を浮かべ。丁寧にだが爆弾発言をしてきた相手にチラリと雄太を見て向き直ると「それはキミの勝手な想像だよ。適当なこと言って雄太から居場所取らないで。」と"こんな誰が聞いているかも分からない状態でそんなこと言うな"と思いつつきっぱりと言うも「…キミは雄太の友達かもしれないけど悪いけど俺はまだキミのこと信用してないから、」と小声で、信用は浮気相手として疑っているとかではなく、ただ人としての意味で、出会ったばかりの子にペラペラ話してコイツが嫌なやつだったら…と言うもまぁ案にほぼ肯定したようなもので)

(/ですね、間違いない(笑)お前ら仲良いのか悪いのかどっちなんだよ的な感じで言われそうですよね(笑)おぉ、良かったです(笑)話すようになったの結構遅いんですね！(笑)因みに雄太側の苦労人枠は今祐都君が話している宮城淳君で、名前は離れてるけど淳の方から声を掛けて仲良くなった感じですね(笑)地味に高校では雄太にとって初めての友人という感じですね(笑))

「……そうっすか、そりゃスンマセンでした」(相手のキッパリした言い方に『ただの兄弟関係なら高校生がギューしてとかまず言わねーだろ。やっぱり合ってるかもしれないな』と感じながらも謝罪の言葉を入れては少し伸びをしながら「まぁ、別に良いんですけどね。誰が男好きだろーと……実害さえでなけりゃ。それに…」と一度何かあったような言い方でそこまで一旦言うと「それに、雄太は覚えてなかったけど……以前雄太がオレを護ってくれたから俺が今こうして高校に通えてる訳なんで」とそこまで言うとチラリと雄太の寝顔を見ていればガラリと保健室のドアが開き「淳！お前のと雄太の荷物持ってきたー！あと早退許可書も……」とあの時手を繋いでいたもう一人の友人が二人分の荷物を持ってやって来れば相手の姿に気付いて「ん、この人誰？」と聞かれ「雄太のお兄さんだとよ。荷物サンキューな」と笑って言えば「こんちゃーっす」と相手に挨拶をする友人から荷物と書類を受け取れば「ほらお前、確かこのあと部活のステージ行くんだろ？急げって」と言えば「あ、ヤッベもうそんな時間か。そんじゃ、失礼しゃーす！」と慌ただしく保健室から出てドアが閉まりそれを見届けると書類を見て「……一応、これで雄太帰れますんで連れて帰ってください。ただ俺は先生から雄太の付き添いで帰れと言われてるようなもんなんで、断られてもついていきますからね？」と雄太の荷物も纏めて肩に掛けて言って)

(/口揃えて仲は良いよ！って言いそうですけどね…その後に続く言葉はお互いに謎ですが(笑)お互いに人にあまり興味ありませんからね(笑)授業サボってたら出会ったって感じでしょう(笑)雄太くんからじゃなかったんですね！少し意外でした(笑)淳くんには彼女がいるのを知っているので疑ってるとか嫌いとかではなくただ単に人見知りというかぶり返した(素は)人嫌いという気持ちが発動しているので対応が冷ためになっています(笑)ただ他の友人には愛想良く振る舞っているので淳くんには無意識に素が出ていてある意味特別な存在です(笑))

うんうん、素直に謝れるのはいいことだよ。(どこか不満そうなまま謝罪をする相手に適当に返し、「この世の全員がそういう考えだったら誰も不幸になんてならないんだろうね」とため息をつき。友情のなかに感謝、恋愛ではないが特別なものがあるのだろうことを感じつつ"俺と晶みたいなもんかな"と思いながら特に興味はなく「へぇ…」と短く返していると急に保健室のドアが開くと騒がしい声が聞こえ、"うわ増えた…"と舌打ちしそうになるも何とか堪え、挨拶をしてくる相手に「こんにちは。荷物ありがとうね？」と愛想良く笑って慌ただしく出ていく姿に軽く手を振って見送り。断られてもついてくると言う相手に"じゃあ断るのはめんどいな"と早々に諦めると「勝手にどうぞ。あ、荷物ありがとう」と既に弟の荷物を持ってくれている相手にお礼を言い、寝ている雄太の上半身を丁寧に起こすと背負って。立ち上がりドアへ近付くとドアが向こうから開くと自分の友人が立っていて「お、グッドタイミング。俺らこれから帰るけど晶どうする？」と尋ねると『あ？帰るって…』と後ろに立つ高校生に視線をやると《いや誰だよコイツ》と先程手を繋いでいたグループの１人だろうと怪訝そうに祐都を見下ろしていて)