ピート 2013-09-11 22:21:20 |
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(ぼんやりとその顔を見上げていれば、頬に触れる手に少しだけ不思議そうにしていたが、小さく頷いて)…そうかな…クリフがそう言うなら…(掴んだ手に力を込めると目を伏せて)
(己を引き留めるように強く掴まる腕に申し訳なさそうに項垂れてはベッドの前に屈んで相手と視線を合わせて)ごめん、お酒飲ませちゃって…。僕のせいで、僕が飲めなんて言うからキミが変になっちゃったのかも。
(相手への目線が下がると少し見下ろす形をとり、その言葉には頭を横に振って否定を見せて)そんなことない…ボクこそ、格好悪いところ見せて…せっかくのワインだったのに。
(酔っているというのに己に対して優しい言葉をかける相手に胸が暖かくなる感覚がすると緩やかな笑みを浮かべて見上げ)…ピート、飲んでくれてありがとう。……水、飲む?(礼を述べると恥ずかしそうに視線を逸らし問いかけをして)
…ううん(礼に対して二度目に頭を振ると、少しだけ酔いが回るのかふらりと目が回るのを覚えれば相手の方に身を寄せるように前のめりとなり、肩に手を添えると俯いて)…お水、貰おうかな…。
わわっ…。(自分の方へと前のめりになる相手を支え体を起こしてやるとベッドに寝かせ)待ってて、すぐに持ってくるから!(安心させるように頭を軽く撫でた後立ち上がれば背を向けて階段を下りていき)
(ベッドへと横たわると相手の姿を見送り、離れる前に触れられた頭に手を伸ばすと同じ場所に指先を触れさせてから天井を見上げ)…何してんだろ…俺(ぽつりと独り言を漏らしては鼓動の高鳴りを酔いのせいだと思いつつ目を閉じて)
(階段を下りるとマナとデュークに相手の様子を聞かれ「少しだけ落ち着いてきたみたい。」と棚からコップを取り出しながら述べれば水を汲んで)あの…水、もらいますね。(冷たい水の入ったコップを持ち階段を上っていき)
…格好悪いところ見せて、看病までしてもらって…(珍しくネガティブな物言いをすると天井を暫くは眺めていたが、目を閉じると小さく息を吐いて)
…ピート?(コップの水が零れないよう慎重に運んでいくと微かではあるが相手の声が聞こえてきて、ベッドに横たわる姿を見て名を呼んでは近づいていき)……水、飲める?(上から相手を見下ろし心配そうな面持ちで問いかければ起こしてやらなければとベッドと背中の間に片腕差し込んで)
(目を閉じていたが、聞こえてきた声に薄く目を開くと相手の姿を見つけ、背を支えられるように起き上がると手にされたコップを受け取って両手で持ち)…ごめんね、クリフ。ボクは大丈夫だから、キミは戻ってよ…せっかく三人でご飯食べるところだったのに(相手が家族とも言えるような存在が出来、その二人と過ごす時間を奪っているのだと思うと切なげに告げて)
(相手がコップを受け取ったのを確認すると切なげに告げる姿を見て息が詰まるのを感じ、何か言わなくてはと少し迷ってから背中から腕を離し)…そんなの気にしなくて大丈夫だよ。何より僕はピートが心配で……あ、もしかして邪魔…かな。(三人で過ごす時間はきっとこれから先、何度もある筈だと自分に言い聞かせると体を休める邪魔になっている考えに辿り着き立ち上がっては苦笑いして)
…そんなことない(相手の言葉に頭を横に振ると否定をし、手にしたコップを口にすれば一口冷たい水を飲むと少しずつ頭がクリアになっていくのを覚えて)…心配してくれてありがとう。…邪魔なんかじゃないよ、嬉しかった。
……っうん。(何を言われるか密かに怖かったこともあり逆にお礼を言われてしまうと徐々に表情は緩んでいき、小さく頷いては相手を休ませてあげなくてはと思い)じゃあ、少し寝てなよ。僕はご飯食べてくるね?……ちゃんと休むんだよ?(せめて酔いが覚めるまで休ませてやりたい気持ちが強いため、少しだけ厳しい口調になってしまい)
…分かった…そう、させてもらう(暫し相手の顔を見つめていたが、提案には素直に頷いて、再度水を飲んでからサイドテーブルに静かに置くと身体を横に寝かせ)…ありがとう、クリフ。…少し休ませてもらうよ…。
…ゆっくり休んでね、ピート。(穏やかな口調で述べると部屋から出ていき階段を下りては「マナさんごめんっ、今からご飯食べてもいい?」と机に並ぶ冷めたと思っていた料理を見れば湯気がたち温まっており)……あ…ありがとう。(温め直してくれたであろうマナに礼を言うと再び食事を再開して)
(相手が部屋から出て行くと目を閉じ、今頃は下で食事をしているだろうかと考えながら心地よい眠気に誘われ行けばそのまま静かに眠りへとついて)
…マナさん、これ美味しい。(料理を口に運び感想を述べると嬉しそうに笑うマナの姿を見て自分も嬉しくなり照れ笑いが零れ、しかし食事の最中気になるのは二階で休んでいる相手のこと、時々気になるとばかりに天井を見上げ)……な…何?マナさん。(己の様子を見て笑うマナを不思議そうに見れば両手を合わせて「ご馳走さま」と呟いて)
(数十分程眠りについていたが、やはり熟睡が出来る訳ではなかったのか目を覚まして、少し酔いも冷めたのか軽く目を擦って辺りを見回すと残っていた水を飲み干してからベッドを下り、相手が食事を終えた頃に部屋を出ると階段を下りて行き)
……あっ。(まだ降り続ける雨の中マナと一緒に食器を洗うのを手伝っていると階段を下りてくる足音が聴こえ、顔を上げ小さく声を出しては相手が現れるであろうその場所を見つめて)
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