Key-0219 / 非募集

Key-0219 / 非募集

赤の騎士  2017-03-01 00:05:01 
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騎士にとって特別な元アリスだけが
鍵を持つ


Room-0219


>アメジストの瞳を持つ少女以外入室禁止



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  • No.21 by 劉 詠凛  2017-03-03 21:40:59 


御機嫌よう、女王陛下。

しっ、どうかお声は落として。今日は内緒で騎士様のお部屋に伺ってみようと思うの、だからひっそりこっそり……ふふ、何だかかくれんぼみたいね。
昼間だとあの方もお仕事があるようだからこうして夜を選んでみたけれど、少しはしたなかったかしら?
でもあの真面目な騎士様だもの、少しくらい思い切った方が意識してくれるってものよね。

それでは女王陛下、これにて失礼しますわ。
どうか女王陛下も良い夜をお過ごし下さいな。

__________


__騎士様、いらっしゃる?
(雲ひとつない青空は日が落ちてすっかり深い闇色に、きらきらと星々が夜空を彩る時分にそっと廊下を行く影があり。既に夜更けだからだろうか、昼間身に付けている東洋風のドレスではなく城での生活の上で借りたもの、キャミソールの肩紐から胸元に掛けて重ねられた繊細なレースとクリーム色のシフォンが柔らかな雰囲気を作るネグリジェを纏った他ご丁寧にも胸には大きな枕も抱えられていて。普段女性らしく淑やかに、なんて心掛けているにも関わらず自覚できる少々のはしたなさを堪えてこんな姿で彼の部屋へと向かうのはひとえに想いが通じ合った相手に女性として意識してもらえたら、あわよくば少しくらい彼の慌てる様が見られたらという願望からの行動で。「約束もしていないのにごめんなさい。もしもお仕事だとか、他のご用事がなければ……その、お話しが出来たらと、思って……」城のメイドに教えてもらった彼の部屋の前、とうとうたどり着いてしまったその扉の前で深呼吸をひとつしてから軽いノックと共に相手を呼ぶもののこの期に及んで少しの後悔が胸を過り、ぎゅっと枕を抱く腕を強めながら段々と自信を無くしたように歯切れの悪くなっていく言葉をぽつぽつと零していき)

( / 本体より失礼致します!白兎さんのレスにより前回の場面が回収になったようでしたので新しく、今回は此方から開始レスを投げかけさせて頂いたのですが宜しかったでしょうか?一対一に移動したことで場面の切り替えをどうしようか、という一点に少々疑問が残りまして、一先ず上記の様に対応させて頂いたのですがもし主様に他のお考えがあるようでしたらお聞かせ頂けると有難いです!)

  • No.22 by 赤の騎士  2017-03-04 15:55:27 


(仕事が終わり汗を流す為にシャワーを浴びる、白いシャツに動きやすい黒のパンツ、深紅のカーデイガンを羽織る普段の軍服を脱いだ姿で食事を摂って。腹ごなしにと少しだけ庭園を散歩し、色濃い薔薇の香りを存分に蓄える。少しだけ冷える様な空気が日中と比べてその香りを薄めているようにも思え、何処からともなくスウスウと一定の寝息すら届き始める。夜道の散歩を終えてアリスの住まう部屋が並ぶ階とは離れた部屋へ、何度と行き来をした迷う筈も無い慣れ親しんだ己の部屋まで足を進め。その先に一人の来客が有るとサプライズは成功、驚いたように目を丸くして「エイリン?、どうして此処に」直ぐに歩み寄り、普段とは違うその姿に心臓が煩くなるのを懸命に堪えて己の羽織っていたカーディガンを肩に掛け「こんな姿で出歩くなんて、__牡蠣とセイウチじゃ有るまいに。食べられても文句言えないぞ」少しだけ困ったように眉を落としたって、彼女が会いに来てくれたことを喜ばない訳が無い、滲み出る様な嬉しさに口角を上げて「外に出ていたんだ、__待たせたか」扉を開いて誘導するのは普段よりも露出の多いその姿を誰かに見せたくない、そんな嫉妬の表れか。扉を支えて招き入れ)


(/同じく本体より失礼いたします!場面の切り替えはキリの良い所で前回の様に一度回収を行いますので、都度交流をしたいキャラを指名して頂ければ本トピのように合わせて新規を出すことが出来ますので伝えて頂ければ嬉しいです。今回の様に此方が提示するキャラが分かる形で有ればどう言う形でも大丈夫です!また、私事で申し訳ないのですが暫くの間少しお返事が遅れてしまいそうで…!ご迷惑をおかけ致します!)

