潮風香る青春LIFE【学園/青春/日常/一部人数制限有】

>>77 来栖さん

こんにちは、来栖さんでしたか。あいにくお二方とも今日はまだお見えになっていません。ご用件は何でしょうか？

(椅子に腰掛けてから数分の時が経った。ここまで微動だにせずひたすら椅子を己の体温で温めることに尽力していたが、両手が空いている今、他にも片付けられる仕事が沢山あるということに漸く気がついて。うっかりしていた、偉業を成し遂げている気分になって他の事に意識が向いていなかった。まずは次の会議資料の作成をしようと急いでノートパソコンを開いた瞬間、扉をノックする音が耳に届いて。上品さを窺わせるその音の主は一体、と手を止めて視線を向けた先にはWinterの副委員長である相手の姿があり。彼女がこの場所にやってくることは普段あまりないという認識であったが、何やら急ぎの用だろうか？立ち上がりぺこりと会釈をしては会長か副会長、どちらかがやって来た際に迅速に取り次げるよう先に用件を聞いておこうと相手に問いかけて)

(/初めまして、絡んでくださりありがとうございます！これからよろしくお願いいたします！)


>>81 風崎さん

ご安心ください会長。庶務として、私も全力で会長をサポートいたしますよ。……お母様の分も。

(生徒会室の扉前、空に向かって言葉を発した相手に答えるように突然真後ろから声をかけて。遡ることおよそ5分前。倉庫の備品点検を終え校舎に戻ろうと門の近くを通った際に今年度新たに生徒会長に就任した彼の姿を見つけ、目的地も一致していたことから、そこからずっと後ろをついてここまで歩いて来た。生徒会室に到着しそのまま部屋の中へ入るのかと思いきや、ふいに動きを止める大きな背中。衝突しそうになるのを何とか堪えて見上げてみれば、聞こえて来たのは彼自身の母親に向けられたであろう言葉。全校生徒を統率する存在である生徒会長という重責を背負うことに当然不安もあるのだろう。ここは一つ、Springの一員として何か激励の言葉を会長に送ろう──そして現在に至る。背後から突然無機質な声で話しかけられた相手がどう感じるかなど全く理解していないようで、これで元気を出してくれるだろうかと僅かにそわそわした様子で相手の返答を待ち)

(/初めまして、絡ませていただきます。よろしくお願いいたします！)


>>92 上総様

上総様……！お待ちしておりました。私、ただ椅子に座って休んでいたわけでは決してありません。今日は風も強く肌寒いので、椅子が冷えてしまっていたのです。そんな椅子に上総様が座られて万が一体調を崩されてはいけないと思い、わたくし微力ながら今の今まで上総様のお席を温めておいたのです。

(そろそろ椅子も温まった頃合いだ。この後、やって来た彼は私が事前に座席を温めておいたことを知ったらきっと褒めてくれるだろう。想像しただけで嬉しさが込み上げてくるようだ。扉を開く音が聞こえ、反射的に椅子から立ち上がる。期待の眼差しを向けた先に今か今かと待ち侘びた存在を捉えては、ブンブンと尻尾を振りながら主人のもとへ駆け寄る犬の如く一瞬で相手との距離を詰めて。間髪入れず饒舌に事のいきさつを語れば、相手を真っ直ぐに見つめる光の宿らない黒い瞳の奥には、しかし確かに「偉いでしょう、褒めてください、上総様」という期待と欲望が込められていて)