燭台切光忠 2017-03-18 23:04:23 |
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(見つからないと言っても、もしかしたら慣れないこの時代で迷子になっているのかもしれない。それならまだいいがもし以前のように時間遡行軍が現れたりでもしたら彼が危ないと家を出てはまだ五条が探していないという場所の一つである公園へと走り出し)
居たぞ!大倶利伽羅!
(公園に向かう道順は何回か訪れたことがあるのでその為に機動力が高く走って一足先に目的の場所へと辿り着き。辺りはもうすっかりと夜で暗い中、ブランコに座って俯いている人影があり。その姿を捉えると声を上げ)
伽羅) …、
(あれから逃げる形で三人の元から教室を飛び出して来たが、この慣れない環境で自身の行く宛てなどあるわけもなく。ただ歩き続けると気が付けば公園を見つけ今に至るわけだが、数時間もブランコに座り俯いた状態でいると突然長谷部の声が聞こえ。顔を上げそちらに向くが今一番会いたくないのか視線を逸らし)
伽羅ちゃん…!良かった、無事だったんだね!
(自身の方が先に走り出したというのにいつの間にか彼に追い越され。それから公園の入口でこちらに向かうと連絡が来ていた五条と合流すると同時に長谷部の声が聞こえて。とにかく彼の無事が確認できたためにほっと胸を撫で下ろし)
五条)…、倶利伽羅!
(どうやら長船達も探してくれるらしく、公園で合流するとそこには探し求めていた者の姿。ほっと胸を撫で下ろす長船とは対照的にいつもの愛称で呼ぶこともなく大倶利伽羅の元へと足早で歩いていけば突然その胸倉を掴んで「何のつもりだ!もし君に何かあれば俺は…っ―!」と珍しく感情に任せ声を荒らげ)
(ー先ずは何かに巻き込まれた様子もなく、大倶利伽羅の安否を確認出来た事にこちらも安堵して。前を歩いて行ったかと思えばその行動を見て珍しく声を荒らげる五条の様子に、一人で必死に探していた事を考えれば心配で仕方無かったのも無理はなく見届けていて)
伽羅) ……、
(突然胸倉を掴まれ条件的に顔が上がり、五条と目を合わせる形になるといつもなら見せる事の無い一面を露わにした姿。その様子に少しばかり驚くが、あの時は余程彼の返事にショックを受けたのか考えるよりも先に身体が動いて結果的に逃げてしまった。五条の言葉に対し無言で伏し目になり)
五条)…君の気持ちは痛いほどわかる、ずっと想い続けていたんだろう。でもそれは叶わなかった、でもだからってこんな事をして何になる?…もう二度とこんな真似はしないでくれ
(感情に任せ怒鳴ってしまったが、ぱっと掴んでいた手を離して。あの大倶利伽羅がこのような行動を取るということは余程のショックだったのだろう、ずっと想い続ける苦しさを何より自分は分かっている。どこか自分に言い聞かせるようにしながらそう言って)
…、
(声を荒らげ大倶利伽羅の胸倉を掴むその行動に驚きから目を瞬かせ止めに入ろうとしたが、余程大倶利伽羅のことを心配して今までずっと一人で走り続け探していたのだろう、制服は乱れていて。その言葉にまさか、と思うもののそれは口に出さずにいて)
五条)…君の気持ちは痛いほどわかる、ずっと想い続けていたんだろう。でもそれは叶わなかった、でもだからってこんな事をして何になる?…もう二度とこんな真似はしないでくれ
(感情に任せ怒鳴ってしまったが、ぱっと掴んでいた手を離して。あの大倶利伽羅がこのような行動を取るということは余程のショックだったのだろう、ずっと想い続ける苦しさを何より自分は分かっている。どこか自分に言い聞かせるようにしながらそう言って)
…、
(声を荒らげ大倶利伽羅の胸倉を掴むその行動に驚きから目を瞬かせ止めに入ろうとしたが、余程大倶利伽羅のことを心配して今までずっと一人で走り続け探していたのだろう、制服は乱れていて。その言葉にまさか、と思うもののそれは口に出さずにいて)
伽羅) ……、
(掴んだシャツの手を離されると視線を下に落としたままただ口を閉ざし続け目の前の五条の話を黙って聞いていて。自分の心情が痛いほどわかるらしく、同じように誰かを好いているのかと冷静に考えるも別に同情を引く為に取った行動ではない。だからと言って、ずっと落ち込んでいても何かが変わる訳でも無いのは分かりきっており、そのうえ迷惑も掛けたため顔を上げ「…国永。……心配かけて悪かった」と口を開き素直に謝って)
(二人の様子を遠目から見守って居つつも彼らの話を聞いていて誰かを想い続ける事の苦しさは自身も分かるが、この中では唯一の恋人持ちであり。それ故に口を挟めば同情していると思われるかも知れないため、ただ黙っているが人の恋事情にあまり敏感では無いのもあって)
五条)良いんだ、君が分かってくれたならそれで十分さ。…光坊に長谷部、君たちにも迷惑を掛けたな。また今度詫びでもしよう
(自身の言葉をただ黙って静かに聞いていた目の前の彼が徐ろに口を開いたと思えば謝罪の言葉で。別に説教をしたかった訳では無い、ただ自身の思いが彼に少しでも伝わったならそれで良かったのだと微笑んで見せて。それから自身達の事で巻き込んでしまった長谷部と長船の方を向けば理由がどうであれ迷惑をかけたのは事実だと頭を下げ謝り)