  • No.23 by 劉 詠凛  2017-03-04 17:26:45 


__あら、私セイウチ程鈍臭いつもりはなくてよ。子猫にだって爪はあるの、貴方も身を以てご存知でしょう?
(呼びかけに答える声はなく静まり返ったままの廊下、普段騎士として慌ただしく動いている相手だからまさかもう寝てしまっているのだろうか、なんて思考が過ると後悔の先の少しの落胆を抱えながら大人しく自室に戻ろうと足を元来た方向へと向け。そんな中視界に映ったのは部屋にいるとばかり思っていた真っ赤な彼の姿、いつもの軍服より大分リラックスした格好は何だか新鮮で思わず数度瞬きを、そして先の落胆は何処へやら滲み出るように湧く喜びに表情を緩めかけたところで相手の言葉を聞き再び異聞は少しだけ下向きになり。牡蠣やセイウチに例えられたからではなく、その忠告の持つまるで父親が娘を叱る様な響きに少しだけ不満げに表情を曇らせると肩に掛けられたカーディガンを引き寄せながら反抗心の表れをかつて彼に見舞った蹴りを示唆する言葉と共に送って。「今来たばかりよ。……ごめんなさい、約束も無しに訊ねたりして。少し、お話しが出来たらと思って……」とは言え突然訪れたのは自分の方、それなのにこうして迎え入れてくれる相手に罪悪感が生まれたようでその問いに首を振ってから少しだけ申し訳なさそうに言葉を続けるとあくまで女性としての企みは胸中に抱えたまま腕の中の枕をそっと抱きしめて)


( / ご返答ありがとうございます!それでは切り替えの際は今までと同じくお声掛けと共にお伝えさせて頂きますね。
ご事情の件把握致しました、どうぞお気になさらないで下さい。此方もこれからの時期少々多忙になる身でして……長く顔出し出来ない際は勿論ご報告させて頂きますが、お互い実生活がありますからレスのペースは無理のないようお互い様精神で進めていければ此方も幸いです(笑)
それでは本体はこれにて、引き続きお相手よろしくお願いいたしますね。)

  • No.24 by 劉 詠凛  2017-03-04 21:56:24 


__あら、貴方は私を易々と身を見せる牡蠣に見える?それに殻に閉じこもるだけの牡蠣と違って、子猫には爪はあるの。それは貴方も身を以てご存知でしょう?
(呼びかけに答える声はなく静まり返ったままの廊下、普段騎士として慌ただしく動いている相手だからまさかもう寝てしまっているのだろうか、なんて思考が過ると後悔の先の少しの落胆を抱えながら大人しく自室に戻ろうと足を元来た方向へと向け。そんな中視界に映ったのは部屋にいるとばかり思っていた真っ赤な彼の姿、いつもの軍服より大分リラックスした格好は何だか新鮮で思わず数度瞬きを、そして先の落胆は何処へやら滲み出るように湧く喜びに表情を緩めかけたところで相手の言葉を聞き再び異聞は少しだけ下向きになり。相手は確かに此方を心配してくれている様子ではあるものの、その忠告の持つまるで父親が娘を叱る様な響きに少しだけ不満げに表情を曇らせると肩に掛けられたカーディガンを引き寄せながら反抗心の表れをかつて彼に見舞った蹴りを示唆する言葉と共に送って。「今来たばかりよ。……ごめんなさい、約束も無しに訊ねたりして。少し、お話しが出来たらと思って……」とは言え突然訪れたのは自分の方、それなのにこうして迎え入れてくれる相手に罪悪感が生まれたようでその問いに首を振ってから少しだけ申し訳なさそうに言葉を続けるとあくまで女性としての企みは胸中に抱えたまま腕の中の枕をそっと抱きしめて)

( / すみません……レスの台詞を読み違えてしまっていたようで、改めて会話にかみ合った内容でのレスを投下させて頂きます。失礼いたしました。)

