ファーコートとバーテンダー(シズちゃん募集!)

オレ?可愛くないからね?(指先で優しく相手の頬を零れていく涙を拭ってあげれば、忘れかけていた頭痛がして、顔を歪めて

自覚してねぇのかよ…(たち悪いな、と不敵な笑みを浮かべ。拭われれば「目から水が出たのは生まれた時以来始めてかもしれねぇ」などと零し相手の顔を見ると今度は驚いた表情を見せ。臨也、どうした…体調悪ぃのか？と聞き)

可愛いとか考えたことないしね…(シズちゃん泣いたとこ初めて見たよ、と笑えば、大丈夫だよ、薬飲んだし、と苦笑して)酷いよね、こんなシーンで頭痛とか、空気読んでよ、みたいな(眉尻下げ

それに振り回されてるこっちの身にもなって欲しいぜ…(と自嘲気味に言って「見せなくていいもん見せちまったな。」と今更顔を背ける素振りをし。)
別に。俺は手前の体調の方が…心配だ。(と告げて己の膝を軽く叩いて、横になるか？と聞いて)

振り回してるつもりはないんだけどなぁ…(目線泳がせれば、良いもの見れたよ、と薄く笑い、また見たい、と内心思うが言わないでおき)まさかシズちゃんの膝を借りる日が来るとはね…(お言葉に甘えるよ、と言えばゆっくりと相手の膝に頭を乗せて横になり

馬鹿みてぇに手前の態度ひとつひとつ一喜一憂しちまう…(悔しそうな様子半分に苦笑しては「…汚点だ。」と嘆き。)
そんなこと言わねぇでも必要な時はいつでも貸すぜ。(膝の上の相手の髪をすくように指に絡めて笑い)

オレはそう見えないかな?オレだって、シズちゃんの言葉とか行動とかに一喜一憂してるんだよ?(内心ね、と言えば、だから汚点じゃないよ、と笑って
今度はオレが貸してあげるよ(もちろん無料でね、と無邪気に笑えば髪に絡みつく指先でさえも嬉しく感じ

二人して…(可笑しくなってしまい笑みを零しては「お互いなら別に悪くもねぇな。」と答え。
あぁ、疲れた時は頼む。(金払ってするもんじゃねぇ、とクッと笑って「早く治せよ。」と黒髪を見つめながら言い)

シズちゃんのがうつったんだよ、きっと(「すぐ表情に出るもんね、シズちゃんは」と薄く笑えば自分もはあまり表情に出ないのかもしれない、と自負して
シズちゃんってつかれるの?(素朴な質問を投げ掛けては、「さすぐ治るよ、シズちゃんが居るから」と普段は絶対に言わない言葉を溢し

そりゃ困ったな…どうしたら直る？(とおどけて言い。「隠すのは苦手だ…これでも前よりは感情のコントロールは出来る様になったんだぜ。」と告白し)
あぁ、仕事終わりとかな。気疲れっつーのもある。(と意外な事を告げて。「なら安心だな」とニッと笑いながら膝の上の相手の顔を見つめ

直んないかもね、重症だ(おどけた相手に冗談でそう返し、コントロールが出来るようになった、と言った相手に「もう少し冷静になってみなよ」と続け)
自販機とか標識投げた時は疲れないの?(仕事で疲れるんだったらこれはどうなんだ、と追求してみたくなって問いかけ、「あんま見られると照れるんだけど」と視線そらし

へぇ…こっちもだけどな。(笑んで自分も、と言い、「手前の前では別だ。」と少し頬を染めながら返事をし)
何投げようが体はそんなに疲れねぇ。そういう風に出来てんだ、(と己の肉体の異常さを苦笑いしては「いいじゃねぇか、減るもんじゃねぇし。」相手の額に手を移して述べ)

シズちゃんが重症なんて、オレは知ってたよ(ｸｽ、と肩をすくめれば、「オレもシズちゃんの前だとさ、冷静になれなかったりするんだよね」と無邪気に笑い
いいじゃん、弱いよりはさ(「損にはならないよ」とフォローして、相手の手が額にくれば、「理性は減ってくよ」と困ったように笑い

何でもお見通し、ってことか。(「たまにはそんな手前も新鮮で好きだ。」と零して。)
そう言われるとそう思えてくるぜ。(ありがとな、と言うように微笑し。理性なんざ熱で元々少ないんだからすこし位…と言葉を途切れさせればそのまま額にキスを落として)

情報屋を嘗めちゃいけないよ(好きと言われれば顔を赤くして黙ってしまい
シズちゃんの力は尊敬もんだとたまに思うよ(笑えば、相手の唇が額に当たり、ビックリして目を見開くも、嫌だという気持ちは全くなくて、相手の首に手を回せば自らの唇を相手の頬に押し付け

…なめたくてもなめれねぇよ。(黙り込む相手にふ、と笑い)
っ、くすぐってぇ。(いざや、と相手の名前を呼んで相手の手を取れば自分の膝の上からソファーに相手を下ろして自分の下に押し倒す様な体勢にし)

嘗められたら始まんないし、この仕事(笑うな、と頬に空気溜めて膨らませて
シズ、ちゃん…?(目線の上に相手が居て、「はは、何してるのかな」と無機質に笑ってみせて、それでも否定はしなくて

はいはい、笑わねぇよ。(膨れる相手に依然表情を崩したまま言い)
…良い眺めだな。(相手の問いには答えず、喉の奥で笑うと暫く相手を上から眺めて)

あ、でも少しはいいよ…(許してやる、と笑って
えっと、シズちゃん…?(自然と上目がちに見詰めてしまい

フン…そりゃどうも。(わざとらしく礼を言い)
おい、…あんまこっち見んじゃねぇ。(相手の表情に、ゔ、と言葉に詰まると今度は見るな、と言い出し)