夕樹 美月 2016-07-23 13:13:25 |
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( 考え事に没頭していたら頭がくらくらしてきて、彼に声を掛けられるまでは気付かないままで。そしてこくこく頷きながら湯船から出てシャワーの所に歩を進め。先程浸かっていたお湯よりか若干温めだったので頭が覚醒してきて、「 私が洗い終えるまで居てね、」といつもの台詞を述べると髪の毛を洗って行っては。)
あぁ。
(先に上がる気は無かったが、相手に念を押されては簡単に返事を返し。両手で軽くお湯を掬ってみたりしたが、特にすることもなく、結局ボーッと外の景色を眺めていて。このゆったりとした時間の流れを堪能しており。)
( 髪の毛も顔も身体も全て洗い終え、「 お待たせ。ごめんね、逆上せちゃった? 」と何気に洗う時間が長かったような気がして謝ると申し訳なさそうに述べて。そして脱衣所から乾いたバスタオルを2つ取り出し、1つを手渡すと髪の毛から順に拭いていき。)
(相手が洗い終えると、己も湯から出て、差し出されたタオルを受け取り、体を拭いていって。脱衣所で下着を身に付けてから、辺りを見回し、浴衣を見付けてそれを着始め。帯を締めると、己の姿がガラスに映っており、温泉旅館に来ていることを更に実感して。)
( 拭き終えると、気合いに気合いを入れたピンク色に花柄が散らばっており周りにレースが付いた下着を取り出し見て。それを不敵な笑み浮かべつつ着用しその上に浴衣を着て、ちょっと緩めに帯を結び、髪の毛を横で緩く三つ編みにし完璧。そして乳液を顔に塗り込んで鏡の自分に気合いを入れ期待してろよ瀧賀蓮め、と彼を盗み見しながら顔をにやけさせ。だがしかし究極にお腹が空いてしまいお腹の音が鳴ると「 .. お腹すいた、」と呟き自分の食欲に苛立ちながらも夕食の事を考えており。)
(相手より先に風呂場を出て和室へ。何時もより相手の支度が遅いように思えたが、そんなことを思っていれば、仲居が部屋を訪れ。夕飯の支度が整ったとの連絡で。「…おい。まだか。」と風呂場の方へ声を掛けてみて。)
(入念に力を入れていた為かいつもより断然用意が長引き。そしてまだかと言われると慌てて「 ごめんごめん、お待たせ。」と述べながらぱたぱたと彼の前に現れては。)
…行くぞ。
(出てきた相手は何時もしない様な髪型をしており、一瞬目を留めるも、上記のように述べながら、歩を進め。仲居に案内されるまま、食事用の個室へと入っていき。其処にはすでに料理が並べられた御膳があり、その一席に腰を落ち着けて。)
( 一瞬彼が目を留めたのを見ると内心かなり喜び幸先良いなとか思っていたり。そして仲居さんに案内され入った個室には美味しそうな匂いで誘う和食のお膳が。思わず舌舐めずりし、彼の手前に座ると仲居さんからごゆっくりの声が聞こえ早速箸を手に取りまずはほうれん草のお浸しから一口。「 .. んん、美味し。」と両目を閉じ感激の声上げ箸が次から次へと進み。)
(己も箸を取って食べ始め。旬の食材が板前さんの手でとても丁寧に調理されており、どれも絶品で。やはりここは日本酒だろう、と、仲居さんを呼んでは、地酒で熱燗にしても美味い銘柄を聞き出し、早速頼んで。それから相手に向き直り、「お前は?違うのでもいいぞ。」と、選択肢の幅は広げた言い方で尋ね。)
( 自分はお酒を何を頼むかとか可愛いお酒等を頼むべきかとか思考を巡らせるも、親父臭いが無性に焼酎を飲みたい衝動に駆られ、「 .. 焼酎が良いです、」と若干照れながら控えめに述べ。それに対し仲居さんは和かに素早く持って来てくれて、焼酎を受け取り彼に乾杯しようという意味でグラスを近付けては。)
(仲居が持ってきてくれた熱燗をお猪口に注げば、相手は焼酎のグラスを此方へ掲げてきたので、お猪口を手に持ち、軽くそれに当てて。それから熱燗を口に含んで一口飲めば、喉の温かさと日本酒の風味に満足げに目を細め。その飲み口の良さに、再びお猪口に口を付け。)
( お酒も美味しいしご飯も美味しいし箸が止まらずに居て。自分の性質的に焼酎は割りかし酔いやすいと分かっている為に少しだけピッチを落とし。そして煮物に手を付けた際に角切りの大きめの人参があり、「 .. 人参好きでしょ蓮さん、あげる。」と自分の苦手な人参の癖に恰も彼が人参を好きなように仕向けにっこり微笑みながら述べ。)
あ? …ガキじゃねぇんだから、自分で食え。
(相手の満面の笑みが少々癪に触り(←)、人参は受け入れず。持っていた箸でヒョイと相手を指して。それから、ふと思い立ち、相手の人参を箸で摘まんで、「…ほら、食え。」とニンマリ口角を上げつつ、相手の口元に持っていって。)
( 彼が自分の唇に人参を押し付け、何が楽しくて人参さんと口付けをしなくてはならないのかと思うと頬を膨らませては。それでも離してくれなさそうな感じで仕方無く口に放り数回だけ噛み後は飲み込む形で体内に。人参の味を誤魔化すかのように焼酎を一気飲みすると、頭がくらくらして思わず机に額を突っ伏して。)
…ったく、 水があるだろ。
(拒否せずに食べて飲み込んだことを褒めようかと思っていれば、相手は焼酎を一気に流し込んでいて。それに上記のように呟きつつ、脇に置いてあった水差しを取り、コップに注いで。伏している相手の近くにコトリとそれを置いては、「飲め。」と一言。)
( 横に置かれた水を手に取り飲むと少しだけ落ち着き。それでも頭のくらくらさは取れずに頬杖付きその手の上に顔を乗せると吐息吐き出し。「 蓮さんて、嫌いな食べ物ないの?」と次に料理作った際に入れてやろう(←)とか悪事を思い付き尋ねてみては。)
…強いて言うなら、生クリームみたいな甘ったるいもんは食べたいと思わないな。
(特に食べられない物は無く、暫し考えてから答え。それから刺身に手を伸ばし、それに舌鼓を打って。酒を飲んでいるせいで、白飯は然程進んでいないが、腹はそこそこ満たされ始めており。)
.. そうなんだ、美味しいのに。( 甘ったるい生クリームだなんて自分にとっては好物その物で。男の人と女の人は価値観がやっぱり違うんだな、とか思うと頷きながら上記述べ。そして何気にお腹が満腹になってきた頃に仲居さんがデザートの抹茶アイスを持って来てくれて。それに目を輝かせるとスプーン手に取り一口掬いぱくりと口の中に放り。「 んー、美味しい! 蓮さんも早く食べないと溶けちゃうよ。」と感激の声を上げながら彼の前にもある上げながらアイスを勧めて。)
俺のも食っていいぞ。
(相手が何とも幸せそうに抹茶アイスを口にしていて、頬杖つきつつそれを眺め。それから相手に勧められては抹茶アイスに視線を落とすも、それほど食べたいという欲求が湧いてこず。上記のように述べながら、器を手に取り、相手の方へと置いて。)
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