  • No.25 by 赤の騎士  2017-03-05 17:43:47 


(今夜ばかりは大人しく部屋で過ごしていれば良かったと後悔の念を胸に抱きながら、大人しくされるばかりじゃないと身を持って知っている事と事実、己が焦がれている彼女の姿を他に見せたく無いと言う問題は全くの別であり。後ろ手に扉を閉じてからは部屋を片付けておけば良かったと重なる後悔の気持ちに堪らず後頭部を軽く掻き毟り。「いいや、会いに来てくれて嬉しいんだ。__ただ、もう少し部屋を片付けておけば良かった」約束が無かった事を謝られれば頭を左右に揺らしてから否定の言葉を送り、口角を上げながら目尻を緩めて、軽口を叩くように後者の言葉を告げれば申し訳程度にと部屋に置かれるアイボリーカラーのソファの上に置かれる深紅のクッションを正して置いて。「子猫の飲み物はホットミルクで良かったか」枕を腕に抱いた愛しいその身体を抱き抱える様に腕を回し、正したばかりのソファへ座らせて。先ほど自称していた喩を使う様にからかい交じりと問いかけを残し、簡易的なキッチンの置かれる場へ足を進ませて「見つけた誰かに言伝を残して貰えれば喜んで迎えに行く、__だから、」少し触れれば手の内に確りと余韻を残す暖かさに恋焦がれている事実を知らされるようで少しだけ気恥ずかしく言葉を詰まらせ、「そんな姿、俺以外には見せないでくれ」小さい男の現れである嫉妬を露呈するように少しだけ困ったように言葉を添えて。__温めたミルクに蜂蜜を落としたものをマグカップに淹れて二つ持って戻れば一つを渡して「エイリン、改めて感謝させてくれ。君がくれた時計が有るお蔭で時間を確りと守る事が出来る」服装が変われど肌身離すことの無い懐中時計をシャツの胸ポケットから覗かせて、片方の瞳をゆうるりと瞑らせ改めて感謝を送り)

(/勿論です!此方も余りにも遅くなる際には確りと伝えさせて頂きますので!温かいお言葉に感謝いたします。それでは、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。/此方蹴り大丈夫です)

  • No.26 by 劉 詠凛  2017-03-05 20:16:34 


(会う約束をすれば相手は身なりも部屋もきちんと正した状態で自分を出迎えてくれるのだろうが、たまには相手の普段の生活感の窺える姿も見てみたいというもの、だからこその急な来訪はどうやら成功したようでソファを整える姿を眺めながらふ、と小さく笑みを浮かべて。とは言え相手の紳士的な根本は変わらず、自然な動作で抱き上げられるのもそろそろ慣れてきたようで大人しくソファに座らせられると抱えていた枕を膝に置き、羽織っているだけだった相手のカーディガンに袖を通して。「あら、随分子猫の扱いがお上手ね。他にも世話を焼いた経験があるのかしら?」普段からゆったりと袖の長いドレスを纏っているが相手のカーディガンはまた別物、体格の違いを感じさせるそのゆとりや仄かに感じる相手の匂いに何とも擽ったい気持ちになると余る袖で覆われた手を鼻先に翳し、嬉しそうに表情を緩めながら相手からの冗談に少しの揶揄いを交えながら暗にYESの意を込めた返事をし。「__それは、ちゃんと私を女性として心配してくれている、と思ってもいいのかしら」相手からの要求は自分が今回のこの企みに直結する答え、父親のような心配ではなく少しの嫉妬が窺える言葉に流石に少々罪悪感が湧くもののやはり想う相手からの願いに嬉しくならないはずもなく、ぽつりとひとつの問いかけを返してから不謹慎にも緩んでしまう口元を隠す様に受け取ったマグカップに口を付け)

  • No.27 by 赤の騎士  2017-03-06 12:09:52 


答えをわかっていて聞いたのだとしたら酷いな、__もし、招いたことが有れば今頃、赤の騎士として君に出会えてない(揶揄いに堪らず小さな笑いを喉奥を擽るように上げてから、肩を竦ませて前者を。隣に腰を下ろした状態で後者は口角を持ち上げ答えを告げる様に続け。逆を言えば平等の愛を振りまいていたからこそ誰かを特別扱いにる待遇も行っておらず、自信をもって答えられるその事実に小さく息を付いて。「女性としか見てない」その後、問い掛けとして向けられた言葉の裏を思えば表情が隠されてしまった以上、推測ながらの考えだが。想像する彼女の気持ちを思えば可愛らしくて、加えて思うなら己の嫉妬心さえも許されるようなそんな自惚れを持ち。少しだけ顎を上げる様に頭を傾け羞恥が滲みそうな目元を誤魔化す為に甘いミルクを一口飲んで。暖かく甘い余韻を口内に残せばマグカップを口から離し、目の前のテーブルへマグカップを置いて「今だって手を出さないようにするのが精一杯だ。カーディガンに妬いてる」片腕を伸ばし、柔らかな頬を人差し指の背で撫でる様に触れ。包むみたいに華奢な身体を纏う己のカーディガンを薄目に見ればふ、と小さく吐息を漏らすように笑みを零し冗句をめかすように軽い声色で言葉を添えて)