そんな、僕らは特には何もしてないよ。でも良かった、伽羅ちゃんが無事で
(彼らの成り行きをただ黙って長谷部の隣で見守っているとこちらに頭を下げる五条の姿が視界に入り。迷惑だとは思ってもいないためそんなに気にすることではない、それに友人として当たり前のことをした迄だとそう言って)
伽羅) 何であんたが謝る、悪いのは俺の方だろう。…今回は俺のせいで光忠と長谷部にも心配を掛けた。済まない
(こちらに背を向け謝罪の言葉を口にしたため、今回は明らかに自分が悪いと反省しているので彼だけに謝らせることなどさせずブランコから立ち上がり。二人にも当然迷惑を掛けたので、五条の隣に並んで同じく頭を下げ迷惑を掛けた事に対し謝り)
これで一件落着だな。…さて、もう夜も遅いから帰るぞ。
(五条のあとに大倶利伽羅も同じように頭を下げる姿が目に入り、反省している様子は見て取れて彼の言う通り自身達は何もしていない上に無事な姿が見れたので今はそれだけでいいと思い。説教染みた言葉は一切言わずに何とか合流出来たが時間も時間なのでそう提案して)
五条)そうだな、伽羅坊も腹減ったろ?帰って飯にしようか
(自身の隣へと並び頭を下げるその姿に、反省はしているのだろうと思い。それから続いた長谷部の言葉に頷けばずっと探し回って何も食べてない、それは彼も同じだろうと思えば肩をポンと叩きそう言って公園を出ては長谷部達と別れ)
伽羅ちゃんも無事で良かったね、五条くんすごく心配してただろうから
(五条達と別れいつもより暗い帰り道を歩きながら、見つかって良かったと安堵しては微笑みそう言って。あんなに必死になるほどに大切に思っているのだろう、だがそれを言葉にする事はなく抱え続けている。なにか手伝いができればと思いつつ「…多分だけどさ、五条くん伽羅ちゃんの事好きなんじゃないかな?」と続けて)
五条が彼奴の事を?…それが事実なら何か少しでも出来る事があればいいが。
(真っ暗な住宅街は電灯の灯りで多少明るさがあるものの夜道に危険が無いとは限らず、やや気を張りつつ五条からの連絡を聞いた時は流石に驚いたが無事に見付かったので一安心しその言葉に頷いて。続いて彼の口から出た言葉に目を瞬かせ鸚鵡返しのように一文を繰り返し、もしそうだとすれば五条には色々と助言を貰ったのでそう言って)
まだ本当かは分からないよ、でももしかしたらって…
(自身とて、五条が本当に大倶利伽羅を好いているという確信を持てたわけではない。ただ友人にしては妙な距離を感じることも時々あり。しかしもしそれが本当なら彼の言うようになにかできることはあるはずだと思い)
本当かどうかは直接五条に聞くしかないな
(前を見ながら夜道を歩み続けて今の情報では明らかな証拠も無い為に自身も何も言えず、それに彼も確信を持てた様子では無いそうでふむ、と暫し考え込み。自身が考えた所で何か分かるはずもなく、回りくどい事は性に合わず一番は本人に聞くのが手っ取り早いと思えば家に着いて)
それもそうだねぇ、もし僕らに出来ることがあれば手伝ってあげよう
(こればかりは五条自身の問題の為外野が何かと変に手を出さずに彼にまず事実を確かめてから動いた方がいいと頷いて。家にたどり着くとリビングに向かい今日は色々とあり疲れたなと伸びをして)
今日は疲れただろう、早めに休むか?
(顔には出さずともこれで心配ごとだった件が解決したため、肩の荷が下りた気分でそのせいか一気に疲れがどっと来て。ふと壁に掛かった時計を見遣ると今日はお互いに疲れている事もあり彼の方へ振り向いて)
うーん、そうだね。なんだか眠たいし…
( こちらに振り返り今日は眠るかという問いに欠伸を洩らしつつ頷いて。心配していたことも無くなったため今日はゆっくりと眠れると思えば自室に向かいいつものように挨拶交わして眠りにつき)
ー…今日も良い天気だ
(昨日は早めに眠った事で朝の目覚めも良く、いつもの時間帯に起きてはグーッと身体を伸ばし。布団を片してまだ眠っている彼を起こさぬようそっと部屋を出て、洗面所に行くと顔を洗えばそのままリビングへ。勢い良くカーテンを開きベランダから外を見るも、朝日が眩しく顔の前で手を翳しつつ双眸細め)
…んん、
(部屋に洩れ込む朝日と鳥のさえずりが届けばまだ寝ていたいのかもぞもぞと頭まで毛布を被って。しばらくウトウトとしていたもののけたたましく鳴り響く目覚まし時計の音で目を覚ませば音を止め起き上がり伸びをして。既に彼の姿は無く、先に起きたのだろうと思えばヘヤヲ出て洗面所に向かい顔を洗えばリビングへと入りそこにいた彼の姿を見れば「おはよう、長谷部くん」と笑み浮かべ挨拶し)
ああ、おはよう
(暫くしては後ろから声が掛かり振り返るとその姿を視界に入れ、挨拶を返しつつ彼も起きてきたのでそろそろ朝食の準備もしないといけないため「さて、飯の用意はどうする?俺が作ってもいいが」と聞いて)
うーん、いつも長谷部くんにしてもらってるしたまには僕が作るよ
(今朝の朝食はどちらが作るかという話題になれば、いつもあとから起きる自身のために既に朝食を作ってもらっているのでたまにはゆっくりしていていいとそう告げ自身はキッチンへ向かい)
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