雪月 2015-11-04 02:43:42 |
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そうですか・・・・奇遇ですね、貴方と似た存在が、僕らの世界でも生まれた事があります。
名前は犯罪神マジェコンヌ・・・・・起源は諸説様々で、自然発生したというのもあれば、欲を持った女神が変異して誕生したというのもあります。
それは私でもあり、また違うもの。
マジェコンヌ、人の罪にして敵、世界の洗浄者。もしくは、抑止力
わたしはただ望まれて生まれ、望まれずに持ち、望まれずに逃げ、望まれて死んだ。
生まれるのを世に望まれなかった人間なら、友人にいましたね・・・・・彼は信仰の力に弱い体質で、3歳まで生死を彷徨っていたそうです。
うーん・・・・なんとなくですが、お二人は似たもの同士な気がします・・・・本当になんとなくですが
私は女神を望まれて生まれた。私は望まれたものを持たず、望まれぬ力を持っていた。私は望まれず逃げた。私は死を望まれ、追い詰められ死んだ。
羨望、妬み、嫉み。
女神にも、マジェコンヌにも共通する信仰。それこそが人の強さの源であり、罪。
誰が望んでるとか、望んでないとか、そんなのどうだっていいよ
自分がどうしたいのか、自分で決めて貫くらいじゃなきゃ、自分の運命なんて簡単に理不尽に押しつぶされちゃうわ
望まれた子、あなたは私が持たない意思(ちから)を持てたんだね。
それはとても素晴らしいこと。そう思うのはきっと、女神が意思によって具現化した存在だから。
私は意思を持てず、意志を持ってしまった。私の運命、生まれ持ってしまった宿命に飲まれた哀れな女神。それが恐らく私
望まれた子、あなたには自由を求める意思(ちから)がある。
理不尽を認めず、流れに抗い、意思を抱く。何も私にはない意思(ちから)。
……そうだね、望まれた子。私はあなたが羨ましいんだ。
・・・・・・最近思うんですけどね、僕達人間は、最近まで女神(ゆめ)に縋って眠っていたのかもしれません。
と言うか女神が人の想いで出来ている存在である事から考えるに・・・・・女神が誕生したのは、誰が国を治めるかってなったある時、誰一人その責任を背負いたがらなかった事が始まりじゃないかって気がします。
私(マジェコンヌ)は、女神(ゆめ)に溺れた者への罰、と考えているの?
水(めがみ)に溺れ、沈む人間達への罰は旱魃(マジェコンヌ)。溺れ死ぬか、乾き死ぬか。人は、水面から顔を出したんだね
羨ましい、ねぇ…
創造は人間の持つ力だもんね
ただだからって女神(わたしたち)をただの夢だと思われるのはちょっとね
生み出されて棄てられた女神にだって、感情や心はあるんだ
理性の無い化け物じゃないんだから
ようは面倒事だけ押し付けておいて邪魔くさくなったら排除してそうやって無かったことにしようとするわけだ。
ははぁ、こりゃあの人が人間嫌うのも少しだけわからないこともないかもね。
・・・・そう、例えその性格や心が僕らの望みで出来てたとしても、その心は、感情は、まぎれもない本物でした。
生きているからこそ消えたくないですし死にたくないと想うもの・・・・・そういう大体の生物が持ってる気持ちが、僕らが体験した戦争の起源となった。
あくまでも源は人間であった以上、女神の敗北、そして絶滅は運命だったのかもしれないね。
敗者に価値はなく、死者に口はない。数々の時代を過ぎた世界にとっては私も、人間も、女神も、モンスターも。ただそのときそこにあった程度の存在なんだろうね
女神に頼らないで生きようと決めた集まりが、国から離れて暮らした所からどうしてこうなったのやら・・・・・・
いえ、女神達の思った以上に勢力が大きくなりすぎて、このままだと自分達の存在が危ういと思い始めたのが始まりっていうのはわかります。
けど再教育って言う名の洗脳や記憶改竄とか、スパイによる破壊工作とか、弟子の進路を盾に技術提供の脅迫したりとかやり過ぎだっての・・・・・
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