  • No.28 by 劉 詠凛  2017-03-06 13:14:09 


……なら、カーディガンの代わりに温めてくれればいいのに。私だって無垢で純粋なだけの子供じゃないのよ。
(相手の博愛は己も知るところ、平等に誰もを愛でていたその様に幾度となく心を黒く煮詰まらせていたもののだからこそ特別な関係へ踏み込んだ者が他に居ないであろうことも予想出来。少し意地悪が過ぎてしまっただろうかと困ったように笑いながら相手の答えを聞き。甘く浸み込むようにその温かさを体に灯していくミルクを少しばかり楽しんでから此方も一度傍のテーブルにカップを置くと頬に触れる相手の手をそっと掴み。口づけとも言えないような唇が触れるだけの悪戯をその指に与えてから隣に居る彼の肩に寄り添う様に身を寄せ、今持てるだけの余裕をかき集めることで少々大人ぶった言葉を続け。「__普段ドレスやストッキングで肌を隠している分、この格好で部屋を出るのはそれなりに恥ずかしかったのよ。それでも羽織も纏わず此処まで来た意味、おじ様には分かりにくかったかしら?」すました顔で本音を包み隠していられるのもどうやら限界が近いらしい、大人の余裕なのか中々触れてくれない彼に少々拗ねたような様子で言葉を漏らすとじわりと滲み始める羞恥心で仄かに色を灯す頬を隠す様にカーディガンの袖に覆われた両手を頬に添え。普段淑女らしく、なんて取り繕っているせいで甘えるのは少し苦手な分野、けれど折角想いが通じ合ったからには人目のない所でくらい相手に触れてほしい、相手に触れてみたいと思うもので。ちらりと相手のアイスブルーの瞳を見上げながらその反応を窺って)

  • No.29 by 赤の騎士  2017-03-08 12:40:35 


――……、(向けられる感情は指先へのキスを通じて絡み合う茨の中に囚われるような心地の良い閉鎖感を、まるでプレゼントボックスの中には二人ぼっちとでも示す様な閉鎖感が己の子供じみた束縛心を満たしてしまうのだから仕方がない。傍に凭れる身体も、目線がずれてしまわないように固定する両頬へ宛がわれる手の平の暖かさも、全てが彼女の魅力でしかならず。普段ならば凛々と、猫のような大きな目が間接ライトで薄暗い部屋の中でも心を射抜き「余り、煽らないでくれ。___俺は未だ枯れて無いんだ」照れや羞恥を抱くほど若くも無いが、目の前で愛しい人に迫られて宥められるほど枯れてもいない、身体が熱を持つように普段冷静さを訴える瞳ですら熱を帯び、その瞳を無意識に隠そうと目を細め、頬に触れている手へ口付けを落としてから華奢な体を痛めてしまわないようにするので精一杯の理性でソファへ押し倒し。ハラリと揺れる髪の毛の波ですら心を揺らして離さずに「エイリン、愛してる」ただただ募るばかりの思いを堪えられずに言葉にすれば覆い被さるように距離を詰めて唇を重ね、啄む様に柔らかな唇を食めば蜂蜜ミルクの優しい甘味が残る口内へ舌を這わせて)

  • No.30 by 劉 詠凛  2017-03-08 13:53:58 


煽るだなんて……愛しい人と触れ合いたい女性の、ちょっとした我儘よ。
(果たして自分は上手く相手に甘えられているのだろうか、はしたなさと甘えの裁量など分からず羞恥心を堪えながらの行動ではあったが何処か熱帯びた色を映す瞳が此方を射貫く様に少しの安堵を滲ませて。普段敬虔な騎士として在る相手の余裕をなくせるのは何だか恋人としての特権のようで嬉しくてついつい表情を緩ませるがそうして相手を翻弄しているつもりになって自分の力量を計りかね調子に乗ってしまうのが己の悪い癖、落ち着いた様子で言葉を返すもののこの時点で相手が口にした"枯れていない"という言葉の意味も、柔らかに背中を包んだソファの感触が意味する行為も実際のところ理解しておらず。愛しさを囁く相手の言葉に普段とは違い素の薄桃色をした唇にゆるりと笑みを浮かべることで応えると触れ合う唇の柔らかさに特別な関係を結んだあの日の口づけを思い出しそっと目を伏せたが、次いで口内へと侵入してきた舌の感触に思わず小さく体を跳ねさせると共に驚いたように目を見開くと「ッ、え……あの、どうして口の中を舐めるの……?」口づけの先の未知なる感触に一気に頬に熱が集まるのを感じながら反射的に相手の肩を突っぱね、困惑と動揺が混じり合ったような声で純粋な幼さからの問いかけを口にして)

