520センズの約束　:　非募集

……ねみぃ。

（窓から射す微かな光にもそもそと布団の中から顔をだし瞬きを繰り返すが相変わらず目はとろんとしており。冷気に触れれば再び布団に潜り込み二度寝をしようと目を閉じて。）

（／　ありがとうございます！それでは、此方も引っ込みますね。）
　

とんでもない寒さだな…

(口を濯ぐと玄関に向かい新聞を取るとようやく寒さが分りぶるりとして呟き。らキッチンに向かい、そこでコーヒーを淹れるとマグカップ片手にリビングに行き暖炉に火をいれソファーに座って新聞の一面を読み始め)

　
（暫くして漸く布団から顔を出し、這い出て。冷たい廊下を歩き途中洗面所で顔を洗ってさっぱりすればそのままリビングへと向かい。部屋の中へはいればソファに座る姿に早いなと思いつつ近づきながら声をかけ。）
　
はよ、大佐。

ああ、おはよう　鋼の　そばにあるベーカリーの客足が途絶えたら朝食を買いに行くよ　それまで待ってくれたまえ

(一面に印刷された物騒な事件に目を通しながら挨拶し。次の面に行く前に新聞を閉じキッチンに行くとコーヒーを淹れて彼に手渡しまたソファーに戻り新聞を読み始め)

　
さんきゅ。…大佐、今日仕事は？

（手渡されたマグカップにお礼を述べてそのまま横へと座り相手の持つ新聞を見つつコーヒーをすすり。ふと思ったことがあればそれを口に出して。）

　

今日は非番だ　午後には少し司令部に行くがな　

(ぱらりと次の面をめくるとそばのラジオのスイッチを入れて。爽やかな音楽と共に今朝一番のニュースを読み上げるので新聞を閉じてコーヒーを飲みながら聞き入っていれば今ごろ大きな欠伸をして)

ふーん…それじゃ、それまで寝直しとけば？折角の休日なんだから有意義に使えよ。

（相手が新聞を閉じたのに合わせてソファの背もたれに体重をかけて。視界の隅で見えた欠伸に今頃かと息ついて続けて述べ。さて自分はどうしようかとコーヒーを飲みつつ思案して。）

　

ベッドで眠るのはいかん　果てしなく眠れてしまうのでな
ベーカリーに行くが来るか？今なら混んでいない

(腕と脚を組んで目を細め、ブラッドレイ統治が終わった今ほとんど事件がなくなったのでニュースで流れてくる内容はケチなひったくりや他国の出来事ばかりで。立ち上がるとかけてあるコートを着て尋ね／また寝落ちを…すみません～)

行く。どうせ暇だしさ。

（立ち上がる姿に思案することもなくすぐに返答し、手首につけておいたゴムで下ろしたままだった髪を簡単にひとつにまとめては昨夜から椅子に置きっぱなしだったコートを手に取って。）

（／　大丈夫ですよー。生理現象なんですもの、眠気には勝てません。）
　

朝は本当に混むんだよ　混んでいてもいいのだがご婦人方が多くてな　圧倒されてしまう

(大抵人気なものはないがな、と言いながら彼が外に出たのを確認すると玄関を閉めて。さくさくと音をたてながら一ブロック先のベーカリーへと向かうと足元が悪いので時々後ろを振り返って大丈夫か？と尋ね／すみません～(汗)お布団に入ってのチャットはほんとに危険です…今夜も寝落ちたらごめんなさい！)

　
へぇ、そうなのか。…そんな店があるなんてな。やっぱ長くいねぇとそういう店にも気づけないもんなんだな。

（セントラルへは幾度なく通ったことがあるものの、長く滞在したことはない。だからなのかそんな店があることにわずかに目に驚きを見せつつ感慨深く頷いては。歩く道は少しデコボコなりで、けれど旅中様々な場所を歩いてきた自分にとっては特に気にならず。振り返って心配するような素振りを見せる相手に一瞬きょとりとした表情浮かべて、へーきと破顔して。）


