ノーマル彼氏 2018-01-08 22:37:51 |
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そっか....、とりあえず帰ったら消毒して絆創膏貼ろっか。( なるほど、と頷くと抱き着いてくる彼女の背中ぽんぽん、と叩いて。) ん、そうだね。此処じゃ強がらないと直ぐ泣き出しちゃうもんな。( ふ、と笑えばそんな見透かした様な発言して。部屋へと辿りけば鍵を開け、中へと入って。
うん…所でさ、さっきの女誰?( 背中を叩かれ落ち着いているのか純粋に尋ね )そんな事ない、嘘泣きだよ。はじめくんに心配して欲しいから嘘泣きしてるだけだよっ( 見透かされては意地を張りべー、と舌を出し。中に入り暖房を付けると救急箱取り出し )
ああ、同じ高校だった奴でさ。まさかの同じ大学だったんだ。( どうやら異変が起きてる様子はない。純粋な問いに素直に答えて、) はいはい、そうですね。( 適当に流しながら靴を脱げば室内へ。テーブルに袋を置けば彼女が取り出した救急箱から消毒液と脱脂綿取り出し。脱脂綿に消毒液染み込ませると傷口にそっ、と当て消毒を。傷絆創膏を傷口に貼れば、) はい、完了。
だから仲良しだったんだ。はじめくんの高校生姿見てたなんて羨ましいなぁ…( 成程と頷くと彼の高校生姿、想像するだけで格好良いではないかと少し頬を染めてじぃ、と彼を見つめ )っいたかった…ありがとうございました。( 未だヒリヒリとする傷口に対しうるりと涙ぐむも彼にお礼を告げてから抱き着き収まるまでじっと動かずにいて )
いやいや、全然大した奴じゃなかったよ。せいぜい勉強出来るくらいの平凡な高校生だったくらい。( 苦笑い浮かべ乍改めて自身の高校の頃を思い返せば恥ずかしそうに、) よく耐えましたねー。( 抱き着いてくる彼女の背中を少しでも痛みが和らげばと一定のリズムで優しく叩いて、
もし私が同じ高校だったら、はじめくんの第二ボタン貰えてた?( 謙遜した態度にそんな事なかっただろうにと思うもそのまま頷き、ふと思った事をぽつり、 )あ、子供扱いー…?( 子供扱いぽくて不服ではあったけれども心地よいリズムで背中を叩かれると嫌とはいえず )
まぁ、今みたいな関係だったらね。( 既にボタンは全て貰われている為にあげることは不可能だが、彼女がその場にいれば渡していたのは確かだ。額にちゅ、と口付けすると微笑んで、) そうそう、子供扱い。( こくり、穏やかに笑って、
そっか…でも私を選んでくれるとは限らないからなぁ。可愛い子どうせ沢山居ただろうし( 彼がモテるのは今と変わらないであろう、とどこからとっても劣等な自身を蔑むように呟くが、額への口付けににんまり照れ笑いを浮かべ )もうちょっと大人に見てくれてもいいと思うけどなぁ、はじめせーんぱい( 顔を見上げ彼の笑顔を見れば此方は後輩からはこう呼ばれていたのであろうかと考えながら拗ねた様子で )
かもねー、( あはは、と冗談混じりに笑えばわしゃわしゃー、と頭撫でて、) はいはい、何ですか?( 先輩、懐かしい響きだ。当時の口調で答えてみて、
かもねーって…結構深く刺さったんですけど。はじめくん、それは私とはじめくんが付き合えたのは奇跡ってこと?( 案外傷付いた模様、ムッとすると顔を近付け問い詰め普段なら受け入れる頭撫でも首を振るなり拒絶し )はじめ先輩は何部だったんですか?( 彼の膝の上に座るなりまたベッタリと抱きつくように引っ付きはじめ )
あれ、怒った..?いや、俺はわりと真面目に運命だとは思ってるけど....、( 予想外の反応に困った様に頰掻くと、次いだ言葉に頰染めながら言って、) 俺はバスケ部でしたよ。( 膝に乗ってくる彼女の腰に腕を回しながら答えて、
本当…?私もほじめくんと出会うのは運命だと思ってるよ( 本当か否かは尋ねて数秒、彼の顔を見るなり答えは見つかり微笑みを零して )本当に!?ふふ、私はね、男子バスケ部マネージャーだよ( 腰に回された手に不敵に笑えば体重を彼に任せ此方は首に腕を回しぐでーっとして、 )
マジ?良かったわ、同じ想いで。( 嬉しそうに頰緩むと、彼女の頰に口付け落として、) そうなの?めちゃくちゃ偶然だね、( 思わず食い気味に反応してはえへへ、と笑って、
そうだね、良かったぁ…ねぇ、目移りしないでね?( 頬に口付けされた事に真っ赤になるもやはり相手はモテるし不安といった表情を向けて )うんっ!若しかしたら、いつの間にか出会ってたりしたのかもね、先輩( 食い気味な彼に可愛いなぁと頭を撫でながら昔を思い返しポツリ、 )
うん、分かってる。( 真っ赤になる頰を親指の腹で撫でてやれば頷いて、) そーだね。後輩、( 頭を撫でてくる彼女の胸元に顔埋めれば幸せそうに笑って、
ぁ…ふふっ…安心して涙出てきちゃった( 撫でられる感覚に安心を覚え涙をぽろぽろ零し始めると顔を両手で隠し、 )はじめ先輩ってば甘えたさんなんですね。撫で撫で以外に何かして欲しいことありますか〜?( 胸元に埋められた顔に顎を置き優しく撫でながら彼のご希望を尋ね )
何泣いてんのさ、( こうしていれば只の女の子なんだけどな、何て思いながら両手で顔を隠す手を握れば唇重ねて、) んー、色々。( 希望と言えば沢山あるが今は彼女の判断に委ねるとして、
んっ…だ、だって嬉しかったから…うふふ、おかしいよね( 彼の体温が口元へ伝わると余計に涙を零し手をより一層ぎゅ、と強く握り )色々、か…じゃあご飯にします?先にお風呂?( 顔をぐいと上げさすなり首を傾げ控えめに額に口付け )
そーだね。だいぶ可笑しい。( に、と無邪気な笑顔向ければ手を握る彼女の頰を伝う涙を指で拭い、) お風呂かな、( 額に伝わる体温に頰をほんのり赤く染めると選択して、
そんなに言わないでよ!…はじめくんモテるからすごく心配になるんだからね?( こぼれる涙を拭われるもムッとした顔を。しかし彼の無邪気な笑顔を見ると思わずふわり微笑む )ふふ、分かった。お風呂は出来てると思うから入って来ていいよ、私ご飯作るね( ほんのり赤い顔に満足して、ゆっくり立ち上がるとキッチンへと足を進め )
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