  • No.31 by 赤の騎士  2017-03-08 15:52:45 


……、(触れるだけの口付けでは物足りないのが大人の汚さか、意識することの無かったその面を気付かせたのは他ならない彼女の見せた幼さ故の抵抗と困惑であり。戸惑うように肩を押されると触れていた唇は距離を持ち、続かれた問いかけが熱に茹だる頭を冷静にさせる冷水となり。同時に大人びている佇まいのせいで錯覚仕掛けるが、彼女が未だ幼い少女なのだと気付く切っ掛けとなり「すまない、自分のことしか考えられないなんて………騎士として失格だな」怖がらせただろうか、一抹の不安に自己嫌悪を抱きつつ頬を撫で「君が愛し過ぎて、急かし過ぎた。許してくれ」問い掛けに明確な答えを述べるのは己の愛の生々しさを直視し、同時に無垢な彼女に汚れを与えてしまう事実を理解して。「今日は折角来てくれたんだ、眠くなるまで君のことを教えてくれ。___それに、俺のことも知って欲しい」覆いかぶさっていた身体を片ひざを着くように床に落として、笑みを浮かべては「俺はまだ、エイリンの一番好きな食べ物も好きな色も知らないんだ」少しだけ冗句を交えた声色で、指先に髪を絡めてはスーと通して。側にある持ってきた枕を視線で示してから「悪いが、今夜はお前の出番は無いぜ」寝る時間を俺にくれとでも言うように枕に告げるための言葉を落とし)

  • No.32 by 劉 詠凛  2017-03-08 16:41:22 


__寝る間を惜しまなくたって、時間は沢山あるわ。星々が交わす一夜限りの逢瀬ではないのだもの……時間を掛けて私を知ってほしいし、貴方のことも知っていきたい。
(触れ合った唇は優しく温かいものだったのに続く感触を突っぱねてしまったのは道への少しの恐怖心からだろうか、身体を引き謝罪を口にする相手に自らの成熟しきらない幼さを、ひいては自分にはない彼の大人としての対応を見せつけられたように感じられ。その気遣い自体は大切にしてもらっていると思える尊重、けれどそうして彼が自分のために彼自身を抑えているような言葉の寂しさに僅かに眉を下げて。ゆるりと緩慢な動きでソファから体を起こし頬の熱っぽさを取るように自らの頬に手を添えながら、今はその気遣いによる想いの距離が寂しくとも己を尊重してくれるその意志を裏切らないため言及は避け、相手の自制の元に告げられただろう言葉への返答を口にして。「……でも、私が知りたいのは貴方であって"赤の騎士様"ではないのよ。叶うなら貴方の懐で髪を梳いてもらいながら、その声を聞いていたい……こんな風に貴方に甘える私はお嫌い?」その自制を現す様に正しく騎士らしく膝を床に落とす彼、その気遣いに今は甘えることにしたとは言えその心の距離の寂しさまで堪えるつもりはなく。驚いたとはいえ相手を拒否してしまったのは自分、その上での我儘だと自負しつつ胸に広がる寂しさを滲ませた声で願いを口にすると、纏め上げている普段とは違いさらりと背中に流れる長い髪を一度指で梳いてから相手を迎える様に軽く両手を差し出して。)

  • No.33 by 赤の騎士  2017-03-08 17:43:54 


嫌いな訳ない、__君の誇りに触れることが出来ることが嬉しくて仕方ない事、気付いてるだろ?(初めて出会った時に彼女が意思表示のように告げた個人としての主張、他のアリスとして埋もれ無い為の些細な抵抗のようなそれを。今己に向けられれば、赤の騎士として存在する自身を一人の人間として扱われる事がこうも嬉しい物なのかと、向けられているのは甘えごとかもしれないが。向けられる言葉を一つ受け止める事で世界が一つ広がる様な、年を重ねる度に見落としてきた一つ一つを再び思い出す事が出来る様な、そんな差し出される手の平に己の片手を指を絡めるように握り応え。握る指先を名残惜しみながら一本ずつ離し、艶めく濡れ羽色の髪を彼女が大事にしている事を知っているからこそと返事を返して。ソファに腰かける彼女を抱き抱える様に腕を回せばそのままソファへ腰を下ろして抱きしめたまま己の腿上へ座らせて、愛する人をすぐそばに置いて何も思わない、なんてことは有る訳も無くそんな自身を少しでもと律しながら「__夜の庭園は未だ行ったこと無かったか?」つい先ほど己が散歩へと出向いていた場を思い出して、サラサラと艶めく髪に触れるには少し無骨な己の手を一瞥してからゆうるりと頭部を撫でるように触れ、尋ねかけて)