（／　さらにこの寒い時期ということもありますしね！構いませんよー。あ、もう寝ちゃったかなというのはなんとなくわかるのでその時には私も寝ることにします！　）
　

私もセントラルはあまり知らないんだよ　ゆっくり散策する時間もないからな　ベーカリーも視察が無ければ知らなかったよ

(旅をしていたのでそれほど不自由に感じていることもない様子を見ると問題はないと知るとこぢんまりとしたベーカリーの扉を開けて彼が入るのを確認すると扉を閉めて。／では寝落ちはお互い様と言うことで…！では引っ込みます！)

あ、そっか。あんたも、最初っからここの人間じゃなかったもんな。

（ぽんと思い出したかのように手を打てばポツリとこぼして。中へとはいると、外装と同じように中は狭く。これが混み合っていたら、と思えばぶるりと体を震わせて。多少混んでいてもとは当初思っていたが、やっぱりすいてたほうがいいなと判断してはどこからか漂ってくる香ばしい匂いに中へと足を進め。）


（／　そうですね！了解しました。私もここで失礼しますっ。）
　

東方もよかったがやはり都会はいいな　いろんなものがある　私はここが肌に合っている気がするよ　

(トレーとトングを片手にバケットとクロワッサンを乗せ、トレーは持っておくからお前も選んだら乗せたまえ、とトングを彼に渡し。選ぶ間店主におはようございますと挨拶し、それを皮切りに他愛なく会話を始め)

　
確かに。あんたは都会の人間って感じだよな。――…お、これ美味そう。

（カゴの上に鎮座する黄金色のパンたちを見渡して。しかし人気なものは早々なくなっているのかいくつか空きのあるところもあり。けれども、どれも美味しそうなことには変わらず結局は、マフィンとロールパンをトレーの上に乗せて。大佐、決まったぞと店主と会話をしている相手に声をかけて。）

　

(マスタング大佐が人を連れてるなんて初めてですねぇ、と言われこんな日もありますよ、と笑顔で返していると彼の選定は終わったらしくトレーを引くとカウンターに置いて。会計を済ませるとそれを紙袋へと詰められ一度手に取るとすぐに彼へ渡し笑顔で告げ)

一宿一飯の恩　そうだろう？これくらい持ちたまえ

　
ぐ…、…今回だけだからな。

（普段あんな何かを企むような笑みを見ているだけであって、店主に向ける笑顔に、胡散臭いなぁと思いながら会計が終わるまで扉の傍で待ち。会計を終えた彼が、パンを詰めた袋を一度持ったあとすぐに手渡してきたことに目を見張り。しかし目前の笑顔に全てを理解すればち、と舌を打ちながら紙袋を受け取って先に外の通りへと出て。）

　

そうでなくてもお前の尻拭いを考えればパン一袋など取るに足らん　揉み消すのに随分苦労したんだぞ？

(悔しげな様子を見ると更に畳み掛け楽しそうに笑いながら道の真ん中を歩き。実にいい気分だ、と付け足すと白い息を吐きながら背伸びをして)

　
それは今とは全く関係ねーだろ。つか、昔のこと掘り返すとか…どんだけ根に持ってんだよ。

（気持ちよさ気に背伸びをする相手とは反対に、荷物を持たされているせいか朝の気持ちの良い空気を素直に喜ぶことができず。寧ろ昔のことを口に出し楽しそうに語る表情からバツが悪そうに顔を背け。いつかこの話をネタにして色々と協力させられそうな気もする名団て思い始め。）

　

何を言う　お前だって根に持つタイプだろう？

(誰に聞いたとはいわないが。と悪びれることなく言うとコートのポケットから鍵を取り出して玄関の解錠し。先にはいるとコートを脱ぎダイニングチェアへそれを掛けると昨晩のようにケトルに水を注ぎ火にかけて)