赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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――……、(向けられる感情は指先へのキスを通じて絡み合う茨の中に囚われるような心地の良い閉鎖感を、まるでプレゼントボックスの中には二人ぼっちとでも示す様な閉鎖感が己の子供じみた束縛心を満たしてしまうのだから仕方がない。傍に凭れる身体も、目線がずれてしまわないように固定する両頬へ宛がわれる手の平の暖かさも、全てが彼女の魅力でしかならず。普段ならば凛々と、猫のような大きな目が間接ライトで薄暗い部屋の中でも心を射抜き「余り、煽らないでくれ。___俺は未だ枯れて無いんだ」照れや羞恥を抱くほど若くも無いが、目の前で愛しい人に迫られて宥められるほど枯れてもいない、身体が熱を持つように普段冷静さを訴える瞳ですら熱を帯び、その瞳を無意識に隠そうと目を細め、頬に触れている手へ口付けを落としてから華奢な体を痛めてしまわないようにするので精一杯の理性でソファへ押し倒し。ハラリと揺れる髪の毛の波ですら心を揺らして離さずに「エイリン、愛してる」ただただ募るばかりの思いを堪えられずに言葉にすれば覆い被さるように距離を詰めて唇を重ね、啄む様に柔らかな唇を食めば蜂蜜ミルクの優しい甘味が残る口内へ舌を這わせて)
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