  • No.34 by 劉 詠凛  2017-03-08 18:46:39 


__ふふ、貴方なら覚えてくれていると思ったわ。
(自分の髪の毛を誇りだと、大切だからこそ他人になど扱わせないと語ったのはどれ程前だっただろうか。語らいの中で軽く漏らしただけの言葉だったが相手ならきっとそれを覚えていてくれているだろうと思い任せたが、実際当時のことを示唆するような問いかけに嬉しくない訳もなく、腿の上に乗せられたことでそっとその胸板に寄り添う様にしながら柔らかな微笑みを零して。体温を感じられるほど近くに触れ合い、髪を梳く優しい指に心地よさを感じるこの時間がずっと続けばいいと思ってしまうのは一種の惚気なのだろう、温かく胸を満たす愛おしさに静かに目を伏せながらその心地よさを伝える様にゆるりと相手の胸板に頬を寄せ。「あら、貴方が同伴していないのに行ったと思う?」長い髪を梳いてもらいながら僅かに身じろぎテーブルの上にすっかり放置してしまっていたマグカップを手に取ると未だ仄かに温かいミルクをそっと口に含み。夜に一人で出歩くほど不用心でも、かと言って相手以外の男性と連れ添う程無粋でもない。そんな意図を覗かせる様な言葉で相手の問いへの答えとするとちらりと何処か悪戯っぽい色を含んだ瞳で相手を見上げて)

  • No.35 by 赤の騎士  2017-03-08 19:17:47 


(指通りの良い髪はさして力を籠めずとも擦り抜けてしまう様に撫でる手は動きに合わせて落ちて行き、またもう一度、と繰り返しても一度と絡むことも動きが止まることも無く、正に彼女が誇るべき手入れが確りと施されていると言う事が伝わる物であり。同時に、彼女の気高さを表現するように乱れなく三つ編みが施されるその姿以外の髪に触れられるのも己だけなのだと思えば、胸を擽るような愛しさを覚えて。悪戯めいた瞳と共に戻る返事を聞けばふ、と小さく息を漏らすように微笑んで「次は俺が迎えに行こう、……薔薇の寝た庭園は俺の好きな場所なんだ。紹介させてくれ」撫でるのに触れていた指をゆっくりと手放してから両腕を後ろから回し抱きしめるように触れて、時間は沢山あるのだと受けた返答を生かすように先ずは己がこの国で一番好きな場所をと紹介するように話しかけ。気が張り詰めるような仕事終わりの一日に、他ならない彼女を腕に抱き締められる幸せが何よりも癒しになると肩口に顔を寄せて「俺の指先がもう少し器用だったなら、君の髪を結んでやれたんだが……撫でる事しか出来ないのが悔しいよ」抱き締める様に回した両手を軽く指先を合わせるように組んでは、ぼんやりと語る様に呟きを落とし「覚えの悪い生徒だが、今度簡単な物から教えてくれ」顔を寄せればふわりと香るのは彼女が寄せたミルクだろうか、甘い香りと彼女のいる空間に心から癒されては明るい声色で頼んでみて)

  • No.36 by 劉 詠凛  2017-03-08 20:11:02 


なら夜は貴方にお任せして、昼は私が貴方を連れ出そうかしら。以前ジャバウォッキーとお茶をした喫茶店があるの。まだあまりこの世界を見て回れていないけれど、今の私のお気に入りのひとつなのよ。
(仄かに温かさを残したミルクを飲み干してからマグカップをそっとテーブルへ戻し、身体の中を満たす優しい温もりにほっと息をついたところでテーブルの方へと起こした体を自ら戻すより早く相手の腕により引き寄せられ。昼間生き生きと、少々悪戯が過ぎる程にその美しさを咲かせている薔薇が静まる光景とはどんなものなのだろうか、相手の気に入りのものを知っていけるのは単純に嬉しくて肩口に埋まる彼の柔らかな髪にそっと頬を寄せながらゆるりと笑みを浮かべて。そのお返しにと提案したのはまだこの世界に疎い己でも見つけることが出来たひとつの場所、以前ジャバウォックと訪れたカフェへの招待で、そこで味わった苺のタルトの味を思い出しながら囁いて。「ふふ……貴方が結ってくれたなら、例え不格好でも一日そのまま過ごしてしまいそう。とは言え教えるからには可愛らしくしてくれなくちゃ嫌よ?貴方の隣に立つからには、いつでも淑女として美しく在りたいもの」昼間の凛々しい騎士の姿とは似つかない何処か甘えてくれているような相手の仕草が嬉しくもあり、少し擽ったい気持ちでもあり、先程のお返しとばかりに相手の髪を梳くようにして撫でると、まだ見ぬ相手のヘアアレンジの才を想像しては微笑ましさに笑みを漏らして)

