燭台切光忠 2017-03-18 23:04:23 |
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俺に出来る事はこれ位しか無かった。だからせめて、栄養のあるものを作って食べて欲しかったからな。その時はお前も手伝ってくれた
(主が風邪を引いた時、料理に詳しい横の彼と栄養のある料理は何があるかと話していた事を伝えておらずちらと一瞬顔を見て上記を述べ。段取りが終えて暫くするといい匂いを漂わせた月見うどんが二つ完成しては「…よし、出来たぞ。冷めないうちに食べよう」とどんぶりを持って机に運び)
え、僕も?…そうだったんだ
(自身も手伝っていたという言葉に目を瞬かせ。記憶は戻ってきているがそれも断片的なものでしかなくて。そんな思い出もあったのかと思い返していてはいつの間にかできた月見うどんに「わぁ、長谷部くんすごいね」と微笑み自身も机へと向かって椅子に座り)
これで二回目になるが……美味いか?
(自身と彼の前にどんぶりを置いた後、同じく椅子に座れば手を合わせ食事の挨拶を言うも料理が苦手だと自負しており、目の前の彼よりはあまり美味く出来ないが月見うどんを作るのはたったの二度目で内心不安からか顔色を窺い )
ん、美味しいよ!
(同じように手を合わせ挨拶をしては早速うどんを食べ始めて。体に優しいように作られたそれはきっと風邪をひいた主も食べやすかっただろうと思いながらそう言って)
…そうか、良かった。
(じーっとうどんを啜って食べる様子を無言で見て居れば、一言¨美味い¨と彼の口から自身の料理に対して褒め言葉を貰えると嬉しそうな表情を見せ。自身も冷めぬうちに箸でうどんを掴んでずず、と音を立てて食べ始めていき)
(自身もうどんを平らげ食べ終えると再び手を合わせ食後の挨拶を言えば、彼はと言うと先に完食していて残さず食べてくれた事に嬉しさ感じて。椅子から立ち上がり食器を重ねてついでに洗い物をするため、キッチンに向かうと流し台に置きさっと皿洗いを終えて)
…それにしても、鶴さんがまさか転生してただなんてびっくりしたね
(彼が食器を洗い終えこちらへと戻ってきてはそう言って。それだけではなく、付喪神である長谷部の姿も見える、自分と同じような人がいたものだと思い)
あぁ…、正直彼奴が転生してあの学舎に来るとは思わん。…だがまぁ、鶴丸の性格なら納得出来る
(とん、とソファーの背に寄り掛かり彼の口から出た言葉は鶴丸の話。付喪神の自身すら彼奴の言動や行動は未だ理解出来ず、あの時は驚いたと上記を呟き。然し、鶴丸の性格上誰彼構わず驚かす事や人の身を得た事、そして色んな体験をした切っ掛けで楽しさを見つけ人間として生きると決めたのだろうと自身の憶測でしか無いが言葉を紡ぎ)
驚きを求めて…って所なのかな
(彼の性格は長谷部との会話や今日交わした会話の中で大体分かり。なぜ彼が人間になったのかまでの理由は分からないが、そう呟いては、初めてであった自身と同じような人であることにも嬉しさがあるのか「初めて長谷部くんのことが見える人と会えたね、」と微笑んで)
彼奴の事だ、そうに違いない。
(鶴丸の思考回路は何を考えているのか自身が分かる筈もなく、彼の言った通り何かしら驚きを求めての事だろうと同意するように頷いては、彼同様に付喪神が見える人物に会えて微笑む姿を見て「…嬉しそうだな。これで少しはお前も行動し易くなったんじゃないか」と顔に出さずとも胸の辺りがもやもやしていて)
ふふ、そうだね。あっ、今度三人でどこか行こうよ!きっと楽しいと思うんだ。
(今までは二人だけの世界だったものが急に変わったような気もして。長谷部も自身以外の話し相手が増えて嬉しいのだろうと相手の心中など知りもせずに微笑み。それから思い付いたようにそう言えば長谷部さえ良ければ明日にでも提案しようと思って)
あぁ、俺は構わない。…お前が居るなら、
(今まで感じた事の無い何とも言えない胸のもやもやとした感情の名を知らず、そんな自身の心中を他所に楽しそうに三人で出掛ける話を提案されると、彼に悟られぬよういつも通りに振る舞えば最後の言葉だけぼそりと呟き)
良かった、じゃあ明日聞いてみるよ。
(3人で行動することに異論はないようで了承を得ては嬉しそうに微笑み。まだ決まったことでもないはずなのに、楽しみにしていて。しばらく会話を交わしてから風呂も交代で入って)
明日も早い、寝るぞ
(風呂も交代で入って上がって来れば明日も学校があり朝起きする為にも夜更かしは出来ない故、暖まった状態の身体を冷やさぬよう自室に移動すると、就寝前の挨拶を交わせば布団の中に潜って眠りに落ちて翌日の朝になり)
(同じように眠りについて。翌日、いつものように目を覚ませばいつものように準備をして。今日は五条に今度遊びに行かないかと提案する事もしっかりと覚えていて)
(いつもの如く起きる時間にピッタリと目が覚め布団を畳んで服を着替え、朝食を食べ終えると昨晩置いたままのカソックに袖を通し白手袋も装着。ふと、彼の方に視線向け学校に行く準備は万端なので一緒に家を出れば見慣れた通学路を通り)
(学校へとたどり着き、校門で五条と出会えば笑みを浮かべ「おはよう」と挨拶をして。他愛ない事を話しながら教室へと向かうと昨日思いついた提案をしてみて。幸いにも明日から春休み、遊ぶ時間はいっぱいあるなと思い)
五条)へぇ、長谷部と俺の3人で出掛けるってか…いいねぇ、長谷部にとっても多くの驚きがあるに違いない!
(校門で見かけた同じ制服姿の長船と昔から変わらぬ格好の長谷部を見かけてはこちらも手を振り挨拶を返して。教室へと入っては今日が終業式という事もあり教室はざわついていて。自身の席へと座り今度3人で遊びに行かないかと提案されるとそれは楽しそうだと笑みを浮かべ快く承認し)
――おい、五条!大きな声を出すな。他の奴らに聞かれたらどうする
(校門で会った五条と共に三人で教室の中に入れば、終業式という事を今朝の通学路を通った時に彼と同じ制服を着た奴が言っていたなとこの騒がしさも頷けて。彼が席についたためいつもの様に後ろに立ち、隣の五条がこの楽しげな提案に乗らない筈がなく教室内が騒がしい中、笑顔で快く承認するもその声で自身の名を口にしたので思わず大きな声量で注意してしまい)
長谷部くん、落ち着いて。
(五条の大きな声に焦ったのか、注意する為に声を張った彼を見ては驚いて。とりあえずここで言い合いになってはそれこそ今は周りの騒がしさにかき消されているこの騒ぎも気付かれるのではと思い小さな声でそう言って)
五条)何、ここで君の名前が聞こえたところで奴らにはわからないさ。
(二人の慌てる姿を見ても気にもせず飄々とそう言って。仮に長谷部の名前が分かったところでここにはその姿が見える者はいない、知られても友人の1人なのだろうと思われるくらいだとそう言って)
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