燭台切光忠 2017-03-18 23:04:23 |
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何れ…?
(眉を下げ明日から彼にどんな顔を浮かべたらいいのだろうかと思い悩んでいたものの、彼の言葉に反応し顔を上げてはいつかは分かる事らしく首を傾げては何がなんだかと言うような表情を浮かべ)
大倶利伽羅が居る以上、俺達の関係をいつかは知る事になる。…それに俺と彼奴は恋敵で何方かの想いが叶わない事も分かっていた
(こちらの発言に首を傾げる動作とその表情を瞳に映せばもう何も隠す必要も無くなかったために、改めて彼の方へ向き直ると大倶利伽羅と再会してから恋する人物が同じだったことなど今まで何一つ言えないままでいたことを話していき)
…恋敵だったんだ、それじゃあ伽羅ちゃんも長谷部くんと同じ気持ちを持ったまま僕を待ち続けていたのかな
(こちらに向き直ると彼と視線を合わせ、昔から彼と同じく自身のことを想ってくれていたこと、確かにいつかは自身たちの関係を知ってしまうだろうが尚更酷なことをしてしまったと思えばポツリと呟き。しかしここで自身が悩んでも何も変わらないのも事実、今は五条に任せる事にして)
きっとそうだろうな。…さて、いつまでも此処に居る訳には行かん。暗くなる前に帰るぞ
(すべて話したが元々自身達の関係が複雑で所謂三角関係に当たるため、余計に彼がその事で一人で悩みを抱え込まないかと少し心配であり。彼の呟いた言葉に想い人をずっと待ち続ける事は自身ならばしていた、それは大倶利伽羅も同じだろう。そう考えれば答えるように返事を返すと不意に窓の方を見ては空は夕暮れで、再び視線を戻し上記を告げ)
うん、そうだね
(ここにいては教師にも怒られるかもしれないと頷くと再び歩き出して。五条は大倶利伽羅と無事に合流出来たのだろうか、そんなことを考えながら靴箱で靴を履き替え学校を出て)
(外は薄暗い夕暮れ時でいつもの帰り道を歩き続けているものの、先程の事もある為か何も話さずに居ればちらりと隣の彼を見て。心なしか元気が無いように思えてこんな時自身に何が出来るだろうかと思案して)
(いつものように言葉を交わすこともなく静かな帰り道を二人で歩いていて。どうしても先程のことを考えてしまい、払拭できずにいて。いつもより心なしか重い足取りになってしまい、こんな事では隣にいる彼にも申し訳ないと思って)
(結局一言も言葉を交わすじまいで自宅に辿り着くと家の中に入ればリビングへと向かい。帰り道に考えた末に出た答えは五条と喧嘩して元気が無かった時、料理を作ってくれたように今度は自身が彼を元気付ける番で。今から夕飯の準備をするのかそのままキッチンに行き)
…あれ、長谷部くんどうしたの?
(何も話さずに家へとたどり着き、リビングに向かえばそのままキッチンに行く彼の姿を見てはどうしたのだろうかと首を傾げて尋ねて)
先程の事を気にしているだろ?それで少しでも光忠が元気になる様に、美味い飯…と言ってもうどんなんだが今から作ろうかと思ってな
(久々の夕飯作りは自分が唯一自信のあるうどんを元気付ける意味も込めて麺から作る作業に移ろうとしたと同時に彼の声が耳に届き。くるりと振り返ると不思議そうな様子にすべての行動は何れも彼の受け売りに過ぎないが、それでも落ち込んだ姿は見たくないため自身の料理で元気を取り戻してくれるならと訳を説明して)
(彼がキッチンに行った理由は落ち込んでる自身のことを思って料理を作ってくれるようで。それは以前、彼が五条と喧嘩をした時に元気がない彼を見て自身がした行動と全く同じで。だが、それだけでも胸がいっぱいになる気がしては「ありがとう」と礼を述べその言葉に甘える事にして)
(再度キッチンに身体を向けうどんに使う材料など用意しては早速麺作りから始めて、その丸めた生地を寝かせるため冷蔵庫に入れ待つこと一時間。それから黙々とうどんを作っていくと完成したようで机に運んでは「出来たぞ、光忠」と飲み物も用意して声を掛けてから椅子に座り)
(彼が夕食を作ってくれている間に、風呂に入り気分を変えようと思い。さっぱりとした様子でリビングに戻ってきて少しするとうどんが出来上がったようで。椅子に座り並べられた夕食に美味しそうだと思いつつ手を合わせ挨拶をして。一口運べば口の中に優しい風味が広がり自然と頬も緩めば「…美味しい」と呟いて)
そうか。これは唯一自信があるからな
(こちらも手を合わせ挨拶をしてちらりと彼の顔色を窺うように見てみれば自然と緩む頬に美味いの一言も貰って。やはり何度も聞く度に嬉しさが込み上がり、ふふんと得意気に笑えば自身もうどんを食べていき)
ふふ、長谷部くんありがとう。元気が出たよ
(彼の作るうどんはまるで彼の優しさも含まれているような気がして、先程までの事で思い悩んでいたものもいつの間にか無くなっていて。食事を終え挨拶をすればふぅ、と一息ついて彼のおかげで元気が出たと微笑み礼を述べ)
元気が出たのなら良かった。…やはりお前には笑顔が一番だな
(同じように食後の挨拶をすると、自身のした行動に感謝の言葉を送られれば先程までの暗い表情から一変し笑顔を見せてくれて。元気を取り戻した事にホッと安堵の息をつけばじっと見つめ)
え?…ふふ、そうかな
(自身の笑顔を見て、笑顔が一番だと言われると照れながらも微笑んでみて。それから食器を重ねればこれくらいは自身もしようと思いキッチンへ運ぶと食器洗いを始めて。少しして終わらせるとソファーへと座り)
(食器の片付けは彼に任せる事にして、ソファーの背に凭れ掛かるように深く腰を下ろせば はふ、と息を吐いて。何処か一点を見つめてあの後の事が気になるものの、折角元気になったばかりで五条から何か連絡は来ていないかなどと聞けるはずもなく)
…、
(あれから五条と大倶利伽羅の動向が気になっていた為、メールを見てみれば“そっちに行ってないか”というような内容であって。隣に座る彼に視線をやれば「ねぇ、伽羅ちゃんまだ見つからないって。探しに行こうよ、何かあってからじゃ遅いよ」と眉を下げ)
…は?まだ見つからない?
(今まさに自身が聞こうかと迷っていた所なのだが、隣で発した彼の言葉を聞けばすぐに視線を向け。思いがけぬ大倶利伽羅の所在不明という事実に驚いては「ああ、俺達も一緒に探せば早く見つかるかもしれない」と頷いて立ち上がり)
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