  • No.37 by 赤の騎士  2017-03-09 12:34:24 


___ジャバウォッキー、(誘いを受けたこと自体はとても嬉しい、其処に挙げられた名が親しみ深い愛称の様な物だったことを除けば、彼女がアリスだった頃に他の誰と交流を抱いていたとしても咎めることは出来ないと理解しながら嫉妬をしてしまうのだから我ながら心が狭いと分かりつつその呼称を一度ばかり呟いて。大人げない、なんて子供じみた言い草だ。頭の中ではその言葉を留める様に注意の鐘がカンカンと鳴り響いているのにも関わらず、肩口から顔を除くように視線を横へ移動させ「ジャバウォックと随分仲が良いな、____笑ってくれよ、俺は君と白兎が仲良いと言うだけで妬いているんだ」ふは、と息を漏らすように落とした笑いが唯一向ける嫉妬を和らげる事が出来たようで向けた瞳をゆうるり細めて、自身が慕い、その生き様を尊敬する人物でさえ彼女と共に時間を過ごすことが面白くないのだから心の狭さがどうしようもないと自嘲の意味を込めて今一度小さく笑い。そんな焼き餅も頭を撫でられる些細なコミュニケーションでスウと和らぐのだから不思議なもので、じゃれるようにむぎゅうと抱きしめれば「君は着飾らなくても他の誰より美しい。__断言しよう、この俺が全てを投げ出してでも欲しいと思うのは生涯で君しかいない」くすくすと楽しそうに、愛に溢れるそんな笑い声を上げて「なぁ、エイリン。……森の中、帽子屋邸ほど城から離れていない立地に。丁度、城と公園の間くらいの場所か、其処に空き家が有るんだ」"こっち向いて"と呼びかければ考えていたことを伝える様に目を向けながら語り掛け「今は未だ何もない家だが、外壁には好きな色を塗って、中には好きな家具を選んで、……二人の家にしないか」アリスを辞めた彼女と騎士を辞めた自身がいつまでも城に世話になる事をどうかと考えていた、その中で丁度見つけたのがその家で。飽く迄も提案、二人で考えるために彼女の意見を汲むために誘いかけて)

  • No.38 by 劉 詠凛  2017-03-09 18:01:07 


あら、そんな貴方も可愛らしくて好きよ?それに私だって過去に貴方が出会ってきたであろう数多のアリスに嫉妬するのだもの、お互い様でしょう?
(自分と接する他者に嫉妬する恋人というのは何とも愛らしく思えるもの、不謹慎とは思いつつ微笑ましい相手の言葉に笑みを堪える様に口元に指を当てながら小さく息を吐いて。とは言え嫉妬に身を焦すのは相手だけではなく、此方も相手が自分と出会う前にその博愛でどれだけのアリスを慈しんだのかを想えば見目は勿論年齢も性別すらも分からない彼らにいくらでも胸の内をどす黒く染めてしまう。過去の相手に嫉妬してしまう分相手にはこれからの自分に嫉妬させてしまおう、などと考えるのは幼さ故の我儘だろうか、そんな風に思いつつもこうして可愛らしく拗ねる彼を見ていると時折の意地悪が止められないのも事実であり。柔らかな相手の髪に指を通しその柔らかな感触を弄びながら告げてやればしてやったりとばかりに目を細め。「__何か、言い忘れていないかしら?貴方の好みに彩られ、貴方を私の色に染められるのはとても魅力的よ。……けれど、それだけなら貴方の部屋に囲われた子猫にだって出来ること」呼びかけに応えるように視線を向けた先には凛とした真剣さを訴える薄青の瞳、あくまで此方の意志を尊重するように語り掛けられた提案に一瞬目を丸くするもののふう、と小さく息をつくと自らを抱きしめる相手の腕を静かに解いて。体勢を起こし相手の両膝を跨ぐようにしてソファに立ち膝をつき、向かい合う形で相手を見下ろすとそっと囁きかけるように言葉を続け。「……女性から誓いを請わせるだなんて、騎士様は随分と良いご趣味をお持ちね」体勢のお蔭で珍しく相手を見下ろす形、そのまま頬に手を添えながらその唇に軽い口づけを落とすと少しだけ拗ねた様な言葉を漏らして。愛を囁き二人の家を設ける、そこまで求められるのが嬉しいからこそ女性としては相手を一生縛る誓いを立てて欲しいもの、関係の名に拘る己だからこそ彼からの婚姻の言葉を求めればゆるりと逞しい首に腕を絡めながらすぐ間近の瞳をじっと見つめ)

  • No.39 by 赤の騎士  2017-03-09 19:58:23 


この年になって可愛らしいと言われるなんて思わなかった、__君に嫉妬されるのは悪くないもんだ。が、やはり、叶うならどのアリスよりも先に君に出会いたかった(醜いだとか情けないだとか、抱き募る思いは多くある年甲斐の無い嫉妬を可愛らしいと称されてしまえば少しばかり気恥ずかしく、それもお相子とでも言う様にお互いが嫉妬している事を説かれれば小さく息を漏らす様に笑みをこぼし力を抜くように肩を少しばかり竦ませて。もしもの話を語るのは本気じゃないが、そうであればを思うまでに焦がれて。髪に触れていた指先が離れて、代わりに向き合う様に少し上の位置に有る顔を見上げる様に確認すると、彼女が何を言わんとしているのか、何の言葉を求めているのか、勿論それが分からないほど無粋じゃない。間近の瞳をそらす事無く確りと見つめ返しては困ったように小さく息を落としてから「__指輪の一つも、薔薇の花束だって用意できてないんだ。素敵なプロポーズには程遠い、」眉尻を少しだけ落とし真直ぐに向けていた瞳を少しだけ細めて、それでも短く息を吸い込めば「君は言ってくれただろ、赤の騎士じゃなく俺が好きだと」狡い考えではあるが、本当ならば直ぐにでもその言葉を紡ぎ彼女を名実ともに傍に閉じ込めてしまいたい。それが出来ないのは狡猾な真似せず、彼女を愛しているからだと気づかぬままにこの場でのプロポーズを飲み込んで。代わりに、片腕を伸ばして頬に手を宛がえば暖かな体温を手の平から感じ取りつつ「今、俺が赤の騎士になる前の名を探しているんだ。俺が、未だ俺だった頃の名を。___俺の名が赤の騎士じゃなくなったその時に、今言えなかった言葉を改めて送りたい。」身勝手な言い分であるそれを伝えるのは少しばかり心苦しく、「振り回して悪い、でも俺の我儘なんだ」それでも貫きたいのは名前の大切さや必要性を彼女が教えてくれたからこそであり。それ以上の言い訳が口を付かない様に口角をきゅうと結んで)

  • No.40 by 劉 詠凛  2017-03-09 21:19:10 


……酷い人。女性に此処まで言わせておいて待てだなんて、紳士の風上にも置けないわ。
(想いを通わせることも愛を囁き合うこともきっと伴侶として明確に結ばれずとも、それこそ今の関係でも出来ることだろう。けれど愛情は目に見えず不確かで、ただそこにあると信じることしか出来ないものだからこそ誓い合うことで生涯の中だと確認したいと思うのはきっとまだ幼く不安定な心身が影響していて。そんな強い願望をまさか保留とされるとは露ほどにも思わず、相手の言葉に込められた意志を頭では理解出来るのに心はそれに上手く追いつけなくて、胸の痛みを伴う困惑はじわりと瞳に涙を誘い。浮かせていた腰をぺたんと座り込むように相手の膝の上へと下ろしながら僅かに顔を俯かせると不安定に震えてしまいそうになる声を抑えたような幾らか低い呟きを、それと共に相手の頬に平手を打ち付けて。「__貴方が名を思い出すまで、件の家には住まないわ。その断りと頬の痛みが、乙女を傷つけたあなたへの罰よ」自分だって相手の本当の名を知りたいと思うし、相手の言い分だって納得出来る。しかしそれでも婚姻の誘いを保留にされれば傷ついてしまうのもきっと仕方のないこと、袖口で瞳に溜まる滴を拭いながら告げると次の瞬間相手の肩口に顔を埋めるようにしてぎゅっと抱き付き「ッ、早く思い出さなきゃ他の男性に浮気してやるんだから。それ、で……せいぜい、今誓わなかったことを後悔すればいいわ。もし、もしも思い出した時、一番に私に伝えに来なかったら……その時は、一生受け入れてなんてあげない……っ」少しずつ繕うことも出来ず涙声が混じりだしても相手に誓いを懇願しないのはその意志を理解しているから、せめてもの虚勢を言葉に乗せながら目元を相手の肩に寄せることで滲む涙をシャツの染みとして誤魔化し)

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